こぼれ桜

摺師安次郎人情暦

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刊行日 2023/07/15 | 掲載終了日 2023/07/15

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内容紹介

〈内容紹介〉

『おまんまの安』。細やかで卓越した仕事ぶりから、「おまんまを喰いっぱぐれる心配がない」とつけられた二つ名を持つ、摺師・安次郎は、亡き女房の実家へ預けていた息子の信太を引き取り、神田明神下の長屋に父子二人で暮らし始めていた。そんなある日、兄弟弟子の直助が血相を変えて摺り場に飛び込んできた。なんでも、共に切磋琢磨してきた彫師の伊之助がお縄になったというが……。


人情あふれる傑作時代小説、「摺師安次郎人情暦」シリーズ、待望の最新刊!


梶よう子(かじ・ようこ)

東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。15年『ヨイ豊』で直木賞候補、16年同作で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。23年『広重ぶるう』で新田次郎文学賞を受賞。著書に「摺師安次郎人情暦」、「御薬園同心水上草介」、「みとや・お瑛仕入帖」、「とむらい屋颯太」シリーズ、『空を駆ける』、『我、鉄路を拓かん』、『三年長屋』、『焼け野の雉』など多数。

〈内容紹介〉

『おまんまの安』。細やかで卓越した仕事ぶりから、「おまんまを喰いっぱぐれる心配がない」とつけられた二つ名を持つ、摺師・安次郎は、亡き女房の実家へ預けていた息子の信太を引き取り、神田明神下の長屋に父子二人で暮らし始めていた。そんなある日、兄弟弟子の直助が血相を変えて摺り場に飛び込んできた。なんでも、共に切磋琢磨してきた彫師の伊之助がお縄になったというが……。


人情あふれる傑作時代小説、...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784758449999
本体価格 ¥0 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

浮世絵の摺師を舞台にした人情物語。市井の人々の、今を一生懸命生きている姿が、今迷いながら生きている私たちに、力や指針をくれるような気がする。浮世絵の世界、知っているようで知らないことも多い。国芳・国貞といった馴染みある名前が出てくるのも、読んでいる者には、親しみを感じさせる。人は、真摯に生きる、自分に与えられた場で精一杯力を出す。そんな気持ちにさせる物語。特別に悪い人が出てこない、ホットする。

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摺師安次郎人情暦シリーズ第三弾となる今作。

数ある梶よう子氏のシリーズものの中でもデビューから三作目に書かれた安次郎シリーズ一作目となる「いろあわせ」は作家の原点ともいえる作品である。

安次郎の息子の将来や友恵との今後など続きが気になる一冊である。

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浮世絵の摺師、安次郎を中心に物語が一章ずつ進んでいく。摺師という職人技は名こそ残らないけれど、浮世絵の出来を良くしたり悪くしたりもする。縁の下の力持ちみたいな仕事だと、読んで感じた。物語は一章一章進んでいき、それなりに完結はしていくのだが、現在と過去を行き来しながら話が進んでいく様子も心地よい。そもそも武家の出である安次郎、そして一粒種の信太。今後の展開もまた楽しみである。

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待望の続編を読むことができ、とても嬉しいです。
主人公が艱難辛苦に遭うとか、逆に大団円で終わるとか、ありふれた展開を良しとしない梶さんの矜持が伝わってくる「縮緬の端切れ」、
息子の信太の成長を感じる「張り合い」、「邂逅の桜」では安次郎の過去の経緯が詳細に描かれ、シリーズ第1作目から再読したくなりました。
亡くなった息子の句集を出したい父親の気持ちに関わる人たちが気持ちを一つにして取りかかる「黒い墨」は職人たちの矜持を感じるとても良質な話でした。
彫師の技術が見事な「毛割り」浮世絵が廃れたのが残念です。
実在した絵師たちと安次郎の仕事絡みのやり取りも興味深く読みました。

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