「源氏物語」 五十四帖の色

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刊行日 2024/02/10 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

『源氏物語』の登場人物たちは、どのような衣裳を身にまとい、その色の重なりにどのような心情のうつろいを込めたのか…

『源氏物語』を豊かな色彩で楽しむための副読本!


『源氏物語』では、第一帖「桐壺」から第五十四帖「夢浮橋」まで、それぞれの物語に登場する女君、男君たちが、競うがごとくに何枚も重ねた美しい衣装「襲の色目」(かさねのいろめ)を、紫式部がさまざまな人物の視点から語らせることで、日本の四季の彩りの豊さと多彩さを描写しています。

染色家(故)吉岡幸雄は、『「源氏物語』の色辞典』(2008年刊)で、『源氏物語』五十四帖を丹念に読み解き、物語のなかで語られる色と衣裳に焦点をあて、同時に、平安時代の宮廷や寺社などの宗教提起・行政的な規定をまとめた法令集『延喜式』に記された染織と植物染についての記述を解読し、平安王朝の「襲の色目」を往時の染色法そのままに徹底再現。

新装再編集版となる本書には、吉岡幸雄がこだわり抜いた五十四帖の色彩図版をすべて掲載。テキストは染色と色材の解説を中心に抜粋し、掲載全文に英文を並記、美しいコンパクトサイズとして再編集を行った。『源氏物語』からの引用は、名訳「The Tale of Genji」(源氏物語 英文版 エドワード・サイデンステッカー訳)を掲載。

*表紙デザインは(仮)です。

『源氏物語』の登場人物たちは、どのような衣裳を身にまとい、その色の重なりにどのような心情のうつろいを込めたのか…

『源氏物語』を豊かな色彩で楽しむための副読本!


『源氏物語』では、第一帖「桐壺」から第五十四帖「夢浮橋」まで、それぞれの物語に登場する女君、男君たちが、競うがごとくに何枚も重ねた美しい衣装「襲の色目」(かさねのいろめ)を、紫式部がさまざまな人物の視点から語らせることで、日本の四季の彩りの豊...


おすすめコメント

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784879406552
本体価格 ¥2,500 (JPY)
ページ数 272

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NetGalley会員レビュー

美しい色合いや素材感がうっとりするほどに美しく、王朝絵巻の中に入り込んだような気分が味わえました。また、当時の染色技術の高さや、交易について伺い知ることができる部分もあり、たいへん興味深く読めました。

とにかく色鮮やかで美しい一冊で、物語原文の抜書き、色合いや素材、技術や装束についての説明など、英語も併記されているので、発売されたら改めてじっくりと眺め、味わってみたいと思います。

『源氏物語』は中学生の頃、古語と現代文の対訳版を読もうとして挫折したのですが、これをきっかけに再チャレンジしてみたいという気持ちになりました。

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源氏物語に登場する、衣と襲や、文に使われた紙を、当時の染料と染色法で染め上げて再現されています。
単なる色合わせの本かと思っていたのですが、源氏物語に書かれてある装束の布の色合いや染料などを様々な文献から考察しておられ、実際に当時使われていたであろうものとして衣を見ると、平安時代の貴族たちはこんなにも豊かな色彩の中で暮らしていたんだと感動しました。
襲の再現も、国語便覧で見るような色見本ではなく、実際に衣を重ねた写真なので、その美しさが一層伝わってきます。
そして、このような手間をかけて織られ染め上げられた衣を纏えるのが、どれだけ特別な存在であったかということも…。
写真、というか衣が本当に美しくて、紋様が織り込まれているものもあり、惚れ惚れしてしまいました。
まさに日本の宝…!
英語も併記されているので、ぜひ外国の人にもこの美しさを知ってほしい!
これは絶対に、紙の書籍でうっとり眺めたいです!!

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染色に興味を持った主人公が源氏物語の世界を衣装で表現するお話を読んでから「かさねの色目」に興味を持っていたところ、本書に出会いました。
ページをめくる度に魅了される世界。あの人のイメージ通り、とか、なるほど、こんな色合いだったのだなと・・・もう一度源氏物語を読み返したい気持ちになります。
手元に置いて、何度も見たいので予約注文しました。

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『「源氏物語』の色辞典』を再編したのが今作らしいのですが…それにしても素晴らしかったです。
今後は物語を読みながら、衣装の色が浮かんでくるようになりそうです。
色合わせが綺麗で素敵で、ついついうっとりしてしまいました。
本書には英文も記載されていたのですが、そちらは読まずにスルーさせてもらいました。(英語苦手なので…すみません)
平安時代、とても色鮮やかで見ている分には目が楽しくていいなぁ…と思いました。

