おでんオデッセイ

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刊行日 2023/11/22 | 掲載終了日 2023/11/22

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内容紹介

2023年冬、一番温かい小説できました!

こころ満腹ハートフルストーリー!


アラサー女子、ある日突然…

あっつあつに、恋をした。

地方都市・伊竹市の商店街の一角でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。働いていた東京の大手商社を身体を壊し退職して伊竹にUターン。母親が切り盛りする実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、一念発起して町おこしプロジェクトに応募、屋台の店を始める。経営は常にギリギリだが、店には今夜も個性(と悩み)あふれる常連客、そして高校時代につきあっていたDJポリスの六平太もやってきて……。

デビュー20周年! 『ある日、アヒルバス』『花屋さんが言うことには』の山本幸久ワールド、今宵も営業中!

山本幸久(やまもと・ゆきひさ)

1966年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、2003年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。


2023年冬、一番温かい小説できました!

こころ満腹ハートフルストーリー!


アラサー女子、ある日突然…

あっつあつに、恋をした。

地方都市・伊竹市の商店街の一角でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。働いていた東京の大手商社を身体を壊し退職して伊竹にUターン。母親が切り盛りする実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、一念発起して町おこしプロジェクトに応募、屋台の店を始める。経営は常にギリギ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784408538471
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

これからの季節にぴったりの、あったかくてじんわりと心に染みる作品でした!
日々の中にあるおでん。おでんのある日常って、それだけで心もお腹も満たされます。この物語にあるおでんも、ものすごく良い味を出していて、たくさんの人の心や縁を繋いでいくのがとても良かったです。
登場人物たちもとても魅力的で、みんなの事が大好きになりました!守くん可愛いです!!ニャルラとホテプのコスプレも気になります…!あのキャラクターで想像してしまいました。笑
そして主人公と同年代という事もあり、私も親の事や家業の事となど考える機会が増えてきました。この作品を読んで、仕事の事、家族の事、これからの事。たくさんの現実と向き合いながらも、おでんが繋いだ縁でどんどん前に進んでいく主人公に、私もがんばろう!と、前向きな気持ちにさせてもらえました。
おでんはもちろん練物も食べたくなって、ラムネも飲みたい!とお腹が空いて大変でしたが、最後まで楽しく読ませていただきました。あったかくて素敵な作品をありがとうございました!

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アラサー女子が故郷にUターンし、実家の家業の手伝いをする。実家は練り物店。その練り物を使って、商店街振興のために「おでん屋台」を始める。
この「屋台」というのがいい。商店街の練り物店の店頭でおでんを販売しているのはよく見かける光景だ。いかにも美味しそうで、ついつい買いたくなってしまう。それが屋台となれば、さらに魅力は倍増。しかも東京人ならはみんな大好きな「ちくわぶ」もあるのだ。
「ちくわぶ」の魅力を知らない人は人生を損している。間違いない。うちの奥さんは地方の人なので、ちまわ部の魅力がわからない。なんと可哀想なことか。ちくわぶのためにおでんがあるといってもいいくらいなのに。
おでん屋台を機転に、さまざまな人情噺が展開していく。このあたり気持ちが良くてお見事だ。
また登場人物もみな個性的で、魅力に溢れる。どこかの深夜ドラマあたりで取り上げてほしい物語だ。

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いい人しか登場しない(残念な人は一人いたけど)、安心して読んでいられる優しい物語。
大手商社で働きつつも体を壊し、Uターンで地元に戻ったアラサーの静香。
実家の練り物屋を手伝いつつ、その練り物を使ったおでん屋台を始めたが
常連客は一癖ある人々ばかり。
母と娘の物語であり
壊れかけた家族の再生の物語であり
自己実現の物語であり
脇を固める登場人物もそれぞれ魅力的な背景や物語を背負っていて
おでん屋台を中心とする物語のバックには高校時代の静香の恋の思い出と、再開が…
読んでいて温かい気持ちになれる作品です。

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東京の大手商社で働いていた静かだったが、体を壊し、地元にUターン。
母が一人で切り盛りする実家の「有野練物」を手伝っていたが、助成金のもらえる町おこしプロジェクトに参加し、おでんの屋台を始める。

静香とおでんの屋台に来る客たちが少しずつ距離を縮めていく様子や、町おこしプロジェクトの市の職員、有野練物のパートやバイトたちとのかかわりが、おでんのように暖かくて、味があった。
おでんもおいしそうだし、人もよさそうだし、こんな屋台が近くにあるなら、行ってみたいと思った。
欲を言うなら、最後はデパートでの成功を見届けたかった。

