君と過ごした、さよならの季節

オトナも楽しめる感動の青春小説「泣ける四季シリーズ」第3弾・秋

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刊行日 2023/11/20 | 掲載終了日 2024/04/19

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内容紹介

「君は誰?」
――野球ができなくなった少年と、不思議な雰囲気を纏う少女が織りなす、
図書館から始まる奇跡の物語!

☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】

・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。

・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。

・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。

※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。

※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

☆ ☆ ☆

【あらすじ】

高1の夏、ある出来事がきっかけで大好きだった野球から遠ざかり、
学校にも野球部にも居場所がない柚原瑛太は、偶然立ち寄った図書館で真宮栞里と出会う。

初めて会ったのになぜか懐かしい気持ちになった瑛太は、栞里のことが気になり、本が好きだという彼女と一緒に図書館で本を読むことに……。

それは居場所を失った瑛太にとって優しく穏やかで心地の良い時間となるのだが、しかしある日突然の終わりを遂げてしまう――。

作家・水瀬さら&イラストレーター・フライの強力タッグの贈る、余命×高校野球×図書館の青春ストーリー!

【目次】

第一章 君のいる図書館
第二章 君を知りたい
第三章 君は誰?
第四章 君に読む物語
第五章 君の一番好きな本
第六章 君と青空
エピローグ

◆著者について

水瀬さら(みなせ・さら)
2018年『あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った』(アルファポリス)でデビュー。
『涙の向こう、君と見る桜色』(ポプラ社 キミノベル)で第3回ピュアラブ小説大賞を受賞。
2021年、『青い風、きみと最後の夏』が、第6回スターツ出版文庫大賞で優秀賞と、受賞を重ね、注目されつつある女性作家。
小社からは『君が、僕に教えてくれたこと』『水面の花火と君の嘘』(ともに、ことのは文庫)など青春小説を次々と刊行している。

◆イラストレーターについて

フライ
漫画家、イラストレーター。
書籍の装画やキャラクターデザインを中心に活動中。 「弱キャラ友崎くん」「色づく世界の明日から」等を手掛ける。

「君は誰?」
――野球ができなくなった少年と、不思議な雰囲気を纏う少女が織りなす、
図書館から始まる奇跡の物語!

☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】

・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。

・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。

・自分には合わない作品だった場合、今...


出版社からの備考・コメント

【書店員様へご案内】

◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。

件名に「ことのは文庫 11月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。

※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。

◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2023年10月16日迄承っております。

【書店員様へご案内】

◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。

件名に「ことのは文庫 11月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。

※受注状...


おすすめコメント

●高校野球要素については、まるで、あさのあつこ先生作品のような読み味。
つまり、野球に詳しくなくてもしっかり楽しめます!

●流行りの余命要素も! 水瀬さら先生ならではの仕掛けにも注目!

●そして、彼らの恋の行方は……? 学生だけじゃなくて、大人も登場するので、
学生も大人も楽しめる奥行きのある爽やかなストーリーとなっています。

●高校野球要素については、まるで、あさのあつこ先生作品のような読み味。
つまり、野球に詳しくなくてもしっかり楽しめます!

●流行りの余命要素も! 水瀬さら先生ならではの仕掛けにも注目!

●そして、彼らの恋の行方は……? 学生だけじゃなくて、大人も登場するので、
学生も大人も楽しめる奥行きのある爽やかなストーリーとなっています。


販促プラン

あなたの【おすすめコメント】大募集!!

拡材に使わせていただきます!


①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!

期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。

掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。

書籍オビに採用された方にはサイン本を1冊進呈します。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。

※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。

※出版社にメールアドレスを開示設定されていない場合は、送付先の確認のご連絡ができかねますのでご注意ください。

《拡材用の応援レビュー募集期間》

~2023年10月10日(火)午前10時


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《特設サイト応援レビュー募集期間》

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※掲載時には事前にご連絡・確認をいたしま...



NetGalley会員レビュー

ある出来事をきっかけに立ち止まってしまった瑛太と不思議な少女栞里との出会い。
図書館での出会いにドキドキしました。雨もしくは曇りの日には図書館にいるという
栞里に謎めいたものを感じましたが、まさかの展開にびっくりしました。すべての
出会いには意味がある。そしてなにも出来ないと思っていても実は知らないうちに
人を元気づけることができることもある、そんなことに気付かせてくれて私自身が
元気をもらいました。

