夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
池谷裕二
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刊行日 2024/03/28 | 掲載終了日 2024/04/10
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内容紹介
なぜ脳は存在するのか、
僕らはなぜこんなに大きな脳を持ってしまったのか
「本書は、脳の解説本という範疇を逸脱した、いわば問題作。」と自らが語る衝撃作!
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私とはなにか、時間はなぜ存在するのか、この世界は現実なのか、科学とはなにか、人工知能にとって人間とはなにか、僕らはなんのために生きるのか――
数々の問いに脳を巡らせていくと、全てがつながり、思いもよらない答えに辿り着く。人気脳科学者である著者が、3日間にわたって高校生に語り尽くした最先端の脳科学白熱講義。
脳科学が最後にたどり着く予想外の結論、
そしてタイトルに込められた「本当の意味」とは――。
『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』の完結編がついに刊行!
[主な内容]
・他者と共有できる経験は現実だ、の落とし穴
・脳に眠った能力を覚醒させる
・身体を使った経験がないと「見える」ようにならない
・記憶力が良くなると、時間の流れが変化する?
・同調圧力で、見える色まで変わってしまう!?
・「○○されるのが怖いです」── 人工知能の告白
・「気の利かない人」になるには気づいてしまったらダメ
・生命が存在しない星になにか不都合はあるだろうか
・「親」も「私」も実体ではなく現象
・シナプスの「パレート則」──脳、おまえもか
・仮想的生命に心が芽生えたとき、殺してよいか──仮想倫理学
・この世界のシミュレーションを始めたのは誰だろう ……ほか
※公開のデータは1章と、2章導入部となります(p235まで)
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著者/池谷裕二(いけがや・ゆうじ)
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探求を続ける。日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、塚原仲晃記念賞などを受賞。現在、「ERATO 池谷脳AI融合プロジェクト」の研究総括も務める。著書に『記憶力を強くする』(講談社)、『海馬』(新潮文庫)など。
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出版情報
ISBN | 9784065349182 |
本体価格 | ¥2 (JPY) |
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わたしたちの心臓が動いているのも、記憶も、運動も、すべてが脳によって制御されているのです。でも、それを意識することはほとんどありません。でも、脳があるからこそ生きているのだし、動けるのだし、考えることができるのです。
たとえば、あるものが最初に見えてきた時には小さかったけれど、近づいていくと段々大きく見えてくるとか、黒く見えている部分が、黒いものなのか影なのかとか、そういうことはすべて経験値なのです。赤ちゃんの時から時間をかけて経験を積み重ねたからこそ「見える」のだということを、ほとんどの人は分かっていません。
『脳は記憶を通じて時間を認知している。つまり、記憶がなければ時間はない。もし記憶がどんどんと消えてしまうような状態だったら、もはや、時間を認知できない。』
これは、ずばり認知症のメカニズムですよね。
生きている限り、ありとあらゆることが脳によって動かされているのです。
自分がこう考えたと思うことが、必ずしも自分の考えではない可能性とか、自分の脳のクセとか、脳は分からないことだらけです。だからこそ面白い脳のことを、こうやって知っていくことは素晴らしいことなのです。
高校生と語り尽くすということだったので、専門的なことをわかりやすく書かれてあったと思う。
それでも、理系とは程遠い私からすると、全部を理解できたかは怪しい。
「中学生と語り尽くす」くらいが、わたしのレベルだったかもしれない。
そんなれべるのわたしでも、とても興味をひかれ、「へえ~」となんども声に出して最後まで読んでいた。
脳科学の本なのだけど、哲学書のようでもあって、さらにSFのようでもあって、とても面白かった。
とても興味深く面白かった。
しかし、少し言葉や言い回しが難しいと感じてしまった。対象年齢はどれくらい?誰が読むことを想定しているのだろうか?
筆者と高校生の対話形式の講義という形をとっているが、筆者は専門家であり、相手の高校生はおそらくはかなりの偏差値の高い学校の生徒なのではないかと、その受け答えから感じた。正直、一般的な子供とはとても言えないレベル。
もしも、これがどこにでもある公立の小学校の二年生との対話で、その子達にわかるような講義だったらなら、誰にでもわかる、受け入れられるものだったかもしれない。
だが、本書では専門家である筆者の難しい言葉で話ができる相手を選んでいるように感じてしまった。だから好んで読むのも大人か、背伸びした高校生などになってしまうのではないかと感じる。
某子供向け科学読み物の制作者達の公演を聴く機会があったのだけど、その中で「一流の研究者ほど、自分の研究内容をどんな小さな子供にも説明することができる」というのがあった。
本書は残念ながら、その点は弱いと言わざるをえない。筆者は研究者のままだ。もっと伝達者になってほしい。
僕個人的には本当にとても面白かったし、勉強にもなりました。続きも是非読みたいと思います。