満月のとちゅう

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刊行日 2023/10/06 | 掲載終了日 2023/10/06
フレーベル館 | フレーベル館文学の森

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内容紹介

「あの夏」から季節がめぐり、冬。小学校の卒業記念の寄贈絵本づくりのメンバーになった美話は、心にアイデアの火を灯し、そして大きな失敗も経験する…。

第3回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作『ソラモリさんとわたし』のその後を描いた、創作の道をゆくすべての人におくる、感動の物語!

「あの夏」から季節がめぐり、冬。小学校の卒業記念の寄贈絵本づくりのメンバーになった美話は、心にアイデアの火を灯し、そして大きな失敗も経験する…。

第3回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作『ソラモリさんとわたし』のその後を描いた、創作の道をゆくすべての人におくる、感動の物語!


出版社からの備考・コメント

***あらすじ***
ソラモリさんとの出会いで自分のなかの【言葉】と向きあった美話は、
小学校卒業前の冬休み、クラスメートとの班活動で絵本づくりをすることになるが、
自分の【アイデア】に夢中になりすぎたことで失敗してしまう。
中学生になり文芸部に入った美話は、中学生だったソラモリさんが残した半分だけの物語に出会い、
【創作】に真摯に取り組むことで、絵本の失敗を乗り越えようとする…。

***あらすじ***
ソラモリさんとの出会いで自分のなかの【言葉】と向きあった美話は、
小学校卒業前の冬休み、クラスメートとの班活動で絵本づくりをすることになるが、
自分の【アイデア】に夢中になりすぎたことで失敗してしまう。
中学生になり文芸部に入った美話は、中学生だったソラモリさんが残した半分だけの物語に出会い、
【創作】に真摯に取り組むことで、絵本の失敗を乗り越えようとする…。


おすすめコメント

第3回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞し刊行された『ソラモリさんとわたし』の主人公・美話のその後の成長を描いた物語。

創作を志すすべての人の胸に迫る、感動作です!

『ソラモリさんとわたし』(2020年刊)のゲラも期間限定公開中!

この機会にぜひご一読ください。

第3回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞し刊行された『ソラモリさんとわたし』の主人公・美話のその後の成長を描いた物語。

創作を志すすべての人の胸に迫る、感動作です!

『ソラモリさんとわたし』(2020年刊)のゲラも期間限定公開中!

この機会にぜひご一読ください。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577051887
本体価格 ¥1,400 (JPY)
ページ数 224

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NetGalley会員レビュー

コピーライターが描いただけあって、
会話の切り返しが冴えてたな~。

主人公は創作にこだわりのある12歳。
小6の絵本作りで悔しい思いをした彼女が
中学の文芸部でライバルと競いながら
幻の作品の完成に挑戦します。

子どものように無邪気なソラモリさんの
さりげない優しさが良かったですね。

文芸方面の創作だけでなく、
あらゆる頭を使う活動に役立ちそうな
アイデアが詰まった作品でした。

特に素晴らしかったのは、
思いつきにたやすく飛びつくことを戒め
徹底的に考え抜くこと訴える部分。

煮詰まったときの対処法なども
具体的に描かれていて参考になりましたよ。

ものがたり新人賞大賞作品だった
『ソラモリさんとわたし』の続編ですが
前作を知らなくても大丈夫!
知ってるとより楽しめそうですね。

どちらもお薦めしたいです。

(対象年齢は10歳以上かな?)

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ソラモリさんとわたしも読んでみたくならました。
コピーライターだからか、キャッチコピーが秀逸すぎて、本の中の架空の作品なのに読みたくなりました。
検索してすぐに答えを求められるからこそ、本を読むこと自体めんどくさいと思う人がいる。いうのは納得。
いつもは触れないものに触れて、考えを広める。本を選ぶ時にやってみたら面白いかも。

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「ソラモリさんとわたし」の続編。
前作も面白かったが、今作はさらにパワーアップしていた。
前作は、年上のメンターのようなソラモリさんとの関係にフォーカスした物語だったが、今回は、美話と同級生や部活の仲間など、友だちとの関係が書かれていた。