栞里との出会いによって、前を向いて進みだした瑛太の未来を応援したい気持ちで
いっぱいです。

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涙するくらい切なくなるのに、読み終わったあとの心がとても温かく晴れやかな気持ちになりました。
この出会いと不思議な体験は偶然じゃなく必然だったと思えるくらい、お互いの運命を前へと動かす力にすてきな奇跡を見せてもらいました。
恋だけではなく仲間や家族に支えられ挫折や恐怖心を乗り越えていく姿は、『挑戦する事を恐れないで!』と読者への応援メッセージのようです。

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頑張ったことは必ず大切な人の力になる、そう思わせてくれる素敵なお話でした。
瑛太が野球から逃げた先の図書館で出会った不思議な少女、栞里ちゃん。本好きな彼女とあって過ごす穏やかな時間は瑛太くんにとって癒しの時間だったと思います。
明日香ちゃんや北斗さんの励ましもあってもう一度野球と向き合う瑛太くん。その気持ちに至るまで栞里ちゃんの存在も大きかったと思います。
試合のシーンはみんなで勝ちたいんだ、という熱気が伝わってきて感動でした。
栞里ちゃんは瑛太くんと出会えて、本当に幸せだったんじゃないかな。純粋に人を想う気持ちはきらきらして綺麗ですね。
それでも瑛太くんの明日はやってくるので、そこに明日香ちゃんがいて、野球があって良かったです。
透明な炭酸水のような淡くはじける恋と泡の命の儚さ。それもまた美しいと思える爽やかな青春小説でした。

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失敗した過去を引きずって、家族や友達と上手く接することが出来なくなっている主人公。そんな瑛太が図書館で不思議な少女と出会い、少しずつ変わっていく…!はじめは瑛太に対して、もうっ!なんて思いながら読んでいましたが、瑛太の心の変化と共に、気付いたらめちゃくちゃ応援していました。そして栞里の謎が解消されて…。何もかもが上手くいくわけではないし、どうしようもないこともあるけど、やっぱり悲しかったです。
でも、前だけを向いて進んでいくと決心した瑛太をみて、あぁ、私も頑張ろう!と、前向きな気持ちにさせてもらえました。
心が晴れるような素敵な作品でした!
ありがとうございました!

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自分の居場所を見失いつつあった高校生が、偶然入った図書館で不思議な雰囲気を漂わせる少女と出会い、また立ち上がる・・
もどかしさと微笑ましさが交互にあふれ、大切なことを思い出し気づかせてくれる優しさに心打たれます。そして予想してしまう結末のせつなさを、家族、先輩・後輩、チームメイトと発する言葉とは裏腹にしみだしてくるような相手を思いやる優しさが覆いつくしてくれるかのよう。
ほんの少しの苦みのある仄かな恋心もスパイスとなり、心に刺さってしまっていた棘を抜き再生する青春物語。

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過去の出来事に引きこもり、だからといって、いつまでも逃げ続けることはできないってわかっている瑛太。自分の存在のはかなさをみとめながらも、命の意味を、未来を、あきらめない栞里。過去に囚われた瑛太、今とこれからの未来にこがれる栞里。そんな、二人は、静かに閉館を迎えようとする、なつかしい古い図書館で出会う・・・これは、ふたりそれぞれの心が、眩しく美しい光を放つことになる季節のはじまりでした。
成功ばかりを積み上げているときって、褒めてもらって当たり前、人の失敗は許せないのも仕方のないことでしょう。健康な体を持っていても、別段そのことをありがたく思えないどころか、偶には病気でもして休みたいって思ったりするものです。
生まれて持った、命はだれも、ひとつだけ。なのに、体も、境遇も随分違う。それって、不公平に見えますね。
でも、どうでしょう。
瑛太には、瑛太の人生の課題があるとしたら・・・
栞里には、栞里の人生の課題があるとしたら・・・
二人は、出逢い、照らし合い、思い出します。自分の今を、ほんとうの意味で生ききることを。
どうすれば、「自分の命をちゃんと生きる」ということができるのか。
戸惑い、苦しみます。そして、見つけたそれぞれの答え。そして、答えを見つけた二人の渾身の勇気。
長く生きたいですか?楽に生きたいですか?それは、まだ、本当に生きた時間がないからではないですか?
瑛太も、栞里も、決して一人じゃなかった。みんな、それぞれが自分の時を一生懸命生きていて、そして、瑛太を、栞里を心から、つつんでくれていた・・・ちゃんと「さよならの季節」を生きた二人は、素敵な、素敵な宝物にも、気づけたようです。自分の心が求めるものを大事にしなきゃ。自分を包む人たちと向き合い、真っ直ぐ伝えること、深く関わることをこわがらないで・・・
本当に生きた時間の濃さ、美しさ、愛しさの詰まった物語でした。ありがとうございます。

