日曜日の文芸クラブ
小手鞠るい
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/05/27 | 掲載終了日 2025/04/15
ハッシュタグ:#日曜日の文芸クラブ #NetGalleyJP
内容紹介
// 2024年度より小学校教科書に書き下ろし小説が掲載される
小手鞠るい氏による文章教室 //
若いときからやなせたかし氏に詩の才能を認められ、
その後作家となった小手鞠るい氏だから書ける、
読む人の心を動かす詩、感想文、小説を書く方法。
* * * * *
感想文が苦手な子どもからプロの小説家を目指す人まで、やさしい言葉で面白く読めて、とても実践的、具体的なアドバイス、書けるようになるコツが満載で、文章を書くことが楽しく、また苦手意識がなくなります。
短いものから長いものへ、ちょっと面白かったこと、心が動いたことを、自分の知っている言葉で詩にしてみる。
次は、気軽な短い日記をつけてみる、作家への手紙を書くように感想文を書いてみる、そして自分のことを小説に・・・と、順を追って階段を上るように文章術を楽しく面白く発展させていきます。
有名な作家の詩や日記から学生たちの作品まで、小手鞠氏が選考委員をつとめた感想文や大学の講義で提出された小説などの例も多く出して解説。
―――――――――――――――
ちょっとおもしろかったこと、ちょっと心が動いたこと。ちょっと素敵だなと思ったこと。ある日、みつけたちょっと素敵なことば。そんなささいなことでいいんです。『このあいだ、こんなことがあったんだよ』って、誰かに話して聞かせるようにして、できれば会話も入れて。」「頭で考えて、ことばを選ばないことです。~中略~たいせつなのは浮かんできたとき『それをつかまえること』です。つかまえて書いてみてから、『ああでもない、こうでもない』と考えてみてください。
(本文より)
―――――――――――――――
第一回・詩は野原から生まれる
――面白かったこと、心が動いたことを
第二回・日記は歴史の1ページ
――日記帳を喜ばせるように
第三回・感想文は手紙
――あらすじはかかない
第四回・物語を書く喜びと悲しみ
――制約を与えて書く
…など。
各章おわりにQ&Aや小手鞠るい流創作ノート術などさらに実践的なコラムも掲載。
やなせたかし先生にかつて頂いたという詩のアドバイスも必読です!
-------------------------------------
著者/小手鞠るい(こでまり・るい)
小説家、詩人、児童文学作家。1956年、岡山県備前市生まれ。岡山県立岡山朝日高等学校、同志社大学法学部卒業。1992年に渡米。以後、ニューヨーク州在住。2019年『ある晴れた夏の朝(偕成社)で小学館児童出版文化賞を受賞。児童書、一般文芸書、ともに著書多数。代表作として『女性失格』(文藝春秋)『ごはん食べにおいでよ』(講談社)『母の国、父の国』(さ・え・ら書房)などがある。
出版社からの備考・コメント
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
○作品ごとに設けました外部サイトへのレビューのルールをお守りいただけない方
○フィードバック率の低い状態が長く続く方
-----------------
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
おすすめコメント
***
作文や読書感想文に苦手意識がある、学生の皆さまに
是非読んだいただきたい一冊。
「文章の書き方?」と堅苦しく考えず、まずはパラパラと本書をめくって、気になることばが目に入ったらそこから読んでみてください。
「文章って、ちょっとした出来事、気持ちを素直に文字にしてみることででき上っていくんだな」とあらためて感じ、「何を書いてもいいんだ」と気持ちが軽くなります。
もちろん大人の方へもおすすめの一冊です!
