未知生さん

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刊行日 2023/07/24 | 掲載終了日 2023/12/05

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内容紹介

周囲に合わせることをやめた大人は、なかなか厄介だ。

けどそれって、本当にいけないことなの?

期待の作家が紡ぐ書き下ろし長編小説。


【内容紹介】

協調性がなくてマイペース、それでいて人畜無害な、いい人――そんな羽野未知生が不慮の事故に遭い、41歳の若さで突然この世を去った。葬儀に参列した高校の同級生や大学時代の元カノ、会社員時代の同期や上司は、在りし日の想い出を振り返りながら、自分自身の〈今〉を見つめ直す。そして遺された家族もまた、未知生のいない日常を歩みはじめるが――。

 イマイチつかみどころの無いキャラの未知生と、生前うっかり彼に関わってしまった者たちの〈これから〉を描く書き下ろし長編小説。


【著者プロフィール】

片島 麦子(かたしま むぎこ)

1972年広島県生まれ。2013年、『中指の魔法』(講談社)で作家デビュー。他の著書に『銀杏アパート』『想いであずかり処にじや質店』(ともにポプラ社)、『レースの村』(書肆侃侃房)がある。

周囲に合わせることをやめた大人は、なかなか厄介だ。

けどそれって、本当にいけないことなの?

期待の作家が紡ぐ書き下ろし長編小説。


【内容紹介】

協調性がなくてマイペース、それでいて人畜無害な、いい人――そんな羽野未知生が不慮の事故に遭い、41歳の若さで突然この世を去った。葬儀に参列した高校の同級生や大学時代の元カノ、会社員時代の同期や上司は、在りし日の想い出を振り返りながら、自分自身の〈今〉を...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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おすすめコメント

あの“未知生”が死んだ――

彼は一体、どんな人だったのか。

同級生・元彼女・同僚・妻…それぞれの視点からみた未知生とは!?

なりたくはないけど、なぜか羨ましいあの人、まわりにいませんか??

満ち足りない人たちを描いた傑作です!

ぜひご一読ください!(営業担当より)

あの“未知生”が死んだ――

彼は一体、どんな人だったのか。

同級生・元彼女・同僚・妻…それぞれの視点からみた未知生とは!?

なりたくはないけど、なぜか羨ましいあの人、まわりにいませんか??

満ち足りない人たちを描いた傑作です!

ぜひご一読ください!(営業担当より)


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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575246537
本体価格 ¥1,650 (JPY)
ページ数 272

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NetGalley会員レビュー

つかみどころがなく、これといって特徴もない未知夫。でも彼と関わった人達は彼の事をしっかりと覚えていて、不思議と気付かされることもあって。
未知夫さんてどんな人だったんだろう?と、最後まで興味津々でした。
どこか抜けていたり、協調性がなかったりと大人っぽくない大人ですが、誰もがそんな未知夫さんを嫌な風にはみていなくて、こんな大人もありなのかも?とふわっとした気持ちになりました。
肩の力を抜いて、息がしやすくなるようなほっとする作品です。
素敵な作品をありがとうございました!

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人に与える印象と人が感じる印象は同じではない。
また、感じ方も十人十色。
優しさと感じるか、優柔不断と感じるか・・・
自分の意見が言えると感じるか、性格がきついと感じるか・・・
結局は自分が思いたいように相手の印象を作ってしまうんだろうなと思う。

同級生、元恋人、同僚、上司、妻…
「羽野未知生」と関わった人たちの物語であり、未知生の物語。
空気が読めないマイペース。
鈍くさくて目立たない。だけどピンチの時には頼れる人。
そんな人の目を気にしない未知生が少し羨ましい。
そして、語られる未知生の人物像を想像し、私は未知生が好きになった。

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未知生さんは協調性がなくてマイペース。
そんな彼が不慮の事故で41歳で突然この世を去った。
高校の同級生や元カノ、会社員時代の同期や上司、一話ごとに語り手が変わり、未知生さんと関わった時期の出来事や彼が言った言葉を思い出しながら、今の自分を見つめ直す。

