アップサイクル!

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刊行日 2023/10/02 | 掲載終了日 2023/09/30

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内容紹介

アップサイクル=本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること。

アップサイクルは、暮らしの中ではじめられるSDGsの第一歩。

丈、紫月、王(ワン)ちゃん、中学2年生の3人は、夏休みのグループ研究のため、紫月の姉の茜の研究スタジオに集まった。3人が研究テーマとして見つけたのが「アップサイクル」。

スタジオにあったのは、古びた大きな黒板、年代物のミシン。3人はアップサイクルの試作品として、ミシンの下部を脚に、黒板を天板にしたアップサイクル・テーブルを完成。

打ち合わせのメモも落書きもできて便利だし、そして何よりかっこいい!

「アップサイクル」のおもしろさと楽しさに気づいた3人が次に考えたのは、これを「社会とつなげること」、そして、継続して行う事業にすること。

「中学生で会社って作れるの?」

「アップサイクルで儲けるなんて、なんだか嫌」

と、またまた議論をくりかえす。

やがて、まちと自分たちの事業をつなげるサイト作成に乗り出すことに。

しかし、自分たちのやりたいことの完成形が見えてきた時、王ちゃんのタブレットからこれまで積み上げてきたデータが盗まれる事件が……!

アップサイクル×起業する中学生──「新しいこと、面白いことやろうよ!」中学生たちの熱い思いにワクワクがとまらない傑作YA!(装画:木内達朗)

アップサイクル=本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること。

アップサイクルは、暮らしの中ではじめられるSDGsの第一歩。

丈、紫月、王(ワン)ちゃん、中学2年生の3人は、夏休みのグループ研究のため、紫月の姉の茜の研究スタジオに集まった。3人が研究テーマとして見つけたのが「アップサイクル」。

スタジオにあったのは、古びた大きな黒板、年代物のミシン。3人はアップサイクルの試作品...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591179260
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 223

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NetGalley会員レビュー

たかが学校の課題とハンパにせず
トコトンやりぬく姿勢がアツい!

主人公はグループ学習に励む中2男子。

不用品の価値を高めて活用する
“アップサイクル”の仕組み作りに
挑戦する彼らが、それぞれの長所を活かし
強い味方の助けも受けて
画期的な取組みに邁進します。

この活動、
メチャメチャ社会勉強になるわ~。

意外なところにアップサイクルの発想が
生きてくるところもいいですね。

主人公だけでなく、
一人ひとりの個性が輝いていて、
キラキラまぶしいほど。

これからの時代、
ますます重要になりそうなテーマを
物語で楽しく学べる貴重な一冊。

大人から子供まで
幅広い層に味わって欲しいですね。

(対象年齢は11歳以上かな?)

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中学生に真剣に考えて取り組んで欲しい課題、資源を大切にする3R(リデュース、リユース、リサイクル)。そして本書は、更に未来にむけて多様な取り組みを示唆してくれる本。

丈、紫月、王の中学生3人は、夏休みの宿題「社会科のグループ研究」を、3Rを超えた『アップサイクル』(付加価値をつけ生まれ変わらせる)に取り組む。
そこに至るまでの、茜の合いの手で進む3人のスタンスが異なるディスカッションが興味深い。このような創造的なやり取りか大切なのだと実感させてくれる。そして、理論中心から実践のが中での学びへと方向性が定まる。
実体験からの問題点の把握と解決策の検討。視野が広がる中で、人と人の繋がりに気づき、望ましい形態とは何か、のレベルまでディスカッションは進んでいく。そして、具体的なプロジェクトへと。そこでも様々な課題に直面し、それを互いの持ち味を生かしてクリアしていく3人組。このスパイラルしながら発展していく様子。ぜひ中学生に参考にして欲しい。
そのプロジェクトが実施段階になる際の壁。商標登録、クラウドファンディング、他団体との交渉など。それに対処する彼らを通して、それはどのようなものかも、これによって知って欲しい。
そして、この経験で培ったものを、自分の家族にも当てはめていく丈。それはまさに生きる力。