(NetGalley担当者より)
***
販促プラン
★
読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 書籍営業部>まで直接お問合せをお願いいたします。
★★
出版情報
| ISBN | 9784065390610 |
| 本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
関連リンク
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 1394235
書くことに対してハードルが下がる内容であった。
それは本書にて紹介されている作品について良い点を挙げて解説してくれているからだ。子供から大人までを対象としてあるため、書くことに抵抗がある人も読み進めることができるのではないだろうか。
章ごとに要点がまとめられているのがありがたい。
レビュアー 1469440
ときに辛辣に ときに全肯定され ときに個人鑑定のように人格見透かされ
そして 出会えてよかったと抱きしめたくなる書籍だった
文字を追い 行間に映っていない貴方を思い
ふっと読みを留まった空白に 書かれなかった事実を想像した
言葉漬けの時間が たまらなくうれしい
いろいろあったこれまでも こんな時間が訪れるなら
ぜんぶウエルカムだったと思わせる
文章レッスンというカテゴリーに収まりきらない
力 答え 個性 暑さ 重み 文体
その教示は 私にとって崇高で
書評とレビューの違いとか 観念的に書いてはいけないとか
小手毬さんの言葉に対峙する矜持に
こうしている今も 何度も書く手が止まっている
膨大な思考により抽出された言葉 最後の一滴をいただいている
引用される幾つかの掌編小説に未来の直木賞をみつけた
自分で考えて自分だけの答えを見つける
いつか やなせたかしさんにも届くだろうか
午前3時に浮かぶストーリー これから生まれる
それならば ああでもない こうでもないの自分も 悪くない
レビュアー 1582019
綴られている言葉が優しくて、読んでいて心地いい。
イメージとして、教室で先生が穏やかな笑顔を浮かべて生徒たちに教えている、そんな語りです。
声に出して読みたいなって思うリズムのよさで、とても好きだなと感じました。
教えてくださる内容もとてもあたたかくて、「書いてみようかな」という気持ちになったり、「リスペクトを忘れないようにしよう」と思わせてくれて、すごくいいなと思いました。
子どもでも大人でも、心にプラスの影響を与えてくれる素敵な本だなと思います。
図書館関係者 1694122
感想文は作家に宛てた手紙を書くように書くとか、日記には楽しかったことやいいことを書くなど、参考にしたいことがたくさん書かれていた。自分も日々の出来事はメモしているが、暮らしの中で見つけた嬉しかったことも書き足してみようかなと思った。小学校の高学年くらいでこの本に出会っていたら、小説に挑戦したかも!
図書館関係者 1038994
読んでみると文章を書くのは簡単に思えてくるくらい軽やかで心地好い内容でした。
詩の部分は詩の授業の導入にも使いたいし、感想文の部分は書き方指導の参考にもなるし、児童書にするのがもったいないほどです。先生方にも読んでもらいたい。
猫のノートが気になりました。私も見かけたら絶対に買ってしまいます。
図書館関係者 1174455
本当に本が好きで文章を書くことが伝わってくるとてもに、私も書きたいと思うました。還暦を迎えた私でも、そう思うのだから、若い少年・少女(年齢は関係ないかな?)は、もっと書きたいと思うでしょう。著者小手鞠さんの暖かく、柔らかい心が文章に感じらた。文芸クラブに入部しなくても、そこにいたいと思う。
レビュアー 1469380
小手鞠るいさんが好きなので、どうやって文章を書いているのか。どうやった考え、環境で書いているのかを知れて勉強になりました。
詩についての正解がわからなくて苦手な分野でしたが、どういう風に詩を捉えるかが書いてあり、今後とうちょっと詩に触れたいと思いました。
可愛いメモ帳を買って、私も自分の日記や思いつきを書いてみます。
老若男女とわずおすすめな一冊です。
レビュアー 1045834
物語に救われた過去に共感の大嵐!
先生の創作活動は恩返しであり、
この作品は一つの集大成なのだと
感じ入りました。
詩、日記、感想文、そして創作の
イロハがぎっしり詰まった一冊ですね。
長年の経験を交えて語るところに
ひときわ説得力がありましたよ。
詩に込められた想いが時を超えて
輝きを増すというあたり、
魅了されない人がいるんでしょうか?
あたたかい助言の数々は
何を書いていいかわからず
立ちつくす子どもたちの手を
やさしく引いてくれそうです。
途中まで、これは子どもたちの
バイブルになるんじゃないかと
思っていましたが、違いますね。
大人にとっても大豊作の一冊。
それがこの本の正体です。
制約という不自由が
表現を自由に羽ばたかせる
というくだりでは雷に打たれるような
衝撃を受けました。
私も「文章は人を映し出す鏡」
という言葉を大切に胸に刻みながら
いまを生きることにします!
(対象年齢は10歳半以上かな?)