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これは、ガール ミーツ ボーイ の物語。寂しくてたまらなかった彼女が、ずっと通っていた古びた2階建ての小さな図書館で、10年かけて彼と出会う物語。
でも、その瑛太はそれを知らない。試合でのミスを引きずり、野球部の仲間からひたすら逃げ続けるだけ。彼がふと立ち寄った図書館に、その栞里はいた。雨や曇りの日にいる栞里。本を紹介しても自分からは読もうとしない栞里。親しくなる2人。でも、彼女は瑛太の背中を押して姿を消す。
そして、ボーイ サーチ ガール の物語。瑛太は自分と向き合い、更に栞里を見出す。そして、どちらにも全力で立ち向かう。
そして、ガール ………… ボーイで、ボーイ ………… ガール 。涙が止まらず、でも空を向いで進んでいける、青春物語。

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ある出来事をきっかけに野球から遠ざかっている柚原瑛太。
学校にも野球部にも居場所がない彼は偶然出会った真宮栞里と出会う。でもこれは偶然の出会いではなく運命の出会いだった。

本が好きだと言う栞里と一緒に瑛太は図書館の秘密の場所で本を読むことになる。栞里はどんな本が好きで、どんな本を一緒に読んでいるのだろうと想像を膨らませた。秘密の場所で2人で読む本は、1人で読むよりも何倍も面白く感じながら優しい時間が流れていく。

周囲の人たちの優しさに見守られながら紡いでいく、栞里と瑛太の二人の物語。その物語は会いたいと強く願うことで奇跡を起こし、切なくもありながら一歩踏み出す勇気をくれる。
何かに躓いて、一歩踏み出す勇気が出ない人に届いてほしい作品です。

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タイトルから泣けるだろうな、と強い気持ちで読み始めたのですが、ふたりの過ごす時間が増えるにつれて、このままのしあわせな時間が続けば、、、という気持ちと別の苦しみをかかえてのしあわせは本当にしあわせなんだろうかという気持ちで心が揺れました。未来ある少年がこれからしあわせになりますように!前向きになれるお話しでした。

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あることがきっかけで野球が出来なくなった瑛太と、図書館で出会った不思議な雰囲気の栞里の2人のお話。

『誰かのために頑張る』ということがキラキラと輝いて見えます!
栞里と関わっていくにつれ、野球から逃げ出していた瑛太が、少しずつ向き合おうとしていく姿や心境の変化がとても美しい!
今までは逃げてばかりだった瑛太が、栞里に見せるためにと、どんなことにも挫けずに努力する姿に思わず応援したくなります。
だからこそ、栞里が言ったセリフの「絶対後ろはふりむかないで」という言葉はとても印象深い。
2人がお互いに与えた影響が綺麗と思えるそんな物語でした。

素敵な作品をありがとうございました!

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瑛太は偶然訪れた図書館で栞里という少女と出会う。曇りや雨の日にだけ図書館に来るのは、雨をじっと見つめているのはなぜなのか。栞里のことが気になる一方で、瑛太自身、悩みを抱え足踏みをしている。願っても叶わないことはある。「でも俺はまだできるじゃないか」家族、仲間、そして栞里が教えてくれたことが瑛太を、読者を励ましてくれる。

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「流行の余命要素」というおすすめコメントを見て、正直、命を軽々しく扱うお話だったら嫌だなぁ…と懸念しながら読み始めた。
けれど、これは健康な野球少年が、誰かのために頑張ることで失敗を乗り越える物語だった。そして、その原動力となるのは、病弱な栞里という少女。彼女は病気で寝たきりの状態になっており、一時は両親でさえ、延命治療を諦めかけていた。
でも、そんな一見何もできない彼女でも、1人の少年に、挫折を乗り越えて前進するための力を与えられるのだ、ということを、この物語は教えてくれる。
人間はたった1人で生きているわけではないし、たった一度の失敗で全てを失うわけではない。
誰にだって、誰かを助ける力はあるし、何度でもやり直すチャンスがある。
そんな希望を与えてくれるお話だった。

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過去の失敗で居場所を見失った瑛太。
偶然訪れた古い図書館で出会った不思議な女の子、栞里。
2人の淡く優しい時間が描かれていて、じんわりと心に温かさが広がる文体。
自分の負の気持ちに葛藤しつつ、家族や友人に見守られ一歩踏み出す瑛太の心の動きも丁寧に描かれています。
悲しい結末でも、前を向き進み続ける想いが伝わってきて、すっきりとした後味の作品でした。
ありがとうございました!

