宝づくし 出直し神社たね銭貸し
出直し神社たね銭貸し
櫻部由美子
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刊行日 2023/07/15 | 掲載終了日 2023/07/15
ハッシュタグ:#宝づくし出直し神社たね銭貸し #NetGalleyJP
内容紹介
出直し神社は、やり直したい人々を新たな門出へ導くパワースポット。
プロの読み手から絶賛続々!
シリーズ最新刊は、縁起のよい菓子が江戸中から大集合。
【内容紹介】
江戸下谷にある〈出直し神社〉には、人生をやり直したいと願う人々が訪れる。縁起のよい〈たね銭〉を授かるためだ。たね銭の額は貧乏神の采配しだい。授かれば、一年後に倍額を返さねばならない。神社を守るのは、うしろ戸の婆と呼ばれる千里眼の老女。その手伝いをする十七歳の娘おけいは、器量はよくないが気の利く働き者で、どうやら貧乏神に見込まれているらしい。神無月の朝、お蔵茶屋〈くら姫〉の女店主・お妙が社殿に座っていた。たね銭八両の倍返しに訪れたのだ。お妙は新しい趣向として江戸中の菓子屋に「宝尽くし」の題に則った菓子を競わせる催しを計画中だと言う。胸躍らせるおけいに婆が与えた今回の使命は、絵同心・丑之助の恩師の未亡人・房枝の世話に赴き「宝さがし」をすること。気難しい房枝が抱えた、家宝にまつわる事情とは――。
【著者略歴】
大阪府大阪市生まれ。2015年に『シンデレラの告白』で第七回角川春樹小説賞を受賞し、デビュー。2021年、『くら姫 出直し神社たね銭貸し』で第10回日本歴史時代作家協会賞(文庫書き下ろし新人賞)を受賞。著書に『フェルメールの街』『ひゃくめ はり医者安眠 夢草紙』、「出直し神社たね銭貸し」シリーズ等。
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784758499995 |
| 本体価格 | ¥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 1101035
第4作目
たね銭を授かり物事をやり直す出直し神社
巫女・おけいが人々のために奔走する!
人気の蔵を使った茶屋<くら姫>で行われる<菓子合わせ>にまつわるお話
余命いくばかもない母の心残り、勝負事から逃げた餡屋、菓子合わせの行方の三話
面白かった
シリーズ物だと知らず読んだけど登場人物たちも魅力的だし
たね銭貸しという設定も面白い
人情あふれる時代小説だった
お菓子も美味しそうだった
書店関係者 571250
出直し神社たね銭貸しシリーズ第4作目。
ラストに向かって繋がっていく人の縁にほっこりし、今回もくるくるとよく働くおけいちゃんが華麗に可愛らしく活躍して、この作品の世界観が大好きだなぁ、と再確認。間違いなく宝に溢れた一冊です。
作中に登場する美味しそうなお菓子たちに、読んでいる最中、お腹もぐーぐー鳴りっぱなしです。
図書館関係者 909200
シリーズ第4作目とのことですが、この4作目から初拝読しました。
4作目からでも十分楽しめます!
おけいちゃんの自然な気遣い、自発的によく働く姿に好感を持ち、応援したくなります。
物語の主要なストーリーの「宝尽くし」の題に則った菓子を競わせる催しの
各店の趣向が目に浮かび、その和菓子ならではの神々しさに涎が流れそう。
「宝尽くし」参加店の結果にも納得でき、今後のおけいちゃんの益々の活躍に期待大!
もちろん、これから第1〜3作も読んでみます。
レビュアー 1163002
たね銭借りて人生出直し。
もっと現実離れしたお話なのかなと思ったけれど、
不思議要素はほんの少し、
登場人物も人情味溢れわかりやすかった。
シリーズものと知らずに読んだけれど
すんなり入り込めて、
でも随所にあれ?続きものなのかな?と思わせる説明もあって
他のものも読んでみようと思う。
菓子合わせの描写に、食欲が増した。
レビュアー 1073494
とても心温まる話でした。
和菓子の奥深さを満喫しました。
茶屋が主催する、ほうじ茶や緑茶に合うお菓子をそれぞれの店が競うのもとても楽しめました。
一応主人公は、左右の目が離れた巫女さんのようですが、とても控えめ好感が持てます。
今後のシリーズを期待したいです。
お菓子作りへの情熱と、そこに関わる人たちの人生も読みごたえがありました。
実物を見てみたいと感じたのは、餡が色変わりするという初日の出(薯蕷饅頭)です。
深紅色から、紅梅色、桃染め色、退紅色、桜色へと…色の名前も美しいです。
初春にぴったりな彩りです。
甘いお菓子に想いを馳せながら読ませていただきました。