死んだ山田と教室

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刊行日 2024/05/15 | 掲載終了日 2024/05/15

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内容紹介

金原ひとみ、佐藤友哉絶賛!
// 受賞作の快進撃が⽌まらないメフィスト賞から、
また新しい 才能が⽣まれました //

2024年の⼤注⽬作は
死んだ⾼校⽣がスピーカーに憑依した話!?

----------------------
夏休みが終わる直前、⼭⽥が死んだ。

飲酒運転の⾞に轢かれたらしい。

⼭⽥は勉強が出来て、⾯⽩くて、誰にでも優しい、2年E組の⼈気者だった。2学期初⽇の教室は、悲しみに沈んでいた。担任の花浦が元気づけようとするが、⼭⽥を喪った⼼の痛みは、そう簡単には癒えない。

席替えを提案したタイミングで、スピーカーから⼭⽥の声が聞こえてきた……。

騒然となる教室。

死んだ⼭⽥の魂は、どうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。今の⼭⽥に出来ることは、話すことと聞くことのみ。
〈俺、2年E組が⼤好きなんで〉
声だけになった⼭⽥と、2年E組の仲間たちの不思議な⽇々がはじまった――。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
【 関連リンクよりためし読みができます!是非ご確認ください!】
https://tree-novel.com/works/episode/bff89ce960ac9579dade2e7b7924a8f7.html

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 歴代メフィスト賞受賞者からの推薦コメント 
[[金原ひとみ]]  自分はなぜ生きているのか、自分はなぜ死なないのか、逡巡の中にいるすべての人へ。
私がずっとデビューを待ち望んでいた新人の、ユーモアと青臭さと残酷さと優しさが詰め込まれた快作です。

[佐藤友哉]「これは本格ではない」その罵倒を背負うミステリがついに誕生した。
[風森章羽]くだらないのに楽しい。けれど、ほろ苦くて切ない。青春とは、山田である!!
[柾木政宗]最強を最強と言い切れる山田こそが最強で最高。2年E組がうらやましくなりました。
[砥上裕將]こんな角度の切り口があったのかと驚かされ、こんな結末まであるのかと震えた!
[真下みこと]自分には経験がないはずの男子校での日々が、妙な生々しさで蘇ってきました。
[五十嵐律人]ダサくて、眩しくて、切なくて。青春の全てと感動のラストに、大満足の一作。
[潮谷 験]校舎に忘れてきた繊細な感情を拾い上げてくれるような物語でした。

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著者/金子玲介(かねこ・れいすけ) 
1993年神奈川県生まれ。慶應義塾大学卒業。『死んだ山田と教室』で第65回メフィスト賞を受賞。

金原ひとみ、佐藤友哉絶賛!
// 受賞作の快進撃が⽌まらないメフィスト賞から、
また新しい 才能が⽣まれました //

2024年の⼤注⽬作は
死んだ⾼校⽣がスピーカーに憑依した話!?

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夏休みが終わる直前、⼭⽥が死んだ。

飲酒運転の⾞に轢かれたらしい。

⼭⽥は勉強が出来て、⾯⽩くて、誰にでも優しい、2年E組の⼈気者だった。2学期初⽇の教室は、悲しみに沈んでいた。担任の花...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。

★★


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NetGalley会員レビュー

死んだはずの山田の声が、教室のスピーカーから聞こえる。それだけ聞くと怖いけど、このストーリーでは全くそんなことはない。生前から山田はクラスのムードメーカーで、夏休みの終わりに事故で死んだ山田を悼んで沈み込んでいたクラスの空気は、スピーカーから山田の声が聞こえたのをきっかけに活気づく。男子特有のノリで、ばかばかしい普通の日常が描かれる傍ら、山田の復活にいろんな思いを感じているクラスメイト達が描かれる。終盤まで、この本がミステリーだということを忘れて、単純に青春や、命のはかなさについて思いを馳せながら読んでいましたが、終盤の和久津との会話に、これがミステリーだったことを思い出させられました。明かされる事実と和久津の想いに胸が痛みましたが、良い結末になってホッとしました。

