100年見つめてきました

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刊行日 2023/11/13 | 掲載終了日 2023/09/10

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内容紹介

奈良県生駒市の生駒山上遊園地の戦争遺跡である遊具「飛行塔」は、2029年に100歳をむかえます!

これは長い年月の間、高い山のてっぺんから、いろんなものを見てきた飛行塔のお話。

巻末に、年表や語句説明もあり、「戦争を伝える」ためにもぜひご覧頂きたい1冊です。

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標高642メートルの生駒山から見続けた昭和4年から戦時中、令和までの、歴史童話。
飛行塔は、子どもたちを空の世界へと誘う楽しい遊具として、昭和4年に生まれました。
戦争中は、飛行塔部分をもぎとられ「金属回収」されてしまいます。明石空襲、大阪空襲を目の前で見て「戦争とは何か」を考え、その後、高度経済成長期の変わる日本を見届け、令和の子どもたちにあたたかい声をかけます。

飛行塔は長い年月の間、高い山のてっぺんから、いろんなものを見てきました。

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著者/吉野万理子(よしの・まりこ)
神奈川県出身。作家、脚本家。2005年、『秋の大三角』(新潮社)で第1回新潮エンターテインメント新人賞を受賞。児童書の作品に、『チームふたり』をはじめとする「チーム」シリーズ(学研プラス)や、『おはなしSDGs 陸の豊かさも守ろう 海をこえて虫フレンズ』、『おはなしサイエンス バイオミメティクス(生物模倣技術)マンボウ、空を飛ぶ』、『強制終了、いつか再起動』(以上、講談社)、『5年1組ひみつだよ』(静山社)などがある。2012年『劇団6年2組』、2015年『ひみつの校庭』(ともにGakken)で、うつのみやこども賞を二度受賞。

画家/川上和生(かわかみ・かずお)
北海道生まれ。北海道デザイナー専門学院卒。デザイン会社勤務を経て、1986年からフリー。やわらかい線と温かみのある色彩で、その場の空気感まで丁寧に表現された作品世界は、子どもから大人まで幅広く親しまれている。教科書や雑誌の挿絵のほか、絵本に『山のごちそう どんぐりの木』(ゆのきようこ・文/理論社)、『やまなし』(宮沢賢治・作/ミキハウス)などがある。絵本『ながいながい骨の旅』(文・松田素子)で2019年度児童福祉文化賞受賞。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。

奈良県生駒市の生駒山上遊園地の戦争遺跡である遊具「飛行塔」は、2029年に100歳をむかえます!

これは長い年月の間、高い山のてっぺんから、いろんなものを見てきた飛行塔のお話。

巻末に、年表や語句説明もあり、「戦争を伝える」ためにもぜひご覧頂きたい1冊です。

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標高642メートルの生駒山から見続けた昭和4年から戦時中、令和までの、歴史童話。
飛行塔は、子どもたちを空の世...


出版社からの備考・コメント

【掲載ゲラにつきまして】
※この原稿の挿絵は、下書きです。
ぜひ本になった際には、本画の美しい挿絵をご覧頂けましたら幸いです。(編集部より)


★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
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【掲載ゲラにつきまして】
※この原稿の挿絵は、下書きです。
ぜひ本になった際には、本画の美しい挿絵をご覧頂けましたら幸いです。(編集部より)


★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と...

おすすめコメント


◆編集担当者より◆

遊園地の遊具の飛行塔がユーモラスに語り、動物や子どもたちと話します。

地上642メートルから見た100年の日本の怒涛の歴史をぜひ、川上和生さんの柔らかく優しいイラストレーションでぜひ味わっていただきたいです。

巻末に、年表や語句説明もあり、子どもたちに「戦争を伝える」ためにもぜひご覧頂きたいです。



◆編集担当者より◆

遊園地の遊具の飛行塔がユーモラスに語り、動物や子どもたちと話します。

地上642メートルから見た100年の日本の怒涛の歴史をぜひ、川上和生さんの柔らかく優しいイラストレーションでぜひ味わっていただきたいです。

巻末に、年表や語句説明もあり、子どもたちに「戦争を伝える」ためにもぜひご覧頂きたいです。



販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願い致します。       

★★

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
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※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

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出版情報

ISBN 9784065324585
本体価格 ¥1,450 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

