八秒で跳べ

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刊行日 2024/02/01 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

現役医大生が等身大で描く青春時代の後悔とチャレンジ。

高校の男子バレー部を舞台にしたリアル感動作が誕生!


【著者略歴】

坪田 侑也(つぼた・ゆうや)

2002年、東京生まれ。

2018年、15歳の時に書いた『探偵はぼっちじゃない』で、

第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、

翌年KADOKAWAより出版された。

中学、高校時代はバレー部に所属。現在は慶應義塾大学医学部3年生。

現役医大生が等身大で描く青春時代の後悔とチャレンジ。

高校の男子バレー部を舞台にしたリアル感動作が誕生!


【著者略歴】

坪田 侑也(つぼた・ゆうや)

2002年、東京生まれ。

2018年、15歳の時に書いた『探偵はぼっちじゃない』で、

第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、

翌年KADOKAWAより出版された。

中学、高校時代はバレー部に所属。現在は慶應義塾大学医学部3年生。


おすすめコメント

高校時代にバレーボール部に所属していた著者が描く高校バレーの世界にはバレーボールならずとも必ず感じただろう「部活」のリアルがある。来年のパリ五輪への出場を決めるなど男子バレーボールが盛り上がりを見せている中、また「ハイキュー!!」の映画が控える中、注目の作品です。

高校時代にバレーボール部に所属していた著者が描く高校バレーの世界にはバレーボールならずとも必ず感じただろう「部活」のリアルがある。来年のパリ五輪への出場を決めるなど男子バレーボールが盛り上がりを見せている中、また「ハイキュー!!」の映画が控える中、注目の作品です。


出版情報

ISBN 9784163918013
本体価格 ¥0 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

リアルにもほどがある!

主人公は熱量低めのバレー部員。

トラブルもあり自分を見失いつつあった彼が、
思わぬ出会いや、多彩な仲間との
関わり合いのなかで、大切なものを取り戻し、
飛躍への手がかりを掴んでいきます。

部員たちの温度差が生み出す軋轢、
青々とした自我のぶつかり合い、
確執の末にたどり着く境地、
すべてにハートを鷲づかみにされました。

ちょっとしたゼスチャーに
重要な意味を持たせるシーンなど
試合中の描写もまさに迫真。

鮮明に映像が浮かぶほどの臨場感です。

これは本気でバレーボールに
向き合った著者にしか描けない!

心情の面でとくに共感できたのは
他人には解らないほんのささいな出来事が
本人の支えになるというくだりでしたね。

とことん行き詰まっていた少女との
ぎこちないけど誠実な係わり合いも見どころ。

顧問の先生の「覚えておきなさい」に
続く言葉など、名ゼリフも多かったな~。

正直、なかなか這い上がる意志を見せない
主人公にはイラッとする場面もありました。

けれど、読むのをやめなくて本当に良かった!

あの激アツの四章を見逃すとか
絶対にありえないですから。

(対象年齢は12歳半以上かな?)

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バレーボールに打ち込む宮下景は学校の帰り道に、同学年の真島綾がフェンスを乗り越えようとする姿を目撃し、その瞬間自転車で転倒し、右足首を負傷してしまう。
その負傷を隠したまま試合に出場し、さらに悪化しレギュラーから外されることになる。
そのポジションに入ることになったのは部活を辞めようとしていた同級生だった。

私も高校時代スポーツに打ち込んでいた。そして全国大会をかけた最後に試合の二日前に怪我をして出場出来なかった。だから景が怪我をしもがく気持ちが痛いほど伝わってきた。
個性的な仲間や家族が、それぞれの言葉で景を心配してくれる。怪我のきっかけとなった真島綾にも人にはあまり話していない秘密がありもがいていた。

青春にはちょっとした忘れ物をしたほうがちょうどいいのかもしれない。スポーツだけでなくかつて何かに打ち込み青春時代を送った人には、懐かしさと苦さを思い出させてくれるだろう。
そして、今スポーツに打ち込む高校生たちには「八秒」の重みが伝わるだろう。
これぞ等身大の青春。傷つきもがきながらも、キラキラしている高校生たちがとても眩しかった。

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八秒間で考える。
パターンを整理して、次の行動を最適なものにする。ラリー中の判断速度が極限まで高まるように。

高校バレーで最も重要な全国大会である春の高校バレーの県予選。
高二の景は右足首の靭帯の部分断裂をしてしまう。

深海にいるようにマンガを描く真島との交流。

八秒に青春を懸けた高校生たちの物語。

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最初の方で、主人公の景は、ひたすら淡々とした印象だった。自転車で転倒して足を痛め、翌日のバレーの練習試合でさらに足を痛め、勝ち進んでいた春高予選のレギュラーから外されても、たいして悔しそうにしないし、かといって、足のケガを理由に部活を休むわけでもなく、やっぱり淡々と自主トレに励んでいる。彼に変化が出始めるのは、ケガから復帰して、思うようにバレーができないと感じてからで、それでも大きく感情を乱すわけでもない。自転車で転倒した時に居合わせた隣のクラスの綾や、バレー部をやめようとしていた北村、その他のバレー部のメンバーや、恋愛相談好きのクラスメートや他校のエース、他にもいろいろな人と関わるうちに、自分の「好き」と向き合ってゆく様子は、等身大の高校生のように感じられ、丁寧に書き込まれた心情の変化が伝わってきました。登場人物の一人ひとりに個性があって、面白かったです。

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好きな事をやっているのに、周りから「やる気あるの?」と見られることがある。
淡々としている主人公の景。

好きな事をするのに理由は要らない。
理由を考え始めると、途端に複雑になる。
…そんなことを思いながら読みました。
でも、人と関わりながら、気がつくとお互いを刺激しているのが人生!
ラストでの、淡々としていた景が自分の熱量に気がつくシーンがとても好きです。
一歩踏み出してみれば気がつくことがたくさんあるのだ。
私も一歩踏み出そうと思う話でした。
ありがとうございました!

