夏のピルグリム
高山環
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刊行日 2024/07/18 | 掲載終了日 2024/08/31
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内容紹介
第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作!
喪失を知った少女の再生を描く、ひと夏の巡礼の旅
「わたしには夢を持つ資格はない」
必死で受験して入学した中学校には馴染めず、厳しい母親に叱られ家庭でも居場所がない。
中学一年生の夏子は日々を無気力に過ごしていた。
心の支えは、妹のチイちゃんと共にお話を創ること、
そしてチイちゃんの推しているアイドル・羽猫くんの動画を一緒に視聴すること。
しかしそんな夏子の様子を見かねた母親は、
夏子が目を背けてきた「現実」を突き付けてくる。
さらに同時期に羽猫くんが活動を休止し、
宮崎の田舎へ戻ったという情報が。
すべてを失った夏子は巡礼の旅に出る。
東京から、宮崎へ。
道中様々な大人と出逢い、時に助けられながら、
夏子は少しずつ夢を取り戻していく。
おすすめコメント
『夏のピルグリム』は第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作です。
初めて本作を読んだときの感想は
「こんなに真っ直ぐに、希望や勇気や夢を持つことは尊い、と信じさせてくれる読書体験は本当に久しぶりなんじゃないか」というものでした。
子供の頃にただ胸を躍らせて本を読んでいた記憶がぶわっと蘇り、なんて素直で爽やかな小説なんだろう、と思いました。
ピルグリム=巡礼の名の通り、この作品は中学1年生の少女が日本を横断しながら喪失を受け入れていくロードノベルです。
主人公の夏子は等身大の少女で、友達に、そして道中で出逢う大人たちに助けられながら旅を続けます。
登場する「大人たち」もまた、ただの良い人ではなく、過去の喪失や過ちを受け入れて、良い人であるための努力している。そういう人間臭さと切実さが、この作品全体の魅力だと感じます。
現実での理不尽や心配事は尽きませんが、読後に「明日頑張ろう」と心が洗われたような気持ちになる、夏に家にこもってじっくり読みたくなる一冊です。
ぜひよろしくお願いいたします!
(担当編集)
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784591182239 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |