やまなし

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刊行日 2024/02/20 | 掲載終了日 2024/01/28

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内容紹介

5月のお話ーー二匹のかにの子どもが、谷川のそこで、話しています。上のほうを、あわが流れていきます。おひさまの光がふってきます。ごみのかげが立ちます。魚がやってきました。そのとき、とがった何かが飛びこんできて、魚をつれさっていきました。こわがっている子どもたちの上を、花びらが流れていきます。12月のお話とともに、水底の世界を描いた2つのお話です。名作童話の絵本版。

5月のお話ーー二匹のかにの子どもが、谷川のそこで、話しています。上のほうを、あわが流れていきます。おひさまの光がふってきます。ごみのかげが立ちます。魚がやってきました。そのとき、とがった何かが飛びこんできて、魚をつれさっていきました。こわがっている子どもたちの上を、花びらが流れていきます。12月のお話とともに、水底の世界を描いた2つのお話です。名作童話の絵本版。


おすすめコメント

宮沢賢治の名作を、小学校低学年向きに、読みやすく親しみやすい、絵本版として構成しました。賢治ワールドへの入門書として、ご活用いただけたらと思います。

宮沢賢治の名作を、小学校低学年向きに、読みやすく親しみやすい、絵本版として構成しました。賢治ワールドへの入門書として、ご活用いただけたらと思います。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784652205303
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 32

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NetGalley会員レビュー

テキストはともかくとして、武田美穂さんの絵で宮沢賢治?と当初正直なところ違和感を持ちつつ、読み始めました。ところが、とんでもない杞憂でした。水の中の揺らめきや光と影が美しい陰影を持って写し取られ、ため息が出るほどの輝きで迫ってくるではありませんか⁉︎
カニの兄弟の驚きとかわいい小競り合い。お父さんガニの物知りぶり。親子の会話もほほえましい。
これまでわたしは、名作であればあるほどわかってもわからなくても、子どもたちは原文のままでそれに触れる方がいいと考えてきましたが、適度な言い換えや分かりやすい言い回しを使うことも、名作に触れるきっかけとなるのだなぁと考えを改めました。
この『やまなし』で宮沢賢治を知り、もっと他の作品も読んでみたいという契機になればいいですね。

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「川の中」・・・それは、外の世界からの目で見た世界観の言葉。
でも、そこに生まれ、そこで生きる「かに」さんたちには、外の世界からの目などはありません。
川面は、間違いなく、お空の天井で、その天井は、おどろくことに時々裂けて見知らぬものが降ってくるのです。
小かにさんの兄弟には、全てが新鮮で、おっかなびっくり。しらないものはやっぱり「こわい」のです。
でも、そこに、「どうして」はなくて、「あれはなに?」ってことだけ。おとうさんは、こどもたちよりは、はるかにたくさん経験してきたので物知りです。「こわくない、だいじょうぶだ」、そういってあげられます。前にも同じことがあって、随分心配もしたが、なんにもなかった、杞憂だった・・・と。
私達はすごく賢くなって、かにの小さな兄弟たちのやり取りを微笑ましくも感じますが、さて、どうでしょう。
私達の知っていると思っている世界は、ほんとにホントなのかなって思えてくるのです。だって、空は、やっぱり手に届かなくて、さわれもしないのですもの。かにの兄弟たちのような、川面を世界の天井に見ちゃうのと、どれだけ差のあることでしょう?なのに、かにさんは、世界がワクワクキラキラ、まっさらな感動でみちている。それにくらべて、わたしたちは、この世界が退屈で、興味を持っていないなんて!世界の豊かさ、美しさ、神秘さを知っているのはどちらでしょう。あらためて、賢治さん見るの不思議な世界は、とんでもなくリアルで、荘厳ですね。
武田美穂さんの挑戦です。水の中に私達を連れ込み、世界の不思議な美しさを見事に教えてくれます。新しい、気づきをいただきました。ありがとうございました。

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文章や要約についてはさんざんそれぞれの思いがあると思いますが
われわれ本を読んであげる世代が触れたことがあるだろうやまなし
ただただ怖いけれど、クラムボンとかずっと気になっていろいろ想像していた

この武田さんの宮沢賢治のシリーズはとても簡単に今風の文章で
趣とか生の時代感みたいなのは損なわれているかもしれないが
普通に文章をわかりやすく読む、流れを理解するには十分で
そこから、深淵に潜りたい人は、誰かの手によって引きずり込まれるだろう

この絵は始終川の中の自然が明るくて透明感があって、
出てくるカニさんの表情も明るい。
鉱物の表現は私のイメージと違うけどキラキラ感がある。

掘り下げる掘り下げないまでの基礎としての教養はじめとして、
第一印象がこの作品であったらわかりやすい、というためのシリーズでいいと思います

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宮沢賢治が好きなので、絵本として読むことができてとても嬉しいです。
「くらむぼんは かぷかぷわらったよ」この印象的な言葉を子供たちが楽しんで声にして読んでくれている姿が目に浮かびます。
5月のかわせみが来る場面は迫力がありました。12月のやまなしが流れてくる場面との対比で、きっと子供たちもこのお話を楽しんでくれるでしょうね。
きらきらした綺麗な川のなかで表情豊かな蟹の親子と一緒に、やまなしの世界観を楽しむことが出来ました。この本をきっかけに子供たちが他の宮沢賢治の作品を読んでくれたら嬉しいですね。

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イラストによって、こんなにお話の印象が違うものなのか!と、驚かされました。
今まで、私にとっての宮沢賢治の”やまなし”は、どことなく暗く、少し怖いお話でした。
けれど、武田美穂さんの描くかわいいカニの兄弟、お魚たち、そしてきらきらと光る水の中。
あっという間に武田さんが描くお話の中に引き込まれていきました。
こういう”やまなし”なら、何度も何度も子供達と一緒に読み返したいと思いました。
武田さんの次の作品がとても楽しみです。

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宮沢賢治さん原作の童話に武田美穂さんが絵を描かれて一冊に仕上げた素晴らしい絵本です。このお話は正直言いますと冒頭の幼いカニの兄弟の会話の「クラムボン」の意味がわからないので少しとっつきにくい印象がありましたが、今回絵本として読むと海底に住むカニの兄弟の表情が豊かで生き生きとしていて飾らない手書きの文字も構えずに読めて素朴な童話の精神が伝わって懐かしくてとても良かったです。まだ世間知らずのカニの子供たちに物の道理を優しく教えてくれる父親のキャラもとてもいいですね。原作はほぼ百年前1923年に書かれました。この絵本は宮沢賢治さんの名作童話を令和の子供たちに伝える魅力的な絵本だと思いますし大人が読んでも楽しめて大満足できる一冊だと思いましたね。

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