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何かがちょっと人よりうまい、というのはよくあることで、他人からの期待や羨みにいつの間にか巻き込まれていたり、振り回されていたり、更には自分でプレッシャーをかけてしまうなんて事もある。

ところが主人公の景ときたら、恵まれた才に無自覚なだけではなく、自分が周囲に与えている影響にも気づかない。
だから低体温みたいな顔で低空飛行の高校生活を送っている気になっているのだ。

あのね、この物語はキミを少しずつ確実に青春の情熱の頂きに連れて行くんだからね。待ってなさい。

そう耳打ちしたら彼はどんな顔をするだろう、と想像してみたくなる。こんな気持ち、最後まで読んだ人にしかわからないだろう。

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熱いはずの部活物語が半ば過ぎまで、熱量のない主人公・景の心象が続く。そこそこ強いバレー部のレギュラーでありながら、のめり込むそぶりすらない景。部活のメンバーとの齟齬もあり、青春の軋轢が痛々しい。
試合前日に足首を痛めたのにそのまま出場してさらに悪化、自分より下手な同級生メンバーが、その試合に出たことで、景の心に靄が立つ。
一方漫画家を目指す真島綾と関わることで、伸び悩みに苦悩する姿を目の当たりにし、気にかけるようになる。
怪我からの復帰、しかし思うように動かない体。景のスイッチが入るまでの葛藤がリアルで、他人との会話や等身大の姿を意識していくさまはまさに青春だ。それでいい。目指すものが見えたということは、周りの風景も掴んだということだ。八秒の意味に震えました。

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違和感をそのままにしてしまったゆえの負傷による離脱をきっかけに、マイペースに学校に通い部活に臨んでいた主人公が、やる気がないと思っていた部員が、自分の代わりに起用されていることに対して、何となく積み重ねていくモヤモヤや、仲間たちのライバル意識を知ったり、彼の怪我に責任を感じて罪滅ぼしをしたいと告げてきた同級生の真島綾が抱える苦悩を考えてみることで、今まで意識していなかったことに気づいてゆく姿が印象的でしたが、先生の言葉だったりライバル校の和泉の言葉もなかなか深く、その結末には主人公の確かな成長が感じられてなかなか良かったです。

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なんと瑞々しい物語なのだろう。
遥か昔の高校時代を思い出させてくれた。確かにそこにあった部活への情熱と淡い恋愛感情のようなもの。そして友情。
主人公の宮下景は淡々とどこか冷めた調子で部活をし、バレー部のレギュラーだが情熱らしきものは感じない。ある日、漫画を描くという真島綾との出会いをきっかけにケガをしてしまい、1か月まともに練習できなくなる。その間に、補欠の北村がみるみるうちにうまくなっていく。逆に、久々の試合でうまくプレーできない景。部活仲間の梅太郎とも険悪なムード。それを打破するきっかけが強豪校との練習試合。景が目覚める瞬間があったと思う。ライバル校の選手の言葉をきっかけに何かを掴む景。きっと彼はこれから変わっていくのだろう。タイトル『八秒で跳べ』の八秒の意味がこのライバルの言葉で分かるのだが、これには納得。どのスポーツもそうだと思うが、バレーボールも非常にメンタルに左右されるということがわかった。ふとした動揺でサーブミスをしたりいいトスがあがってもスパイクをネットしたりする。著者が経験者ということで、心理描写とプレーの姿がリアルに届いてくる。今後の彼、彼女たちの未来を応援せずにはいられない。ザ・青春小説。よかったです。

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スポコンものは好きな分野だが、野球、サッカー、ボクシングは多いがバレーは読んだことがなかった。この八秒というバレー独特の思考は興味深い。考えすぎ、優柔不断、自信も無くしている主人公のキャラはあまり好きにはなれないが、ライバルとのトイレでの会談の後、覚醒するのが面白かった。こういうスポコンは嫌いじゃない。

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学生のクラブ活動を舞台とする青春小説は多い。この本もそんな一つだ。
バレーボール部というのがいい。バスケットやサッカーと違い、バレーボールはちょっと地味だ。地味だけどけっこうドラマがある。
怪我をした主人公と、その跡を埋めて活躍する友人。しかし彼には皆に告げていない秘密がある。怪我をするきっかけを作った女生徒にも人に言えない秘密がある。うーん、実に青春だ。
鉄板のストーリーで安心して読め、そして爽やかな気持ちになる。

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爽やかな青春スポーツ小説、と思っていた。熱く、ただひたすらにバレーボールに打ち込む選手たちの。読み進めて、違うそれだけじゃない、と気づいた。
怪我でバレーボールから少し距離をとった主人公景、バレーボールとはなんのゆかりもない漫画家志望の綾。端から見たら人が羨む才能を持っているように見える二人。熱くなれない、浮上できない、深海にいるみたいに。全くタイプの違う二人が出会い、影響し合って、再び一歩踏み出す。「八秒」とは、また跳び上がるため、助走するために必要なもの、これは悩みもがく人の心に響く物語だと思った。

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