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じゅげむの夏 表紙

じゅげむの夏

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刊行日 2023/07/30 | 掲載終了日 2024/06/08

ハッシュタグ:#じゅげむの夏 #NetGalleyJP


内容紹介

第70回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校中学年の部

山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくは同じ小学校に通う仲良し4人組。かっちゃんは「筋ジストロフィー」という病気だけど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとっては、特別な存在ではなく親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに川へダイブしたいと言いはじめた。村の子どもたちにとって川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんな習わしだった。「ぼくもとびたいんだよ。来年になったらとべなくなるかもしんねえし。今年がラストチャンスって気がするんだよ。たのむ」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをかなえるため、ぼくらはこっそり計画を練った……。少年たちの夏休みの冒険が、今はじまる!

第70回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校中学年の部

山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくは同じ小学校に通う仲良し4人組。かっちゃんは「筋ジストロフィー」という病気だけど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとっては、特別な存在ではなく親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに川へダイブしたいと言いはじめた。村の子どもたちにとって川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そん...


おすすめコメント

夏の匂いが色濃く立ちこめる山あいの村で、難病を抱える親友とともに、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの姿を描きます。山形出身の最上一平さんならではの情景描写と、マメイケダさんのいきいきとした絵も必見です。

夏の匂いが色濃く立ちこめる山あいの村で、難病を抱える親友とともに、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの姿を描きます。山形出身の最上一平さんならではの情景描写と、マメイケダさんのいきいきとした絵も必見です。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784333029037
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 128

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

少年たちの一度しかない夏の大切な時間、もう二度と同じ夏を過ごせないことを知っている4人の姿が本当に愛おしいです。
「スタンドバイミー」にも似た、「夏の庭」にも似たちょっと切ないけど、キラキラした物語。大人たちとの関わりのエピソードにもこの子たちの素直なかわいさが現れている。病気で段々と歩けなくなっていく仲間を特別扱いもせず、でもちゃんとサポートもしている。自然や色々な人たちとの関わりの中で成長することの大切さを感じた。まだまだ冒険はつづくのかな?と思ったところで終わってしまった。もっと続いてほしいと思えるお話だった。

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なんて力強くて、色彩の濃い夏だろう!10才の少年四人の、自然豊かな夏をこの本で追体験できます。
この四人、なんと言っても遠慮がないのがいい。朗らかで、落語家になる夢を持つ筋ジストロフィーのかっちゃんや、思い切りが良く豪快な山ちゃん、どこにでも寝転がっていつも砂まみれのシューちゃん、そして、色々と考えてしまう、ぼく。かっちゃんの現実にたじろぐこともあるけど、この四人の間にはいつも笑顔が溢れている。希望をもらえる一冊です。

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小学4年生男子4人のひと夏は、一瞬の夏にして永遠の夏。思いつきで暴走気味の冒険を重ねる。筋ジストロフィーのかっちゃんの突拍子もない提案に乗る形でやってしまう冒険だが、内心のビビリより「最高の夏休み」にすることが彼らには最重要課題。誰も言わないしどこにも書かれてはいないけれど、かっちゃんの思い出のために尽力することを厭わないやさしさと勇気に満ちた行動だったのだと思う。まるで呪文のように「寿限無」を唱えながら、息の合ったやり取りをする。悲しみやとまどいは一切ない。将来の夢を誓い合う4人の本気が胸を打つ。

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山間ののどかな自然にある天神集落で同じ小学校に通う仲良し四人組の夏休みが始まった。「最高の夏休み」にするために「冒険」をすることを決めた10才の少年たち。「筋ジストロフィー」という難病をもつかっちゃんも交えて、明るくユーモラスに「冒険」をしていく様子は、見ていてとても微笑ましかった。そして通常三年生ぐらいまでに行う代々受け継いできたならわし(儀式)ー「天神橋からのとびこみ」に難病をもつかっちゃんが「どうしても今年の夏にとびたい」と言った。怪我や病気をすると、進行が早まってしまう。親友のアキラ、山ちゃん、シューちゃんの三人は戸惑うが、協力してかっちゃんの希望を叶える。「冒険」を通して友情を深めていく四人。そして確実に進行していく「筋ジストロフィー」という病気の現実。生と死を見つめながら、夏を謳歌する少年たちの姿が眩しかった。

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子どもが一番自由に冒険できる年頃が、4年生ぐらいであろうか。こんな夏休みを過ごせたらいいなと、4年生の子どもがあこがれるだろう。難病のかっちゃんにとっても、最高に輝きに満ちた夏休みで、胸がいっぱいになる。

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生きているって素晴らしい!
空を見上げて、大きく息を吸って、思いっきり走り出したくなった

夏休みっていいよな~。

何もしなくてもいいし、なにかに真剣に取り組んでもいいし、ぼおーっと妄想にふけっていてもいい。

でも、その年の夏休みは、一生に一回しかないのだ。

一章に一回きりの夏休みを、大好きな仲間とおもいっきり楽しめたら、どんなに幸せだろう。

『じゅげむの夏』では、小学4年生の4人の男子たちが、そんな素敵な夏休みを過ごすのだ。

「今」しかできないこと、「今」だから楽しめることがあるのを知っている彼らたち。

彼らの生きているパワーが、ページからあふれでてくるのを感じた。

しつこいけれど、あ~、夏休みっていいよな~。

マメイケダさんの描くイラストも最高に素敵でした!

