風に立つ

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刊行日 2024/01/10 | 掲載終了日 2024/01/31

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内容紹介

『孤狼の血』『盤上の向日葵』『教誨』など重厚なミステリーで

人生の陰影を描き出してきた著者が初めて挑む、傑作家族小説

<あらすじ>

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度――補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得のいかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、あらたな代表作。

※ISBNは仮の数字です。実際とは異なります。


著者・柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)

1968年岩手県生まれ。2008年『臨床心理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。18年『盤上の向日葵』で「本屋大賞」第2位。「佐方」シリーズ他、多くの作品が映像化されている。その他の著書に『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『教誨』など。

『孤狼の血』『盤上の向日葵』『教誨』など重厚なミステリーで

人生の陰影を描き出してきた著者が初めて挑む、傑作家族小説

<あらすじ>

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度――補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得のいかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き...


出版社からの備考・コメント

※本データは製作途中のゲラを元にしたものです。刊行される書籍と異なる箇所がありますことをご了承ください。
※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。
※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。
※無断複製、他者への転売を固く禁じます。

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※無断複製、他者への転売を固く禁じます。


販促プラン

<中央公論新社営業局より>

この度はご覧いただきありがとうございます。

ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。

※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784121111111
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 416

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

非行少年を預かる「補導委託」を独断で始めた南部鉄器工房の親方。仕事一筋で家庭は後回しにしてきた父の突然の行動に、戸惑いと怒りを覚える息子。嫉妬に似た気持ちを抱えながらも少年を受け入れる事で、少しずつ様々な愛情の種類を知っていくヒューマンドラマ。

大切すぎて、近すぎて、気付けない想い。互いに歩み寄ってるつもりでも、タイミングが合わないまま蟠ってしまった関係が、新しい風が吹く事で徐々に足並みが揃っていく。決まった形のない「愛情」を、誰もが手探りで求めて手繰り寄せる。揺れ動く心模様を繊細に抄った作品。

大人も子供も関係なく、素直な気持ちをさらけ出すシーンがとても印象的だった。400ページと少し長めで、登場人物もイベントも少なく、淡々とした印象があったが、中弛み感もなく綺麗に纏まっていた。
ちょっとした仕草や言葉のひとつが、存在感を放っていた。

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同じ工房で働きながらも父孝雄と距離を置いてしまう悟。問題をおこした少年春斗を預かることになり自分の気持ちを伝えなければならない場面に直面する。孝雄も悟も言葉にする事にためらいがあり、上手くいかない。何度も言葉をのみ込んでしまう。このもどかしい気持ちにとても共感した。親子、家族という関係に甘えているとすれ違ってしまう。照れ臭い、面倒臭いとためらっているとますます距離が開いてしまう。自分の気持ちを見つめ、伝えるための言葉を探す。そして相手の気持ちを受け入れる努力が必要だとこの小説は教えてくれる。「近すぎて見えない」大切なものを見逃さないために。

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裕子様と敬愛を込めて勝手に呼ばせていただいたおりますが、
裕子様の今回の作品も素晴らしかったです。
「ただ理解する」というのは、近しい存在の人ほど難しいときがあり、大いにうなづくところでした。
でも理解してもらう、理解するために話さなきゃ始まらないんですよね。
他人の家族が関わることで、その一歩が始まり、それぞれの家族間の「理解」につながるという救いの物語でもありました。
岩手・南部鉄器・それぞれの人物の映像が鮮明に見えたので、ぜひ映画化待ってます!

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心に響くものがあり、泣きました。
というのも、私自身も父が怖いという思いから本音を話せずにいました。
父の遺品の整理をしていた時に手帳が見つかり、そこには私の身を案じたり、私の将来のことが綴られていました。
遺品整理の段階でやっと、いかに私のことを考えてくれていたのかを知ることができたという、後悔と涙の経験があり、
自分と重なるものを感じて涙が出ました。

互いの幸せを願う気持ちがすれ違ってしまうことほど、無念で悲しいことはありません。
家族だからこそ、わかり合うことが難しいのです。
いわゆる「無口な親父」が冷酷であったりするわけでは決してないのだと思います。
しかし、やっぱり心を通わせないと伝わらないのです。
悟が何度も聞きたいことや話したいことを孝雄に向かって諦めるシーンがありましたが、わかる!と強く共感しました。
と、同時にそんな悟に言えばいいじゃない!とイラッとしたりもしました。
本当に家族と本音で話すことは難しい。
しかし思い込みってあることで、どうか家族間の関係で思い悩んでる方はぜひ読んでいただき、一歩踏み出す勇気を本書からもらってほしいと思いました。
本作は春斗を受け入れることで、悟と孝雄の絆が少しずつ深まってきているという希望に胸が震えました。
誰かのことを本気で思いやる時、人は強くなれるのだと思う。
また、健司のような賑やかなお調子者がいることで、みんなが救われているという温かさが好きです。

孝雄の寡黙な優しさ
悟の熱い冷静さ
健司の賑やかさな暖かさ
八重樫の厳しい思いやり

みんなクセがあるのに大好きです。

自分と重なることがあって、本当に感動しました。
温かな涙をありがとうございました。

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