博物館の少女 騒がしい幽霊

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刊行日 2023/09/14 | 掲載終了日 2023/09/14

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内容紹介

舞台は明治時代。運命に導かれ、文明開化の東京にやってきた少女イカルは、博物館(現・東京国立博物館)の古蔵で怪異の研究に取りくむ老人の手伝いをすることになる。

富安陽子、渾身のシリーズ第2作!


明治16年秋、博物館の怪異研究所で働くイカルは、突然の指名で、陸軍卿、大山巌とその婚約者、山川捨松の博物館観覧に同伴することになる。11歳で渡米し、大学卒業後に帰国した捨松の身の上を聞き、その聡明さと温かい人柄にひかれたイカルは、巌と捨松の結婚について、それぞれが仇敵である薩摩と会津の出身であることを根拠に、あらぬうわさが立てられていることに憤慨する。そんなある日、捨松の兄、山川健次郎が怪異研究所にやってくる。捨松と巌の結婚後、大山邸で続いている怪異現象について調査してほしいというのだ。所長のトノサマは、巌と亡くなった先妻との子どもの教育係として、イカルを大山邸に送りこむことを思いつく。


舞台は明治時代。運命に導かれ、文明開化の東京にやってきた少女イカルは、博物館(現・東京国立博物館)の古蔵で怪異の研究に取りくむ老人の手伝いをすることになる。

富安陽子、渾身のシリーズ第2作!


明治16年秋、博物館の怪異研究所で働くイカルは、突然の指名で、陸軍卿、大山巌とその婚約者、山川捨松の博物館観覧に同伴することになる。11歳で渡米し、大学卒業後に帰国した捨松の身の上を聞き、その聡明さと温かい人柄に...


出版社からの備考・コメント

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。

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おすすめコメント

●古道具を見立てる目利きの才を持つ古物商の娘イカルは、素直な気性で、いきのいい大阪弁を話す魅力あふれる主人公です。


●大山捨松、大山巌、山川健次郎、ヘンリー・フォールズなど、今回も実在の人物が多数登場します。中でも捨松は、津田梅子とともに岩倉使節団でアメリカに渡った4人の少女たちの一人で、明治時代の女性の生き方についても考えさせられる存在です。


●「画鬼」と呼ばれた絵師、河鍋暁斎の娘・トヨ(第165回直木賞受賞作『星落ちて、なお』(澤田瞳子 著/文藝春秋)の主人公)、織田信長直系の子孫で明治維新後は博物館勤務だった織田賢司など、実在の人物が多数登場します。

●装画は、いま注目を集めているイラストレーター、禅之助さんです。

●古道具を見立てる目利きの才を持つ古物商の娘イカルは、素直な気性で、いきのいい大阪弁を話す魅力あふれる主人公です。


●大山捨松、大山巌、山川健次郎、ヘンリー・フォールズなど、今回も実在の人物が多数登場します。中でも捨松は、津田梅子とともに岩倉使節団でアメリカに渡った4人の少女たちの一人で、明治時代の女性の生き方についても考えさせられる存在です。


●「画鬼」と呼ばれた絵師、河鍋暁斎の娘・トヨ(第16...


販促プラン

【著者紹介】

著 富安陽子(とみやすようこ)

959年、東京に生まれる。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞と産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『さくらの谷』により講談社絵本賞を受賞。そのほかの主な作品に『やまんば山のモッコたち』『キツネ山の夏休み』『天と地の方程式』『絵物語 古事記』などがある。

【著者紹介】

著 富安陽子(とみやすようこ)

959年、東京に生まれる。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞と産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『さくらの谷』により講談社絵本賞を受賞。そのほかの主な作品に『やまんば山のモッコたち』『キツ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784038145209
本体価格 ¥1,400 (JPY)
ページ数 366

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NetGalley会員レビュー

すいすい読めて読後感もスッキリ最高! 主人公やまわりのキャラクターもいいし、ミステリーの楽しさも程よくて、怪異もちゃんとしてる。実在の人物の人生にも触れられて、お得感もあり。流石の富安先生最高のエンタメでした!

