私は元気がありません

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刊行日 2024/02/07 | 掲載終了日 2024/02/19

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内容紹介

長井短、初の小説集!!

「変わりたくない」というピュアな願いが行き着く悪夢――。

長井短にしか描けない言葉が躍る、恋と友情、怒りと怠惰の小説集。

変わりたくないというピュアな願いが行き着く生への恐怖を描いた表題作に加え、“アップデート”する時代についていけない女子高生が“暴力的”な恋に落ちる「万引きの国」、短編「ベストフレンド犬山」を収録。

長井短、初の小説集!!

「変わりたくない」というピュアな願いが行き着く悪夢――。

長井短にしか描けない言葉が躍る、恋と友情、怒りと怠惰の小説集。

変わりたくないというピュアな願いが行き着く生への恐怖を描いた表題作に加え、“アップデート”する時代についていけない女子高生が“暴力的”な恋に落ちる「万引きの国」、短編「ベストフレンド犬山」を収録。


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作品の...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784022519641
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 224

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

「雪は最高じゃないし特別じゃない、平凡な人間だよ」
高校からの親友であるアミを交通事故で喪った雪は変わることを恐れていた。
だがそれはただの自己愛の思考停止にすぎないと彼氏に言われ、物事に向き合う決意をする。

三篇の短編集。
Z世代的だからか単に若いからか友情に対する抑圧が読んでいて辛くなる一冊。

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現実世界の時間は経過していくのに、忘れたくない過去があるとその時の感情に留まってしまうときがある。その過去を忘れなければいけない訳ではない。でも抱えきれない思いは自分すら壊してしまう。だからこそ「私は元気がありません」そう言えるまでの葛藤が描かれる表題作の会話がぐさぐさと心を突き刺す。過去の辛い記憶に留まっていると一歩踏み出すのはとても怖い。だけどその一歩を踏み出すためにそっと背中を押してくれるような作品だと思った。

表題作を含め三作に共通するのは、自分の本当の思いと向き合うということなのではないだろうか。自分でも分かっていても自分の思いを口にするのは難しい。自分一人では難しくても身近な人や初対面の人など誰かとの会話を通して、本当の気持ちに気付き言葉にできるのだなと感じた。

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心のむず痒い部分に触れる3編。
登場人物たちの一見突拍子もない行動も、その心を紐解いていくと「なんだか分かるかも」と思える。自分を分かること、他人を分かることは、そうして一つ一つほどいていくことが大切なのかもしれない。

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日常と少しずれたシチュエーションに陥っている女性の内面についての、何というきめ細やかな描写。その立場を当然とする、また抜け出せないでいる、そんな女性たちの心から放たれる、意外性に富んだ言葉の連なり。そしてそれが、他者との会話の中で更にきらめき出す。その様を描いた3編に、ただただ読み入った。

『私は元気がありません』
雪と律子のやり取りと、それに伴って変容していく2人の台本。でも、3人目の登場人物であるアミが10年前に亡くなっているその台本は、絶対にエンディングにはたどり着かない。永遠にエンドレス。なんと言うこと。
そんな雪を「ありのままに受容する」吾郎。その延々たるやり取りに圧倒された。その過程で雪は、「過去は最高」でも「自分は同じではいられない」から「自分は元気がない」 。と言う無限ループから抜け出していく。
でも、こんな終末が訪れるとは。「私は同じではいられない」のではなく「私は変わっていく」とわかったからなのか。だから、この終末に〈すがすがしさ〉さえ感じるのか。

『ベストフレンド犬山』
小学生時代の犬山の活躍に呆気にとられながらも、喝采。中学生になってからも4人組を中心に相変わらずの犬山。〈私〉西村はそこに芽生えてきた思春期の想いをずっと隠しながら。
そして成人式。そこでは、無理に大人っぽく振る舞おうとするのはよくあること。その中にあって、変わらずに場を盛り上げる犬山。でも、一歩先に大人になった西村の方が一枚上だった。
だからこそ、これからも2人は想い合う中ではなく、ベストフレンド。ある距離以上は近づかない関係。だから大切だし、だから気がおけない。それが西村が決めたベストフレンド。

『万引きの国』
恋のトリガーは万引きだった。なぜそうなったか朱里もわからずに。そこからの〈万引き犯〉への告白を、息を潜めて追う。好きに理由を必要としない彼女が並木を伴って行った突拍子もない行事。朱里にとっては必然となったそれに呆気に取られるとともに、彼女と彼のこれからを願わずにはいかなかった。

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一編目の表題作を読みながら、自分が完全に中高年になってしまったことを思い知らされました。20年若かったらすごいの読んだ!って興奮して友達と熱く語ったかもしれないけど、今の年齢では少し離れたところから眺める読書になってしまった。 逆に最後の『万引きの国』は高校生の恋の話なのにわかるー!ってなって、不思議。理性と本能の闘いは昔からあるテーマだろうけれど、今の時代の感じがとてもよく出てた。“ふてほど”より共感できました。

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