AIマスクはいかがですか?

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刊行日 2023/06/09 | 掲載終了日 2023/06/09
フレーベル館 | ものがたりの庭

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内容紹介

「なやめるあなたを、このマスクがお助けします!」

ふしぎなピエロが売るのは、AI つきのハイテクマスク?

4 人のなやめる小学生が、このマスクを使ったら…。

4つのオムニバス・ストーリー。

*1章*「わたしの声、 わたしの歌」 相川リナの場合

おしゃべりが苦手なリナ。ある日公園で出会ったふしぎなピエロをたすけてあげて、お礼に、このピエロが開発 したという高性能AI つきの「ハキハキAI マスク」をもらう。マスクをつけて学校に行くと、いつもは言えな い気の利いたおしゃべりができて、リナは一躍クラスの人気者に。ところが、小さくつぶやいた友だちへの不満 まで、大きな声でとびだしてしまい…。


*2章*「イケメンになりたい」三上創也の場合

幼なじみの柚菜が気になるくせに、ついいじわるを言ってしまう創也。女子から人気のある「イケメン」賢人と 柚菜が親しくしているのも気に食わない。そんなとき、出会ったピエロから「イケメンAI マスク」を購入。この マスクをつけてから、柚凪をからかおうとしても、言葉がまるで吸い取られてしまってうまく話せなくなってしまっ た。不良品だとクレームをつけた創也に、ピエロが返した言葉は…?


*3章*「特技をさがせ」飯倉沙和の場合

帰国子女で美人の転入生・凪になにかと対抗心を燃やす、目立ちたがりの沙和。クラスのお楽しみ会でマジック をやる凪に対抗するためにすがったのは、ふしぎなピエロから買った「パフォーマーAI マスク」。勝手に落語をしゃ べってくれるけど、動きをあわせるために猛練習。そしてむかえた本番、とんでもないハプニングが…。


*4章*「キーン!」吉田夏南人の場合

押しに弱くてみんなから嫌なことを押し付けられがちな夏南人は、ピエロから買った「チアAI マスク」のやさし い言葉にいつも励まされていた。ところが最近、「キーン」と耳障りな音に悩まされるように。ピエロに相談すると、 原因は「ハウリング」、つまり颯太の身近にもうひとり、同じマスクを使っている人がいるというのだ。クラスメー トのだれかだと注意深く観察していると、もうひとりの愛用者はなんと、担任の先生だった!

「なやめるあなたを、このマスクがお助けします!」

ふしぎなピエロが売るのは、AI つきのハイテクマスク?

4 人のなやめる小学生が、このマスクを使ったら…。

4つのオムニバス・ストーリー。

*1章*「わたしの声、 わたしの歌」 相川リナの場合

おしゃべりが苦手なリナ。ある日公園で出会ったふしぎなピエロをたすけてあげて、お礼に、このピエロが開発 したという高性能AI つきの「ハキハキAI マスク」を...


おすすめコメント

赤羽じゅんこ/作 (あかはね・じゅんこ)

東京都在住。日本児童文学者協会理事。『おとなりは魔女』(文研出版)でデビュー。『がむしゃら落語』(福音館書店)で、第61回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『なみきビブリオバトル・ストーリー』(共著/さ・え・ら書房)で、第4回児童ペン賞企画賞を受賞。著書に『こぐまと星のハーモニカ』(フレーベル館)、『ぼくらのスクープ』『ひょうたん池の怪魚?』(以上、講談社)など多数。

たんじあきこ/絵

東京都在住。絵本作家、イラストレーター。絵本に『ゆきのひのチムニーちゃん』(Gakken)、『いじわるちゃん』(岩崎書店)、『ちびっこまじょのチット』(小学館)、装画・挿絵をてがけた作品に「魔女の本棚」シリーズ(フレーベル館)、『マドモアゼル・シック すてきな女の子になるレッスン』(大和書房)など多数。

赤羽じゅんこ/作 (あかはね・じゅんこ)

東京都在住。日本児童文学者協会理事。『おとなりは魔女』(文研出版)でデビュー。『がむしゃら落語』(福音館書店)で、第61回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『なみきビブリオバトル・ストーリー』(共著/さ・え・ら書房)で、第4回児童ペン賞企画賞を受賞。著書に『こぐまと星のハーモニカ』(フレーベル館)、『ぼくらのスクープ』『ひょうたん池の怪魚?』(以上、講談社...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577051917
本体価格 ¥1,300 (JPY)
ページ数 160

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星見台小学校四年二組の四人の児童の物語。
近所の公園で怪しげなピエロが売っていたAIマスクを使うと、声が小さいだとか、イケメンになりたいといった、悩みごとやコンプレックスに作用し、クラスで上手くやっていけるようになるのだが、長く使っているうちに、不都合が出てくるようになる。
その不都合のおかげで、本来、自分はどうするべきだったのか、自分のどういうところが原因で、こういう悩みを持つことになってしまったのか、といった理由を考えるようになり、AIマスクなしでも、うまく物事が運ぶようになる。