平和がいかに大切か。
争いのない世の中がどれだけ尊いものか。

身に沁みましたね。

第一印象は
「えぇっ!遊具に語らせるの?」というものでした。

ハテナマークが飛行機遊具のように頭をグルグル巡る巡る。
これで商品になるのかと疑ってしまったんです。

ですが、読み進むうちにいつしか余計な心配は
どこかへ吹き飛んでいました。

気づけば遊具君(と呼ばせてもらいますね)への
心配がまさっていき、ハラハラドキドキしていました。

いい大人でも清々しいくらいのめり込めるのが凄い!
見事に作家の手のひらの上で踊らされましたよ。

稼働する最古の大型遊具が見つめた、戦前、戦中、戦後。
その歩みをユニークな手法で伝えるやさしくてせつない物語。

幅広い世代に手に取って欲しいですね。

(対象年齢は8歳以上かな?)

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吉野さんが大好きでいつも読ませていただいています。ただ今回は戦争がテーマという事で、どんな作品なんだろうと気になりました。
読んだらさすが吉野さん。恐怖を直接感じることなく、優しい語り口で戦争の惨さを伝えてくれました。
「戦争というのは敵を欺くだけではなく、まず味方から欺く」というシーンは本当に辛い話でした。
色々な鳥などからの伝言も、男の子との交流も温かくて心に沁みました。
同じ場所で100年見てきたからこそ語れる昔と今、そして未来。
これを読んで子どもたちはどんな未来を想像してくれるのか楽しみです。

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主人公は飛行塔。現在日本で最古の大型遊具の鉄塔。人ではなくモノなんだけれど、いきいきと描かれていて、人間よりもヒトらしく、そのあふれる感情に全く違和感なく共感して物語の中に浸ることができた。
そんな人よりもヒトらしい飛行塔が経験する戦争体験は、真実味をもって胸に迫ってくる。
また話を彩る動物達も素敵だし、話相手の航空灯台は特に好き。「幸せになれる」と戦争に対して最初肯定的だった彼が「私は間違っていた」と悔むところなど、本当にヒトらしいと思う。
もちろん人間のキャラクターもモノや動物に負けず魅力的だった。
ヒトやモノが入り混じって、現実の荒波の中で心の交流を見せてくれる。でも決してそれが不自然じゃない。それってほんとにすごい事なんじゃないかってただただ感心しました。
とても面白かったです。

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大阪平野が一望に見下ろせる生駒山の山上にそびえ立つ「飛行塔」。1929年に遊園地がオープンして以来、100年を見つめてきた。語り手は人間ではなく「飛行塔」。だからこそ、戦時中の悲惨な出来事も、暗くなりすぎずに最後まで優しい気持ちで読むことができた。

戦時中、武器や航空機に使う金属がなくなり、飛行塔の飛行機の部分は切り分けられ、持っていかれた。塔の部分だけになった「飛行塔」。戦争はだんだん悪化していき「軍隊の見張り台」のようになってしまった「飛行塔」。本来なら、戦争さえなければ、「飛行塔」は子供たちの嬉しい笑顔とともに沢山のいい思い出が作れたはず。そう考えると、なぜ「戦争」が起こってしまうのか、とやるせない気持ちになる。

物語に登場する「飛行塔」の言葉がわかる友作。彼もまた「飛行塔」と同じように戦時中の日本を見てきた。二人の固い絆が救いを与えた。とても良い物語だった。

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2029年に100歳となる、国内の大型遊具の中で最も古い飛行塔が、擬人化され、時の流れを見守る様子が書かれていました。100年の間には、戦争の渦中にある時期もあり、金属製の身でありながらも、飛行塔は心を痛めます。友作の「いいたいことをいえへんのが戦争」という言葉が、胸を刺しました。多くの人の命や、当たり前の生活を奪う戦争を、当時の人たちがどれだけ憎いと思っただろう。戦後、遊園地は再開されますが、また時が流れて少しずつ世の中が変わっていきます。そのことに寂しさを感じつつも、「平和ならいい」と優しいまなざしを向ける飛行塔の願いの通りに、平和をずっと守っていかなければならないと思います。その場から動けない飛行塔が、いろいろなことを知る手立てが興味深いです。