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クラスの人気者の山田が突然、飲酒運転の車に轢かれて亡くなってしまう。山田はバンド活動したり、モノマネをしたりと、男子高校の人気者だった。
そして3日後、山田は転生する、しかも教室のスピーカーとなって。
突然、教室のスピーカーから山田の声が聞こえてくる。しかもクラスの生徒と会話もできる。しかしスピーカーなので見ることはできない。あくまでもスピーカーのコーン紙を通してのコミュニケーションなので、音を出すか、音を聞くしかできない。なかなか上手い設定だ。

突然スピーカーが話し始めれば、知らない者は驚いてしまう。なので合言葉を決めて、その言葉で呼びかけたら山田が返答するということにする。その合言葉が脱力ものだ。
一応ミステリの仕立てになっているので、なんとなく謎解きっぽいオチはある。しかしそれはあまり本質ではない。
一人ぼっちで教室にいなければならない山田と2年E組のクラスメイトとの交流を描くちょっと変わった青春ものなのだ。
轢かれたのは夏休みが終わる直前、半年もすればみんなは3年生になって教室も変わってしまう。果たしてそれまでになんらかの結末が訪れるのか。
またバカバカしいファンタジーと言ってしまえばそうかもしれないが、男子校ならではの友情がけっこう楽しめる。
世の中は男子校とか女子校ではなく、徐々に共学にシフトして行っているようだ。それもダイバーシティの社会なので仕方ない。
だが、男子校には男子校の、女子校には女子校の独特な文化と伝統がある。この小説を読んでいると、そのあたり、残って行ってもいいのではとおせっかいにも感じてしまう。
そうすれば、こんな(いい意味で)バカっぽい小説だって生まれてくるわけだし。

世間では、転生もののラノベや漫画、アニメが流行っているらしい。若者の流行かと思っていたら、意外にもサラリーマンに人気だという。日々の繰り返しに飽きたサラリーマンが転生ものに触れて憧れるとはなかなか世知辛い時代になったものだ。
これまで人は転生して、時代を越え、場所を越え、あらゆるものを超越して色々なものになった。そして一方、刀剣乱舞で名刀が人になり戦ったように、色々なものが疑似化され、命を持った意外なものなんてのもある。
それらの延長線上にある世界線として考えるならば、人がスピーカーになってもいい。そんな気持ちになれる不思議な魅力のある一作だった。
そしてラストでは、意外にもちょっと涙目になってしまう。うーん、意外だ。

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死んだ山田の魂が教室のスピーカーに憑依した、この設定だけでおもしろさ確定でした。
偏差値の高い男子高校だけれど、うろたえるあまり「プレートの幽霊」に思考がたどり着いたり、くすっと笑えるやり取りも楽しい。
けれど、だんだん見えてくるせつない事実…。

「うるさい無音」という表現には、痺れました。

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第65回メフィスト賞受賞作。
この作品のPVを先に見ました。PVがまるで新作映画の予告編のようでこのままのキャストで映画化してほしいくらいです。読んでいると脳内で登場人物たちが生き生きと話し動き始めます。

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。
悲しみに沈む2年E組の2学期初日。なぜか山田の声がスピーカーから聞こえてくる。山田はスピーカーに憑依しそれまでと変わらず同級生たちと話す。山田は2年E組が大好きなのだ。
不思議だけれどなぜかホラーでもオカルト要素は感じなくて、ただ男子校ならではのくだらなくておかしな日々が続いていく。その会話や行動がばかばかしくて笑いながら読んでいた。
しかし進級や進学で同級生たちは2年E組を離れていかなければならない。2年E組を離れていく同級生たちの思いも理解できるし、離れて変化する関係性や感情があるからこそ、誰一人悪くないと思えてくる。