章によって主人公が変わるオムニバス形式なので、一つの話が短く読みやすい。
AIマスクと一口にいっても、ハキハキマスクやチアマスクなど、悩みに応じてバラエティーに富んだタイプがあり、小さな読者は、「こんなAIマスクがあったらいいなあ」と楽しく読めるのではないかと思う。
AIとの付き合い方に焦点を置いた物語だと思うが、友だちとの付き合い方、自分との向き合い方も、しっかりと書かれていた。
安易に「AIなんてダメだ」というのではなく、「AIにまるっきりたよるのではなくて、AIの力を借りながら、人間のいいところを広げていけばいい」というメッセージがよかった。

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楽しく読みました。
が、マスクをしなくても良くなってからの発売は「ちょっと遅すぎた。残念。」という感じがします。
マスク生活に疲れていたあの時のあの子どもたちだったら大ウケしそうな内容でしたが、これからの発売は…。
2話目の「小さい時は気にしてなくても、大きくなったら気になることもある」みたいな文が気に入りました。
4話目の人間同士の励まし合いも、A I 時代にも忘れたくないですね。

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思えば、これまでの3年間はマスクなしには外出もできない、学校でも給食時間以外は必要でしたね。
そして、昨年末から急激に社会をせっけんするCHATGPT。使わなきゃ取り残される!損をする!って、大騒ぎです。たしかに、これからは、AIとの付き合いなしには生きて行くのは難しいみたいです。
そこで、思いっきりタイムリーに、赤羽じゅんこさんは、この『AIマスク
はいかがですか?』を書かれたんですね。だって、世間では、マスクもAIも、賛否両論。不安を掻き立てるような、情報が嫌でもたっくさん耳に入ってきます。どう受け入れればよいのか、難しいですよね。不安だとつい、必要以上に恐れて、まったく受け付けなかったり、逆に深く考えないで、無防備に受け入れてしまう。だけどマニュアルを知ろうともしなかったくせに、間違った使い方をして大失敗。大怪我をしたら、手のひら返しに作った人を悪人呼ばわりで非難轟々・・・
でも、きっと、大事なのは、付き合い方。ゼロサムじゃなく、敵かミカタかじゃなく、天使か悪魔かじゃなく、しっかりと、その本質を捉えること。付き合い方を、自分で一生懸命に考えてみること。相手の良さをよく知ること。相手の良さと生きること。そう、素敵な未来は、自分の責任ある選択と考え方にあるんですよね。そして、心していくべきは、未来アイテムが引き出すのは、良くも悪くも「あなたの持っているもの」だということ・・・
赤羽じゅんこさんは、見事にこれをスーッと納得させる手品のようなアイテム「AIマスク」を描いてくれました。まるで、作品に登場するピエロのように。誠実に、人の幸せを祈って、自分にできる工夫、改善をつづける心いっぱいで。この心がある限り、間違った部分はどんどん改善されて、素敵な未来を引き寄せるはず!
みなさん、おちついて。大丈夫です。素敵な未来を信じて、じっくり考えて、素敵な未来の住人になってみせましょう!そうすれば未来アイテムは、あなたの良さを伸ばすのを助けてくれるはずこと間違い無し。
ありがとうございました。

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子どもも大人もついにAIに全く関わらずに生活することが難しくなってしまった今、AIとの関わり方を考えさせてくれるお話たちでした。
自分のコンプレックスや希望、伸ばしたいところ、そんな子どもたちの悩みを解決してくれるというAIマスク。怪しげなピエロが開発したものを、モニターとして受け取ったり、買ったりして、クラスでの自分の立ち位置を獲得しようとした4人は、それぞれにAIマスクの長所と短所を感じるようになる。マスクのおかげでうまくいったことが、人工知能の学習機能によって思わぬ弊害のような形で突出してしまうという憂き目にあう。そこで向き合う自分は、本来の自分のままのよさに気づいたり、考え直したりすることで悩みを乗り越えることができると気づく。
AIの表裏をしっかりと見つめることで、人間として成長する上での大切なことに思い至るという構成は、自分たちに引きつけて考えやすいと思いました。

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不思議なピエロが売っていたAIマスク。マスクを付けると苦手なことを代わってくれたり、応援してくれたりと一見良いことばかりに思えたけれど。
1話の長さは読みやすく、登場人物のマスクの使い方でAIとの関わり合い方を考えさせてくれる作品。

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マスクが当たり前になってきた今、読みたい本です。マスクをつけることの是非を問う、という意味ではなく、こんなAIマスクができる日がくるのかもしれない、という意味で。
連作短編集のような形を取った作品で、どの子どもたちも、マスクを使ったことでよりよい方向へいく……ハッピーエンドなのがよかったです。悩める子どもが不幸にならない展開で素晴らしい。表紙の雰囲気とマッチしていました。
少しだけマスクをつけるのが愉しくなりそうな雰囲気、AIとの共存について、この二つを読み取ったお話でした。

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すっかり日常生活に定着したマスク。このマスクが、これまた日々耳にするAIを搭載していたら…。子どもたちにはすごく身近なテーマで、すっと話に入っていけるのだろうと思いました。何かと頼りになるAIですが、頼りすぎるのも問題があるということに、頭ではわかっていても実感がわかない子どもたちに読んでほしいなと思います。

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