このような高いリテラシーを持った次世代達が育ち、ボトムアップによって社会が変わっていくこと、まさに『ぼくらの明日のために』行動してくれることを、本書を読みながら願わずにはいられなかった。

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社会科の夏休みの課題をグループで考えていくのだが、全く説明くささを感じさせないまま、
読者の知識や世界が広がっていく。それは、魅力的なキャラクター造詣と、ぽんぽん弾むテンポのいい会話で成り立っているから。

普通の公立中では、なかなかここまでのことができる子も、それを受け止める先生の余裕もないだろうけれど、学びの本質は、こういうことなんだろうと思う。

ちょっとした事件も起こるのだが、その時の対応と言葉を、なにかといえば、すぐに双方に謝らせて握手させるような、典型的なダメなやり方をさせる大人に読ませてやりたくなった。

そして、大人のひとりとしては、未来を任せられないような社会で、国で、ごめんとうなだれるしかない。せめて、だから、この本を学校図書館で薦めさせてもらう。

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丈、紫月、王(ワン)ちゃん、中学2年生の3人は、夏休みのグループ研究で、リデュース、リユース、リサイクル以外に、ごみを減らす方法はないかと考え、「アップサイクル」をすることになった。
アップサイクルとは、廃棄物にデザインやアイデアという新たな付加価値を持たせ、新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。

自由研究だけにとどまらず、継続させるため会社を立ち上げるというところにワクワクした。
アップサイクル、起業、商標登録などについて、説明的にならずに、面白く書いてあってよかった。
アップサイクルという言葉を人間関係にも当てはめていて、嫌いだけど付き合い方を変えればアップグレードできるというのがいいな、と思った。

中学二年生が主人公だけど、小学校高学年でも十分読めると思う。

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SDGsの番組を制作するためにリーサしていたとき、「アップサイクル」について学ぶ機会があった。
よく言われる3つの「R」リデュース、リユース、リサイクル。これらはどちらかというと消極的な環境保護だ。生活の中で日常的に気をつけるべきことであり、やって当たり前のこと。
それに対して、アップサイクルは積極的な環境保護活動だ。たとえば着なくなった和服、けれども家族の思い出のある着物から和傘を作るアップサイクル。使わなくなった机からベンチを作り出すアップサイクル。別の物に生まれ変わらせて、物に新たな価値を与えよう、思い出を利用できる形で積極的な残していこうという環境保護行為行為がアップサイクルなのだ。
この作品では、中学生の3人(さりげなくダイバーシティに配慮しているあたりはさすが)が学校の自由研究でアップサイクルに注目する。研究のみならず、さらに狂気を追求し自分たちの研究を進化させ、次なるステージへと高める。
そこで得られた知見から、次には事業化を目論む。この流れ、ネット社会の現代では突飛でもなんでもない。十分にあり得る事象だ。子供達の馬鹿力を舐めてはいけない。今の子供たちには「ネット」という最強の武器があるのだ。
もちろん事態は順調ではなく、色々な事件も起きる。そのあたり、ジュブナイルらしい飽きさせない工夫も凝らされている。
子供向けの書籍ではあるが、寝る前に読み始めたら一気に読んでしまった。現代的な題材なので興味が尽きなかったということだと思う。

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読んでいるうちに夏休みの宿題だということを忘れてしまうくらい、どんどん意見を交わし、お金を稼げるくらいの大きな話になっていく。
それほどの熱い熱い熱意がうらやましい。
落書きテーブルを英語にしただけでグラフィティテーブルと、かっこよくなる。ちょっとした変換が、活発な意見交換が読んでいてスピード感もあり、テンポが良かった。
サワラの部分の「ギリギリ左耳にひっかかってて出てきた」みたいなセリフには笑った。