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博物館の少女の第二作と知り、即読み。おはなしの始まりから、物語がすぐに動き出す。ワクワク感が止まらない。主人公の少女の成長も見られて、親戚のおばさんのつもりで読んでしまった。謎が知りたくて一気読みしてしまった。謎の正体は、それぞれの心の中に、それは、読んでいる者にもある。それに気づかせられた。私たちは、目に見えない何かとともに生きている事を実感する。大人にもお勧め。

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待ちに待った『博物館の少女』の第2弾。前作で父母に死に別れ大阪から出来立ての帝都「東京」にやってきた13歳のイカルちゃん。これまた出来立ての上野の博物館でちょっと奇怪な収蔵品ばかり集めた倉庫管理のお手伝いに雇われたが。今回はなんと陸軍卿大山巌・捨松夫妻の新婚邸宅を騒がせる幽霊騒動を偵察するため前妻の遺児である二人の少女の家庭教師役を仰せつかる事に。薩摩の巌・会津の捨松、しかも新居は旧幕重鎮の屋敷跡。明治維新の葛藤をそのまま映したような大山邸の抱える怪異とは?暁斎の娘トヨとの友情も健在。ファイトだ!乙女♪
本の形になって書店に並ぶ日が楽しみです。書影のドレス姿、読後に見ると感慨もひとしお(*^。^*)
9月14日刊行予定 #博物館の少女騒がしい幽霊 #NetGalleyJP

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コテコテの日本文化が背景かと思うと、洋風文化が入っていたり、恐ろしい怪奇現象かと思ったら、犯人がいたり、まだ解決しなかったり、と、一気に読みたくなるストーリーです。
冨安陽子さんの裏切らない奥深い面白さがたっぷり入ったお話しに大満足です。
『この人が怪しい』と思わず推理したくなりました。ハラハラドキドキの一冊です。

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待ちに待った「博物館の少女」シリーズ第二段。
前作と同様、怪奇と推理が織り交ざる物語で、大変面白かったです。

謎解きだけでなく、登場人物たちの気持ちが細やかに書かれていました。
江戸時代が終わり文明が明け、世間の常識がころっと変わってしまって戸惑ったであろう清、これから一つの家族になっていくであろう大山家の人々、自分を大切にすることを学んでいくアキラ、目の前に立ち派だかる大きな父を乗り越えるために精進するトヨなど、顔もわからない登場人物の人生に思いを馳せらせました。

第三段もとても楽しみです。

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「怪異」ストーリーテラー富安さんの面目躍如。児童書でこれほどゾワゾワしたのは久しぶり。
上野の博物館で怪異を研究するトノサマこと織田賢司のもとで働く少女、花岡イカル。陸軍卿大山巌の婚約者、山川捨松と縁をむすび、大山の邸宅で起こる怪異をさぐることに。
この邸宅ではかつて悲劇が起きており、何か人ならざるものの仕業を思わせる。高学歴帰国子女の捨松に世間が向ける好ましからざる視線や、捨松を母として迎えねばならない幼い大山の娘たちの存在もあり、怪異以前にもすでに不穏なものに包まれていそう。怪異が起きても、この家の人たちがことさらに恐ろしがる様子は描かれず、それがまた不気味さに拍車をかける。
負けん気が強くハキハキものを言うイカルの気性は気持ちよく、イカルと親友のトヨとの交流に心温まり、トノサマの使用人アキラの秘密が明らかになるなど、見どころは多い。古美術品の事情や歴史的背景もきちんと踏まえており、描写には季節も感じさせ、時代物を読む楽しさを味わえる。イカルはこれからどのような「目利き」ぶりを発揮してくれるのか。是非とも続編を乞う。