書店関係者 1448867
文章を書くことに対して肩肘張ってカッコつけようとばかりしていたけれど、この本を読んでその緊張から少し解放された気分になった。優しく教わるだけでなく、読んでいるとワクワクして楽しくなる。言葉で表現することは難しくもあり面白くもあるのだな。
子どもの頃に何度も書いた読書感想文。「誰に宛てて書こう」なんて考えもしなかった。そんな発想で書いていたら、きっとそこまで苦痛にならずに芯もブレずに書けたんじゃないだろうか。
あとは、小説での書かない部分。私はそこを想像しながら読んでいくのがとっても好きで、そこがカチリと噛み合う作品に出会えるともう嬉しくなってしまう。読み手側の指南書にも繋がるような一冊だ。
小手鞠さんの「書くことが大好き」という気持ちも目一杯受け取って、幸せな温かい気持ちになった。学校にこんな先生がいたらいいな。
レビュアー 1049450
「上手に書こうとか、かっこいいことを書こうとか、そんなことを思わなくてもいいんだよ。思ったままを書いたらいいんだよ」なんてことをよく言われるけど、それじゃあ、どんなことをどんなふうに書いたらいいのか、というのか。
そういう初歩的な疑問に対しての、具体的な答えを示してくれる本であった。
例えば、ずいぶんと昔に亡くなった飼い猫は、秋になると、窓辺に座り、落ち葉が降ってくるのをよく見ていて、窓を開けてやると外に出て、その落ち葉にとびかかって遊んでいた、という出来事を思い出し、それを詩にすると、こうなるよ、と実際に著者が作った詩が載せてある。
へえ、こういう出来事を、こういう風に詩にするのか、と出来事、思い、から詩へと移行するプロセスが分かった。
文章の書き方、というだけではなく著者の暮らしや頭の中を垣間見れるような本でもあった。
レビュアー 1666318
小手毬さんの想いがいっぱいに詰まった素敵な本でした。特に後半はとても読み応えがありました。小説家になりたいなどとは思っていない人にも、文章を書く上での心構えやテクニックをわかりやすく丁寧に伝えてくれます。この本を包み込んでいるあたたかさのおかげで、上質な文学作品を読んだ後のような深い満足感が得られました。
書店関係者 1635206
文章を書くことになんとなく苦手意識があったのですが、自分の気持ちに正直になることが大事なのかなと気づけました。日記をはじめ物語を書いてみたい、という気持ちにさせてくれる素敵な本でした。本を読んでいるだけですが、作家さんの人柄や温かみが感じ取れました。
書店関係者 1659470
読書感想文が苦手で途方にくれていた小学生の頃の自分に読ませたい。あの頃、先生や両親にどう書けばいいのかと聞いても「思ったことを書けばいい」それが書けないから聞いているのに。もやもやと苦しんだ嫌な思い出です。
本書を読んで、あの頃感じたモヤモヤが晴れました。そう!こういう答えを貰いたかったんだ!
まるで、思ったことをどう表現するのかだけれど、こう考えてみてはどう?と優しく提案してもらっているよう。
今度はしっかり書けるのではないかと希望を持たせてくれる本でした。
レビュアー 1111339
最初は子供に読ませたかったのですが、気が付いた楽しく読んでいました。
日々を文字に起こすことは難しそうに感じるけど、こう書いたらいいのだなととても分かりやすかったです。
親子で読むのをお勧めします。
レビュアー 781279
小手毬るい先生へ
『日曜日の文芸クラブ』を読み、初めてお手紙を書いています。
私は書くことが苦手です。とくに読書感想文を上手に書くことができません。
SNSやネットギャリーで本のレビューを書いていますが、誤字脱字も多く上手くかけたと思うレビューは一つもありません。なんでこんなに文章が下手なんだろうと落ち込むことも多いです。作品の魅力が伝わる文章がかけないもどかしさをいつも感じています。
「レビューの良し悪しは、自分と他人に対するリスペクトがあるかないか、で決まってくる。」
「書いた自分、読む相手、その療法への敬意が必要なのです。人の心を傷つけるのは、その両方に欠けるレビューです。書いた文章はかならず、書いた本人に戻ってきます。」この文章を読み私は自分がこれらを念頭におきレビューを書いてきたかどうかとても悩みました。
私はあの作品にリスペクトを持っていただろうか、自分自身にもリスペクトを持っていただろうか、そう悩むのは私がリスペクトを持たずに書いたレビューが自分に戻ってきているからだと思います。
「文章は人を映し出す鏡」この言葉を自分の胸に刻みたいと思います。
これからはレビューを書く時はリスペクトを忘れず、自分に幸せな気持ちが戻ってくるようなレビューを書いてみたいと思いました。
書くことが楽しくなるようなこの本に、10代の頃に出会いたかったです。
