小田くん家は南部せんべい店

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刊行日 2024/02/29 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

『ずっと続いてきた食い物には、なんかあるんだ』

青森県に暮らす小学四年生の弘毅。 家は南部せんべい店だ。 六十九年間せんべいを焼き続けてきた祖父のよっしーをはじめ、 個性豊かな家族と一緒に仲良く暮らしている。 でも弘毅は、拭い去れないある違和感を抱えていて……。 読めば心が洗われて自然にホロリと涙が出る、極上の家族ドラマ!

『ずっと続いてきた食い物には、なんかあるんだ』

青森県に暮らす小学四年生の弘毅。 家は南部せんべい店だ。 六十九年間せんべいを焼き続けてきた祖父のよっしーをはじめ、 個性豊かな家族と一緒に仲良く暮らしている。 でも弘毅は、拭い去れないある違和感を抱えていて……。 読めば心が洗われて自然にホロリと涙が出る、極上の家族ドラマ!


おすすめコメント

【著者より】

青森県の片田舎で南部せんべい店を営む六人家族の物語です。

主人公は、小学四年生の小田弘毅。偏屈な子です。もう一人の主人公はその祖父よっしー。弘毅に輪をかけて偏屈で、俳優・泉谷しげるさんをモデルにさせていただきました。

南部せんべいは、青森県南から岩手県にかけて昔から食べ続けられてきました。今ではピーナツやゴマを混ぜ込んだり、クッキーっぽく焼いたりしていますが、基本は、塩と小麦粉と重曹のみの素朴で真っ白な塩味のせんべいです。飽きがきません。鉄型にはさんでサクサクに焼き上げます。特徴的なのが耳。型からはみ出た部分を耳と呼び、地元では人気があります。

南部せんべいのように飽きがこずに、いつまでも続いていきそうな小田せんべい店の泣いたり笑ったりの日常。一つの家族の在り方と、伝統食の行く末、友情、少年の健やかな成長を見守っていただけましたら幸いです。

髙森美由紀 (たかもり・みゆき) 青森県出身・在住。2014年『ジャパン・ディグニティ』で第1回暮らしの小説大賞を受賞。2023年に「バカ塗りの娘」として映画化される。主な作品に「みとりし」シリーズ(産業編集センター)、『山の上のランチタイム』『山のふもとのブレイクタイム』『藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房』(中央公論新社)などがある。

【著者より】

青森県の片田舎で南部せんべい店を営む六人家族の物語です。

主人公は、小学四年生の小田弘毅。偏屈な子です。もう一人の主人公はその祖父よっしー。弘毅に輪をかけて偏屈で、俳優・泉谷しげるさんをモデルにさせていただきました。

南部せんべいは、青森県南から岩手県にかけて昔から食べ続けられてきました。今ではピーナツやゴマを混ぜ込んだり、クッキーっぽく焼いたりしていますが、基本は、塩と小麦粉...


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※頂戴したコメントは、...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784198657772
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 320

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

最高でした…!どこか懐かしいような家族の温かさに触れて、心がぽかぽかになりました。それと同時に子供の頃に一緒に暮らしていた、じいちゃんばあちゃんとの思い出も蘇り、幸せな気持ちでいっぱいです。
小学生の弘毅は、めちゃくちゃ良い子ですね。子供らしい感性と、素直で優しい気持ちが大好きです!
そんな弘毅の言動に泣かされる場面も多々あり、感情を刺激されまくりでした。
そして弘毅の祖父のよっしー。たくさんの辛い事を乗り越えてきた、人生の達人という感じがして大好きです!よっしーと弘毅の仲良しっぷりもうらやましいほどでした。
とにかく家族や友達との心の繋がりが丁寧に描かれていて、しかも登場人物全員が優しくて素敵な人ばかりで、物語の中がずっと温かかったです。
あとはやっぱり、南部せんべいが食べたくなりました!たぶんよっしーが焼いているような本場の物は食べた事がないので、いつか絶対に食べてみたいです!中に水飴を挟みたい…!
本当に本当に素敵な作品でした!ありがとうございました!

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懐かしい。東北出身なので、南部せんべいを昔は食べていました。最近はめっきり食べなくなっていましたが、また食べてみたくなりました。
破天荒なヨッシーにも悩んでいた時期もあり焼いて焼いて自分の道を貫いてきた姿が印象的でした。
潤が「弘毅は家族の中で飴みたい」だと言った言葉も素敵でした。
曲がった道は前が見えないから、びっくりすることもあるかもしれない。私もそんな希望を持って進みたい。
素敵な家族、友情でした。