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あつあつおでんが食べたくなるこの一冊。
まさにこの季節にピッタリ!!
アラサーの静香は東京の会社勤めを辞めて伊竹市の実家へ戻りおでん屋を始める。
常連さん、懐かしい人、なんか嫌な人、様々な人と出会う。なんだかおでんのようにあたたかい物語。
登場人物たちが生き生きとしている。静香目線で語られる物語だけれど、さっきのあの人は今はこうしてるのかな?とつい想像してしまうぐらいに。読んでいて楽しい物語でした。

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心が疲れているときに “食べたい” 一冊。

都会の大企業で疲弊し切った末に
故郷に戻った女性が家業の練物屋を活かして
祖父の屋台を復活させる物語です。

アラサー女子のおでん屋さんを
舞台にした人間模様は、人情味たっぷり。
美味しさもたっぷり。

これであったまらないわけがない!

常連さん同士のつながりが広がっていき、
思わぬ場面で活きてくる展開も素敵ですね。

特に面白かったのは
持ち上げては落とす漫才の掛け合い。

東京ドームの広さを使うネタなんて、
私も使ってみたくなりましたよ。

主人公の母への気持ちの変化も良かったな~。

心がいっぱいに満たされる読書体験。
あなたも味わってみる?

(対象年齢は12歳半以上かな?)

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アラサー女子の静香さんが、東京から地元に戻り実家の練り物を使っておでん屋台を始めいろんな出会いがあるお話。
おでん屋台にくるお客さんが個性的だけど、温かい人ばかりでとてもほんわかします。
みんな悩みながらも前を進む姿と、だんだん静香さんも成長してく姿に、気がつけば応援しつつ読んでいる自分がいました。
おでんの具材も丁寧に書かれていて食べたくなる!
おでん出汁で割った焼酎片手に、この屋台で仲間に入って癒されたくなりました。
ありがとうございました。

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何気に登場人物たちは人生の岐路に立たされているけれど、おでんの湯気の中で、それぞれが背中を押したり押されたりしながら前に進もうとする様子が素敵です。もくじがおでん種のお品書きになっていたり、アカコとヒトミやアヒルバスなどが登場したりと、遊び心もちりばめられていて楽しかったです。寒い季節になると恋しくなるおでん。そのおでんのイメージにぴったりな、ほかほかとあたたかい気持ちになる読後感でした。土地によっておでん種の種類が違うというのは興味深かったです。

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大学卒業後、東京の大手商社で働いていた静香だが、体調を崩して退職する。失意の彼女は伊竹市にUターンし母の営む練物工場を手伝っていたが、思い立って町おこしプロジェクトに応募し、おでんの屋台を始めることになった。
山本さんの作品を読むのは4作目だが、どの作品も仕事+町+人情が密接に絡み合っていて読み応えがある。本作に登場するおでんもとてもポピュラーな食べ物だが地域ごとに特色があり奥が深い。
主人公はもちろんのこと、脇役まで含めて登場人物が生き生きとしているのもいい。本作にも実に多彩な人々が登場する。メインのストーリーだけでなく、小ネタも含めて楽しかった。

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待ってました!山本さんのハートフルストーリー。
冬にぴったりな物語でした。お腹も心も暖まりました。
カッコいい女性が多く出てきて、自分も頑張ろうと思えました。犬の存在も良かったです。
続きも見てみたいです。

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あっつあつのおでん。これから寒くなる季節にぴったりですね。
地方都市の商店街の一角にあるおでん屋台「かいっちゃん」
練物屋の娘・静香が営む屋台です。
おでんの具がどれも美味しそうです。おでんって家庭や住む地方により具も違いますよね。おでんにつける調味料も違うし、その具を入れるんだ!と主婦の会話のなかで盛り上がる話題です。
作品のなかで入れていて美味しそうだと思ったのがかぼちゃです。
ぜひ一度試してみたいと思います。

「かいっちゃん」のお客さんは皆さん個性的。
それでも悩みも持ちながらも、自分の芯があって魅力的な登場人物たちです。一番癒されたのは守くんです。
これからの寒くなる季節に、おでんを作って家族で温まりたいなととても優しい気持ちになりました。

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『おでんオデッセイ(長き旅路)』とは何事?と読み始めたのは、おでんの屋台「かいっちゃん」を営む静香を中心とした、季節ごとのおでんの様子を絡めた、心温まる物語。

『第1話 ちくわぶ』
夏、おでんの売り上げが落ちる季節。「かいっちゃん」の売り上げは低迷して静香も気落ち気味。
常連客の2人による漫才が、おでんの具をネタと知り、首を傾げた。でも、それぞれの具の使い方が本当に美味くて、いや上手くて、笑いながら読んだ。どうか、彼女達に未来あれ。