つかみどころがなくて、マイペースで、それなのに未知生さんと関わった人たちの心の片隅には彼がいた。頼まれなくても手を差し出し、お願いされれば事情を聞かず行動する未知生さん。
どこか抜けてるところもあるけれど、どんな人物か少しずつ分かってくると、未知生さんみたいな人が自分の人生に関わってくれたらいいなと少し羨ましく思いました。
未知生さんと関わった人たちが、今の自分を見つめ直し一歩踏み出すことができたのは、未知生さんからの最後のプレゼントなのかもしれません。ただ飄々と彼らの思い出のなかで生きている姿が思い浮かびました。

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未知生くん。と昔からの友達のように呼びかけてしまいそうになるくらい、未知生さんを身近に感じた。
いろんな立場の人が未知生さんのことを語って、未知生さんの存在が鮮やかに浮き上がってくる。
私も「未知生くんはね…」なんて他の人に話したくなった。

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未知生さんと関わった同級生や会社の同僚上司などが登場する短編集です。
どの話もとても良かったです。
未知生さんとの出会いと自らの人生がつづられています。
個人的には、未知生さんの奥さんの話が好きでした。
人生においての決断、そのあとの人生の変化がそれぞれで見られます。
未知生さんは不運もありましたが、関わった人たちに優しい記憶を残しました。

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人、一人ずつの人生には、それぞれ歴史があり、想い出がある。忘れてしまいがちな、たくさんの出来事に、ああ、自分の人生には何にもなかったなあと人はふと思いがちだが、そんなことはない。思い起こせばたくさんのことが螺旋階段のようにぐるぐるうずまいて、それぞれの人生の中にあるはずだ。この小説を読んだら、そう思えた。若くして不慮の事故や、不運な病気でこの世を去る友もいるが、たいていの人達は、たくさんの想い出を宝物のようにして抱えながら、そしていつまでも出会った人達の心の中で息づきながら、想い出の中で生きている。そうだ、人の人生は、そう簡単に無いものならないのだ。そんな優しさがぎっしりと詰まった一冊だった。でも、40歳で人生を振り返るのは、ちょいと早いような気がするな。

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協調性がなくて、悪気がなくて、やる気もない。
掴みどころがなくて、好きも嫌いもわからない。
いるのかいないのかもわからないけど、なんとなく心に残る人。
人生を共に送るなら、そういう人と穏やかに生きるのが良いのかもしれない。

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不慮の事故で、41歳でこの世を去った未知生。未知生に「出会った」それぞれが思い返す未知生の人物像や思い出が語られていました。共通する印象としてつかみどころのない、不思議さをまとっている未知生だけれど、それぞれのなにか大事な部分に影響を及ぼしていて、一人一人になくてはならない存在感を残しています。未知生の不思議さも、その存在感も、最後まで読むと何となく理由がわかってきます。とにかく、高校の卒業式の日に「うっかり」死んでしまわなくて良かった。周りの人にとっても、未知生にとっても。

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未知生さんが亡くなる。
この連作短編集は、未知生さんを軸にした物語が連なったものだ。未知生さんの葬儀を入り口に展開するストーリーもあり、もちろん未知生さんが登場する物語もある。未知生さんが抱えているある秘密が明かされる物語もある。
ほのぼのとしたストーリーは、烈ともいえる猛夏に現れた一服の清涼剤。
作者の心根の優しさが感じられるいい作品でした。

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『横道世之介』、『成瀬は天下を取りに行く』とも違うまた新しい珍人の登場。
憎めない。きっと未知生さんはそんなキャラだと思っていた。
そういう意図は見えていたけれど、なんかちゃんと批判もどっつきまわしもあってより人間らしく未知生さんがいて恐ろしく現実的だった。
誰かの記憶に残るような人になりたいって
子どものころとか死ぬほど思ったけど今は好きな人の中で生き続けていたいと思う。
未知生さんはきっと僕にとっての憧れです。

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若くして亡くなった未知生さん。葬儀に参列した人の視点から未知生さんの生涯を語る連作短編集。
未知生さん自身が話すところはあまり無いのに関わった人を通じて未知生さんの人生や人となりが伝わってくる不思議な読了感。
ぼーっとしている、記憶に残りやすい、普段は大人しいのに突拍子もないことをして周囲を驚かす。マイペース過ぎて時には嫌われることもあるけれどなんやかんやの人たらし。
読んでいる私もそんな未知生さんに魅了されるのでした。