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東京に来て半年、でもイカルの関西弁が健在なのが嬉しくなった。そして、上野の博物館(東京国立博物館)の中にあるの「怪異研究所」でのトノサマとのやり取りも楽しい。トノサマの蘊蓄の中に、のちに民俗学として実を結ぶものがあればなおさら。さらに、捨松とのやり取りの中で女性も学ぶべきだと諭される場面が印象深かった。このように、文明開花後の文化/世相の様子が、イカルを取り巻く実在した人物(トノサマ=織田信長直系の織田賢司や、女性で初めて海外に留学した大山捨松など)達の言葉の端々に現れてくるのが、読み手を当時へと誘っていく。
そして、結婚した捨松の屋敷でのポルターガイスト現象の調査が怪異研究所に依頼される。イカルが家庭教師となり(立場上話し言葉は標準語でも内心のツッコミはしっかり関西弁)、怪異調査を行なっていく。更に事態がエスカレートしていく様子をイカルから報告を受けるトノサマ。安楽椅子探偵でいた彼が動いた時は既に遅く、事態は最終局面を迎えていた。
それにしても、初代博物館長町田久成(実在)がイカルの存在を予言して『目利き』と呼んだのは何故か。次巻以降、イカルが彼と会うだろう場面が楽しみになった。
維新後のまだ人々が落ち着かない時代を背景とした怪異譚。と言うだけでなく、実在の人物を適所に配置し、当時の激しく移りゆく世相、廃れゆく江戸文化、でも旧来に囚われがちな人々の考えとその変化などをリアルに描いていく。それだけに、イカルの今後の成長だけでなく、社会の変化も追っていきたい。

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こんなにも早く続編を読むことができて幸せな気持ちです。
少しずつ味わって読もうと思っていたのですが、読み始めたら途中でやめることができず、朝になっていました。

先妻の娘二人を思う捨松、そして両親のいないイカルを見守る周囲の大人たち。
どちらからも子どものことを思う著者のあたたかな視線が感じられました。

実在の場所や歴史上の人物が登場するので、その時代に生きた人たちの暮らしや人生を想像することができました。捨松の人柄や生き方から、イカルが将来どのような大人になるのだろうと楽しみになりました。

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シリーズ2冊目。主人公のイカルが、今回は大山巌の屋敷で起こっているポルターガイストの調査をするために、娘たちの家庭教師として大山邸に潜入します。大山邸で起こっている怪奇、次々と起こる事件など、目の離せない展開に、緊張感もありますが、大山邸の捨松や、2人の娘との交流はこころ温まるものがあり、イカルの周囲のトノサマや、トヨさん、アキラさんなど、おなじみの面々にもホッさせられます。維新後の新政府で陸軍大臣など、政治家として活躍した巌、その後妻となった捨松は新紙幣の肖像画に採用された津田梅子とともに留学をした人物と、今回も歴史上の人物が登場し、興味関心を広げられるきっかけにもなるのではと思います。

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前作に続き楽しく拝読しました。
今回はイカルが大山邸での怪異現象の調査を進めながら、子どもたちの家庭教師としても活躍します。
女子教育の発展に尽力した捨松と、職業婦人の先駆けとも言えるイカルの相性の良さは申し分なく、お互いを尊敬し信頼し合っているのが素敵でした。
まだまだ子どもだと思っていたイカルが先生と呼ばれ、周りの大人たちからも一目置かれている様子に、たった半年でこんなに大人になっちゃうの?と驚きました。イカルの著しい成長は嬉しいけれど少し寂しくもあるので、トヨやアキラの前で見せる少女らしさはこの先もずっと持ち続けてほしいです。
トノサマの「博物館に集められているのは、この世のかけらなのだ」という言葉が印象的でした。イカルが信子と芙蓉子を博物館へ誘う場面でも「かけら」の魅力が存分に語られ、私も博物館へ行きたくなってしまいました。ミステリーや怪異好きな子だけでなく、博物館が好きな子にも薦めたい一冊です。

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大変面白かったです。
読み応えありました。先が気になり、一気に読んでしまいました。
実在した人物名がちょこっと登場したりして、フィクションとノンフィクションが上手く混ざり合っている所が良かったです。
1作目読んでいないので、図書館に2冊購入決定です。

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楽しみにしていた新作でした。やはり、面白い。摩訶不思議な世界と現実的なミステリーが、絶妙に混じり合った時代ものです。時代ものが、最近の子に、どういった位置付けなのかわからりかねますが、この物語は、時代ものなの全く時代ものという気がしません。生き生きとした登場人物たちは、むしろリアル。児童書というくくりにせず、大人にも楽しんでもらいたい。
次回作が、待ち遠しい。
古い時代の話だと、敬遠している子がいるのなら、「もったいないよ、是非読んでみて』とすすめたい。

