
そんな部屋、あります!?
秋川滝美
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刊行日 2025/05/15 | 掲載終了日 2025/05/14
ハッシュタグ:#そんな部屋あります #NetGalleyJP
内容紹介
住まい探しは、生き方探し。
近藤麻琴36歳、賃貸仲介部門勤務。
行きつけの店で愚痴っても
あなたのお部屋、みつけます!
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*あらすじ*
大手不動産会社勤続14年。賃貸仲介部門ひとすじの麻琴は、中堅どころとして仕事にも慣れ、年若い部下と「昭和」から抜けきれない上司に挟まれながら、譲れない条件だらけのお客さま相手に「そんな部屋はない!」と内心叫びながら奮闘する毎日。
6年付き合う彼氏あり、でも結婚の気配なし。仕事は充実しているけれど、出産、お受験、婚約破談、顧客の人生から我が身を考えることもしばしば。
友人・恵の営む居酒屋『慈雨』や、マスターの癖が強いバー『LR』で英気を養い、今日も物件紹介します!
第一話 / 麻琴、クレームをもらう!
第二話 / 麻琴、気付き始める!
第三話 / 麻琴、憧れる!
第四話 / 麻琴、切り替える!
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「ひとり旅日和」「きよのお江戸料理日記」「ソロキャン!」と人気シリーズを多く持つ著者の、文庫書下ろし新作です!
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著者/秋川滝美(あきかわ・たきみ)
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。同年10月、『いい加減な夜食』(アルファポリス)で出版デビュー。著書に『居酒屋ぼったくり』『きよのお江戸料理日記』『深夜カフェ・ポラリス』(以上、アルファポリス)、『放課後の厨房男子』『田沼スポーツ包丁部!』(ともに幻冬舎)、『向日葵のある台所』『おうちごはん修業中!』『ひとり旅日和』(以上、KADOKAWA)、『ソロキャン!』(朝日新聞出版)、『幸腹な百貨店』『マチのお気楽料理教室』『湯けむり食事処 ヒソップ亭』(ともに講談社)などがある。
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★★★
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出版情報
ISBN | 9784065395882 |
本体価格 | ¥750 (JPY) |
ページ数 | 336 |
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人の門出や転機に立ち会える仕事って
ドラマの宝庫ですね。
主人公は難しい客を任される不動産営業職。
無理難題に振り回される彼女が
強い味方の助けや巡り合わせの妙で
ままならない日々を乗り越えていきます。
一人でもくつろげる
隠れ家的なお店があるっていいですね~。
私もこんな秘密基地が欲しい!って
心底思わされましたよ。
バーテンダーのキャラとか最高だし、
ときには厳しいことも言ってくれる
親友もスペシャルに親身。
主人公の置かれた立場は
大変なのですが、人の運には
恵まれていてホッとできました。
とくに面白かったのは
仕事でブチ切れ寸前の際に浮かぶ
心の声ですね。
「そこまで言うなら、土地を買って好きに建てろ!」
みたいに主人公が叫びたくなる
場面が結構あって楽しく
ドキドキしましたよ。
優秀過ぎる社員が
トラブルを解決しまくるような話を
イメージしていましたが、
ストーリーはもっと現実的。
リアルなだけに本当に使えそうな
不動産知識も得られてしまう
お得な文庫本なのでした。
(対象年齢は13歳以上かな?)

人生を間違えた場所、あったかもしれない「if」、このままでいいの?
36歳不動産会社営業女子の決定打は、焼きそばの取り皿という傑作
嗚呼 だから仕事はやめられない
盲目的な姿勢を崩したときに感じたひらめき 会話で気づいた頷き 敢えて少し距離をとってみる
縦に進めなくなったときに バーや居酒屋で横を知る
まあしかし うまそうに飲み食いするね
「大変」が分かち合えるのは「大変」と言いながらも 走り回る他人かもしれない
ようこそ 予定不調和

やっぱりこの作者最高!好き過ぎます。
読む時間をなんとか確保しながら読む作品、読みたい気持ちが全面にくる作品は貴重です。幸せな時間でした。まさに「好きなものは幸せを運んでくれる」
マスターも恵さんも心強い味方で疲れが吹き飛びます。居心地の良いお店で美味しいものも食べて、また頑張れる。
結構辛口なセリフが多いのも現実的でテンポよくて好きでした。

