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コーリャと少年探偵団 表紙

コーリャと少年探偵団

ドストエフスキーサク『カラマーゾフの兄弟』より

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刊行日 2025/05/20 | 掲載終了日 未設定

ハッシュタグ:#コーリャと少年探偵団 #NetGalleyJP


内容紹介

ぼく(コーリャ)は13歳。夏の夜、「列車が通り過ぎるあいだ、レールの下に寝ている」という無謀な挑戦をして以来、少年たちのあいだで一目置かれる存在になっている。そんなぼくの町に、カラマーゾフの三兄弟が戻ってきた。自由奔放な長男ドミトリー、理知的な次男イワン、不思議な魅力の三男アリョーシャ。そして、三兄弟の父フョードルが死んだ。それは殺人事件だった! ぼくたちは少年探偵団を結成して、この事件を独自に捜査しはじめた……。ドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』をベースに、少年たちの活躍と友情を描いた物語。

ぼく(コーリャ)は13歳。夏の夜、「列車が通り過ぎるあいだ、レールの下に寝ている」という無謀な挑戦をして以来、少年たちのあいだで一目置かれる存在になっている。そんなぼくの町に、カラマーゾフの三兄弟が戻ってきた。自由奔放な長男ドミトリー、理知的な次男イワン、不思議な魅力の三男アリョーシャ。そして、三兄弟の父フョードルが死んだ。それは殺人事件だった! ぼくたちは少年探偵団を結成して、この事件を独自に捜...


おすすめコメント

『カラマーゾフの兄弟』を初めて読んだとき、少年たちの<石投げ合戦>は心に残るシーンでした。石をぶつけられたアリョーシャのふるまいに魅せられました。「やられたらやり返せ」だけでは、憎しみの連鎖は途切れない。現代の私たちにも、大切な示唆をあたえてくれる物語です。このたび、ミステリーに定評のある作者によって、世界的名作が<少年ミステリー小説>として生まれ変わりました。

『カラマーゾフの兄弟』を初めて読んだとき、少年たちの<石投げ合戦>は心に残るシーンでした。石をぶつけられたアリョーシャのふるまいに魅せられました。「やられたらやり返せ」だけでは、憎しみの連鎖は途切れない。現代の私たちにも、大切な示唆をあたえてくれる物語です。このたび、ミステリーに定評のある作者によって、世界的名作が<少年ミステリー小説>として生まれ変わりました。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784652206836
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 256

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NetGalley会員レビュー

外国文学を読んだ気持ちになりました。私は翻訳ものに苦手意識があり、あまり手に取らないのですが、柳広司さんの作品ということで読ませていただきました。『カラマーゾフの兄弟』を初めて読む人の入門としてよいのではないでしょうか。13歳の少年の目から見たカラマーゾフ一家の事件簿という読み方なら、古めかしく重厚で哲学的なお話もぐっと身近になると思います。登場人物たちの名前を覚えるのもそんなに苦にならずに読めました。

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カラマーゾフかあ。
柳ミステリは、大好きですが、少しむづかしかったかなあ。
けれども、ロシアの雰囲気が伝わってきて、
さらにどこの国でも、少年探偵団は、ワクワクするものです。
探偵って、本当にいいなあ。

小さな村で起こる殺人事件。
みんながみんなを知っているような場所で。
人と人とのつながりが感じられて、
読んでいると自分までその一部になったような気がします。

本を読むのが、大好きな子。
知らない世界を垣間見て、こんな世界も時代もあるのだと感じたい子。
ぜひ、読んでほしいです。

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概要を見て、「カラマーゾフの兄弟」の世界を舞台にしたミステリ小説なのかと思っていたけどそうではなくて、どちらかというと「児童向けの抄訳」のような風情の小説。オリジナルの謎解き要素等はなく、原作から大きく逸脱する部分もありません。

とはいえ物語は、「カラマーゾフ家の近所の少年コーリャの目から見たカラマーゾフ事件」というアレンジがされており、主人公(というか語り手)はあくまでコーリャ。
だからコーリャが関わっていない、あるいはまだ少年である彼の耳に入ってこないような事柄は全部省かれています。

大審問官のくだりもなく、イワンが出てくるのは終盤のみ、ゾシマ長老関連のエピソードは小さくなり、ドミートリーを中心とする女性トラブルのドロドロは全カットでグルーシェニカはキャラ自体抹消。スメルジャコフは一応作品の中に存在はしているけど直接の登場シーンがなく、出生関連の話もカットされてて、とても役が小さくなっています。
つまり「カラマーゾフの兄弟」のいろんな要素のうち、殺人事件と裁判、それとイリューシャ関連のストーリーだけを(男女のドロドロした話を取り除いて)抽出して児童文学化したような感じです。

しかし「カラマーゾフの兄弟」を知らない読者がこの本を単品で読んで素直に面白いかというと、そうでもない。
原作を知らない読者のための説明調の部分が多すぎるのと、殺人事件とあまり絡まないイリューシャ関連のエピソードが作品から浮いて見えてしまって、まとまりが悪い物語に感じられます。(これは原作の時点でそうなのですが)

ただ、感情表現がやたらと大きなドミートリー、ミステリアスな美男美女カップルのイワンとカテリーナ、聖人みたいに優しいアリョーシャ、多くの登場人物が絡んだ殺人事件の物語であること、など、原作の魅力や面白そうな部分の片鱗が感じ取れる作品にはなっているので、若い読者がまずあらすじを知るため、興味を持つために読む入門編として使える作品だと思います。

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