墓じまいラプソディ

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刊行日 2023/12/20 | 掲載終了日 2024/01/12

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内容紹介

「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説

「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説


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作...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784022519542
本体価格 ¥1,900 (JPY)
ページ数 320

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NetGalley会員レビュー

またまたやってくれましたね。
もうリアルすぎて最高です。
生きている人を優先して考えていけたらいいものの死後色々揉めるんですよね。その家、その人、それぞれの悩みが本当に切実で、どれが真っ当なのか悩むところもありました。
色々なタイプの住職が出てきたり、上辺だけ男女平等を装っていたり、周りにこんな人いるよなぁと思いながら読みました。

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以前、ある番組で「墓じまい」の話題を取り上げたことがある。田舎にある墓の管理が大変なので今住んでいるところの近くの墓に移転する人や、自身が散骨や樹木葬などを望んでならばということで先祖の墓自体をなくしてしまう人も紹介した。
日本人は宗教にあまり関心がない割には、葬式や墓にはこだわる。若い人は意識が変わってきていて最近では直葬や家族葬も増えてきたが、まだ墓はあることが多い。
亡くなった後、どんな葬式や墓がいいのかまだよくわからない。
前に番組でお世話になった愛川欽也さんが亡くなった後、墓参りに伺った。都心にある納骨堂形式のお墓だった。いかにも愛川さんらしい合理主義で、これも一つの形だと感心した。
うちの墓は一族の共同墓で、色々な人が一緒に入っているが、都心にあるのでとっても便利。これはこれでいいかとも思う。

この小説は、亡くなった母親が父親と一緒の墓に入るのは嫌だと言い残したことから起こる騒動で始まる。そこに墓じまいの問題も登場し、さらには夫婦別姓の問題も登場する。

夫婦別姓もまた厄介な問題だ。そもそも結婚してどちらかの姓に合わせなければならないという論理が前時代的なような気がしてならない。前に番組に必要で夫婦別姓について調べたことがあるが、夫婦別姓のために事実婚を選択すると、今の日本ではけっこう面倒なことになってしまう。例えば子供ができると色々と制限が出てしまうし、病院に入院したときに「ご家族しか面会できません」と門前払いされることもあるという。もちろん親の世代にイヤな顔をされることも多いようだ。
しかし姓が変わるというのもちょっと大変だ。共働きの時代、女性が旧姓で仕事を続けるけど実は姓が変わっているなんてことはよくある。正式書類に結婚後の姓で書かれていて「これ誰?」となったことも何度かある。

色々と考えさせられる作品だが、そこはエンタテインメントなのでスラスラと読み進められる。別に「これが正解」という明確な答えがあるわけではないけれども、考える材料がいっぱいあって非常に勉強にもなる。
そして何より、「自分も歳をとった」ということを実感する作品でもある。今の自分にはぴったりすぎる。

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「実家のお墓をどうするか」まさに私が今直面している問題で、身近すぎて、共感しすぎて、一気読みしてしまいました。
「そうそう、ホントにそのとおり」って大きく頷きながら読める本です。お墓を巡る話で、家族や親族のゴタゴタが次々と起こりますが、そこは垣谷さんの作品ですから、結末までカラッと明るく読み進められます。お墓のことで揉めている方、ぜひご一読しエネルギーをもらうことをオススメします。

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お墓をどうするかというのが大きなテーマですが、そこに夫婦別姓、死生観、似非フェミニズム、親子関係、兄弟関係などが絡んできて、登場人物によって、様々なスタンスが描かれているのが面白かったです。

私も実家が遠いので、他人事ではないなと思いながら、読んでいました。

シビアな問題ですが、重くなりすぎず、時に腹を立て、時に笑ってしまうような小説でした。面白かったです。

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いつものことながら、どこの家庭にも起こりそうなごたごたを鮮やかに書き切ってくれています。
わが家も名字の変わった娘しかいない母方の墓の墓じまいについて、少しずつ話をしているところなので、タイムリーでした。参考になる点も多々ありました。
しかし、結婚の時に感じたもやもやを流して(いったん閉じ込めて?)順調に家庭生活を送っても、最後に墓のことで噴出するのか・・・怖いな。
登場人物達はそれぞれの着地点の到達して良かったです。