秋川滝美さんの新作なので嬉しいです。
今回は不動産屋のお話ですがさすが秋川さん、実際のメイン舞台はまたクセのあるバー。
こんな情景見せられたらバー行きたくなってしまいます。最近バーに行くこともなかなかないけど行ったら何飲もうかなぁ…と妄想してしまいました。
でも不動産屋としてのお仕事もしっかりしてます。部屋の条件の裏に隠された本当の要望を汲み取りってなかなかできないことだけどそういう心配りの元になるものをということだよね。
ラストの話はまさかの展開にびっくり。2人のセレブレーションになればいいね。そしていきなり最終ページになってしまい少し尻切れトンボ感もあるかも

「居酒屋ぼったくり」を拝読して以来、大好きな秋川滝美さんの新作。今回も期待どおりの面白さでした。
作品の舞台は主人公が勤める不動産会社の店舗ですが、仕事帰りに立ち寄る居酒屋とバーの居心地が良さそうで羨ましいです。こんなに寛げる行きつけの店が二軒もあったら、結構願望がなくなるのも仕方がないような気もします。
主人公をはじめ登場する女性たちが皆、自立して強く生きているのがかっこいいです。特に麻琴が爽に別れを告げる場面はスカッとしました。別れの後にピッタリなカクテルを出すマスターがまたニクい。
不動産も人間関係と同じで、相性とタイミングの見極めが難しく、それがまた部屋探しの醍醐味でもあるのかも、と思える物語でした。

居酒屋のったくりを読んでこの著者を気にするようになりました。
全体としてはラブコメなのですが例によってお酒や食べ物の話がためになります
今回は一般的な女性からみて一見何かしらの癖があるにしてもさして問題のない男性が普段どのようなところに気を付けるべきか?
その点をいくつか気づくことができたのが収穫でした

独身・彼氏アリ36歳の真琴は、不動産会社・賃貸仲介部門の店舗勤務をしている。そこに訪れる客たちの要望は一筋縄ではいかないものばかり。社宅が老朽化して新居を探す50代夫婦、手狭になるマンションから引っ越しを検討中の夫と妊娠中の妻、タワマンに住み中学受験も叶えたい妻と夫、そして心機一転門出を迎えた一人の女性との出会い。
仕事の疲れを癒してくれるのは、親友の居酒屋とガサツなマスターのいるバーだった。居心地良い場所で美味しいお酒を飲みながら、真琴はこれからの人生を模索する。
家や部屋がクローズアップされるわけではなく、関わる人々に焦点が当てられている内容だった。思いがけずカクテル話が満載でそれはそれで興味深い。本人は否定しそうだが、クセのあるマスターのカクテル愛の強さは計り知れない。為になったし飲みたくなった。この近辺、最高の立地じゃないか。

夜更かしして一気読みしました。共感性が高く、グイグイ引き込まれる面白さがありました。
物件探しを通じて垣間見える男女の関係性、女性が抱えている不満、その結果新たな一歩を踏み出していく過程に納得感とカタルシスがありました。

40代のおひとり様としてはグサグサ刺さるようなリアル感がありました。なんで結婚しないの?って聞かれて、なんでだろう?って考えて出てくる答えが全部ここにありました。ホント擦り合わせて生活していくことへの面倒臭さ、これでした。1人で生活していければいいけど、それも不安、でも誰かと暮らすことも不安。主人公は彼氏に別れ話ができて、LRのマスターは主人公に気持ちがあるっぽい感じで終わっているので、続編が気になるところです。居酒屋ぼったくりや長屋シリーズも好きで、今回のお客さん視点で2つのお店が交互に出てくる感じも面白かった。著者のお料理のお話が好きなので、LRにもおつまみ以外の料理の描写があるといいな。店主さんとのハートフルな絡みが1番なポイントでしたね。

秋川先生らしい、ご飯やお酒が美味しそうな描写がたくさんありました。
恵やマスターがとてもいいキャラでほっこり。
主人公はこんなにも仕事ができて、人に迷惑をかけず自分の生活をできているのに、結婚していないことを自立していないと言うのはなんだかなぁと思ってしまいました。後半ではその意識も変わりますが、考え方の変化が唐突すぎる気がしました。
主人公が考えを改めて頑張った仕事の成果も出て……というところでいきなり終わってしまったのも少し残念。
不動産関係の仕事ならではの悩みや、個性的なお客さんとのかけあいなどはかなり面白かったです。

