この恋だけは推理らない
谷夏読
ログインするとリクエスト可能か確認できます。 ログインまたは今すぐ登録
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2024/12/11 | 掲載終了日 2024/12/11
ハッシュタグ:#この恋だけは推理らない #NetGalleyJP
内容紹介
東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞受賞作
恋人がいたことがない「恋愛の神様」と「恋愛小説家」コンビが、学内の恋にまつわる謎を解いていく。しかし、「神様」には秘密があって……。学園ミステリ大賞受賞作。
東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞受賞作
恋人がいたことがない「恋愛の神様」と「恋愛小説家」コンビが、学内の恋にまつわる謎を解いていく。しかし、「神様」には秘密があって……。学園ミステリ大賞受賞作。
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。
・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784488029173 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 304 |
関連リンク
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
異名が『恋愛の神様』の朝司を訪れたのは、第2作を書けない高校生作家咲那。現実での恋を否定する彼女は朝司と共に恋愛に絡む謎に取り組む。
朝司の秘密を咲那が口にした時、読み手は目を見張り、ストーリーは文字通り急変する。
--------------------------
最初に咲那がまくし立てる様とその内容に唖然とした。人間不信+コミュ障+リアルでの恋愛拒否となり、「現実はクソ」と言い切ってしまうのは、彼女にとっては当然になってしまうのは避けられないことなのか。
更に、咲那の行動力や推理力、知識に唖然。でも、リア充の経験が無いだけに、最後の詰めから解決までは、やはり『恋愛の神様』朝司の領域。その、やり取りがズレてるようで見事に噛み合う様は見事なバディ。恋愛を願うためとそれを否定しつつのネタ集めと、目的は全く異なるが。
とにかく、咲那が朝司の恋愛論を片端から否定していくやり取りが凄まじかった。でも、それができたのは、価値観がひたすら並行線であっても、咲那がストレスなく本音を出せるのは朝司だけだからだと実感した。
そして咲那と木葉の交流が始まる。引きこもりとコミュ障というだけでなく、咲那がもつ他者への恐れの理由が明らかになっていく。これだけのものを持つにも関わらず、彼女が越えられないリアルへの高くて厚い壁が。
それは、咲那への朝司からの依頼で彼への信頼を失わせるだけでなく、彼女の心の痛みからくる“涙”に戸惑い、その末に「恋」を知ることを自ら否定してしまうまでとは。
そして、咲那と朝司の関係を咲那自らが明かした時、読み手にとって今までの物語が崩壊した。文字通り、に。有り得なかった。あってはならないストーリーだったのか。
でも、咲那は過去の自分を乗り越え、それだけでなく今の自分を受け入れ、自分に誇りをもって進むことを選んでいく。そして、驚くべき選択をする。今までの彼女なら「現実はブタ」と毛嫌い、生理的に受け付けられないだろう選択を。
そしてとうとう咲那は、第二作に取り組む。タイトルは『この恋だけはわからない』。「現実」ではない現実だからこそ恋愛を肯定し受け入れられ咲那が、この経験の中で彼女の言いたかったこと、言ってもらいたかったことが目いっぱい詰まったラブストーリー、この上ないハッピーエンドの物語になるはず。そして、今度は「現実」で。きっと。
「恋愛の神様として聞いてきたコイバナを私に教えてくださいっ!」
女子高生で恋愛小説家でもある小井塚咲那は、恋愛の神様と呼ばれる岩永朝司にコイバナを聞かせてほしいとお願いをする。朝司はコイバナを聞かせる代わりに、咲那にあるお願いをする。
人と目を合わせ会話することが出来ず、実際に恋愛をしたことがない咲那が恋愛小説を書けない悩みは切実だ。「恋愛はコスパとタイパの悪い贅沢品なんですよ!」とまで言い切ってしまう。それでもコイバナを聞かせてもらうために、恋愛小説家と恋愛の神様は学園内の恋の悩みを解決していく。
ただ、咲那にも朝司にも秘密があった。
少しずつ明かされていく真実に思わず、うわっと声が出てしまうほどだった。
爽やかな学園ミステリかと思いきや、思わぬ展開に一気読みしてしまった。
純粋すぎる彼らの思いの着地点は予測不可能だ。恋愛はコスパもタイパも悪いかもしれないけれど、恋をして初めて分かる思いもある。そしてその思いは一歩踏み出す力となり爽やかな風が吹いたような気がした。
前半と後半で違う小説かのようだった。
前半部分でちょっと違和感があったけどそういうことだったとは・・・。
前半の最後の方でもう終わりじゃん、でもまだ半分あるぞ、どういうことだって思ったけどちゃんと後半も面白かった!