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源氏物語を読んだことはあるが、その時の脳内イメージは少し薄らぼんやりとした色味の世界だった。
けれど、この本を読むと、そのイメージががらりと鮮やかに変わる。
源氏物語の中にある登場人物たちが身につけている色の描写や、他の文献で書かれている色の染め方などを参考に、著者の父が染めた布や糸が、源氏物語の54帖に沿った形で紹介されている。

染料の専門的な話や、源氏物語から引用される原文は難しいが、英文も並べて書かれているので、日本語と英語を併読して、分かりづらい部分を理解できた。

何より繊細で鮮やかな色は、見ているだけで心が満たされる。
この本を読んだ後に、もう一度源氏物語の世界に浸りたいと思う。

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源氏物語で語られる色と衣裳の写真を解説とともに。

当時の染料と染色方法で再現されていて興味深い。色に込めらた心情も印象的。
平安貴族って本当に見た目が鮮やかだったんだなあと。
大河ドラマの衣裳の色に注目してみよう。

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源氏物語は一帖から通しては読んだ事はないので、こんなことを言えた義理ではないのだが、源氏物語にこのような文字通り多彩な色彩表現が書かれているという事にびっくりです。一度真面目に読まねばと思っています。
吉岡幸雄氏の草木初めに懸ける情熱とその成果にはかねてより敬服しておりますが、膨大な源氏物語の世界観を色というテーマで再現しようという試みには脱帽。さらに5代目の仕事を吉岡更紗氏が受け継ぎ、日本古来よりの染めの技術を守られていることは素晴らしいことだと感じております。
本書は電子データで読ませていただいているため,色の発色が特に素晴らしく、眺めているだけでも目の保養となるものです。印刷されたものも違った形で美しく表現されているとは思います。
また、平安朝での襲の事例や染織の材料についても興味深く読むことができる。いろんな面から楽しめる書籍になっている。
英語対訳と言うことで海外からも日本の草木染めは注目されているということだと思うが、先ずは日本人が古来から受け継いだ技法を知り、自分の口で語ることができるようにならねばとおもうのです。

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大好きな源氏物語に色がついた喜びを味わえる本である。

襲の色目の名まえの美しさにもため息が。
そして源氏に出てくる女性たちが、色になって目の前に立ち上がり、イメージそのままだったり、違ったりを知るのも楽しい。
明石の君は、思っていた通り。落着きのあるなかに、華やかさも感じる色。
花散る里は、思っていたより可愛らしい。
末摘花は、思っていたより艶がある。これらは、勝手な自分のイメージなので、それが塗り替えられる楽しさ。

これらを染める技術の高さにも驚くし、それを再現するところにも驚きである。
また、現代は見ない生絹の透き通った美しさを知ることができ、とても嬉しい。

季節の襲も、現代の感覚とは異なる色目だったりもして、夏にこういう組み合わせ、ありかも、と思ったり
どのページにも発見と気づきがある読ませる色の本である。

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「源氏物語」五十四帖の色 The Tale of Genji - Colours of the Fifty-Four Chapters (Feb 2024) is the revised edition of Yoshioka Sachio's Dictionary of Colour in The Tale of Genji that was first published in 2008. It examines the kasane no irome (colour layering) and dyes of the costumes of the Heian period as mentioned in Genji Monogatari.

Genji Monogatari by court lady Murasaki Shikibu comprises 54 chapters, a romantic novel that follows the life of titular character Hikaru Genji, with great details about Heian people and their customs. From the first chapter Kiritsubo to the 54th chapter Yume no Ukihashi, each story has memorable scenes featuring colours associated with plants, flowers, and seasons.

Colours of the Fifty-Four Chapters interprets Genji Monogatari as a description of how people in the Heian period had delicately expressed and savoured colours.

The book features Yoshioka's carefully selected photo illustrations of the 54 chapters. The recreation of the colours and costumes are based on actual techniques from that era, and it's really a visual feast to look at the coloured photos.

Each chapter covered contains excerpts or quotations from Genji Monogatari, as well as the corresponding English text, taken from Edward Seidensticker's translation of the classsic work.

In addition, the book also includes explanations of the court male and female garments, the scheme of colour layering, how outfit styles vary according to the seasons, and various types of vegetable dyes.

I really enjoyed this, and I feel like getting myself a physical copy. It was a little difficult to read on screen. Thanks to #NetGalley and publisher Shikosha for the opportunity to review this.

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