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初めて読む作者の方ですが、温かく優しい描き方にホッと心が休まる思いで読ませていただました。
作者は青物県在住の方とありますが、青森といえばタレントの「王林」がテレビで人気になっています。方言を隠さない素朴なキャラクターなのに美人というところのギャップが受けて大ブレイクしているのですが、今は「ローカルの飾り気ない素朴」に再注目の時代なのかもしれないと改めて感じてします。そんな流れで、この本も人々に広く受け入れられるといいなと感じます。
お土産などでたまにもらう「南部せんべい」ですが、小麦粉、塩、重曹というシンプルな材料で作られているとはこの本で初めて知りました。何回も食べているはずなのに、材料のことなど全く関心もなく、単純に「ゴマだけじゃなくてピーナツの入っているものもうまい」とか「せんべい汁というのがあるらしい」くらいしか知りません。
しかし地元の人は「せんべいの耳」も食べているとか、冠婚葬祭に供される真っ白な南部せんべいがあるとか、水飴を挟んだ飴せんべいがあるとか(これはぜひ食してみたい)、白せんべいの粥を病人に食べさせるとか、南部せんべいには知らない物語がたくさんあり、なんだか今すぐ南部せんべい食べたい!という気持ちになりました。
あえて自動化に背を向け、手作りにこだわり、日々を淡々とせんべい作りに費やす。しかし登場人物たちを取り巻く日々の生活は変わっていく。出会いがあれば、別れもある。そんな出来事をたおやかな文章で綴っていくこの作品、激動の日本の年始を優しく癒してくれる格好の特効薬になるのかも。

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小学四年生の弘毅の家は南部せんべい店です。
祖父のよっしーをはじめ弘毅の家族は個性的。仲のよい家族のなかでどこか違和感がある弘毅は「どうせ」と口にします。なぜそんな言葉を口にするのだろうと思っていたら、よっしーが“子どもさ「どうせ」なんて言わせるな”とぴしっと一言。しかしその「どうせ」の先にある本当の意味を知ったとき涙が溢れました。個性的だけどなんて素敵な家族なんだろうと優しい気持ちになりました。

南部せんべいは知っていますが、どうやって焼くのかは知りませんでした。その作る過程で使うせんべい型のように、ぴったりと息の合う友達。子供の頃の友達との距離感はこんな感じだったなと懐かしく思い出しました。
南部せんべい屋を舞台とした家族の物語であり、子供の頃を思い起こさせてくれるような友情の物語でした。焼きたての南部せんべい食べてみたいです。

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小学四年生の弘毅の家は南部せんべいを作って売っている。主に作っているのは祖父のよっしー。祖母のなぎばぁ、母、安江さんも作るし店頭に立つ。父はサラリーマンで、芽衣姉ちゃんは高校生。個性強めだけど優しい家族に囲まれて弘毅の日常は穏やかにながれている…、とはいかない。小学生にだって憤ることはあるし不満もある。もちろん楽しい瞬間や、大切な人に優しくしたい時もある。
そして、弘毅がひそかにもやもやと気にし続けていた事の真相がわかった時、家族に秘められた深い結びつきに目頭があつくなる。
こどもだって、おとなだって、小さくたって、大きくたって、出会いと別れが無数にあって、スペシャルな関係は変化していくかもしれないけど、続いてく。なくならない。

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作品の雰囲気は、予想どおりのもの。
祖父母、両親、姉と暮らす、小学4年生の弘毅が主人公の一人。
でも、この作品、弘毅意外の登場人物も個性がキラリと光っていて、いつまでも読んでいたいと思う。

小学4年生ってずいぶん大人だと思う部分もあるけど、やっぱり小学生だね、と感じるところもあり。
家族からの愛情をたっぷりもらっているけれど、ただそれだけではない。
(ネタバレになるから書けないけれど)
弘毅と、越後くん、中村くんとの友情もいいな。潤だけ、苗字出なくて、名前なのは、その関係性からかな。

南部せんべいについても少しだけ詳しくなれて、読みながら、途中食べたくなりました。

「マウントって、猿とか犬とかやるやつ」と、マウントをする人たちを猿扱いしているところ、好きです。

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小田家の皆さんの仲の良さは本当に素敵。よっしーは格別だけど、掛け合いは楽しいし、悪態さえも愛を感じる。弘毅の友だちも小学生男子的なバカさ、下らなさ、ピュアさ全開で可愛い。南部せんべいの魅力も溢れてて、食べたくて仕方ない。焼き立ては無理かな…。
期待以上に面白かった。

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青森で南部せんべい店を営む小田家。小4の弘毅の眩しいほど純粋な視点で語られる、伝統や家族や命の大切さを描いた心打たれる物語。

南部せんべいの歴史と、その道一筋の祖父の紆余曲折な人生とが重なっているようでとても深く感じた。今あるものは全て当たり前にある感覚になってしまうが、それをここまで繋いできた人たちと、自分(南部せんべい)を残し続けてきた物たちへの敬意が改めて生まれた。
酷く幼い部分や意外と大人びた部分、同じ歳でも差が出始める小4という絶妙な年代のチョイスもまた効いていて面白かった。登場人物の口調や性格、キャラ設定がしっかりしている所が一番の魅力に感じた。

