金魚姫と隠世の鬼灯

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刊行日 2024/05/20 | 掲載終了日 2024/05/10

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内容紹介

ことのは文庫✕魔法のiらんど
「心に沁みる和風あやかしの世界」コンテスト準大賞受賞作!
人とあやかしの哀しくも美しい恋の物語。

☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。

※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

☆ ☆ ☆

【あらすじ】
〈隠世(かくりよ)〉。
大妖怪・九尾の狐――鬼灯の統べるあやかしだけの世界で生きる翠は、その中でも特別な力を持つ金魚の姫。
それ故、あやかしからも〈現世〉に住む人間からも狙われる翠は、
水面に映した〈現世〉の世界を覗き見ることを慰めに
護衛役の猫のあやかし・木蓮とともに息の詰まる日々を送っていた。

ある日、翠は迷い込んだ人間の亡者と出会い、
それがいつも覗き見ていた〈現世〉の青年・晴太の祖母であったことから、
〈隠世〉も巻き込む騒動へと発展する――。

人間とあやかし。それぞれが強い想いを心に秘め、誰かを想う。
恋の物語がぎゅっと詰まった、大人のための恋愛奇譚!

【目次】

第一章 神様がいない世界
第二章 金魚姫と猫
第三章 夏の夜の思い出
第四章 たったひとつの恋
第五章 鬼灯武士
第六章 真珠の涙

◆著者について
フドワーリ野土香(ふどわーり・のどか)
愛知県在住。3匹の猫とわんぱく我が子に振り回されながら作品を執筆中。
今作にて魔法のiらんど×ことのは文庫「『わが家は幽世の貸本屋さん』とのコラボ小説コンテスト」準大賞を受賞、デビューに至る。
趣味はハンドメイドアクセサリー。

◆イラストレーターについて
七原しえ(ななはら・しえ)
青森県出身・在住イラストレーター。
商業・オリジナルイラスト共に和風・和柄イラストをメインに制作。
日本的なイラストを現代風にアレンジした豪華で細密、幻想的な絵柄に定評がある。

ことのは文庫✕魔法のiらんど
「心に沁みる和風あやかしの世界」コンテスト準大賞受賞作!
人とあやかしの哀しくも美しい恋の物語。

☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
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出版社からの備考・コメント

【書店員様へご案内】

◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。

件名に「ことのは文庫 5月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。

※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。

◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2024年4月11日迄承っております。

【書店員様へご案内】

◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。

件名に「ことのは文庫 5月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。

※受注状況...


おすすめコメント

◎コンテスト受賞時の寸評より

隠世の世界がとても美しいものに感じました。

翠というあやかしのお姫様と自分の想いを隠しながらも
護衛として付き従う木蓮の関係性が儚くて引き込まれます。

お話はこの2人と、現世で難病に見舞われた人間の晴太と
それを何とかしたい夏菜の2つの側面から綴られますが、
その2つの世界の住人との邂逅が良い意味で化学反応を起こし、
顛末へと向かう流れもまた心地よい印象です。

さらに、2つの世界の成り立ちに関わる
鬼灯の存在によってストーリーに重厚さが増し、
まるで良質な映画を観るような感覚が味わえました。

◎コンテスト受賞時の寸評より

隠世の世界がとても美しいものに感じました。

翠というあやかしのお姫様と自分の想いを隠しながらも
護衛として付き従う木蓮の関係性が儚くて引き込まれます。

お話はこの2人と、現世で難病に見舞われた人間の晴太と
それを何とかしたい夏菜の2つの側面から綴られますが、
その2つの世界の住人との邂逅が良い意味で化学反応を起こし、
顛末へと向かう流れもまた心地よい印象です。

さらに、2つの世界...


販促プラン

あなたの【おすすめコメント】大募集!!
拡材に使わせていただきます!

①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!

期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。
掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。

書籍オビに採用された方にはサイン本を1冊進呈します。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。
※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。
※出版社にメールアドレスを開示設定されていない場合は、送付先の確認のご連絡ができかねますのでご注意ください。

《拡材用の応援レビュー募集期間》
~2024年4月10日(水)午前10時

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期間内にいただいた応援レビューは、刊行時に公開する予定の作品特設サイトのレビュー紹介欄にて掲載する場合がございます。

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《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2024年4月10日(水)午前10時

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恐れ入りますが『マイクロマガジン社 販売部』まで直接お問合せをお願い致します。

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掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。

書籍オビに採用された方にはサイン本を1冊進呈します。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。
※サイン本の...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784867165751
本体価格 ¥720 (JPY)
ページ数 288

閲覧オプション

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ダウンロード (PDF)

