
バラクラバ・ボーイ
ジェニー・ロブソン
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刊行日 2024/05/30 | 掲載終了日 2025/05/31
ハッシュタグ:#バラクラバボーイ #NetGalleyJP
内容紹介
第71回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校中学年の部
たいくつな日々を送るドゥーガルとドゥミサニの"DDコンビ"の前に、目と口しか見えないバラクラバ帽をかぶった「バラクラバ・ボーイ」ことトミーが転入してきた。なぜ顔を隠すのか、バラクラバ帽の下にはどんな謎が隠されているのか?ぼくとドゥミサニのたいくつな日々は、「バラクラバ・ボーイ」によって大きく変わったんだ。
第71回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校中学年の部
たいくつな日々を送るドゥーガルとドゥミサニの"DDコンビ"の前に、目と口しか見えないバラクラバ帽をかぶった「バラクラバ・ボーイ」ことトミーが転入してきた。なぜ顔を隠すのか、バラクラバ帽の下にはどんな謎が隠されているのか?ぼくとドゥミサニのたいくつな日々は、「バラクラバ・ボーイ」によって大きく変わったんだ。
おすすめコメント
"みんなと違う”だけで、いじめや差別は生まれてしまいます。本作はその違いも受け入れようというメッセージを、お説教くさい真面目なお話ではなく、個性的で魅力あふれる登場人物たちのゆかいで楽しい物語で語ります。
子どもたちが笑いながら読めてなにか心に残る、そんな作品にしたいなと思い編集しました。
本作のこだわりは豊富なイラストです。一人ひとりの顔が見えることで、どのキャラにも愛着をもてるようにしました。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784580826236 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
ページ数 | 112 |
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NetGalley会員レビュー

人と人が初めて出会うとき、すべてが新鮮で声や表情、仕草や雰囲気を察して、徐々に近づいて馴染んでいく。それも何度か触れ合ううちに日常に変わっていく。ちょっと目を引く同級生が入ってきたとき、みんなはどうするのかな。その理由を知りたいと思う人もいるし、知りたくても触れてはいけないと思う人もいる。興味さえ持たない人もいるのかもしれない。なぜそうしているの。それにはきっと理由があるけど、その事実を知るだけでは何も感じないのだろう。本当の思い、他者の気持ちになり感じ取ることができたなら、温かな関係性が育まれるだろう。

課題図書を低学年〜中学年まで読み切ったけれど、その中で今のところこれが1番読者に届いてほしい本だと思いました。
決して「お行儀の」いい本ではないけれど、勉強や教育の香りが一切しないリアルな子ども目線が逆に押しつけがましくなくて、普段本を読まない子にこそ「面白い!」と思ってもらえると思います。
転校生の「ある1点」だけに着目して、1冊丸々ぐいぐい読ませるストーリーテリングも素晴らしいです。日常の中にこそ面白さがあるのだなと。

爽やかな読了感だった。
ありがちな学校の中のモヤモヤがバラクラバを被った転入生の登場で一変する。
なにかのきっかけでクラスがまとまり、クラスメートを尊重する話が爽やかに描かれていた。
読みやすく面白味の高い書き方も好感を持てた。

どこの学校のクラスにもいそうな、おふざけお笑いコンビや、まじめかしこい子が中心になって、バラクラバ帽をかぶったままで顔を見せない転校生の秘密を明かそうと、次から次へと、ちょっかいを出すなかで、クラスがまとまって行く。バラクラバ帽から、子どもたちが想像を広げる様子が、イラストもていねいに盛りこまれ、楽しい。転校生の秘密を探るなかで、クラスの友だちの新しい面も明かされ、子ども一人一人のユニークさが愛おしい。こんなクラスの仲間になりたいと思わせる結末もすてきだ。

