なれのはて

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刊行日 2023/10/23 | 掲載終了日 2024/01/12

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内容紹介

―― 死んだら、なにかの熱になれる。
 すべての生き物のなれのはてだ。
――

戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ
作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品!

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一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。
日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。
戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。

ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受ける。しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わからない。二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた業に繋がっていた。

1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。
芸術が招いた、意図しない悲劇。
暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。
長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。

*関連リンクも是非ご確認ください*
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著者/加藤シゲアキ(かとう・しげあき)
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒業。2012年1月『ピンクとグレー』で作家デビュー。2021年『オルタネート』で第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞。「NEWS」のメンバーとして活躍しながら作家としても精力的な活動を続けており、評価を高めている。他の著書に『閃光スクランブル』『Burn.ーバーンー』『傘をもたない蟻たちは』『チュベローズで待ってるAGE22・AGE32』(全2冊)『1と0と加藤シゲアキ』、エッセイ集に『できることならスティードで』がある。


―― 死んだら、なにかの熱になれる。
 すべての生き物のなれのはてだ。
――

戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ
作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品!

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一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。
日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。
戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。

ある事件をきっかけに報道局か...


出版社からの備考・コメント

★大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。       

★★



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★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが...



NetGalley会員レビュー

加藤シゲアキさんの著書は初めてでした。直木賞候補になったということで興味があり読ませていただきました。
とてもよく取材して構想を練られたのだと感じました。
時空があちこち飛び人物が変わるので整理しながら読まないとわからなくなりそうで少し疲れましたが、内容は面白く読み進めるのも早かったです。
1枚の無名の画家の絵から壮大なストーリー展開に驚きました。ドロドロしていた割に最後はうまくまとまり過ぎたかな?とも思いました。

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直木賞候補作ということで読んでみました。ぐいぐいぐいと読まされた!続きが気になって、あれこれと推測しながら読んだけれどなにひとつかすりもしなかった!
輝と道生、2人それぞれなくてはならない存在のまま長い人生を過ごしてきたことに心動かされる。戦争の描写もしっかりと向き合わせてくれるもので自分の中の嫌なところを引き摺り出されながら、それでも明るい希望を見せてもらえる作品でした。

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一枚の絵の存在から、時代を越えて深く広く続く重厚な物語。
『血は水よりも濃し』と唱えた時代に特有の人々の業の深さと、不器用なまでの律儀さ。そして戦争という狂気に支配された時代に生きた人々の思いまで、丁寧に拾い上げる筆力に幾度も言葉を飲んだ。
文中の『正しさは振りかざすだけの矛ではない。他者を守るための盾でもある。』という言葉が苦しく、且つ美しく人々の心の機微をとらえながら全体を貫いており、圧巻だ。

恥ずかしながら、著者の本を今回初めて読ませていただいた。
私はとてつもない勘違いしていたことを、思い知らされた。
加藤シゲアキは小説も書く俳優(兼歌手)ではない。
素晴らしい小説家でありながら、俳優業もこなす稀代の傑物であった。

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一枚の絵から見る、戦前から今に至る時代の移ろいを描いたバイタリティ溢れる作品。

日本最後の空襲の地・秋田県のある一族の歴史を通し、感情や物質が生み出す光と闇を両面から丹念に掬いあげているのが印象的だった。土地を感じる描写も多く、訛りの説明をいれるか否かと、そのタイミングにも巧妙さを感じた。
著者に対するバイアスが少しある所為か、「正しさとは」の問いに昨今の芸能界の問題も透けて見えた気がして、非常に興味深かった。
加藤シゲアキ「第二章」は、今まで以上に目には見えないものに焦点を当てていくのだろうという期待が膨らんだ。

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前回直木賞にノミネートされた「オルタネート」は若者向けの感じでしたが、この作品は濃く深く書かれていてとても良かったです。イベント事業部に異動になった守谷が、後輩と共に一枚の絵の展覧会をするために調査をする中で思いもかけない謎を追っていく事になる。そしてその結果と経緯を含め戦争や発達障害、家族の問題など色々な要素が詰まっていて、それでいて詰め込みすぎな感じはなく惹き込まれました。作家加藤シゲアキ氏の作品がこれからも楽しみです。

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すばらしい作品でした!!!
まず、雪国の気候や風土に根差した多彩な表現にこんな言葉があったんだと驚き、五感で情景を感じられるような描写にうなりました。
方言や土地の歴史や石油業、どれだけ調べればこんなにリアルに詳細に書けるのか、またその知識がないと成立しないこの物語をどうやって組み立てたのか、物語の重厚さにただただ感嘆です…!
境遇や時代背景に翻弄されうらぶれていく、なれのはて。
それぞれの人物の美しさと醜さがフェアに書かれていて、これこそが人が生きるということだと思いました。