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博物館の少女、2作目。大阪から来たイカルが、今作も東京の街を駆け回ります。
今回の怪異の現場は、津田梅子と一緒に留学していた、大山捨松のお屋敷。日本で初めて大学で学士号をとった女性、捨松のシャキシャキとした立ち居振る舞いがカッコいい。イカルのテンポがいい大阪弁と、のんびりしたトメちゃんとの掛け合いも楽しめました。次回こそは、町田さんと会えるかな…。ありがとうございました。

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1作目がとてもよかったので嬉しい!
河鍋暁斎やトヨなど実在の人物が出てきて読み応えはもちろんですが、やはりイカルの目利きやトノサマとの掛け合いも楽しみの一つ。
今回は怪奇現象の調査をすると同時に、人を思いやる気持ちも伝わってきました。
怪奇現象と推理、日本と西洋の文化が入り混じった雰囲気を含めて楽しめる一冊です。

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イカルが大阪からこちらへやって来てまだ半年ほどですが、トヨさんと仲良くなり、上野の博物館の所長であるトノサマにも気に入られています。トヨさんのお父さんである絵師の河鍋暁斎さんも気に入ってくださったようで、暁斎さんの展覧会に招待していただいたり、イカルは少しずつ東京の生活にも慣れてきました。

 ジョサイア・コンドルさんが暁斎さんの弟子だというお話や、ヘンリー・フォールズ医師と貝塚で有名なエドワード・モース博士が「指紋」を発見したというお話など、明治時代に日本へやって来た人たちの話がどれも面白いのです。そして大山捨松さんは、津田梅子さんとともに幼くしてアメリカへ留学された方です。

 イカルはこれからも、様々な経験をして成長敷くのでしょうね。トノサマの使用人であるアキラのことが気になってしょうがないイカルですけど、アキラの方も同じような気持ちでいるような感じがします。この物語はまだまだ続きそうなので、その辺もたのしみだなぁ。

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待ちに待った富安先生の明治期怪異譚第2弾!今回も歴史上の人物がわんさか出てきます。嬉しいのは進歩的な麗人、山川捨松が登場すること。史実を描きながらも登場人物が生き生きと描かれているのがすごい!児童文学の立ち位置から女性の社会進出や博物館という文化的施設の存在意義についてしっかり読み手に伝えているので、小・中学生にぜひ読んで欲しい作品。怪異譚としてのみならずミステリとしても楽しめる贅沢な一冊でした。

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まだ江戸の面影が残る明治初期、上野の博物館の怪異研究所で働く少女イカルの物語第二弾!
研究所に持ち込まれた怪異の謎解きのために活躍するイカルとその成長の様子や周りをとりまく実在の人物たちの魅力に惹き込まれた。
特に大山巌の妻・捨松は魅力的。
個人的には河鍋暁斎や娘のトヨにももっと活躍して欲しかったけれど…
読み終えて心がホッと温かくなり、今後のイカルを見守っていきたくなる作品だった。

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博物館内にある怪異研究所。花岡イカルは14才に。エセ祈祷師の謎を解き、山川邸で起こる海外でいうポルターガイストの謎が持ち込まれた。今作は本格的なミステリーでは⁉️と思わせるような怖さも持ち合わせた内容。河鍋暁斎、田中芳男、辰野金吾、西郷隆盛の兄弟など、歴史上の人物も多数。トヨも名前は違えど河鍋暁斎の娘。こうなると、イカルも実在したのではないかと思えてきた。前作は続編を匂わせる終わり方だったけれど、この後に続編は出るのかな?