この連作短編集の主人公は、不動産会社で14年間、賃貸仲介を専門としている女性。
私は部屋を借りたことはないが、子供が地方の大学院に通うことがあって部屋を借りる様子を側で見たことはある。
今や内見もわざわざ行くことはなく、スマホで部屋の中を見せてもらうことで済んでしまう。周りの様子もグーグルアースでじっくり見られる。なかなか便利な時代だ。
しかし部屋を借りるるのは初めてなので、ちょっとしたところに落とし穴がある。それは住んでみなければわからないことだ。
部屋を借りる方は、なるべく安くていい部屋、広い部屋を借りたいと思う。貸す方は、なるべく高く貸したい。その板挟みになるのが不動産会社ということだ。
なので主人公はいつもモヤモヤしている。しかも恋人とは6年も付き合っているのに、なかなか結婚へと進まない。愚痴をこぼすのは、幼馴染の経営する居酒屋。そして行きつけのバー。
客には客の事情がある。
社宅から引っ越ししなければならなくなった老夫婦、なかなか希望の物件が見つからない。さてどう解決するのか。
夫婦の物件探し、夫の考えと妻の考え方、実は大きな溝があったり、住むということは生活であり、住むところを探すというのは存外に難しい。
不動産に勤めるのは大変そう。依頼者の本当の要望を探り出すのはつくづく難しいからだ。それは本人も気づいていないことだったりもする。
非常に興味深いストーリー、ぜひ続編を楽しみにしたい。

物件探しを軸に描かれる男女の関係性や、内に秘めた不満が丁寧に浮かび上がり、そこから新たな一歩を踏み出していく過程に深い納得感を覚えました。家や部屋そのものよりも人間関係に焦点が当てられており、また、多々登場する多彩なカクテルの話や食べ物の話が印象的で、美味しそうでした。

賃貸物件探しって人それぞれこだわりどころが違うから、特に家族での場合はみんなが満足する部屋見つけるの大変ですよね。
大手不動産会社の賃貸仲介部門に勤める近藤麻琴が「そんな部屋、あります!?」って言いたくなるくらいクセ強なお客さんたち。
そして麻琴のストレスは馴染みの居酒屋とバーへ。
半分以上が麻琴自身の結婚への葛藤だったので、もう少し不動産賃貸のお仕事小説の部分を読みたかったです。
終わり方もちょっと唐突に感じたので、最後のお客さんの顛末まであると良かったです。

秋山さんの文庫書下ろしのお仕事小説、読みやすく面白かったです。
大手不動産会社の賃貸仲介部門に勤めて14年の近藤麻琴。
後輩もいる中堅の立場、仕事には熟練しているし、面白さも感じている。
そんな部屋ありません!と言いたくなるような客の難題に応えるべく日々奮闘。
そんな疲れを癒してくれる居酒屋『慈雨』、バー『LR』。
美味しい食べ物が出てきて、人とのつながり、料理がモチーフにされているのも秋川さんらしい。
風変わりなバーのマスターのキャラクターも良かったです。
担当変更を希望された客が再び戻ってきて、「やっぱりあんたが良い」と言い、やっと耳を貸してくれるようになるエピソードが良かったです。
こういうのが仕事をしていて一番うれしい。

この作家さんのひとり旅日和が好きでずっと読んでいたところ、新しい小説が出て興味津々。
今回は不動産営業マンのお仕事小説でした。
とても読みやすく接客業にありがちなジレンマが心の声として描かれていて、思わず共感しました。
ひとり旅日和のように、行きたくなるような雰囲気のお店の描写もすごくうまいなと思いました。

気がつけば三十路を過ぎ36歳の女性が主人公。勤め先は不動産営業で理不尽最高峰の客ばかりに当たる。ストレスMAXの先は食べたり飲んだり。バーなど店なり人には恵まれている。同時に結婚問題が交差する。大丈夫か?それでも理不尽な客たちから助けられる???生きるも死ぬも人なのだ。人生の糸を編んだりほどいたり歩んでいく。爆発一歩手前の女珍道中。言ってみたい。そんな部屋、あります?
ない!無いものは無い。でも言えない。秋川さんはやっぱりおもしろい。そしてただのおもしろさではなかった。目の付け所が新鮮。

軽快なテンポで生き生きと進むストーリーにすっかりハマってしまいました!
主人公が少々やさぐれながらもがんばる姿に、クスッとなったりホンワカしたり、ワクワクしたりと、めちゃくちゃ感情移入しちゃいました。
BARのマスターがすごく好みで、こんなお店があったら通っちゃいます!
もちろん主人公のような友達がいたら、すごく楽しそうだなぁと思います!
ぜひ続編も読みたいです!