予想外の重いテーマが入ってきたりと意外性もありながらも、暗くなり過ぎないようじっくり調整された作品。執筆も人間関係も、全てがせんべい作りに通じているのかも。

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小田家の家族が最高でした。よっしーは言わずもがな、なぎばあも、お母さんもお父さんもお姉ちゃんも。そして、たくさんの愛情で弘毅を包んでいるのは、あんな秘密があったとは。
登場人物がみんな優しくて、とても優しい気持ちになる物語でした。

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初めましての髙森美由紀 さん
徳間書店より本日発売の新刊です

タイトルから想像していた通り真っ直ぐスパーン!と心に届く物語

ちょっと偏屈なとこのある弘毅くんと祖父よっしーとの掛け合いや、お友だちとのアレコレが微笑ましくてどこか懐かしい

弘毅くんの抱えていたモヤモヤの真相は想像以上に重かったけれど、暗くなりすぎることのない筆致に救われたし、よっしーと豊さんの会話には「人に歴史あり」が詰まっていた

ちょっと落ち込んでいた時期に読んだので
紹介文の通りほろほろホロリ🥺

当たり前の日常のありがたみ、伝統食の底力、そして家族や友人の大切さを改めて感じました

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高森さんらしい、クスッと笑えてじーんと感動する本だなぁと思いました。小学4年生の等身大の男子の日々の生活と、愛情溢れる家族の様子、そして、どうしようもない命の重みが丁寧に書かれています。南部せんべいというものを知らなかったのですが、読み終わった後食べたくなりました。

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焼き窯を回す音や火傷しそうな熱が伝わってきます。焼きたてのせんべい、せんべいの耳…食べてみたい。
ずっと変わらない味、いつ食べても美味しい安心感というのはなかなかなく、いつのまにか変わってしまったり、なくなってしまったりします。
友だちも同じようなものかもしれません。
一生の友だちには片手で数えられるほどしか出会えません。
よっしーのどっしりと構えた変わらなさに助けられて、潤や弘毅の変化に成長を感じて、とてもあたたかな物語でした。
辛く苦しく乗り越えなければならない出来事もたくさんあった筈なのに、明るく元気いっぱいの老舗のせんべい店。よっしーと共にあった南部せんべい店の歴史をもっと読んでみたくなりました。

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ネットギャリーのラジオを聞いて読みたくなりました。良い作品でした。主人公は小学5年生。児童文学作品のつもりで読み始めたが、途中からは、大人の文学作品として読んでいました。東日本大震災とさりげなく関連づけてあったりと、親子・友情・仕事・絆など、沢山の要素が散りばめられていた。なんと言っても、南部煎餅が食べたくなること必須。

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小学4年生の弘毅と両親・姉・祖父母6人家族のほのぼのドタバタ系の話かと思いきや、
震災や病気、親の事情での「別れ」がキーワードになっている。
バレンタイン義理チョコのお返しに南部せんべいって・笑。
子どもっぽい弘毅だけど、自分にできる精一杯の頑張りが微笑ましい。
祖父よっしーが愉快。
南部せんべいの焼きたてはウエハースみたいな食感だそうで、食べてみたいです。

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主人公の小4弘毅も祖父のよっしーも共にこだわりの強い変人。南部せんべい店を営む弘毅の家。そこを舞台に、弘毅の友情、老いたよっしーの幼馴染との友情を対比しながら、人の死が絡み、生きることの意味が問われていく。弘毅の生い立ちは東日本大震災と関係し、両親の死を知る。級友の潤との間に密やかな友情が芽生え、ぶつかりながらもそれをだいじに思っていく過程はもどかしいほどゆっくりだ。そして、よっしーが青森弁でぶっきらぼうにいうことばのなんと本質をついた、光るものがあることに感動を覚えた。出会いと別れ、友情を紡ぐ少年たち、温かな気持ちになりました。

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青森県で昔から南部せんべい店を営む小田家の小学四年生・弘毅くんを主人公にした家族の物語。著者が泉谷しげるさんをモデルにしたという頑固な偏屈爺さん、よっしーのキャラが良いですね。弘毅くんも祖父の血を引いたのか偏屈ですが家庭の事情で一時不登校だった同級生の潤くんと知り合い二人で家業の南部せんべいを焼く作業に挑んで友情を深めていきます。笑い一杯の物語に突然の親しい人とのお別れや震災が影を落とす悲劇が明かされますが若い弘毅くんは強く生きて行きます。感動の物語を多くの方にぜひお勧めしますね。

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南部せんべい、大好きです。久しく食べてなかったので、読み終わったあとに大判の南部せんべいが食べたくなりました。能天気で子供みたいなよっしーと弘毅の毎朝の掛け合い、小気味よくポンポン口にする母の間合いもすごく心地良かったです。時に家族のシビアな面も触れつつ、友情の狭間で揺れる弘毅の成長していく姿が一番の読みどころでした。自動化の波に敢えて乗らず、焼き窯を回しながら一枚一枚焼き上げていくせんべいの味は、格別なんでしょうね。飴せん、いつか食べてみたいです。

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