東京となかよくなりたくて
satsuki(絵) 月水 花(文)
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刊行日 2023/12/13 | 掲載終了日 2024/08/31
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内容紹介
上京してきたこと、社会人として働くこと、人間関係での痛みや喜び…東京に触れた人たちの身に覚えのある感情と風景を優しく描く「大人向け絵本」。下北沢、渋谷、銀座、上野…東京の街や春夏秋冬を舞台に、上京してさまざまな人生を送る男女の日常を、全50編の「イラスト&1ページ短編」で描いています。見ているだけでワクワクするようなイラストレーターsatsukiの絵と、本書が初の著作となる月水 花(つきみずはな)による文章で構成。全編に日本の1980年代から2020年代の音楽のタイトルをイメージBGMとして掲載し、読みながら「エアBGM」を楽しめる新感覚の本です。全50曲のエアBGMは「東京となかよくなりたくて」プレイリストとしてYouTube Musicにて公開中。本書の帯の内側にプレイリストに飛べるQRコードを掲載しており、YouTubeアカウントでログインすれば聴くことができます(月と文社HPの新刊案内ページからもリンクを張っています)。大切な誰かや自身への贈り物にもおすすめ。全編英訳つきで、日本好きの海外の方や、英語好きな方にも手に取っていただきたい1冊です。
出版社からの備考・コメント
※本アカウントは、BookCellarの運営元である㈱とうこう・あいが運用しております。本作品にアクセスした際の会員情報の開示先は、㈱とうこう・あいとなります。
おすすめコメント
人を好きになること、自信が持てないときの焦り、自分をどう魅せるか、誰かとわかりあえる幸せ、別れの喪失感…10代から40代までのさまざまな男女の心情を描いており、東京在住の人に限らず、幅広い世代におすすめの本です。文章を読みながら、イラストを眺めながら、各編に添えられた懐かしいBGMから想起されるご自身の思い出とリンクさせるのも、本書の楽しみ方の一つです。また本書は、本の中身を撮影してSNSで公開することも許可する予定です(発売日以降、月と文社の公式SNSにて告知します)。お気に入りの1編やイラストを投稿して、本書を読んだ人たち同士でつながりながら、より楽しんでいただければと思います。
販促プラン
月と文社の公式インスタグラムやXなどでのSNS広告の実施、その他、新聞広告などを検討中。
また、本書の宣伝のため、代表の藤川のラジオ出演(文化放送、信越放送、エフエム宮崎)も12月から1月にかけて予定しています。
月と文社の公式インスタグラムやXなどでのSNS広告の実施、その他、新聞広告などを検討中。
また、本書の宣伝のため、代表の藤川のラジオ出演(文化放送、信越放送、エフエム宮崎)も12月から1月にかけて予定しています。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784911191002 |
本体価格 | ¥2,200 (JPY) |
ページ数 | 136 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ふらっと立ち寄ったお店やカフェで思いもかけず自分の好みと出逢うような。
本作はそうした可能性を秘めた素敵な絵本だと思います。
月水花先生の、柔らかくて且つ心の外周をなぞるような文章にsatsuki氏のポップなイラストが加わることで世界に奥行きが生まれる。どころか、一つ一つの篇に『エアBGM』が付いていて、それら全てをじっくり堪能することによって頭の中に立体的な世界が構築されることになる。
読んでいて、「これは絵本という名のプレイリストを持ち歩いているのに等しいんだな」と思うことがしばしばありました。
そしてそのプレイリストから、気に入った篇を鞄に取り付けるアクセサリーのように胸に下げれば、きっと明日の色彩が変わるはず。
読みながら「これは!」と思った篇に付箋を貼りまくっていました。
かわいらしい絵と詩的な文章(英訳つき)、さらに合うBGM(曲情報)がついていて、おしゃれ感たっぷりの作品です。
昔を思い出して、自分もそうだったと思ったり、そう思う人もいるんだと思いながら、根っからの東京人ではない人にじんわり沁みる内容でした。個人的には一番最後の文章が気に入りました。
例えば日曜日の朝。まだ眠いが、せっかくの休日。無理やり起きて、近くのカフェのモーニングセットをちょっと贅沢に食べてみる。そして着替えずにそのままの格好で運動のできるお手軽ジムに行く。お手軽ジムにはシャワーがないから家に帰ってシャワーを浴びて、ブラックフライデーにAmazonでまとめ買いしたプロテインを飲む。着替えて、新しくオープンした再開発ビルに行ってみる。そこで目にした無印のレトルトカレーとパウチのサフランライスを買い、夕食に。住んでるワンルームには包丁もまな板もなくて、キッチンハサミだけでしか料理はしない。田舎の両親が送ってくれた瓶詰めも、いつの間にかれ冷蔵庫の中で賞味期限を過ぎている。そして夜は、アロマを焚きながら、友達がおすすめと言っていたサブスク配信のドラマシリーズを見て寝る。