PVを見ていなければ、山田に対してここまで感情移入したかは分からない。笑いながら読んでいるのにスピーカーのなかにいる山田の表情が忘れられなくて山田の一言で一気に急降下するし感情の波が押さえられなかった。

これはまさに青春の物語。楽しくて友達とくだらないことで笑いあって、将来に悩んでもがきながら過ごした高校時代が閉じ込められていた。今の高校生たちにだけでなく、大人たちにもぜひおすすめしたいです。

山田、出会ってくれてありがとう。

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大絶賛!
男子高校生たちのくだらなくも愛すべき空気に満ち満ちた世界。ただどれだけ大切でどれだけかけがえのない時間にも終わりは来てしまう。それを知っている我々は、この物語を平静な心で読み切ることはできない。
もちろん女性でも現役高校生でも、とても楽しく読める傑作であることは間違いない。それでも、かつて男子高校生であった読者(それもある程度の年齢を重ねた者)への刺さり方には遠く及ばないと思う。世の中には女性にしか楽しめない作品もきっと多くあるだろう。だから許してほしい。これはきっとかつて男子だったことを噛み締める者のための物語だ。

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面白かった!

前半の馬鹿馬鹿しくて楽しい青春と、徐々に悲しく苦しくなっていく後半部分、変わっていく気持ちや関係、貫かれる友情、全部が合わさって、なんかすごいものを読んだ!という感じでした。

すでに死んでいる山田は、いつ死ぬのか。
他人に受け入れられるための自分、自分が受け入れられる自分、本当の自分、偽物の自分など、この本を通じて、それこそ青春時代に考えてたこととまた向き合わさせられたように思います。
個人的には高校生のとき「山月記」を読んだときと似た気持ちを覚えました。

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これは、「え、ミステリーなの?」と読後人によってはそんな声が聞こえるだろうし、「いや、これはある意味ミステリーだろう」という声も聞こえる。
山田という存在についてのミステリーであり、2年E組の個々のミステリーだろう。ただ、私としてはミステリーという名のブロマンスじゃないのか?と思う人々がいるんだけど、どうなんですかね?
そして、青春って人に見られたくない。けれど、他人は見てみたいそんなとびきり些細で本人にとっては重大なミステリーの塊だということを、山田は教えてくれている気がする。

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交通事故で山田が死亡し喪失感に沈む2年E組の面々。空気をおおきく読み違えてる担任。そして、スピーカー山田の登場、そして、なんやかんやで受け入れる。冒頭からの一連の流れがあまりにも予想外&軽快すぎて度肝を抜かれる。
教室内での最強の配置とか、アホ全開の合言葉とか、でも、倫理観はちゃんと(うっすら?)あったりして、傍からみてても青春の空気感が楽しそうで、でも、流れる時間には逆らえないのが切なくて、青さと痛さの配分が絶妙でした。
土曜の夜にひとりラジオしてる山田の陽気で静かな孤独がたまらない。

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まず会話や地の文のテンポが小気味良く、「こんな文章を持って読んでいたい」とページを捲るのが楽しくてだけどもったいなくて感じてしまった。
 男子校のノリがこれでもかと詰まり、バカやってるんだけどそれは決して眉を顰めるものじゃなくて、あの頃だからこその盛り上がりが楽しかった。それでいて泣かせにくるとこもあって、すっかり物語に没入していました。
 各話ごとに山田とクラスメイトのコミカルなやり取りがあり、ただただ過ぎていく不思議な日常は次第に「山田が死んでしまったこと」も絡めて進んでいく。そうして私が理解していったのは、人間は不変ではいられないということでした。
 季節が巡り環境が変わっても普段通り山田と接したり、逆に距離を置いたりするクラスメイト。そこには優しいとかドライなんて単純な言葉を当て嵌められない、死んだ山田を相対することで芽生える彼らなりの成長の印がある。その青さにきゅっと胸を締め付けられました。
 物語が進むと今度は『青春の消費期限』に思いを馳せるようになりました。
 あの瞬間あの場所だからこそ生み出せていた、青春というフィルターを通した空気感がいかに貴重だったのか。無常にも日々が過ぎて大人になっていく二Eと少しずつ心を目減りさせていく山田の対比が、私を堪らない気持ちにさせました。
 そして明らかとなる「なぜ山田は死んでしまったのか」や「スピーカーになってしまった理由」は確かな痛みを伴うものの、そこからの怒涛の掛け合いには熱く胸を震わせるものがありました。
 変化球的ではあるものの、青春小説の傑作が誕生したのだと思います。

