5分でゾッとする結末 世にもこわい博物館
黒 史郎
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刊行日 2024/07/23 | 掲載終了日 2024/05/09
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内容紹介
★5分で引き込まれ、
ゾクッとする結末が待っている
奇妙でこわい話の短編集!★
「ようこそ、お客様。」
博物館の案内人〈スマイル〉さんが
あなたを不可解な世界へご案内いたします―――
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~ この本ができるまで、のエピソード ~
~ 担当担当編集者より ~
黒史郎さんにご執筆をお願いするにあたって、私がお願いしたことは大きく2つありました。
〈❶〉すべて「バッドエンド」にしてほしい
私が考えるホラー作品の醍醐味は「不条理さ」「不可解さ」です。なにか悪いことをした子どもがひどい目にあう、いわゆる「勧善懲悪」な物語は、それはそれで納得感がありますが、ホラーのおもしろさを損ないます。むしろ、何も悪いことはしていないのに、なぜかひどい目にあってしまう、報われない結末に見舞われる。しかもその原因すらよくわからない。そういう不条理さと不可解さこそがホラーの魅力であるので、それを存分に楽しめる作品にしてほしいと考えました。
〈❷〉なにか豆知識を加えてほしい
物語は物語そのものを楽しむことが第一の目的ですが、私たちはそういった物語をきっかけにして自分が知らなかった世界、知識に触れることができます。そのため、本作では「こわい話+豆知識要素」をそれぞれ設定し、物語のテーマそのものと密接に絡めながらひとつの物語にしてほしいとお願いしました。たとえば『還暦祝い』という物語では、「赤いちゃんちゃんこ」という有名な怪談をベースにしつつ、「そもそもなぜ還暦祝いで赤いちゃんちゃんこを着るのか?」ということが自然と学べる作りになっています。
ぜひ楽しんでお読みいただけますと幸いです!
※小学5年生以上の漢字にはふりがながつき※
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~ 収録作品 ~
・『黒い穴』
小学生のさとしはよく物をなくす。原因は自分の部屋にブラックホールがあるからに違いない、と彼は考えた。さとしのなくしものグセは、どんどんひどくなる。そしてある日……。
・『長く、おそばに』
小学5年生のタクミの家のとなりに老夫婦が引っ越してきた。老夫婦はタクミに引っ越しあいさつでソバをもってくる。しかしその老夫婦、なんだか気味が悪い。ある夜、悪夢にうなされたタクミが目を覚ますと……。
・『降ってきたもの』
・『還暦祝い』
小学生のコウヤが住む町では高齢者が行方不明になる。同時に小学生がトイレで襲われる事件も頻発していた。うわさでは犯人はお化けらしい。そしてある日、コウヤが忘れ物を取りに学校に戻ってトイレに入ると……。
・『パラサイト』
クラスメイトのタケオはいつも一人で昆虫をいじっている。女子の話では昆虫で<手術>をしているとか。クラスの人気者・シンヤはなぜかタケオに惹かれ仲良くなる。タケオは寄生虫の研究をしているらしい。やがて、タケオが亡くなったという知らせが届くが……。
・『タクシー怪談』
・『大きな靴下』
シロウはクリスマスにサンタさんから欲しいものがありすぎて悩んでいた。だがシロウは「お金が欲しい」とサンタさんにお願いすればいいと考える。そしてクリスマスの朝、彼が枕元に置いていた靴下には大金が入っていた。だが……。
・『ブロッケンの悪魔』
・『誰も持てない宝石』
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著者/黒 史郎(くろ・しろう)
小説家。ホラーものを得意としており、実話怪談なども数多く執筆している。アニメやゲーム関係の仕事も多数行っている。
出版社からの備考・コメント
★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
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※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
販促プラン
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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
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作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。
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出版情報
ISBN | 9784065356609 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
程よい怖さの作品ばかりで、ちょっとずつ読むつもりでしたが思わず一気読みしてしまいました。どの作品も登場人物たちの運命が気になって見逃せない!バッドエンドに特化しているのももちろんですが、物語の中に理科や日本文化についての知識も盛り込んであったところも好印象が持てました。特に日本の文化は年々忘れ去られているものも多いので、子供向けの本という形で文化を伝えるというのはすごく良いのでは。児童書ながらも20代の私が読んでもなるほどと思わせてくれるページがたくさんありました。本気の怖い話が読みたい子供たちはもちろん、気軽にホラーに挑戦したい大人の読者にも広まってほしい作品だと思いました。ぜひシリーズ化を希望します。
1篇1篇は短く、確かに5分で結末まで読めるお話ですが、どれも想像を超える恐怖や驚きがあります。博物館の展示に関するお話しになっていて、読みやすく、情景も想像しやすいだけに、考えれば考えるほどゾッとします。
悪趣味ミュージアムの開館である。
博物館に納められている物品についての語り、全九編。
心霊ものとしてはよくあるタクシーもの、シックスセンス的な一作、空から物が降ってくるファフロツキーズ現象など短いもののたしかに恐ろしいお話の数々。
気軽に読めてホラー入門に良いと思う。
大人の方にもおすすめ。
博物館の案内人に連れられて、不可解な世界へと案内が始まります。
5分で読める短編で担当編集さんが著者の黒史朗さんに①すべてバッドエンド ②なにか豆知識を加えてほしい、と依頼して執筆された物語だそうです。こんなエピソードを読んだらリクエストせずにはいられませんでした。依頼通り通りホラーの魅力たっぷりで、豆知識も得られるという欲張りな私には大好物な一冊でした。
私が小学生のときに読んだら、怖い怖いと言いながらも楽しく読んだだろうなと思います。そして豆知識も学べるということも嬉しいです。私も詳しく知らなかったこともあり、ぞわぞわっとしながらとても楽しく読みました。私のおすすめは「降ってきたもの」と「パラサイト」です。
一話ごとにぞわっとし、豆知識で得たことを誰かに話す楽しさもあるでしょう。そして豆知識で学んだことをネットや本などでもっと深く調べたくなるのではないでしょうか。7月発売ということで夏休みぴったりな一冊だと思います。