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時代が移り、お葬式、お墓の形も大きく変わった。選択肢が増えると悩みも増える。登場人物の言動に同意したり驚いたり、私はこう思っていたのかと改めて思う。婚家の墓に入りたくないと遺言を残した姑、昔ながらの家長制を譲らない舅、墓掃除を押し付けられ不満な嫁。必ず自分に近い登場人物がいる。自分の姿が見える鏡のような物語だ。さらに家や墓の跡継ぎ問題になり結婚を考えている娘たちが名字に悩むのも興味深い。「考えても見なかった」ことを考え始めた男性たちの本心が見えてくる。家、墓にまつわる悲喜こもごもがユーモラスに描かれ、私の好きな作品だ。

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これはフィクションであるけれど、ノンフィクションと言ってもおかしくないくらい現代の問題。

親族それぞれの立場から語っているので読者は自分に近い境遇を自分ごとに置き換えて
考えることもできるし、自分とは違う立場のことにも目を向けることもでき、
小説だけれども参考書にも値するような、それこそ成人したら必読書にしてもいいくらいでは?

痛快すぎて一気に読み終えました。

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墓じまい、私も最後の一人なので気になりましたが
夫婦別姓や「家」の問題など多面的に取り上げられていて
共感しきりでした。
年代によって感覚が違ったり
男女によって感覚が違ったり
そもそも個人差があったり
面白く、笑って読めるのに、でもいろいろ考えさせられる
この著者の作品はどれもそうですね。
次作も楽しみです。

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少子高齢化や、時代と共に変化する価値観により顕在化した「墓問題」を、多角的な視点から親しみやすく描いた、有意義なドタバタ墓騒動劇。

親子、兄弟、夫婦、偏に「家族」と括っても関係性はバラバラで、継いだ墓への思い入れも大きく違う。世代や性別ごとの価値観であったり、そういうものを超越した現実的かつ現在主義の意見など、それぞれの立場に寄り添っていて好感を持てた。不謹慎にならない適度なユーモアと、重々しくならない程好い説法で、心地好く読み進められた。
相容れない議論の終着点をどこに定めるか。沢山の人の意見を聞き、何度も話し合いを重ねる、時代が移っても変わる事ない交渉術も参考になり面白かった。

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これは私の物語ではないか.......お墓に関する様々な問題に共感しかなかった。親が亡くなり私はまさにこの問題に悩まされた一人だ。あんなに大変だと思わなかったと、当時を思い出しながら読んでいた。
それぞれの家庭の事情や、婚姻制度についてもユーモラスに語られていて、登場人物の誰かに自分を重ねながら読む人も多いだろう。

世の中で今このお墓に関する問題に悩む人にぜひ読んでほしい。
いや、自分はまだ若いから大丈夫だと先送りにしている若い人にも、今から考えておいた方がいいと声を大にして言いたい!先送りしても次の世代の負担になるだけだよと。
どれほど立派なお墓を建てようとも時代は変わる。死生感も宗教感も変わる。だからこそ生きているうちに話し合っておいた方がいい。
突如降りかかるお墓問題。「明日は我が身」まさにこの言葉がぴったりだ。

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誰もがつい無意識に他人事でいたくなってしまう、実家の墓をどう維持管理するのかという根の深い問題、そして重い負担の実態や多くを嫁が負担させられている現実にズバリと切り込んでいて、また墓問題をきっかけに不満を爆発させる妻たちの本音も読んでいれば当然の主張で、これを読むと我が身を省みずにはいられません。

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改葬にかかる費用の額にびっくりした。墓は田舎にあるし、お盆に留守してたら電話がかかってくるほどお寺の住職さんは営業(?)熱心なので、他人ごととは思えなかった。年齢も近いし…。
今のうちに考えておかないと、対策を決めておかないといけない。
次の世代に順送りの時代は終わったのです!
墓は要りません。葬儀も不要。
お正月に親族が集まったときに宣言しておいてよかった。

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垣内さんは、いつも現実的な問題を暗に提示してくるような気がする。お墓。永代供養にしても墓じまいにしても、一人だけの話ではなく。自分だけでなく、兄弟も親戚も関わってくるため一筋縄ではいかない。本当にたいへん。

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従順な専業主婦に見えた松尾善子が婚家の墓を拒み、遺言で樹木葬を希望していたことから話は始まる。世間体を気にする夫や、困惑する子どもたち。一方善子の孫詩穂は、フェミニスト気取りの婚約者中林悟と名字のことで揉めていた。葬式や結婚を機に、家や墓、性に対する家族親族それぞれの本音が見えてくる。松尾家と中林家の墓じまいの顛末は?

