金環日蝕
阿部暁子
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刊行日 2025/03/24 | 掲載終了日 2025/03/24
ハッシュタグ:#金環日蝕 #NetGalleyJP
内容紹介
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風(はるか)は、その場に居合わせた高校生の錬とともに犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むことに。大学で犯人を突き止め、ここですべては終わるはずだった──。〈犯罪と私たち〉を鮮烈に描く力作長編。
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風(はるか)は、その場に居合わせた高校生の錬とともに犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むことに。大学で犯人を突き止め、ここですべては終わるはずだった──。〈犯罪と私たち〉を鮮烈に描く力作長編。
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。
・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784488444211 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
ページ数 | 464 |
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NetGalley会員レビュー

春風と錬くんの2人で事件を解決していく物語かと思いきや、驚きの展開に付いていくのに必死で気付けば一気読み。
主人公である春風を強くてかっこいいなと思うと同時に、強くならざるを得なかった理由に胸が詰まりました。
そしてこの作品は、読む人によって見え方がものすごく変わってくるだろうなとも感じます。いろんな犯罪を犯す人が登場して、なんでそうなっちゃうの…!もっと別の方法があるのでは…?と思いながら読みましたが、すぐにそんな風に思えるのは私が恵まれた環境にいるからなんだなとあらためて実感させらたり…
当たり前のことなのに頭から抜けがちな、世の中にはいろんな事情を抱えた人がいるということを思い出させてもらったり…
いろんなメッセージが伝わってきます。
人間にはいくつもの顔があって、それは必要な場面で使い分けたり、新しい顔を作り出したり…また、なぜ罪を犯すのか、なぜそんな状況に陥るのか…人間について深く考えさせられる作品でした。

感情が入り乱れながら読みました。
悲しみ、怒り、喜び、様々な感情を持ちつつ、でもそれが果たして正しい感情なのか。
ストレートな物語と感じながらいくつものカーブを迎え心を持ってかれる内容でした。
家族はやっぱり家族なんだなと、助けたい気持ちはみんなが持っているんじゃないかな、
でも助けたいと思っても自分ではできることは限られる。でも周りの人の力を借りれば
助けられるかもしれない。それが正しくても正しくなくても。
春風と錬は出会うべくして出会ったのかもしれない。それはお互いのために。

自分自身にこびりついた価値観や無意識の決めつけを、全部ひっくり返された。
この物語の展開は読めないと思う!!一気読みの準備を忘れずに!
他人事だと切り離すことの出来ないシビアできつい事情を抱えた登場人物たちから、また這い上がれる生き方を、自分の未来の流れは、自分で良い方に変えられるのだと教わった。
人間の良い面も悪い面も余すことなく描かれていて、人を見極める目を養いたいと強く思う。

近所のおばあさんがひったくりにあうのを目撃した大学生の春風は、同じく現場に居合わせた高校生とひったくり犯を捕まえようと、犯人が落としたストラップを手掛かりに探し始める。という第一章からは、想像もつかないところに物語は進んでいく。
人にはいろんな面がある。この本を読んでいると、絶対的な善人も絶対的な悪人もいなくて、様々な要素がかけ合わさって犯罪が生じているように思える。あの時何か一つでも違っていたら、同じことは起こらなかったかもしれない。読み終えた後もカガヤという人間がどういう人であったのか、掴めそうで掴めず、自分のカガヤ像は揺らいだままだ。