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読み終えられていないのです!
ネットギャリーの魅力、発売前の著作が読めてしまうこと。しばらくアクセスできていなかったある日、ダイレクトメールに「富安陽子」「幽霊」とあって、富安作品の大ファンとしては「これは!」と思いリクエスト。
説明文をよくよく読めば、第一作目があっての第二弾ではないか?
これはもう、第一作目『博物館の少女』(副題なし)を読むしかない!…ということで思い立って入手、読んでみた。
実在の人物と富安創作人物の絡みは絶妙、大正版(愛とは直接関係ない(?)けれど)「ヴェルサイユのバラ」のよう。
解決したには解決けれど、明らかにされないされないで残っているものがある歯がゆさは即、次への期待。もうこれは次を読むしかありません。
第三弾、第四弾と続いていってほしいです。
読んでこそのレビューであるのに、読み終えないままに薦めてすみません。

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博物館の少女の2作品目、怪異かと思ったら人間の仕業、でもやはり怪異は潜んでいる、というバランスがこの舞台となっている時代らしいなぁと思える作品でした。作品に出てくる捨松さんが素敵な女性で、主人公のイカルちゃんと関わりが多くてうれしかったです。反対に、アキラやトヨちゃんは出てきますが、そこまでがっつりの絡みがあるわけではなく、あくまでもイカルちゃんの生活の一部というか、お助けキャラのような形だったので、次回はもっと二人に絡むようなことがあると個人的にうれしいなと思いました。巻を進めて仲を深めていくのも好きですが、いつかはそれぞれにフォーカスした話が出てくると嬉しいです。

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シリーズ2ともなればとっつきからお話が動き出す。イカルも東京での生活にいささか慣れたようで、博物館での怪異研究の手伝いの仕事ぶりもこなれてきたようだ。そんなところに持ち込まれた、大山巌邸で頻繁に起きる怪異現象の解明にイカルが駆り出される。表向きは大山家のふたりの娘の家庭教師として。今回も実在の人物がたくさん登場し、歴史上での立ち位置も参考にしながらのわくわくの展開。博物館の魅力、怪異の本質、たくさん感じるところがありました。アキラやトヨさんとの今後の関係も楽しみです。

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待ってました!きっと出るだろうと待ってました!
ドキドキハラハラ、あーおもしろかった!
アキラさんとのあたたかい心のやりとりも・・・今後の展開に期待!

けど、イカルちゃん、あんまり無茶せんといてよ。
元気に次の事件も解決してよ。待ってるよ。

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相変わらず読む手が止まらない。最初に謎を提示し、中盤で謎を解くヒントを散りばめながら、最後で一気に回収していくのが気持ちいいです。
イカルのチャキチャキした性格が読んでいて気持ちいい。周りの人を引き寄せるのもわかります。トノサマとイカルとアキラの関係もよい。
本筋とは違うものの、イカルとアキラの関係も気になります。
たくさんよよいところがあるものの、この作品一番の魅力は古物と伏線回収だと思います

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冨安先生の博物館シリーズ、次作も出てくれてワクワクしながら読み進めた。奇々怪界らしさは今回も全編に満ち溢れて、イカルちゃんの周りも巻き込んで賑やかなことこの上なし!前回も思ったが、周囲の関わる人々に愛されて、東京を闊歩するイカルちゃん、その様子を想像するだけでなぜか安心するのはどうしてなんだろう?前作のおぼこい右も左も分からぬ女の子から、素敵なドレスが似合う女性へと成長した姿を見て、何故か少しだけ切なくもなった。次はあの青年と何か起こるかなと今から楽しみ。

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一作目同様、続編も読みごたえたっぷりで、大満足です!
登場人物の関係やイカルの成長ぶりが見られ、むしろ続編のほうが物語の世界観にはじめから入れるのですばらしい続編だと思いました。
 また、津田梅子の盟友といわれる大山捨松については、ドラマを通して知って興味をもっていたので、物語の背景を想像しつつ、二重に楽しめました。
 対象年齢の子どもたちがどの程度理解して読むかはわかりませんが、幽霊物語としてだけでもじゅうぶんおもしろかったです。本作をきっかけに歴史に登場する人たちについて知りたいと思ってくれるといいですね。

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前作も面白かったですが、今回も期待を上回る面白さでした!
いや、是非老若男女問わず読んで頂きたいです。まさかの大山邸での謎解き、まさかの捨松さま!イカルちゃんの成長も感じ、あっという間に読み終えてしまいました。イカルちゃんの周囲の人間がとにかく濃すぎる(笑)。
今回も友人の娘ちゃん達にお薦めするリスト入りしました。本当、色んな人に手にとって欲しいシリーズです。次回も楽しみにしています!

