ヨルノヒカリ

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刊行日 2023/09/07 | 掲載終了日 2024/01/31

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内容紹介

恋をしたことがない木綿子と、家族という存在がよくわからない光。わたしたちの関係が“特別”になるまでの9カ月。書き下ろし長篇


<あらすじ>

いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。


著者 畑野智美(はたの・ともみ)

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。2013年に『海の見える街』で、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。主な著書に『夏のバスプール』『感情8号線』『罪のあとさき』『タイムマシンでは、行けない明日』、「南部芸能事務所」シリーズなど。近刊に『消えない月』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』。


恋をしたことがない木綿子と、家族という存在がよくわからない光。わたしたちの関係が“特別”になるまでの9カ月。書き下ろし長篇


<あらすじ>

いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然...


出版社からの備考・コメント

※本データは製作途中のゲラを元にしたものです。刊行される書籍と異なる箇所がありますことをご了承ください。
※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。
※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。
※無断複製、他者への転売を固く禁じます。

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販促プラン

<中央公論新社営業局より>

この度はご覧いただきありがとうございます。

ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。

※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784120056901
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 320

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

まったく同じ人間はいないのだから、居心地の良さとか幸せの形はそれぞれ違うはず。
不幸に見えているとしても、本当のことは本人にしかわからない。
だけど他人からの視線を完全に無視するのは難しい。「一緒にいたい」ただそれだけのことを、優しい二人はなかなか言い出せない。お互いのことが大切だから。
彼らの関係性を今ある言葉で表すことはできなくても、確かな絆がそこにある。
成瀬がひかりをずっと見守ってくれていてよかった。

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読み終わった後、思わず抱きしめたくなる作品だった。
言葉の全てが自分の胸に突き刺さる。読みながら木綿子やひかりの言葉に頷いている自分がいる。
女性である木綿子と男性のひかりが一緒に住むということに対して、外野(修ちゃんや真衣ちゃん)がいろいろ言ってくる場面があるけれど、それは彼らの『常識』であってひかりと木綿子の『当たり前』ではない。
二人の関係はラベリングできるものではないのだ。
ひかりと木綿子だけの関係性でずっと同じ屋根の下、幸せに暮らして欲しい。

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『ヨルノヒカリ』に登場するのは切望しあっていたものを、補いあうような2人ですよね。
「1人が怖い」という思いをお二人とも抱えていらっしゃいます。

人には簡単に打ち明けられない内面の事や、家庭環境のことを抱えながら、きっとお互いにお互いのことをとても大切にしあっているのだろうという事は読んでいて、わりと早くに気が付きました。
彼らにも早く、そのことに気がついてほしいと願いながら読み進めます。

他者の意見よりは自分の心に思うままに。
けれども、ときには「あえて離れていってしまいたくなる」気持ちをぐっとこらえて。
もし主人公にとって「自分に正直になる」ことが一色でないとしても、ベストな選択をし続けていてくれたらうれしいなと思いました。

あたたかい手仕事に包まれながら、あたたかい食事を囲う。
我々は、無意識に人のぬくもりを様々な場所で感じていたのだと気がつき、改めて感謝をさせてもらいました。

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テンプレのように自己中な母親の行動と酷いネグレクト。幼い光が、母親の帰りを待ち母からの愛を得ようと頑張る姿が切なくて、しばしば登場する控え目な見せかけの『“普通”に幸せになる』という考え方がどれ程困難であることなのか、苦しさを目の当たりにして、“自分なり”の幸せの在り方を見つけて手に入れることが出来たらいい、と願わずにいられなかった。
2人の関係は、恋ではないかもしれないけど間違いなく愛だ!、と感じるほど信頼感が溢れていて、人を大切に想う気持ちって難しいけど、とても幸せなことだから、2人の穏やかな時間がいつまでも続くことを祈りたくなる終わり方に、ふんわり柔らかな心のまま読了出来ました。
一足早く読ませて頂き、ありがとうございました。

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とっても良かったです!ネグレクトの母親に育てられ、普通の暮らしをしたことのないひかりと恋愛感情が分からない木綿子が出会い、雇用主と従業員という関係を越えた感情をお互いが感じるようになる。互いに自分が普通じゃないというコンプレックスを持ちながらも惹かれ合う。普通である必要も他人に認められる必要もない。自分たち自身が居心地の良い生き方をして欲しいと思う。私の好みの穏やかであたたかいストーリーでした。

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恋を知らない木綿子と家族がわからない光。欠けた感情に蓋をして生きてきた男女二人が、共同生活の中で少しずつ歩み寄り、あたたかい場所を紡ぎ出していく物語。

多様性やネグレクトを題材にした話が最近は増えた気がするが、人の数だけ考え方や価値観があって、作品の数だけ形の違う「傷」が描かれていると強く感じた。加害も被害も線引きが難しく、単純に気付けない場合や、心ともなく当事者だと認めたくない気持ちで発動する、自己防衛などの心理描写がとても痛々しくて心に響いた。
二人の周りは一見するといい人ばかりだが、燻る感情を上手く裡に隠せているだけで、誰もが不自由を抱えている。「普通」が人を傷付けてしまう可能性があるなら、寧ろ「多様性」という表現ももう違うのかもしれないと感じさせられた。

皆が皆、自分の必要性に怯えている不器用さが愛しかった。凝り固まった心を解してくれる穏やかな作品。

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2人の関係が不思議だ。恋人でも友達でもないこの関係が不思議だけど、丁寧に描写されているからちゃんと腑に落ちた。
もし2人が私の周りにいたら、あんまり深く考えずに「付き合ってるの?」って聞いちゃうな。
成瀬くんがひかりくんをしっかり理解していてくれて良かった。

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過去にできた心の傷を、そっと抱きしめて、癒やしてくれるような救済の物語。一文一文から、瑞々しい優しさが溢れていて、すーっと胸に溶けていくようでした。
そして、ページをめくる指先から、「恋」や「愛」という言葉ではくくれない、大切な人を想う気持ちが、じんわりと伝わってくるようでした。
言葉や形にできなくても、そばにいるだけでお互いが心地良いと感じられる、二人の関係性が愛おしい。
読み終えた後、日だまりのような、
やわらかな光に包まれました。

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