美話も面白い子だけど、美話の友だちも、個性的な面白い子たちがいっぱいで、その子たちのあだ名や会話文もセンスが光っていた。
呼び名や言葉遣いだけではなくて、物語自体も、とても面白かった。
最近の、すぐに結果を求めたり、すぐに答えを知ろうとしたり、時間をかけてじっくりと本を読んだり、考えたりすることが少なくなってきた風潮を、「最初のバス停で降りたらだめ」という言葉とエピソードで読者に伝えていた。
なんでもインターネットで簡単に答えを探してしまう今の子どもたちに、この言葉が届けばいいなと思う。
かなりお勧め。

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前作の「ソラモリさんとわたし」を読み返し、ついで読了。
映画の惹句を考えるコピーライターのソラモリさんと主人公・美話の交流がなんとも微笑ましい。
ソラモリさんは言葉の一語一語を大切にして、その映画の魅力を最大限に伝えるコピーライティングのプロ。そんなプロでも、たった1つのコピーのために、100個考える。言葉を紡ぎ出すプロセスこその積み重ねが、響くコピーにつながるからだ。そんな言葉紡ぎのノウハウをソラモリさんから教わった中学生の主人公は、自らも言葉紡ぎに挑む。
言葉を生業にしている作者だからこそ書ける、言の葉の豊かで繊細な世界。児童書と紹介されるとなかなか手に取りにくいが、一度読み始めればすっかり虜になる、そんな「言葉の魔法の書物」

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ソラモリさんと美話のお話、2作目。美話はこの本の中で6年生から中1に。ソラモリさんは相変わらずの小学マイナス2年生。美話が大人になっていく姿が眩しいようでした。「いま咲いているのは、君だよーー。」こんなかっこいいことを気負いなく言える大人に私もなりたい。ありがとうございました。

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前作「ソラモリさんとわたし」で「わたし」が完成させた童謡が佳作になったという、読み手にとっても嬉しいプロローグから始まった。そして、自分を「わたし」と綴る美話に成長を感じながら、本編へと読み進めた。
冬休みに、卒業記念として児童館に送るオリジナル絵本をグループでつくることになった「わたし」。それと並行して描かれる、ソラモリさんとのやり取り、より自然体で思ったことをストレートに言い合う様子が子気味良い。
どんな絵本にするかについての6年生達のやり取りが面白い。その中でグッドアイデアを出していく「わたし」。すごい。
ただ、それをソラモリさんの誘導だと疑ってしまうのは、「わたし」としてはもっとものことだったのだろう。それに対し、「わたし」の『心の畑』が広がったからだと言うソラモリさん。そう、今「わたし」は新しい道を進み始めていた。
そして年明け。絵本『目かくし姫と魔女の森』の作成作業。6人の持ち味が生かされていく。ならば、完成した絵本に皆が喜ぶ中、「わたし」の心に迷いが溢れてくるのはなぜ?「わたし」にも読者にも分からなかった。
そこに手を差し伸べてくれたのは、ソラモリさんではなく、絵本グループのトショだった。その一言が「わたし」の目をあけてくれた。でもそれは、きっと夏休みのソラモリさんとのやり取りがあったからこそ。心の畑が広がったからこそ。だから、不安とは真剣であることと悟ることができた「わたし」。それは、次のステップに進む準備が整ったという証だったのだろう。

そのステップは、中学に入ってから始まった。ソラモリさんが中学生の時に途中まで書いた短編『ワンピースの反乱』。その後半をどちらが上手く書けるか、同じ1年生の直井さんと勝負することに。でも、それは単なる対決ではないとわかるまで、「わたし」が歩みをすすめていたとは。児童館での半年ぶりの『目かくし姫と魔女の森』との対面、自分の「失敗」との対面から、自分自身との勝負だと気くとは。すなわちこれは、あの時のように「最初のバス停で降る」ことは決してしないこと。「わたし」はそこまで自分の道を進んでいた。
そして、ジャッジであるソラモリさんの審判が下る。ソラモリさんが2人に向けた言葉は、更にその先を示すものだった。
そこに向けて進み出す「わたし」の歩む道は、改めてソラモリさんの道と重なることになるとは。でもそれは、1年前とは違っていた。今度は、抜きつ抜かれつの道。「みーちゃん、みとちゃんという友だち」としての道。だからこそ、この本のタイトル。二人とも未知のなかば。だからこそ、この月なんだ。
そして最後に2人で見る映画。きっとあれなんだろうな。2人の反応の違いが目に浮かぶ。
こうして物語が終わる。その次のページにまた書かれた最後の最後1行が、これからの事を暗示して。

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読み終えて、タイトルを読み直して、
「ああそういう意味だったのか」と思った。タイトルの意味を読了後に呑み込んだときのこの感情、まさに読書体験という感じ。

美話の踏み出す第一歩、の話でした。
前作ではまだ子どもだった美話が大きく成長していて、それを読者目線で嫌味でなく感じることができる。
もやもやした感情を少しずつ言語化していく様子が鮮やかでよかった。

「言葉をちゃんと使える人」になってほしいなあ、という思いを込めて。
小学生にも中学生にもおすすめしたい!

