
こうしてぼくはスパイになった
デボラ・ホプキンソン
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/04/18 | 掲載終了日 2025/04/18
ミステリー/サスペンス | 海外翻訳 | YA/児童読み物
ハッシュタグ:#こうしてぼくはスパイになった #NetGalleyJP
内容紹介
1944年2月、ナチス・ドイツの空襲がつづいているロンドン。13歳のバーティは空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係としてはじめての任務のため、街へ飛びだしていった。自転車のかごにのっている相棒は、救助犬のリトル・ルーだ。大あわてで自転車をこいでいたバーティは、女の子にぶつかってふたりとも転んでしまった。女の子が立ち去ったあと、バーティは通りで一冊のノートを拾う。それは秘密諜報員になるための訓練を受けた女性のもので、文章の後半は暗号になっていた。ノートを道に落としていったアメリカ人の少女エレノアに再会したバーティは、ノートを書いたフランス人女性・ヴィオレットが行方不明になったと知る。彼女を探すため、エレノアと探偵志望の友だち・デイヴィッドといっしょに、ノートの暗号の解読に取り組むが……。
数々の文学賞に輝いた児童文学作家が贈る、子どもたちの勇気と謎解きを描くミステリ!
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。
・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。
おすすめコメント
編集者オススメコメント
本書は多数の文学賞受賞歴のあるデボラ・ホプキンソンによるヤングアダルト・ミステリです。第二次世界大戦真っ只中のロンドンを舞台に、戦争中でもたくましく生きる子どもたちの謎解きと勇気と友情を描いていて、とても素晴らしい読み味の作品です。
本作品中に、両親と離れ離れになってしまったユダヤ人のデイヴィッドによる「過去から学ぶことで現在を理解し、未来を変えていく」というセリフがあります。これはまさに、これまで史実にもとづいた小説やノンフィクション、絵本など80作以上の児童書を世に送りだしている著者の心からの想いなのではないでしょうか。まだ多数の戦争が起こっている現代で、子供たちが世界のさまざまな地域や人々のことを想像するきっかけとなる一冊ではないかと思います。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784488011482 |
本体価格 | ¥2,300 (JPY) |
ページ数 | 288 |
関連リンク
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

初読みの作家さんかと思ったら、『ブロード街の12日間』の方だったのですね。
こちらの表紙も、魅力的で読んでみたくなるもので(リクエストもしま)したが、
あちらのブルー基調の表紙もステキだったのを思い出しました。
戦争のときはバーティたちのように大人顔負けの活躍をした子たちがたくさんいて、
そういう(LRたちみたいな動物も含め)みんなのがんばりが、
あの長い戦争を支えて、戦争終結までの道を作っていたのだなと、
このころを題材にした本を読むと思います。
総力戦という言葉は好きではないのですが、
できることをそれぞれがやったことで平和に近づく、
ということが現代でも実行されていくべきで、
その力が自分たちにもあるとバーティ世代の子に気付かせてくれるのではないかと期待します。

第二次世界大戦の真っ只中、ナチス・ドイツの空襲がつづいているロンドンに住むバーティが自転車に乗り懸命に移動しているシーンから始まる。
空襲警報のサイレンが鳴り響き、民間防衛隊の伝令係としての任務を全うしようと相棒である救助犬のリトル・ルーとともに指揮所を目指していた。が、慌てていたせいで女の子と接触し転倒してしまう。これがエレノアとの出会いである。そして、この時リトル・ルーが見つけた一冊のノートが、想定外の暗号解読というハラハラどきどきの展開と、バーティの心の奥に巣くう後悔という難問に向き合うきっかけになる。
ロンドンで出会った3人が知恵をしぼって暗号解読やその背景の謎解きを通して、お互いを思い遣りながら交流を深めていく部分が、戦時中とは言え、とても生き生きしていて、清々しさも感じるほどでした。
戦争はどんな理由があろうとするべきではないし、命の前では平和が一番なんだろうけど、おきてしまった残酷な歴史を知ることも繰り返さないためには大切です。それをこんなに爽やかで読み応えがある物語を紡ぐ舞台としてしまう著者の素晴らしさが沢山の読者へ伝わればいいな、と感じました。
そして、心からバーティを気にかけ、勇気について言葉を尽くす信用できる大人なイタ隊長の姿にじーんときました。