私は読書感想文が苦手でした。日記も何を書いたらいいか分からずやっと一行書いて提出するような学生時代でした。書き方を教えてくれるこの本に出会っていたら苦手意識も減っていたかもしれません。
不思議なことに今年は素敵なノートに出会ったので日記を書き続けることができています。
読んだ本のこと、映画のこと、美味しいお店を見つけたことなどその日の幸せな気持ちを閉じ込めておこうと、可愛いシールを貼ったりしながら一行ほどの日記を続けています。楽しい気持ちを閉じ込めた今年の日記はその日の嬉しさを振り返ることができてとても楽しいです。
今日は早速「小手毬るい流・日記帳と友達になる8つのヒント」を日記に書き写しました。
このヒントのおかげでもっと楽しい気持ちを書きたいなと思うことができました。
文章を書くことが苦手だからこそたくさん悩むことがあります。でもこの本を読むと書くことは楽しいことなんだと気づきました。ああでもない、こうでもないと思いながら自分の言葉を使って、自分の文体で文章を書けるようにこれからもたくさん悩みながら書いていきたいと思います。
図書館関係者 601014
小手鞠さんの愛のあふれる文章を読んでいて、
アンパンマンとは違ったテイストの詩集に、
小学生時代驚いた記憶がよみがえってきて、
久しぶりにやなせさんの詩集が読みたくなりました。
やなせさんへの愛だけではなく、
文章を書くこと、言葉を交わすこと、
文章をはさんで対話することなどへの、
小手鞠さんの愛情が文章から滲み出していて、
大学生と一緒に講義を受けたくなりました。
レビュアー 1604179
湧いてくる泉のようにふっと浮かんでくる言葉を掬って、詩にのせてみたくなる。そんなときは青空のように気持ちが安らいでいるのだろう。小手鞠るいさんの穏やかな文章に触れて届いた清らかな風は、確かにやなせたかしさんに通じている。大切なものを見失わないために私もそうありたい。日記や記録は未来の自分への贈り物。読書をして感想を記す習慣も、あのときに抱いた感情を思い出すために、他者へその思いを伝えるために必要なもの。作者への敬意を忘れずに、感じたままに記していけば、自身の底からも希望の泉が湧いてくるだろう。文は人なり。
レビュアー 1344341
感想文の課題が出る学生でない私でも、とても参考になりました。
学生時代にこの本に出会っていたら、あらすじを書かない感想文が書けたのにと思いました。
読後のレビューを書く際は、作者に宛てて書いてみたいです。
図書館関係者 704885
やなせたかし先生から小手鞠先生へおくられた創作のアドバイスのエピソードに序盤からじんわりとこころに響いた。小手鞠先生は、やなせたかし先生をはじめとして、父の作品や読書から創作の源やヒントを得たり、日記を書くことから自分を見つめ直し、ひたすらに書き続けてきたのだということがわかった。
レビューと書評の違いになるほど!実例を挙げた読書感想文の書き方も、非常にわかりやすい。
各章ごとの間に書かれたコラムがとても実用的で、すぐに創作に生かせるアドバイスです。私も文芸クラブの一員となって、地に足がついた文章を書こう!と意欲がわきます。
レビュアー 483494
私の趣味は読書であるが、実は多趣味でありその殆どがインドアなものだ。その数ある趣味の中に『手帳』というものがあり毎年12冊の手帳やノートを使い様々な記録をしている。12冊の中には『読書ノート』や『日記』もありコラージュや簡単なデコを施して楽しむ時間は至福の時だ。本書は子供向けとはいえプロの作家からの日記や感想文について書かれていて非常にためになった。特に日記に関してはついつい嫌な出来事を書きがちだったが良かった事を書く様になり、読み返した時にも気持ちが爽やかになる変化を実感。益々趣味の時間が楽しくなった。
レビュアー 1422226
日記や詩やエッセイや小説の書き方から、読書感想文や書評やレビューの違いなどをご紹介してくださっているので、いろいろ参考になることが多くて良かったです。やはり一つの作品に出会った限りは自分の中での記録として残すことも大事ですが、他の方がどう思ったのかを共有する意味でも、何らかの形で残すことは大切ですね。
教育関係者 528943
詩、日記、感想文、手紙、小説―――湧き上がった感情を言葉にするときのヒントが沢山詰め込まれた、文章術の実用書のような作品。
読むことと書くことと、読む人と書く人と、離れていると思っていた距離がぐんと縮まった。受け取る側も頭の中でいろいろと創り出していて、創り出す側もそこからいろいろと受け取っている。難しく考えずに、まずは自然体で文章に触れてみようと思った。と言いつつもやはり書くことに臆病になってしまう。自分から出た言葉が一人歩きしてどこかへ行ってしまいそうな気がして。そういうときは「敬意」が伝わっていることを願いながら、読んで、反芻して、書いて、楽しんでいきたい。鏡に映ってない部分、旅とプロットなどの的確すぎる譬喩が一等お気に入り。