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いつも心待ちにしている垣谷さんの新作、ご縁を頂けて最高に嬉しかったです。垣谷さんの一貫したテーマである「家族」が、避けては通れないお墓問題で、普段目を逸らせてやり過ごしていた諸問題が浮き彫りになり、我々読者に正面から挑んできます。てんやわんやでも、家族それぞれのコミカルな面を忘れずに描写してくれる垣谷さんの筆力で清々しい読後感でした。

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この本はover50の必読書に認定したいっ!
さすがの柿谷さん、笑いながら学べました!うなずき過ぎて首ももげそうになったり。

「夫の墓には死んでも入りたくない」姑の遺言を叶えるために奔走する義姉。
それを面白そうだと見守る五月の家庭でも墓問題が急浮上してきます。

 いつだって将来ってものに向けて節約して備えているんです。私も既に老後といってもいい年齢ですけどね、それでもまだ先々のことを心配して倹約に励んでおります。この調子でいけばきっと七十代になっても八十代になっても節約して暮らすだろうと思います。

 若い時に苦労を重ねた五月は変わっていると言う人もいますが、超現実主義なだけ。

 誰のためのお墓なのか。なぜ地球上で日本だけ結婚の時に男女どちらかが名字を奪われなければ結婚できないのか。「そういうもの」の先を考えるきっかけになる1冊でした。

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少子化の昨今、誰が墓を守っていくのかと考えたとき、誰しも多少なりと不安になると思う。また、妻が夫と一緒の墓に入りたくない、死んでからまで舅や姑と同じところにいるのはゴメンだというはなしは、身近でもよく耳にする。垣谷さんは、シビアな話をユーモアに変えて描くのが、本当にうまい。夫婦別姓の問題も描かれていて勉強になった。五月さんみたいに、あっさり割り切るのも嫌いじゃないなぁ。とにかく登場する人たちがみな「いるよなぁ、こんな人」と思わず言ってしまうような人たちで、親近感も増しました。

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垣谷さんの本は『うちの子が結婚しないので』がうちの本棚にありますが、それも面白かったです。
今回の本はちょうど世代だとはいいがたいですが、でもうちの母も高齢になってきてうちの母方の墓をどうするか、そして先にお墓の中にいる父とは嫁姑の関係でおばあちゃんも入っている墓には絶対入りたくないから樹木葬もいいなとちらっと以前話していてすごく興味深かったしためになりました。
私も海外に住んでいるのでなかなかお墓の世話なんてできないし毎年のように供養などに費用もいる。私も一度墓じまいについて調べたところ、こんなにお金がかかるものなの!!と思った覚えがあります。
でもここに出てきた住職さんの「色即是空」の考えにすごく感銘を覚えました。
私自身、死後はもうお墓とかなくてもいいし、自然に還ればいいと思っています。お墓やお葬式は生きている人のためだと基本的に思っているので、冷たい考えかもしれませんが墓じまいしてもいいんじゃないかと思います。親戚がお寺なので父方のほうはそのお寺での供養をしておりますが、もうそこのお寺の人も子供がいないので跡継ぎもいないし、これからどうなるかわからない。宗教観も薄れてきて昔のようなお寺経営なんかはなかなか難しいのではないかと思います。

そしてこれはお墓だけじゃなくジェンダーのことにも触れていて、苗字をどっちにするかで結婚をやめるパターンが二組でてきていましたが、その中で出てきた夫婦別姓反対派政治家との説明会のエピソード、声を出して笑いました。
私も国際結婚をしていますが、私の場合は苗字を変えています。しかし、それは日本でだけの話で、フランスでは実は私はオフィシャルでは旧制のままなんですよね。そんなことは知らなかったので私は苗字をわざわざ変更したことによりいろいろと面倒くさい思いをしております。
日本では旧姓はもう公式では消えてしまっているといってもこっちの人には意味が分からないですから。もちろんこっちの人も旦那さんの苗字を使ったり名乗ることはあってもそれは公式ではないので。夫婦別姓もめてるの本当に日本だけなんだろうなあと思いました。

とにかく全体としてとても考えさせられたし、今特に50代以上のまだまだ昭和な考えを持つ大人たちに読んでもらいたいなあと思いました。母親にも「ぜひ読んでみてほしい」とお勧めしました。

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