ある日、クラスにやってきた転校生。
みんなはその「変わった」姿に驚いてしまう。
だって「バラクラバ」と呼ばれる帽子(目と口だけが見えるもの)を被ったままなのだから。
さてその姿でずっといるということをめぐり、巻き起こる様々な感情や事件。
まあそうだよね、子どもたちって残酷な面もあるから・・・
なんて思いながら読み進めていくと…!
涙腺崩壊。
なんということ!
いえ、決して涙を流すことを期待した話ではない。
でも「かくありたい!」と、子どもたちの行動や気持ちに
爽やかさと、寛容と、公正を感じてとてもとても良い。
あまり書くと、ネタバレてしまうので…
読後、読んだよって子どもたちと話し合いたい!と思える一冊でした。

「バラクラバ」って?イラストを見てわかりました。
四年生のドゥーガルのクラスに転校生が来ました。トミーはバラクラバ(目出し帽)をかぶっていました。
クラスのみんなも、そのうちに上級生までその理由を知りたがります。
でもトミーは「なぜなら!」と言うだけ…
「友だちを思いやる気持ち」そして「先入観」について書かれた本。
南アフリカの作家さんの作品というのは、このように課題図書にならなければ読まなかったかもしれません。
授業の様子、制服があるということ、物語の内容だけではなく文化も楽しめました。

4年生のクラスに転入してきたバラクラバ帽をかぶったトミーはもちろん、ドゥーガル、ドゥミサニ、チェリーズ等のクラスメイト、ヴェンダー先生や校長先生など、個性豊かな人物が登場します。トミーに対するクラスメイトの好奇心、態度の変化、クラスの雰囲気の移り変わり、そして最後の驚きの結末まで、生き生きと描かれていました。それぞれの個性を認める力強いストーリーで、爽やかな余韻が残りました。

バラクラバ帽を被ったままの転校生に興味津々のクラスメイト達。その理由を知りたくて、聞き出そうとあれこれ画策する様子が生き生きと描かれている。まるで自分もクラスメイトの1人になったかのように、この出来事の顛末を見届けた気分だ。作者はボツワナ在住とのことで、ボツワナの学校の様子だろうか。(なんとなくアメリカの話のように感じていました!)
挿絵も親しみやすく、普段翻訳物を読まない子にもとっつきやすく感じた。何回かにわけて読み聞かせもできそう?
読書感想文を書くなら、まず最後まで読む前に、自分ならどうするかを考え、読み終わったらそれを振り返りながら感想を書いてみるのも面白そうだ。

友情と個性の尊重を描いた心温まる物語。
転校生トミーがバラクラバをかぶる理由をめぐり、クラスメイトたちは好奇心と戸惑いを抱く。
だけど、物語が進むにつれ、「違い」を受け入れることの大切さを学んでいく。
特に印象的なのは、クラス全員がバラクラバをかぶる場面。
これは単なる共感の表現ではなく、他者の視点に立つことの意味を象徴しているのかもしれない。
南アフリカの文化的背景がわからないので、これ以上の感想をもてないのが残念。
訳者後書きなどあればよかったかも。

転校生といえばそれだけで謎がいっぱいなのに。顔を隠しての登場なんて!!
大人の私でも、謎すぎて、もうワクワクしちゃいました。
でも、その一方でなんか悲しい理由があるのかも……とハラハラ。
(ハンカチの用意もして)
子どもって”謎”が大好きだから、トミーの謎におもいっきり食いついちゃって……。
トミーが学校に来なくなっちゃうんではと心配にもなっちゃいました。
が、子どもたちはトミーの謎を解き明かすよりも、トミーの謎を守っていこうとするのです。
子どもって大人が思っているよりも「大人」で、友だちの気もちをきちんと考えてあげられるんだな~と頼もしかったです。
海外学にありがちな登場人物の名前を覚えるのに苦労しますが、クラスメイトの特徴を覚えることをクリアすれば、どんどん物語が楽しくなります。
クラスメイトの人物イラストが多くあるのは、名前を覚えるのにとっても役立ちました。
ちなみにトミーの謎は、最後までまったく解けず。
謎がわかったあと「え!!」とかなり衝撃をうけました。
謎のこたえは、想像もしなかったものでした(笑)