NetGalley会員レビュー

甘くて苦しい恋心を軸に進むストーリーに、胸は締め付けられっぱなし。
あやかしも人間も誰かを想う気持ちは同じで、どうか全員の想いが交わりますようにと祈るように読み進めました。
底抜けに優しくて明るい翠と、翠のことが大切で大好きな護衛の木蓮。
難病を抱えながらも誠実な晴太と、ずっとずっと晴太のことが大好きな夏菜。
素敵なキャラクター達ばかりで、みんなに感情移入してしまいました。
そして「どんな恋だって、それはたったひとつの大切な想い」という翠の言葉が頭から離れません。
自分の気持ちと真剣に向き合う物語、すごくよかったです。
そして桜や真珠、金魚など、とにかく物語の中が色鮮やかで、情景を思い浮かべるだけでも楽しい作品でした。
素敵な作品をありがとうございました!

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人魚姫の童話を想起させるようなあやかしの物語で、翠と晴太、それぞれの想いの行方にドキドキし、ひとつひとつの展開から目が離せませんでした。翠が晴太との会話を通して「好き」という感情の種類や本物の恋を学んでいくところは、初恋がまだの人も、最近恋をしていない…という人も心をがっちりつかまれると予感しました。物語が進むにつれて翠と晴太はもちろん、他のキャラクターたちの恋も悔いのない結果になってほしい!と願っている自分がいました。今作で描かれるすべての恋が愛おしかったです。また物語後半の過去と現在が重なり合っていく展開も心を熱くさせてくれました。

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まるで和製人魚姫のような物語でした。
あやかしたちが住む〈隠世〉で生きる金魚の姫の翠。翠は特別な力がありその力をあやかしからも、人間からも狙われる。翠は現世を覗き見ながら過ごし、ある人との出会いをきっかけに現世へ行くことに。

恋を知らない金魚の姫の翠が人間の清太に思いを寄せるが、あやかしは一度しか恋をすることができないという。清太には翠のもつ力が必要な事情があった。
隠世からきた翠と護衛の木蓮、現世の清太と夏菜はそれぞれ大切な人を想う。でもその想いはすれ違い、伝えることを恐れ蓋をしたりしながら、自分の本当の気持ちに向き合っていく。
翠の思いや行動は時に真っ直ぐすぎて周りが見えなくなる。その翠が恋をするということに気付き成長していく姿はとても眩しい。
あやかしたちが住む隠世の色鮮やかに広がり、清太の祖母が遺した手紙に書かれた歌が効いていて、美しい恋の物語でした。

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あやかしの恋は一生に一度だけ……。それでも助けたい人がいて金魚姫の翠は護衛の猫木蓮とともに人間の世界へ。このお話ではさまざまな恋を実感できました。恋の定義は本当に難しいもので、好きという感情とはまた微妙に違うところもある。晴太が翠に自分なりの恋の説明をするのですが、それが温かくて優しくて、ストンと胸に響きました。人間嫌いな鬼灯さまの過去がせつないですが、翠によって大切なものは大切と言いきれる強さが持てたのが嬉しかったです。お祝いの桜が舞うシーンがとても美しくて、桜の花びら一枚一枚にそれぞれの恋する想いが込められてるようでした。綺麗なだけではないけれど、恋することの素敵さ想いの大切さに心が共鳴するお話でした。

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我が強いが心幼い金魚姫が、現世に焦がれ、人間を知り、恋を知る物語。
金魚姫は、世間知らずで無鉄砲ではあったけれど、とても純真な心の持ち主で、彼女のひたむきさは、彼女自身を含めた登場人物たちを少しずつ変えていき――その中で、彼女自身もひとまわり成長する。
「恋」もだけれど、「恋」を夢見る思いもまた、強い力を持っているようですね。
きらきらした金魚鉢を覗くような、恋物語でした。

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「隠世の桜がいつも満開なのは、現世には哀しみしかないから」この言葉が胸を打った。
名前とは真逆に転がり落ちていくだけの晴太がまさにそう。それを締めくくる夏菜への最後の通話が辛すぎた。

長命のあやかしと短命の人。違いはそれだけではない。その長き生涯で恋するのはただ1回。でもそれが全てとなるあやかし。短い命でも何回も恋をして、苦しみながらも次の恋を信じてまた歩んでいけるのが人、と信じるあやかし。

あやかしの木蓮と翠。人の晴太と夏菜。

想う相手のため意に反する行動をする木蓮。それに対して「人は本物の恋を見つけるために恋をする」といい切る夏菜。
一途な想いを抱く翠とそれを自ら折った晴太。それでも翠に「好き、恋、愛」について話す晴太。