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交通事故で山田が死んで3日めの教室。
気分転換に席替えをしようと言う、空気の読めない担任の提案に、いたたまれなくなって声をかけたのは…山田!!!?
山田、お前、スピーカーになっちゃったのか?

死んだ山田の声がスピーカーから聞こえてくるって、こわっ…!
…いや、山田と話せてみんなけっこう楽しそう?
みんなの会話を聞いてると、山田を中心にクラスの雰囲気がめちゃめちゃいいし、馬鹿げたやりとりは青春そのもの。
話すことしかできない山田のために、あれこれ考えてくれるみんなの気持ちが嬉しすぎて、やばい、泣きそう…。
でも、いったいこれ、どうなって終わる物語なんだ??
できるだけ見ないふりしてたいけど、山田の孤独を思うと辛すぎて、まだ確かに存在している友情に縋りたくなる。
でも誰かに縋ったとして、その先は?

ちゃんと生きて、ちゃんと終わりにできますように。
そんな普通のことを、
普通でありながら普段は考えないようにしていることを、願いたくなる。
青春の無邪気な楽しさを味わえるけど、絶対に、「面白かった〜」だけでは終われない作品!

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設定から不思議な話をイメージしていましたが、実際は男子高校生たちの瑞々しい感情や時々悩みを感じさせられる王道な青春小説でした。とにかくユーモアしかない山田というキャラクターが凄く良い。正直読み終わりたくないほどでした。読めば読むほど彼の熱い性格に惹かれるし、個人的にはところどころで描かれる深夜ラジオのシーンが好きでした。またタイトルの伏線回収も見事。最後まで目が離せない熱量のある物語でした!

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夏休みの終わり、飲酒運転の車に轢かれて死んだはずの山田。
彼が憑依したのはクラスのスピーカー!?

皆の人気者だった山田がスピーカーとして復活したことでクラスメイトも大喜び。男子高校生らしい合言葉を使い、クラスメイト以外には内緒でスピーカーになった山田『スピ山』とのスクールライフを楽しむ。
しかし、この生活も長くは続かず……
はじめの明るいシーンから一転後半はシリアスな空気に。

どうして山田はクラスに戻ってきたのか。
いつ成仏するのか。
クラスに戻ってきて彼は幸せだったのか──。

はじめは登場人物の多さに戸惑いましたが、読み勧めていくうちに理解できるようになりました!
明るい場面もシリアスな場面もとても楽しく読めました。
山田のたとえツッコミが大好きです!

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おもしろい! そしてちょっと泣かせるし、なんだこの本、この小説、今までなかった規格外のありえない、でも強く強く読者をひきつけるおそるべき小説でした。
これがオーディブルなんかになったら、どうなるんだろう。もう絶対に声に出して読みたいし、聞きたいですね。
それにしても、ああこうなっていくんだ、そうなんだあと、想像の軽く上をいく展開でした。
びっくり! そして感動! (まさかこの筆致で身震いさせられるとは。)
読ませていただきありがとうございました。本屋大賞をぜひ狙ってください!

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男子高校生のわちゃわちゃに抱腹絶倒しつつ読み進めると、章を重ねるごとに違和感、苦しさ、寂しさを感じてくる。
それでも一気読みさせる勢いがあり、力強いラストに涙が止まらなかった。
誰もが少なからず抱えている生き辛さや孤独に寄り添い、それでも生きろと強く訴えかける物語だった。

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