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なんとなく、今まで手を出してこなかった加藤シゲアキさんの作品。どこかで、アイドルが書いたものという偏見があったんだろうと思います。
読み始めてすぐに、アイドルが書いたもの、芸能人が書いたものという意識はすぐに吹き飛びました。1枚の絵から、どんどんと謎が深まるミステリであり、日本の油田、戦争について違和感なく流れていく文章力に驚かされました。
戦争がどれほど人を苦しめたのか、今なお続く偏見や差別について、思うところも多くありました。
先が気になって、駄目だと思いつつ歩きながら読んでいました。
家に入ると幼い子供がいて集中できないので最後の10ページほどは、玄関先で立ち尽くしながら読みました。
もしまだ私のようにちょっとの偏見でこの作品を手に取ってない方がいたら、「読まないなんてもったいないよ。」と勧めてあげたいです。

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一枚の絵から、予想以上に壮大なミステリーに拡がっていき読み応えがありました。
後半に向かうにつれて徐々に謎が明確になっていくので目が離せませんでした。
秋田の石油のことや、空襲のことを知らなかったので勉強になりました。しっかり取材されていることがよくわかりました。

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タレントさんの書かれた本ということで、話題性で読んでみました。
読み始めてすぐ、とてもとても驚きました。誰の本読んでるんだっけ?と一度表紙に戻ったくらいです。
構成・アイデア・秋田弁・著作権に対する知識・・・どれもすごい!と圧倒されました。

偶然手に入れた一枚の絵を描いた画家を調べていくと、画家の起こした事件に行き当たる。
調べるうち、石油・戦争・親子関係など画家の背景が明らかになる。と盛りだくさんの内容ですが、主題がずれている感じはせず、とても読みやすかった。
そして、「作品の勢い」みたいなものをたくさん感じました。
直木賞候補となるのも納得です。

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報道局からイベント事業部に望まぬ異動となった主人公が、一枚の絵の著作権を追っていく中で、ある一家の人生に迫ることとなる物語。

前情報で、戦争をテーマにした話としか知らなかったが、物語の力にぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまいました。
一方で、終戦の前日、秋田に大きな空襲があったことも、秋田で石油がとれることも知りませんでした。

詳しく言うとネタバレになってしまうので言えませんが、幸せになってほしい。そんな気持ちになる物語でした。

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著者の作品では『オルタネート』を読んだことがありますが、雰囲気の違いに驚きました。
題材としても、戦争や歴史、障がいを扱うのは難しいし勇気がいると思います。作品への意気込みを感じました。
また、一枚の謎の絵の背景を調べる取材は謎解きのように進行し、関係者が過去を回想するパートが挟み込まれる構造も面白かったです。理不尽な出来事のなかで、輝と道生(このネーミングも良い)の友情が何よりの救い。

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『オルタネート』で、同時代のというか、横に物語を広げるセンスの良さというのは強く感じたのですが、本作ではもっと上位の、過去に遡って物語に奥行きを出すことにも性交していて、確かな作家性を感じました。
兄弟の確執を探る展開になるかと思いきや、謎の画の創作にまつわる重大な秘密へと迫っていく。その合間に、登場人物それぞれの境遇や苦悩や運命が語られ、いくつものテーマを孕みながら一筋の希望が差し込むラストへ引っ張っていきます。見事でした。

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芸能人が書いた小説なんて、と変に構えていた自分をビンタしたくなりました。
だれが書いたかはもちろん大切なことなんでしょうが、作品自体がとても重厚で打ちのめされました。
終わり方もとても気持ちよかったです。
取材を重ねるストーリーは宮部みゆき「火車」や塩田武士さんの小説を彷彿とさせました。
直木賞受賞して欲しいです!

リンクにインスタを貼れないので
こちらにアカウントを記載しておきます。
@mariezombie

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正直言って、なめてました。
直木賞ノミネートも、しょせん話題づくりなじゃないの?と。
実際に読んでみると、とてもとても、アイドルが片手間に書けるような代物ではなかった。
かなりの取材・リサーチをしたのだろうとうかがわせます。
東野圭吾や塩野武士の愛読者の鑑賞に堪えうるミステリーでした。

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なれのはて/加藤シゲアキ 講談社
なぜだか魅かれる作者不明の1枚の絵画、その絵画を使ったイベントを開催する許可を得るために
ルーツを探して秋田県へ。しかしその作者は亡くなっていた。
そして、その親族で大企業の経営者としてその地域で大きな権力を持っている男。
太平洋戦争で最後の空襲になった秋田県の土崎空襲を背景に、
その一族の秘められた壮絶なストーリーと、最後の結末にとても深く感動しました。
タイトルの「なれのはて」の意味が深かった・・・。
素敵な物語をありがとうございます。

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