このお客様は本当に部屋を探しているの。何度も来店しては決めずに帰って、何ヶ月も経ってしまって。こっちからするとたまったものじゃないけど、きっと理由があるはず。街には物件があふれているけど、その人のオーダーに近いものは限られている。人はたくさんいるのにそれぞれの人生設計があるから、合う合わないがある。人って他者のことは冷静に考えられるのに、自分のことになるとどうしてそうはいかないのだろう。幸せってなんだろう。人生って。でも今の自分はこうありたいし。誰しもがいろんな人の生き方に触れながら自らの生き方を考える。

不動産という職業に絡めた話で、主人公は女性だが男性も含めた人生観について、結構リアルで辛辣な内容が多く、面白かった。
周囲にいる居酒屋のママや、バーのマスターなどのキャラもいい味出していて好きになれる。
シリーズ化もありだと思う。

ザ・お仕事小説!
大手不動産会社の賃貸部門に努める主人公の麻琴が、お客様に振り回されるも、居酒屋店主の親友や行きつけのバーの店長とのやり取りで気付かされ難題に立ち向かっていくお話。
こんなお客さんいそうだな―と興味深く、無理難題に頭を悩ませ解決していく麻琴にエールをおくり、『慈雨』や『LR』の料理やお酒の描写に舌鼓を打ち、楽しくおいしい読み心地。
麻琴もその周りの人もキャラクターがいい!
楽しくすいすい読めて、明日からも仕事頑張ろう!という気持ちにさせられる、気持ちのいい小説です。

『居酒屋ぼったくり』の秋川さんのことだから、不動産を美味しい料理と酒を軸としたストーリーと思っていたら、蓋を開ければ恋愛小説で料理と酒は本作では文字通り「つまみ」というか脇役だった。ただ、『居酒屋ぼったくり』もそうだが、著者が描く恋愛ストーリーは結末にかかわらず、何かほのぼのして嫌味がなく爽やかな読後感が得られるので読んでいても疲れない。なのでキャラクターも大好きだし、ついついおかわりしたくなる。この作品の続きも早く読んでみたい。

おもしろかったです。お客様の希望は無限大。理想と現実の乖離に心の中では「そんな部屋あります!?」と盛大に呟きながらも頑張る麻琴さんのお仕事パートと行きつけのバーや親友の定食屋さんでガス抜きしながらの私生活パート。仕事パートでは激しく同意しながら、私生活パートではそんな場所があるなんて羨ましかったです。登場人物たちは魅力的でもっと知りたいし、麻琴さんの(元?)恋人との今後もまだありそうな余白がたくさんの物語でした。

年若い部下と「昭和」から抜けきれない上司に挟まれながら、条件にうるさい老夫婦、夫の部屋探しと妻からの相談、妻が友人のアドバイスに振り回される夫婦といった客の部屋探しを提案していく仕事の充実っぷりの一方で、それらを見た上で長く付き合ってきた恋人と結婚するのかも考えていく展開で、プロポーズの気配から消極的になっていった経緯から、あまり結婚を考えていなかったのだろうな…というのは伺えて、逡巡した挙げ句やはり違うとなった結末には少しモヤモヤしましたが、こういう形もまた今の時代らしいと言えるのかもしれないですね…。

ひとり旅日和を読んで大好きな秋川滝美さん。
今回は仲介不動産会社勤務。
いろいろな人が部屋を探しに来て、無理難題を言う人、それぞれこだわりがあって、納得してもらうのは大変。
愚痴を聞いてくれる親友、バーのマスター、そして彼氏。
どれもリアルで、こんな人いるな~って。
最後は…うーん、私の想像とは違う終わり方で残念💦
その後も知りたい、続編希望❗✨
読ませていただき、ありがとうございました。

不動産会社の賃貸仲介部門に勤続14年の近藤真琴が、中堅どころとして難しいお客様対応も増えた仕事に奮闘しながら、自分の人生についても考えていくお仕事小説。住まい探しって大変だなと思う話満載で、もし自分が住処を探す事になった場合条件に合う物件見つかるだろうかと思いながらの読書。愚痴をこぼせる友達が営む居酒屋やマスターの癖が強いバーも出てきて、食べ物系話も抜かりなく出てくる。仕事に励み過ぎて私生活がお座なりになり、長すぎる春で彼氏と別離というマスターの予想が的中したが、別れて正解な気がした。あの男じゃね・・・「居酒屋ぼったくり」以外の秋川作品初めて読んだけど面白かった。続編もありそうかな?

お仕事小説なのかな、と思って読み始めましたが、不動産の仕事の描写より料理の描写が多かったなと思いました。
料理の描写はおいしそうでしたが、麻琴が仕事をしている姿や不動産におけるやりがいや苦悩も読みたかったです。

主人公は不動産営業職の女性。
さぁそんな女性の愚痴を聞いてくれるのは
おなじみの食事処とBar。
こういう行きつけの店があれば良いなを
本書で登場させるところがまた上手い。
不動産取引の話ががっつりかと思えば
そうではなく仕事にプライベートに悩むアラフォーの話。
住処を準備するってことはその人のプライベートをさらけ出すってこと。
かなりディープな家庭事情も出てくるものでネタの宝庫ですね。