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私は奈良で育ちました。夕方、西の雨戸を閉める時 いつも生駒山を見ていました。山上遊園地にも何度も行きました。ですが、あの飛行塔がそんなに歴史のあるものとは知りませんでした。
私の父も母も大阪で育った人ですから、大阪大空襲の記憶が有りました。母から焼夷弾の生々しい話も聞きました。
結婚して奈良を離れ、母も亡くなり奈良の実家もたたんでしまった今日このごろですが、この本に出会い記憶を新たにしました。
日本で戦争があった事を忘れないで、今の平和を当たり前だと思わないためにも大切なお話だと思います。

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静かに語り出すは生駒山山上遊園地の遊具・飛行塔。日本最古の遊具となった飛行塔が見つめてきた生駒山の自然や生き物の美しさ、後から語られる戦争の醜さ愚かしさがくっきりと際立つ。作中で印象に残った部分がある。「どこかよその国でやるなら、私たちの生活は変わらないのではないか」という問だ。この本では、そうではないそこでたくさんの命が失われているのだ、と答える。今現在、私たちが生きている世界情勢そのものだ。過去の過ちを繰り返したくない。記憶し学ぶことができるのが人間なのだから。

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自宅のリビングの窓からほぼ真西に、生駒山上遊園地をいただく生駒山が見える。いくつかの鉄塔が爪楊枝の半分くらいの細さですっくと立っている。夜は点灯され天辺が光る。夏のナイト営業時にはライトアップで、ロープウェイまで賑々しい。若い頃、何度か訪れたこともある。
さて、山上の遊具飛行塔の語りで、およそ百年の来し方が披露される。戦時に軍事目的で使用されたことは、割と知られたことではあるが、こんなに飛行塔の気持ちが込められるとまた別の思いが立ち上がってくる。作中でも触れられていたが、あやめ池遊園地もなくなり、奈良ドリームランドもとうに廃業された。近所の遊園地が廃れていくのは寂しいものだ。鳥たちの伝言のなんといじらしく、温かかったことか。
平和こそ宝。戦中の語れない多くのことばが悲しい。子どもたちの歓声が聞こえてこその遊園地。百年目を目指して、取り戻した平和を守る気持ちを改めて心に刻みたい。

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ありがとう。
おつかれさま。
そういいたくなる作品だった。
人間が歩んできた100年を静かに見つめる物たち。
人間に作られ、利用され、壊され・・。
人間の悲しみや愚かさを見つめている目は、神様のようだ。

こどもたちに、そっと差し出したい一冊だった。

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生駒山の山頂に聳え立つ遊具である飛行塔が主役。日本最古の遊具なんですね、知りませんでした。
花やしきも昔からあると認識はありましたが、戦争を機に全て解体されていたことを初めて知りました。
飛行塔も鉄が必要になり飛行機が外され、塔はそのまま物見櫓になった。
戦争の恐ろしい描写は無かったけれど優しい文章の中からはやるせなさや悲しさが伝わってきた。時代を超えて違う鳥さんがメッセージを伝える場面にほっこりしたり、言葉の通じる人や動物との関係性(無機物である飛行塔は年を取らないけれど彼らは先に老いていく)は当たり前のことだけど寂しくなったり。飛行塔を通じて100年の歴史をギュッと見せてもらった。子ども向けの本なのかもしれないけれど大人にも読んで欲しい本でした。

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読んでいる途中で、主人公の飛行塔が実物をモデルにしたものなのかが気になり、本当にあったのだとしたら今はどうなっているのかが気になり、調べてしまった。ぶら下げていた飛行機がなくなった飛行塔、複線が単線になりお客が軍人ばかりになってしまったケーブルカー。同じ場所から周りを眺め、流れる時間を見つめてきた。話すことができたなら何を話そう。
飛行塔と話ができる子どもたちをうらやましく思う。

私が読んだのは挿絵が彩色されていない下書きのゲラだが、それでも挿絵の魅力は充分伝わってきた。吉野さんのテキストからは、飛行塔をはじめ登場するものや人からやさしさが伝わってくる。物柄が良いんだ。

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ひとくちに100年といっても、そこには戦争の歴史や
人々の生活があり、計り知れない思いや出来事ががつまっているんだなと。

今後はその時代時代での出来事をやさしく思い出せる
世の中になればと思える話でした。

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