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瑛太は野球部だったのだけど、たった一つのエラーがきっかけで野球から遠ざかってしまいました。放課後暇を持て余した彼は、偶然に古びた図書館を見つけ、そこで栞里(しおり)という女の子と友達になりました。彼女と一緒に本を読んでいる時間はとても楽しかったのです。でも彼女が図書館へ現れるのは雨の日だけ、何故と聞いても答えてくれません。

 野球部のマネージャーからは「戻ってくるのを待ってるから」と言われているけれど、チームメイトと顔を合わすのが怖いんです。家では、暇があるなら家のことを手伝えと姉さんから言われるけど、それもあんまりやりたくないし、逃げるように毎日図書館へ通う日々でした。

 自分がどうしたいのか、どんな気持ちでいるのか、うまく言葉にできないもどかしさが瑛太をかたくなにさせてしまっているのかな。表現は下手でもいいから、誰かに言えたら楽なのにね。だから栞里のようにさりげなく付き合ってくれる人の存在が大事だったのでしょう。

 嫌なことから逃げようとすればするほど、嫌なことが増えていくということに、瑛太は気付けるのかな?と思いながら読み続けたのですが、どうやら彼は何とかなりそうです。

 仲の良い友達がいるし、瑛太には明日があるんだって、教えてくれたのは栞里でした。これが初恋だったのかなぁ?

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図書館、野球、恋愛、難病・・・盛りだくさんのアイテムが1冊に詰まったライトノベル。初読みの著者さんでしたが、軽快なテンポでサクサク読むことができました。1つ難点といえば、天気の悪い日にだけしか図書館で会えないという設定だけが、少し無理があるような気がしました。

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主人公の青年は、野球の試合でミスをしてしまい、その責任と後悔から逃げるようにチームメイトと距離を置き、部活動も辞めようと思っていた。
彼は、ふと立ち寄ったある図書館で不思議な雰囲気を持つ少女と出会う。一緒に本を読み、たわいもない会話に癒されていたのもつかの間、ある事実を彼は知り、中途半端にしたままだった部活動と正面から向き合う決断をする。
自分のこと以上に、他の誰か大切な人の為に頑張るなんて偽善的だ。わたしはこれまでいろんな場面でそう考えていた。
けれど、「誰かのために」というのは「自分がその人の代わりに」なることではない。
だから、自分の為だけに頑張るのは限界があるけれど、大切な人のためにだったら、何倍も力を発揮できるのかもしれない。
自分のことを自己中心的だと思っている人にこそ読んでもらいたい一冊。
きっと本作を通じて、チクチクした棘のような心のモヤがきっと晴れる人が多いはずだから。

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雨か曇りの日だけ出会うことができる、本が好きだという彼女と一緒に図書館で本を読むことで救われてゆく日々。そんな居心地のよい時間が突然終わりを迎えてしまった理由。彼女の事情を知ったことをきっかけに、自分が抱えていた後悔に向き合ってゆく瑛太には、彼のことを見守っていてくれたり、励ましてくれる存在もいて、切なくなる展開ではありましたけど、何よりも悩める瑛太の背中をそっと押してくれた栞里の真摯な想いがとても印象的な物語になっていました。

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失敗から立ち直れない主人公が、立ち寄った図書館で出会った人物は、雨と曇りの日にしか会えない不思議な少女だった。
 大人からすると長い人生において一度の失敗ぐらい大したことはないかもしれない。でも10代の少年にとってはそれが全て。
 たくさん本を読んできた大人からしたら、よくある話と思うかもしれないが、中高生が読んでみたいと思うエピソードがあちらこちらにあり、主人公のように「何か読んでみたい」と言う子におすすめしたい一冊。野球の詳細な描写が、野球好きな子にもいいかもしれない。
 この中に出てきた小説や絵本は何だったんだろう?自分なら何だろう?と考えてしまった。そして、願わくば何年経ってもページを開くと思い出も蘇る、そんな本との出会いをたくさんの子ども達に作っていきたい、と思った。

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高校野球の試合で自分の一つのプレーのせいで小さな頃からの先輩の夢を奪った瑛太は責任を感じて自ら野球部を去る。ある雨の日に偶然見つけた図書館で同じ本に手が伸びて出会った少女・栞里はなぜか雨の日にしか来られないと言うのだが、瑛太はやっと楽しみを見つけて毎日学校帰りに通うのだった。謎の美少女・栞里の正体とは?ファンタジー小説と青春小説が見事に融合し若い読者に元気と勇気を与え、結果はどうであれ挫けずに頑張る事の素晴らしさ・大切さを教えてくれます。老若男女全ての方にお奨めしたい傑作ですよ。

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