そんな「東京と仲良くなりたい人」がちょっと頑張っている姿をこの本で垣間見られる。頑張りすぎる人はちょっとつらい。少し頑張る姿がいい。ちょっと背伸びする姿が微笑ましい。ファッション、スポット、カルチャー、グルメ、恋愛、別れ・・・そんな日常の色々をポップなイラストと共に綴る。日本語と英語が併記されているのも、一周回ってちょっと懐かしいかわいい感じ。各エッセイには、共に聞いてほしいBGMが指定されている。その音楽はYouTube Musicでプレイリストが公開されている。このあたりも今の時代だ。
プレゼントにこの本をもらったら、ちょっと暖かい気持ちになれそう。私のような年配世代がとうに失ってしまった新鮮な気持ちが取り戻せそうだ。何か新しい発見ができるかもしれない。そんな勇気のもらえる一冊。
東京ってどんな街、いろんな性格があるんだなあ
どんな自分や他人がいてもおかしくない
だけれど、ここの本にでて来る人はみんなかっこいい
その人にとって当たり前の日常の風景や視点が短く綴られる
そして、私もそのかっこいい東京になじんで
昔からのあこがれだった都会に溶け込んで生きているかのよう
いつもならBGMを指定されても染まりきれないような私でも、
そっとその音楽とともに私ではない日常に投影してどれかに重ねあいたいものです。
東京で暮らす中で感じるモヤモヤのやり過ごし方や、街歩きの楽しみ方など、イラストと文章(日本語、英語)とイメージBGMが1セットになった、おしゃれな短編集。
50の文章に、それぞれ記載されたイメージBGMは、YouTube Musicでプレイリストとして公開されている。(でも曲がないのも結構あったので、私はAmazon Musicで検索して聴きました。)
BGMを聴きながら文章を読むと、よりおしゃれな雰囲気に浸れるのでオススメ。
本棚に面差ししてあるだけでもおしゃれ。
60sのような懐かしさがあるイラストと文章、音楽とともに。東京をテーマにした大人向けの絵本といったところ。
昔のミスドのパッケージみたいな可愛いイラストがツボ。東京の街、春夏秋冬の五篇。
ペールトーンのピンク、ブルー、オレンジ、パープルがテーマカラーになっているようで目にも優しくお洒落です。一枚一枚がポスターみたいです。
文章も若い頃を思い出すようなセンチメンタルさもあったりして何度も読み返したくなります。
音楽をYouTubeで検索して聴きながら読みました。その時代を象徴するMVを観るのも楽しかったです。
若い方から昔若い頃があった方まで幅広く楽しめると思います。
ドラマのワンシーンを切り取ったかのようなおしゃれな物語たち。だけどそれらに描かれているのは恋愛だったり仕事だったりと私にも身に覚えのある悩みの数々で、それらを受け入れる街と東京で暮らす人々との距離が近く感じられる作品集でした。
satsukiさんのイラストもシティポップのCDのジャケットのようで、収録作の短編たちがまるで音楽のように感じられました。
また、それぞれの物語にエアBGMが設定されているのもこの本ならではの個性で面白い。懐メロから近年の曲まで有名な曲が多かったので、読んでいて自然と頭の中でそれらの曲が思い浮かびました。
寂しさを抱える夜に読みたくなる本でした。
東京というのは不思議なもので、毎日毎日いる人も通る人も通う人もめまぐるしく変わっていくのにどうもその土地ならではの雰囲気みたいなのがずっと変わらずそこにあるように思います。
古き良きがレトロブームになって舞い戻る中で、
平成令和の映えとか盛れとかっていうのも
いつかまた舞い戻ってくる気がしています。
その中で本作は短い言葉の中で
その手引書みたいな感じになると思います。
「東京となかよくなりたくて」を読んで、東京とはなんて多面的なのだろうかと改めて思った。一口に東京と言っても、実に様々な表情を持つ。著者は、この複雑な都市の特色をうまく抽出している。その街と関わったことがある人であれば、思わず共感してしまうだろう。
私自身、東京に住んだ経験があり、本書を読んでいく中で懐かしい記憶が蘇った。例えば、下町の人情味あふれる雰囲気や、高層ビル群が立ち並ぶ近代的な景観など、まるで自分の思い出をなぞるかのような感覚を覚えた。
本作では、あえて具体的な表現を用いずに、その街の特徴を切り取ったことで、読み手に様々な余韻や感慨をもたらしている。自分なりの東京像を思い描くことができるのだ。私の場合、学生時代に通った古書店街や、友人たちと過ごした公園の風景が思い起こされた。
本書は、単なる東京案内にとどまらず、読者に「あなたにとっての東京はどんなところですか?」と問いかけられているようにも感じた。この問いかけは、東京に縁のある人はもちろん、これから東京を訪れる人にとっても、東京について思いを馳せる機会を提供してくれるように思える。
読了後、私は自分と東京との関係を見つめ直すきっかけを経て、今レビューを書いている。皆さんも、本書を通じて自分だけの東京像を探してみてはいかがでしょうか。
今風のおしゃれなイラストに、いろんな街にまつわるショートストーリー。
極めつけはテーマソングが設定されており、それを脳内でイメージしながら読むととてもセンスのいい読書体験ができる本です。
ショート動画とかで2・3エピソード映像化したら、若い子のアンテナにも留まりそう。
東京に出た時の、あのわくわくと不安をまぜこぜにした気持ちを彷彿とさせる内容でした。
ただ、東京から引き揚げた人間を揶揄するシーンがあったので、あくまでノスタルジーを感じたい人は対象外で、現役でがんばる上京者向けかなと感じました。
なので、書店の地域や読者は少し選ぶ本かもしれません。