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どうやら、美話ちゃんのこころは、前作より随分と自由に近づいているみたいです。自分にとって大切なものを大事に生きよう。でも、それ以外は「ソラモリさん」でいいや。ちょっと、ちゃらっと見えて、こどもにも素を晒して、ときにドキッとするほどキュートなソラモリさん・・・楽しいことだけではないだろうけど、楽しそうなおとなにみえちゃうソラモリさん。そんなソラモリさんみたいな、おとなになれればいいや・・・他人がどう思うかなんて、ま、いっか・・・わたしは、この道を真っすぐ歩きたい。そんな道を見つけたみたいですね。
それから、ソラモリさんは、いつも、いつも、まっさらな不安と向き合い続けなければならない、しんどい創作の道を旅し続けています。その道をゆくワクワクと喜びに取り憑かれています。でも、今回、その険しい創作の道に、みーたん、いや美話という「同士・友」をえるものがたりでもあるようです。
そして、新たな登場人物、直井智差ちゃん。きっと、このものがたりの中でいちばんに「?」をもつことになったのは彼女ではないでしょうか。釈然としない、モワモワした気持ち、強烈に気になるのに、でも、素直に認めたくはない自分とは違う才能。どっちが上?どっちが正しい?・・・智佐ちゃんの一途なまでの個性は、かつての、はんだ 浩恵さんの分身なのでしょうか。大切に書かれていますものね。ソラモリさんや美話ちゃんもきっと、はんださんの分身。でも、今回、あえて智佐ちゃんが登場するのは創作の世界に入るための厳しいハードルを描きたかったからかもしれません。ソラモリさんと美話ちゃんにはそれほど高くないハードルかもしれないけれど、智佐ちゃんは、さあ、ここが大勝負です。智佐ちゃんのちゃらっとしたくない真面目さ。それは、どうやら、他の人の目を自分の心より意識しているってことから生まれるものかも。これは、褒められる側、与えられる側の人のこころですね。人を照らすものを残したければ、自分が光らなければならないのです。だって、褒められた光は脚光を浴びての光だもの。スポットライトが消えれば、自分は闇に沈むのです。
名倉みやびちゃんの作品に登場する月。創作の道を照らす半月の光。これって、先に歩いた創作者の残した作品たちの放つ光のことかもしれませんね。必死に自分の殻を破り、自分らしさの光を作品に込める。そんな作品達が、あとから来る者の足元を照らす、半月の光となるのかもしれません。
きびしいのは、作品は、たとえ渾身の傑作でも、作者のその時点での光です。まだ、「とちゅうのひかり」なんです。その時の力を振り絞って作り上げた作品も、あとからすれば、どうしてこう書いたの、今ならこう書かない。くやしい!・・・好き、なにも感じない、きらい。普通はこれでいい。でも、「くやしい」は、道の途中の創作者の感情。もっと遠く、もっと高く、もっと透明にを目指す者の気持ちです。
あのとき素敵にに感じたハート柄のAラインのワンピース。今からすれば恥ずかしくて着られない。でも、それも自分の分身だとしたら、恥ずかしくても、愛しいじゃない?もう少し連れて行くか・・・
一度目のバス停で降りないように何度も読み返しました。「真面目」なレビューじゃなくて、「ちゃらっとしてても(わたしの場合どんなに”泥臭くても”ですが)」嘘のない自分らしいものを伝えたくなる、そんな作品でした。
遊び心と、才能の詰まった、素敵に熱い作品です。これから創作の道を目指すひとへのエールです。わたしも、その途中にいたいのですね、きっと。この作品に足元を照らされました。ありがとうございます。

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前作『ソラモリさんとわたし』の続編。
はんださんの文章は瑞々しくて、心をぎゅっと掴んでくる。会話や感情の表現が見事。
特に私の琴線に触れた言葉、シーンはこちら。

・普段、自分が興味のないことに触れてみると、心の畑が広がって、収穫量が増える。発想の幅が広がる。(ソラモリさんの言葉)
・小学6年生の時に作った絵本が成功だと言う唯ちゃんと、失敗だという美話。中学校に上がっても、「あのときどうすればよかったか考えてる」という美話に、「すごい!応援したい!」と本気で感激する唯ちゃんが愛おしい。

ソラモリさんと美話ちゃんの今後の話も読んでみたい。続編が出ることを期待しています!