あまりにもすれ違っている2組。でも交差するやりとりの中で、木蓮が動く。晴太も動く。苦しいことに向きあえるから、動ける。自分の想いをしっかり持っている夏菜が動く。そして1番純粋な翠も動く。晴太の様子に真っ直ぐに顔を向けられるから動く。

「大切なものを大切と言える」こと、「言わなければ、何も伝わらない」こと。これらは、あやかしにとっても人にとっても真実。その証として現世には季節外れの桜の花びらが舞い、隠世は柔らかな葉桜に覆われる。これほどの想いの深さの証はないほどに。

想いがすれ違う人2人と、想いに気づかないあやかし2人。その4人が交差する中で、互いを変えていく、何が大切かを気づかせ合っていく。全ての存在に大切な事を示していく、細やかで温かな物語。

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とっても良かったです。
一生に一度しか恋をしないという妖の翠が恋を知る為に人間に近付き「本当の恋」を知っていく物語。
護衛として翠の側にいる木蓮も自覚はないままにたった一つの恋をしていて、それは恋を知る者から見るとあっさり見破れるほど分かりやすいのに当人だけが言われるまで気付かないというのも(定番ではあるけど)美味しいポジションでした。
翠は晴太、木蓮は夏菜からそれぞれ相手を想う事はどういう事かを学び知っていく過程で「想い合っているのに一緒にはいられない事もある」という一筋縄ではいかない側面も知る事が出来たのは現世に行ったからこそだと思います。
そして翠の行動が巡り巡って鬼灯の心を癒やす事に繋がるのも良かったです。
忘れたいと願うのはそれだけ大事だった証拠ですし、その想いを否定する必要はないと翠の言葉で気付けたでしょう。
色々印象的なセリフはありましたが「人は本物の恋を見付ける為に色んな恋をする」という夏菜のセリフが特に好き。
最後に。
鬼灯が現世にいた頃は恋した事が無いと言っていた銀治さんにも想う相手が出来たというのは感慨深いですね。

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なんて素敵なお話なんだろう。
恋は時に辛く悲しい気持ちも運んでくる。
忘れたくても忘れられない喜び悲しみ嫉妬心、苦しむこともあるけれど、その全てが尊いもの。
必死に誰かを求めて行動出来ることなんて、なかなか無いことでしょう。

3つの恋が繋がった先に待っていた結末は、私の心にも桜を咲かせ、優しいピンク色に染め上げたようでした。とても可愛い金魚姫。きっと応援したくなります!

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「恋ってなんだろう?どんなもの?」
当たり前でありふれていて、でも特別なそれについて考えさせられる話でした。

あやかししか住んでいない隠世生まれ隠世育ちの金魚姫は恋に憧れていて、現世に、人間に憧れている。
そんな彼女の傍でずっと護衛として見守っている猫の妖もまた、自分の感情に無自覚で。
そんな二人が不治の病を患った人間の青年と、その婚約者の女性の恋模様に関わることで「一生に一度しかできないあやかしの恋」に向き合っていく。

実をいうといまの世の中は悲恋曲やドロドロした恋愛ドラマに愛憎渦巻く恋愛漫画と、幼少期から恋が美しく煌めく憧れの感情ではないということを早々に知ることができてしまう。
でも隠世生まれ隠世育ちの金魚姫は、もちろんそういった現世の娯楽とは無縁なので、恋に憧れていられた。
こういう純粋なまでの恋への憧れと「恋ってなんだろう?」っていう疑問は、いまはもうこういった物語でしか味わえないのかもしれない。

恋に憧れる子が恋を知った時、その恋は本当に煌めいているのか、それとも残酷に傷つけてくるのか。
恋することを後悔しないでいられるのか。
ハラハラしながら最後まで読みました。楽しかった。
欲を言えば、もう少し先まで、読みたかったなぁ。

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思いもよらぬ運命に翻弄されてしまう晴太と夏菜。
序盤から泣かされました。想像でしかないのですが、晴太の辛い気持ちが、私の心にも流れてきました。
人間もあやかしも、一生に1度の恋ってあるのでしょう。
何度も恋をするかもしれない人間、でも、1人だけを見つめて、その人のために生き、添い遂げようと思うほどの愛にはなかなか出会えないのかも。
金魚のあやかしの翠が人のために一生懸命になって、自分の大切な好きって気持ちはどこにあるのか、誰のことを大切に思うのかを見つける物語。
お互いを思いやるからこそのすれ違い、言葉に出して伝えること、それができるのは、お互いに生きているから。
結局、何の病気だったのかは分かりませんでしたが、幸せな2人を見ることができてよかったです。
現世と幽世と過去から今へと思いをつなぐ物語です。

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