読むことと書くことに前向きになれる重厚な一冊。
これは感想文ではなく、内容紹介を含む推薦状(レビュー)。早速学んだことを実践出来ていない面は、どうか目を瞑ってほしい。
書店関係者 814855
わたしも、下手くそで、ボツばっかりですが、物語を描き続けています。
文体は定まらず、展開もない。いっつも、これじゃないかと描き始めてみるけれど、うまく仕上がったためしがないのです。
起承転結では、承がむずかしい。思いつきではじまった「起」だとしても、ちゃんと、必死で向き合わない人に、「転」はこない。だから、わたしの物語はこれまで、承のまんまで終わってしまう。おもしろくない。他人の劇的な物語を意識して、面白くしようとしても、浮ついた筆で描いたところで、迫力なんてない。あせってなにになるとは思うけれど、やめることもできない。半端な気持ちのまま、人の物語を、羨ましく思う日々。才能はないので、はやく諦められればよいのですが。そうもいかないのです。
わたしが、グタグタと、迷いながら描き続けているのは、わたしの人生という作品。いち抜ける訳にはいなないのです。
書かないことで、フィクションになる。自分の心が経験した事実から、取捨選択して、自分の本当を描ければ、概念的ではない読み応えのある魅力的な作品になると、小手鞠るいさんはおしえてくれているきがします。描かれたことが全部事実であっても、たくさんの中から一つの思い・テーマにそって選ばれた、一部の事実たち。それが、人に届くフィクションという作品となる。フィクションは嘘ですが、真実なんですね。
私の描いたの下手くそな、短編集もどきは、わたし自身です。下手くそでも、ときに勇気を持ったり、すぐこわくて逃げたり、ふみとどまったりドキドキしながら進んだ時間。バラバラで、とっ散らかしたような事実の中から、それでも、その思いはホントで、これだけは認めてあげたい、育ててあげたい、そんな、憧れの自分の種です。死んだあと天国に持って帰りたい、誇らしく、愛しい、自分です。いまのところ、私の作品は駄作ばかりですが、その最後の小さな一編には、本当の自分を描きたいです。最後の最後には、これが、私がこの世に生まれたことの意味だと、胸を張って、そばでいてくれた人たちに感謝とともにこの真実のプレゼントしたい・・・これが、私のいまの願いです。そして、これが、この小手鞠るいさんの作品を読ませていただいて、強く強く、思いはじめたことです。ありがとうございます。
レビュアー 752611
わたしはことばが大好きです。書くことについては素人ですが、ことばを捻り出し、表現することの楽しさに子どもの頃から身を浸して来ました。だから、読むことも大好き。
手紙も日記も書いて来ましたし、そういう日常がわたしを少しばかりは鍛えてくれたのだろうと考えます。しかしながら本格的な文章教室で学んだこともなければ、学生の頃の論文指導以外では自分の文章に手を入れてもらったこともありません。その意味ではこの本に出会えて本当に良かった。特に、ラスト近くの「自分なりの方法論を見つける」の章で非常に簡潔にポイントを挙げて下さっているのに感銘を覚えました。自分の中に落とし込んでみようと思いました。
ありがとうございました。
図書館関係者 1111523
どのように文章を書くと響くか、伝わるかということをわかりやすく
状況に応じて説明してくれているのでこれから文章を書く時に
参考になるヒントがたくさんありました。特に、感想文で読んだ
本のあらすじを書かないということに驚きを感じるとともに
「なるほど!」と思いました。つい、あらすじを説明したくなりますが
あらすじを書かずに本に書かれた状況が浮かぶように感想を書く、
試してみたいと思いました。この方法なら、レビューでネタバレせずに
興味を持ってもらえると思いました。
図書館関係者 1054565
この本を読むと、文章を書くのが好きな人は、もっと好きになれる。苦手な人は、自分でも書けるかもって思える、背中を押してもらえる本です。
文章を書くことにハードルを感じている私が、頑張ってみようかなと思えたからです。
各項目ごとに紹介されていた文章も良くて、じ~ん心に沁みました。
書店関係者 1480369
詩や日記や感想文といった「文章」を書くことを優しく教えてくれる1冊。
どうしたら上手に書けるか、伝わるか、評価してもらえるか。
難しく考えてしまってどうしていいかわからないという人が、子どもも大人もたくさんいると思います。
うまく書けるようになるための技術的なこともしっかり教えてくれていますが、何よりも「心に感じたことを素直に文字に書き残す」ということの素晴らしさを感じました。本の中に書かれていることを実践していくことで、自分の心が何に、どんな風に動いているのかを大切にすることができると思います。