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人は本当の自分を見つけられないときが
多々あって、それを言葉にしてくれるほど
向き合ってくれるような人とは中々出会えない。未知生さんは登場人物たちさえも知らなかった自分を、未知生さんの言葉で残してあってくれたのだろうなと思うとなんだか心がじんとする感覚がしました。
自分軸で行動したり、発言したりする人物にはなかなか出会うことができません。
人の動きに流されたり、耳心地のいい言葉を並べたり、そういった人が大多数の中で自分の言葉や感覚を掴んでいる人に大多数派の中で生きている人が惹かれる気持ちに強く共感し、私もきっと未知生さんのような人に出会ったら戸惑うと同時に憧れてしまうのだろうなと思いました。
読み終えた後にこの作品に、未知生さんに出会えて良かったと思える、そんな物語です。

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不慮の事故で亡くなった「未知生」の41年の人生を、彼と関わってきた人たちがリレー形式で回想する連作短篇集。
学生時代の級友、元カノ、同期や上司、家族――色んな人の目を通して見る「未知生」の印象の共通点と相違点。存在感も掴み所もない「未知生」に勝手に振り回され、好きから嫌いに、嫌いから好きに、一喜一憂されていく人たちの姿が目に浮かぶような場面描写が秀逸。
好きでも嫌いでも勝手に他人に「期待」をしてしまう、人間の押し付けがましさを指摘しているようにも感じ、ハッとさせられた。
どれが本当の「未知生」なのか?結局、どれも紛れもない本物であり、偽物(表向きの顔)でもあるんだろうな、とぼんやりと思った。自分で感じたままの素直な思いと向き合う、センスが光る心機一転の物語。

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なにやら掴みどころがない未知生さん。
身近に居る様な居ない様な‥。いや、居ないかな?だからこそ、会いたいな、会ってみたいな。でも、私の様に実に現実的というか、合理的主義なタイプは、きっと未知生さんと対峙したら戸惑いまくると思う。ただ、そう。私もきっとこう思わせられる様な気がする。「なるようにしかならないことは 放 っておこう 。明日起 こることは 明日 にならないとわからない 。 わからないことは 信 じられなくてこわいけれど 、離 れて 眺 めてみればおもしろがれることもあるに 違 いない 。私は、 今、 このままでいいと 思 っている」と。とても魅力的な未知生さんに。

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幼い息子を庇い事故により41歳の若さで世を去った羽野未知生さん。彼と人生の短い一時期を一緒に過ごした七人の男女のその後を描く連作短編集。彼は特別に優秀な人ではなく、むしろ目立たない冴えない感じの人だったけれど決して悪人ではなく良い人だったのですね。彼は人に怨まれるようなことはなく他人の人生を好転させるような影響力が見られるのは偶然にせよ彼の人徳だと言ってよく、彼自身が自分の事よりも他者の幸福を喜ぶような性格に思えるのですね。まるで空気のように人生を駆け抜けて決して悲しみを感じさせず結末には希望が漂います。無意識の内に他者に幸せな影響力を与える不思議な魅力の主人公、未知を生きると書く未知生さんの人生の物語は、きっと読み終えた人の明日を力強く勇気づけてくれることでしょう。

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冒頭から未知生のお葬式で始まった。
うっかり屋で好い人の未知生、これは世之介的なものなのかと思っていたら、ん?っと小さな疑問が浮かんでくる。
この違和感は一体なんなんだろうと気になる。

それぞれの視点から語られる未知生は、目立ちもせず、いつもマイペースで少し周囲とはズレている。
未知生らしさって…本当の彼はどんな奴だったのか。
淡々と進み物語としては地味だけれど、徐々に明らかになる未知生の抱えていたものに気付いた時、点が線で繋がり何気ないエピソードが違う景色に感じられた。
諦めとは違う、無理せずそのままの自分を受け入れた未知生は誰かの心の中で生き続けていくのでしょう。
キラリと光るような作品でした。

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