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主人公は小学4年生の男の子4人組。
夏休みの初日、「夏休みの宿題終わらすぞ!」と取り掛かった途端に、遊びに誘われ、宿題をやろうとしていた自分が恥ずかしくなっちゃう。
難病を抱える友だちを特別扱いせず、ありのまま受け止め、変わらず仲間で居続ける。そんな4人の4年生の夏休みに経験した数々の冒険のお話。

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この辺りの男の子にとって、橋の上から川にダイブするのは儀式みたいなもので、これができたらちょっと大人に近づけたような気がするんです。3人は昨年までにダイブしたんだけど、かっちゃんだけがまだやってなくて、だからダイブしてみたいと言い出したんです。

 大人にバレたら絶対に止められるのがわかってるし、ぼくらも心配だけど「来年になったらとべなくなるかもしんねえし」というかっちゃんの気持ちを考えたら、こりゃ手伝うしかないだろうってことになったんです。

 今はどうにか外に出られるかっちゃんだけど、少しずつ動けなくなっていることは、みんなよくわかっています。だから、この夏の間に4人一緒にできることを、できる限りやりたいんです。

 だから頭を使って、力を振り絞って、4人で冒険を続けます。一生懸命に4人だからできることを探し続けます。

 こういう友達がいるっていいなぁ。

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なんてことない、やんちゃ盛りの小学四年生4人が過ごす、普通の夏の物語。
4人のうち1人の、かっちゃんが、進行性の病気であることだけを除けば、どこにでもいる、どこにでもある、夏の思い出の話なのでした。

かっちゃんのことをすんなり受け止めている3人と、かっちゃんの関係性がとてもよく描かれていて、小学生にも違和感なく、重たく受け止めすぎることなく、読める作品になっていると思います。

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爽やかな物語。もしかしたら都会暮らしの子どもたちには、理解できない??と思ったりしないどはないけど、やはり、4人の友情は不滅だと思う。物語の世界に入り混んで、全力でひと夏を体験して欲しい。仲間のひとりが重い病気を抱えていても、今を生きている彼らには、全く関係ないと感じさせてくれた。

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田舎の小学四年生四人の、ひと夏の冒険物語。
仲良し四人組のひとり、かっちゃんは「筋ジストロフィー」という病気で、筋肉がだんだん動かなくなっていく病気なのだが、小さいころから
一緒なので、他の三人は特別扱いをしない。
そうはいっても、病状の進むかっちゃんを目の当たりにして、あきらは、時々、言葉がでてこなくなったりする。
そんなときは、山ちゃんとシューちゃんは、ふつうに声をかける。
あきらは、この二人がいてくれてよかったと思う。

かっちゃんも、他の三人がいてくれてよかったと思ってるだろう。
来年、かっちゃんは、この年の夏のように、また冒険ができるかどうかはわからないけれど、今、この夏を大いに楽しんでいる四人の少年の顔がありありと目に浮かんだ。
おばけトチノキの手触りや匂いも、感じられるような描写力は素晴らしい。
エネルギー溢れる挿絵も、お話にぴったりだった。

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人と人との繋がり。人が人を思いやることの温かさ。信頼し合えることの幸せ。読むたびに心がじんと温かくなり、涙が溢れてきます。不思議です。
筋ジストロフィーのかっちゃんを、ありのままに受け止める、山ちゃん、シューちゃん、アキラくん。その優しさが、生き生きとした文章で綴られていきます。
何気ない夏休みのワンシーンが、冒険に早替わり。4人と一緒にワクワクして、ドキドキして、ハラハラして、笑って、泣いて。まるで自分自身も、仲間になれたみたいです。
毎年夏に読みたい!そう思える一冊になりました。
ありがとうございます。

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ぼくと山ちゃん、シューちゃん、かっちゃんの小4グループはみんな天神集落に住んでいる。仲がいい。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気でだんだん筋肉が動かなくなる病気だ。保育園のころはみんなで走り回っていたが、今は松葉杖か車椅子。なんとなくかっちゃんの家がみんなの集合場所になっている。そんな4人だが、待ちに待った夏休み。宿題そっちのけで冒険しまくるぞー!ということで、怖いと有名なおじさんのところにいったり天神橋から飛び込んだり。そしてクライマックスは千年トチの木を見に山に登ること。かっちゃん用の対策で猫車も準備した。さあ実行だ!4人で仲良く千年トチの木は目指せるのか!?かっちゃんの病気を当たり前のように受けとめているみんなとかっちゃんの関係に心が優しくなるお話です。

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天神集落で暮らす4人の小学4年生の夏。
「今」しかない夏休みを精一杯楽しんでいます。
筋ジストロフィーのかっちゃんは大の落語好き。他の3人も寿限無の名前は覚えちゃいました。
保育園から一緒だったから、かっちゃんとの付き合い方は慣れたもの。歩くのが遅くったって、歩けなさそうな山道だって何んとかして、4人でいれば楽しいのです。
 私がいいなあ、と思ったのは大人たちの子どもへの見守り方。
「危ない」と言われることが楽しくて、思い出に残り、今後の人生の自信になっていくということを思い出しました。
「一生の宝物」って誰にも奪えない、こんな日常にあるものですね。

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小さい頃、果てしなく続くような気がした夏休みの一日目。友達と朝のラジオ体操で集まって遊ぶ約束をした毎日のことを思い出しました。
4人の子どもたちの冒険は、大人の私でもドキドキするようなものもあり、そのキラキラした夏の日々が眩しい作品です。

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男の子4人の夏の冒険と言えば、まさに「スタンドバイミー」の世界でした。
4人の事を応援しながら読み進めました。
今しかない一回だけの特別な夏がキラキラして素敵でした。
子供たちにはこんな冒険をたくさん経験して欲しいなと思います。

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