あらしと わたし しぜんの なかで いきる
ジェイン・ヨーレン 作 / ハイジE.Y.ステンプル 作 / クリスチャン&ケビン・ハウデッシェル 絵 / まつかわまゆみ 訳
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刊行日 2022/12/20 | 掲載終了日 2025/03/31
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内容紹介
《本文一部抜粋版》
風がまわる竜巻。ふきすさぶ雪や氷。燃える森。あれる海――。
気候の変化にともない、子どもたちも今までにない異常気象にさらされ、ときにこわい思いをしています。本書は、竜巻、吹雪、山火事、台風をとりあげ、家族が災害にそなえ、脅威のさなかでもあたたかな生活をおくり、力強く回復するすがたをえがきます。
しぜんは ちからづよくて、いきいきしている。
でも、わたしも ちからづよくて、いきいきしている。
自然の力に畏敬の念をはらうと同時に、脅威はやがて去る、そして、「わたしたちもまた自然と同じように力がある」とはげまします。
巻末に、気象についての解説付き!
販促プラン
児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)2024年版
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 13 気候変動に具体的な対策を】
児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)2024年版
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 13 気候変動に具体的な対策を】
出版情報
ISBN | 9784566080867 |
本体価格 | ¥1,650 (JPY) |
ページ数 | 32 |
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NetGalley会員レビュー
自然の中で生きるって言葉では簡単
実際に行ってみても簡単かもしれない
ただし、やり過ごす知恵を持った人と一緒ならね
ということがいろんな極端な怖いことから
それらをやり過ごしてきた歴史もある
生きていて見かける美しい色もこの本にはある
私と自然とが一緒に思える
そんな生活は充実して嬉しさもひとしおなのでしょうね
昨今洋の東西を問わず、わたしたちは異常気象に脅かされることが多くなっています。熱波に豪雨、乾燥による山火事、手立てのない地球規模の災害に対面しながら、まさに生き延びている体のわたしたち人間。
そんな脅威を振りまく自然とも人間は折り合いをつけながら生きていく。そのさなかには怯え、凌ぐしかなくとも、わたしたちは何度でも立ち上がり、粘り強く修復を試み、また暮らしをやり直す。自然と拮抗する力があるのだ。いっとき悲しみに沈み、苦痛を覚えても、一歩を踏み出すわたしたち、なかなかのものじゃないか⁉︎
本書では、竜巻、吹雪、森林火災といった災害が描かれています。大切なことは、どれも「やむのは、いつものこと」と言っていることでしょうか。それは決して諦めの言葉ではありませんし、発生するのに、起こらないと思い込むことではありません。きちんと対策をしたうえで、どんな災害もいつかは終わるものだと言っているのです。例えば、竜巻が発生したときは、それがやむまで、家族が地下室に集まりみんなで、本を読んだりゲームをして過ごします。そう起きるという前提で、こういったときはこうしようと決めているのです。これが自然の中で生きるということではないでしょうか。
毎年のように起こる自然災害が暮らしの一部になっている、うまくつきあって暮らしている人々の様子を見ながら、自分の暮らしを振り返って考えました。苦しいとか怖さよりも、あるがまま受け入れているような様子に人々の強さも感じました。
私の暮らす地域は竜巻や大雪はないけど、台風と地震には備えておかなければなりません。物質的なことだけでなく、いざとなったらどう動くか、心構えの備えも必要だと感じました。
自然が猛威をふるった時、人間はなすすべもありません。でも、都会に住んでいたり科学技術が発展した今の世の中にいると忘れてしまいますが、人間も「生きもの=自然」なのだから、そんなに弱いものじゃないぞと、生きる勇気をもらえる絵本です。
まず大人がじっくりかみしめながら読むのがいいかなと思います。
アメリカ絵本。自然災害はどこの国でも起こりうること。備えがあれば必要以上に恐れる必要はないんだよ、と子どもに優しく語りかけているような文体がいいなと思います。カラフルで絶妙な配色の絵も素敵。家族をはじめ大切な人たちと一緒にいることの安心感、信頼できる大人がいてくれることの心強さ。つい先ほど地震がありました。アメリカとはまた自然災害の種類も変わってきますが、備えることと心の平静をなるべく保つことの大切さを教えてくれます。