『第2話 こんにゃく』
秋、おでんの売り上げがあがる季節。静香の工夫したテイクアウトに、「ハロウィンセット」を追加とは、意外な組み合わせになるほどなるほど。
そのハロウィンの前後で語られる、新たな人間模様。辛いこともあるけど、おでんが縁となって、前向きに人生を楽しめるようになりますように。

『第3話 がんもどき』
クリスマス間近。でも寂れた商店街では、おでんの売り上げはままならない。
静香は料理教室の講師を引き受けることに。そこで、子供から老婦人まて揃ってのがんもどきづくり。その工程が進むと共に、露わになっていく様々な人間模様に、読みながら思わずはらはら。崩壊寸前、というところに、なんと幼稚園児守くんが音頭をとっての「仲直りの歌」が。
そう、それを歌いながら、私も生きていきたいものだ。

『第4話 餃子巻』
1月。静香とすみれにお見合いの話がきても、即決で断る2人。そりゃ、相手が同じ「あの男性」ならそうなるなぁ。
そこから始まる静香の過去編。それをきっかけに、今まででてきた静香に関わってきた人達が改めて繋がっていく。そう、物語が静香以外の人々によって動き出し始める。

『第5話 東京揚げ』
2月。今回はすみれが話す「クトゥルフ神話」から始まったのでコケた。だから、そんなのほほんが今までのように続くと思った。
ところが、静香の母からヘルニア悪化の連絡が。そしてそれを機に、前話で繋がってきた人々の間で一気に様々なことが進んでいく。とうとう始まってきたか。

『第6話 大根』
この半年をかけて、屋台「かいっちゃん」を介して繋がってきたみんな。春に向けて、それぞれが自分の道を進み始める。どうか、一人一人の道の先に幸せがあることを願う。

『第7話 さつま揚げ』
番外編であり、本編のエンディング。
時が一気に飛んでもう12月。帆生堂百貨店のウマコレで、1週間の「かいっちゃん」出店が始まる。
静香は、いや〈ふたり〉は、未来へと向かっていく。

おでんの屋台「かいっちゃん」がきっかけで、人々が集まり互いに繋がっていく、心暖まる物語。でも、おでんから始まった〈長き旅路=オデッセイ〉はこれからも続いていく。それぞれの幸せを心から願いながら、本を閉じた。

この物語を支えるもう1つは、その中で語られる料理の様子、おでんや具材のうんちく、更に商売の裏側などなど。お料理小説でお仕事小説でもあること。更にそれが、人々を繋げ、前へと進ませていく具体的な力となっている。また、面白くもあり、なるほどと具体的に描かれていることが、この物語にさらなる現実味を持たせて、人々の生き様を一層引き立てていた。
改めて祈る。彼らの歩む先に幸あることを。

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東京での生活に疲弊したアラサー女子が、故郷にUターンして実家を手伝いながら「おでん屋台」を始める、ほっこりノスタルジックな物語。

個性的なキャラたちの屋台ならではの邂逅が、小さな商店街を活気付けていく、和気藹々とした情景が目に浮かぶような穏やかな筆致が魅力の作品。
おでんの歴史や作り方の豆知識的なものもあって、特に意識していなかった「おでん種」の個性についての描写が一際面白くて、思わず頬が緩んだ。
淡々とした日常が、誰かの言葉で色付き、それがどんどん広がり満ちる。ゆっくりじっくり沁み渡るおでんのポテンシャルに、そっと背中を押された。

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主人公はもちろん、おでん屋台にくるお客さんも実家のお母さんや練物屋さんのパートさん・バイトちゃん、その家族たちに至るまで、いいキャラしてます。
心も体も温まる、さすが山本幸久さん。

おでんが食べたくなり、さっそく家で作りました!
(餃子巻き、スーパーで売っているのを発見してちゃんと入れました。)

ストーリー自体は、とても読みやすく、主人公のおでん屋さんも、お客さんのお笑い芸人さんも、バイトちゃんの就活も、みんなのことを応援したくなりました!

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おでんをお供にこの本を読みたくなるし、屋台にも行ってみたくなる。
目次が「お品書き」でメニューっぽくなっていてそれも良い雰囲気を出している。
おでんってコンビニのレジ横にあるあのイメージしかなかったけど、タネに使う魚の種類など、奥が深く面白い食べ物ですね。今度寒い時、我が家もおでんにしようかな。
詳しいレシピが知りたい!

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