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小6の卒業記念の寄贈絵本作りで、生み出すことへの葛藤と苦心に触れた美話だが、どうにもその体験に満足できないまま、中学進学。その文芸部で出会ったのは、あの童謡コンテストで大賞を取った直井さん。美話を当然のようにライバル視して、何かと絡んで来る。
そんな折、かつてソラモリさんが書いた短編の半分の文章に遭遇したふたりは、後半を書くことで対決することになる。
美話が格段にことばに対する感覚を伸ばしていくさまが目覚ましく、まさに産みの苦しみを体験するあたり、凄みさえ漂う。
「最初の停留所で降りない」こと、これは人生の極意にも当たる。
ソラモリさんの導く者というより伴走者のスタンスがいい。小学マイナス2年生と美話に称されるソラモリさんだが、美話を「書く者」として同じ地平で見ていてくれることがわかる。「満月の途中」を生きるもの同士、気概を感じ熱くなりました。

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気持ちの良いお話だった。悩みつつ毎日をすごす主人公と、ちょっと変わった大人・・。
大人だって、完璧じゃない。
悩んだり、つまずいたりしながら生きているんだ、ということをさらりとわからせてくれる。
そういう大人のなんと魅力的なことか・・・。
自分も年下の姪も、まだ満月は見えていない。見えているすがたは半分だけだ。
そう言ってしまう姿にグッと来た。
空森美途・・空と森にかこまれた道を進む途中、それこそが美しい。
名前の中に込められた作者の想いがじわじわと伝わってくる。

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みーたんとソラモリさん、二人の空気感が好きです。
二人の言葉の選び方も大好き。
ソラモリさんはやっぱり私の師です。見習いたい!

タイトルもステキだなと思っていたけど、読んでみて、そうくるか!と鳥肌が立ちました。
表紙を見たときにあれっと思ったけど、やっぱり、みーたん、大人の階段をのぼり始めたんだね。

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ソラモリさんと美話が帰ってきた。今回も子どもを子ども扱いしないソラモリさん、大人だけど大人であるバイアスをもとに行動しないソラモリさんが素敵。
心の畑を耕すということ。これはぜひ自分でも実践してみたい。わざと普段選ばないものに触れて世界を広げる。いくつになっても大切なことだと思った。ことばを扱う物語だが、作品自体もことば選びのセンスが素晴らしい。
満月のとちゅう、タイトルはソラモリさんと美話の創作者としての道程を象徴していて深い。

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「ソラモリさんとわたし」の続編と知らずに読みましたが問題なく楽しめました言葉を愛する小中学生のヒロイン美話の成長ストーリーです。大人女子のコピーライターのソラモリさんと知り合って「言葉」の大切さを学んだ小学6年生の美話は冬休みにクラスメートと絵本作りに取り組み一応の成果を得るが多少の心残りも感じて中学校に進む。文芸部に入ると小学生時代の童謡コンテストの優勝者のライバル女子・直井さんがいて敵対するのだが・・・。ゴールはまだまだ先だけど大切なのは安易に妥協せずに最善を目指して頑張る事だと学べた事が大きいです。まだまだ道半ば、タイトルの「満月のとちゅう」で日々成長して行く美話の今後の物語もぜひ読みたいですね。勿論、未読の前作も読みたいと思いますね。

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じぶんが生み出すものに、ていねいに向き合うことの大切さを知りました。

美話と空森さんとの関係性がいい。全部言わなくても、お互いを尊重してるのが伝わります。
最初のバス停で降りるな、と言う言葉。
めちゃくちゃ刺さりました。
これは全ての創作に言えることで、思いついた勢いでサクサクと進められたものを最上とするな、ということ。
小学校卒業から中学生へ成長していく美話の、さわやかな風が吹き抜ける第二弾です!

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