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大阪から東京にやってきた主人公・イカル。可愛らしい13歳の少女にまた会えて嬉しい。今回イカルが遭遇するのは『ポルターガイスト』だ。陸軍卿宅で起きた怪異の調査の為に家庭教師として通うようになる。前作に続いて実在した歴史上の人物が数多く登場するのもこのシリーズの楽しみの一つだ。ポルターガイストのみならず次々と起こる不可解な現象。幼い娘達と継母の想いと読みどころ満載。メインキャラのアキラの素性なども知れてイカルと共に驚きながらも、個性豊かな登場人物達に馴染んでいく感じがする。次作も楽しみだ。

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明治時代が舞台となっている怪異ミステリーシリーズ第2弾。今回もイカルが大活躍でした。歴史上も有名な大山巌やその妻となった捨松が登場するなど、物語に臨場感が増して引き込まれました。イカルと大山家の2人の娘たちとの交流シーンは微笑ましかった。鏡に秘められた謎は怪異そのものでしたが、物悲しさも感じました。周りの人から引き立てられ、人に恵まれているイカルの次回の活躍が今から楽しみです。

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捨松様…。まだ若いのに、できたお人や!
目利きのイカルは、物だけでなく人の本質も見える子なのかもしれないなぁ、と思いながら読み進めた。大山のお嬢さんたちのお世話をする姿勢にも、懐の深さを見せられた。トヨやアキラたちとの関係性もますます楽しみ。

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シリーズの一作目を読んでいなかったので、急いで読みました。
早くに両親を亡くし、東京の親戚に引き取られた主人公は、父譲りの目利きの才を生かして、上野の博物館で資料整理の手伝いをしています。あまり教科書では触れられることのない、黎明期の日本の博物館史を扱った稀有な小説。付喪神ではないけれど、モノに宿る人々の想いがつくり出す怪異を解き明かしていきます。今回のお話は、明治期にアメリカに渡った5人の少女の一人、大山捨松との交流です。新しいことを知る楽しさ、思わぬピンチに立ち向かうスリル、ちょっとしたロマンスの気配にドキドキさせられました。次作も楽しみです。

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楽しみにしていたシリーズ二作目!

二作目はポルターガイストの話。
もしかして本当にあるかも?と思わせるような怪異の数々、子どもたちにおすすめしやすいな、と思いながら読んでいました。

ミステリー的な謎解きの要素と、怪異のバランスもよく、かつ、小学生からすすめられる時代ものって貴重かもしれません。
歴史上の実在の人物もたくさん出てきてとても嬉しい。興味を持って、歴史を調べてみるきっかけにもなると思います。

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今回も期待どおり、いやそれ以上の面白さだった。
怪異の調査をきっかけに殺人事件を解決する相変わらずのイカルの頼もしさ。アキラのかっこよさ。
ミステリーとしても最高に面白い。
個人的に楽しみにしていたのは、もちろんアキラとの関係だ。
ほんの少しではあるけれど、お互いにとって大切な人になりつつあるかんじになっていて、嬉しい。
とはいえ、まだまだ恋、には至らない2人に今後も見守っていかねばと気持ちを新たにした。
イカルの能力がどういうものかも少しわかってきて、次回がますます楽しみ!

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両親がなく1人東京に来た不遇な身の上にも係わらず、明るい大阪弁で才気あふれるイカルの活躍が読み応えのある小説です。推理系が好きな小学生に勧めてみたいです。シリーズの1作目を読んでいなかったので、そちらも読んでみます。

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既刊の続編という事ですが、自分は1巻を読んでおりませんが、それでも充分に楽しめました。
怪異の出るお屋敷、昔の東京の様子など、また、実在の人物や、場所も出てくるので、何となく親しみを感じました。
主人公のキャラクターが愛らしく親しみが持て、その周囲の人も、人の良い人物が多くて、反面、怪異の恐ろしさ、推理の面白さが伝わり、ストーリーも面白く読めました。

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