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ゴミをゼロにしたい!廃材を利用してオリジナルデザインの品物を作る!リサイクルなどの3Rのもう一歩先を行った活動だ。中2の丈たちクラスメート3人は夏休みのグループ研究のテーマとしてアップサイクルを選んだ。ミーティングを重ねる中学生の姿が初々しくわくわくする。並行して、それぞれの家族の問題やクラスメートとの関係がこじれたり、解決したり…。モノも人間関係もアップサイクルしてグレードアップ、爽やかな作品でした。

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社会科のグループ研究で出された宿題は「具体的なプロジェクト」。グループの紫月、丈、王が決めたのは「地元の役に立つ事」。紫月の姉の研究所で知ったアップサイクル。誰かのいらないモノが誰かの必要にアップグレードして生まれ変わる。「こいつを、どうかよろしく!」と。NPO、商標登録、未成年が起業するイロハ。この研究を通して社会の仕組みを知っていく中学生。研究、起業、アイディアはどんな人にもひらかれているんだと知っていく。アップサイクル・コネクションはどうなっていくのかな。これからの職業選択に必要な知識だと思う。

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王ちゃんは中国の人だから、丈や紫月よりもビジネス的な考え方をするので、話をしていて「オオ~」と刺激を受けることがたくさんあります。特に、リユースとかアップサイクルで稼ぐという考え方は、衝撃的だったのです。紫月が「中学生が稼いでいいの?」と聞けば、「子どもがお金を稼いじゃいけないなんて法はどこにもないよ」と王ちゃんは答えます。

 ボランティアだからお金をもらっちゃいけないとか、金儲けは悪いことだとか、こういう感覚って、日本人は大人になってもずっと持っているような気がします。そこを変えていくこともアップサイクルのひとつかなって思えてきます。

 「古いものは捨てて新しいものを買う」ということに疑問を持たずにみんなが暮らしてきたから、ゴミ問題が大変なことになっています。本当はまだまだ使えるものがたくさんあるし、ちょっと手直しすればいいもの、別の組み合わせをすれば面白いものになるものが世の中にはたくさんあります。そこに目を付けた中学生、いいぞ~!

 こういうことも新しいビジネスにつながるということを知るのって大事ですよねぇ。

 そして、丈くんのお父さんの人生もアップサイクルできるといいよね。

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「アップサイクル」というタイトルを聞いたとき、まず思い浮かんだのが「リサイクル」。日本ほどではないが、アメリカでもゴミの分別があり、中でも「リサイクル」瓶は一般のゴミの捨て場(高層アパートメントではシューティング)と分けてある。プラスティックやビン・缶、そして新聞等の紙類。これらが原料lになって、何かにまた使われるのかな、くらいの知識しかなかった。じゃあ「アップサイクル」って??

物語は中学生3人が夏休みの課題でグループ研究を考えるところから始まる。社会科の課題だから、社会問題に興味あること、という丈(じょう)の提案に「社会問題にあまり興味がない」という「コールド」な王(ワン)ちゃん。「商店街に活気がほしい」という都市問題に発展する丈の幼馴染の紫月(しづき)。正直、このバラバラな3人で協力してグループ研究が仕上がるのだろうか、という出だしだが、3人の会話がポンポンとあっちいったり、こっちいったりしながらも順調に前に進んでいき、紫月の姉の茜と彼氏のたっくんの協力もあり「アップサイクル」(捨てられるはずのものに付加価値を加えアップグレードさせて生まれ変わらせる)のプロジェクトへと進んでいく。しかし、後半ではある重大な出来事が!ここで3人が乗り越えられるかどうか、またはどうやって乗り越えていくのか、一気にページをめくる手が早くなった。

最後に「アップサイクル」は単にモノのアップサイクルに終わらず、「人とモノをつなげる」ことも可能なのだ、と理解できた。情報の伝達に終わらず、人間同士のつながりが根底にあることを感じさせてくれる作者の力量は見事だった。

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アップサイクル・・・中学生たちの考えや行動力に圧倒されながら、一気読み。実に頼もしい。三人よれば文珠の知恵というが、まさによいとりおで読んでいて気持ちがよい。人生も後半になった者からは、未来が明るく安心だと思えた。でも、現実は・・・
爽やかな1冊。

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