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嘘つきたちへ 表紙

嘘つきたちへ

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刊行日 2025/05/30 | 掲載終了日 2025/05/30

ハッシュタグ:#嘘つきたちへ #NetGalleyJP


内容紹介

東京で同級生三人が久しぶりの再会を果たす。話題は小学生時代の、あの事故の話になっていく……。第1回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」を含むデビュー短編集。

東京で同級生三人が久しぶりの再会を果たす。話題は小学生時代の、あの事故の話になっていく……。第1回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」を含むデビュー短編集。


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784488020279
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 288

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

嘘つきはだーれだ?(全員!)という作品。
登場人物漏れなく嘘をついているのにその嘘がなにかは話を読み進めないとわからない。
暴かれる嘘は恐ろしかったり切なかったり哀しかったりやっぱり恐ろしかったり!
“嘘”の種類もそれぞれ違ってそれぞれ驚きの展開に。
個人的に好きなのは「ミステリ好きな男」コミカルに進む話の結末、意外性が良い作品でした。

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面白かったです。2度読み必須のどんでん返しのオンパレード!いや、待てよ、あれ、え、お前が、…そういうことだったのかー!!とカタルシスがある。騙されるんですけど、爽快なんです。人間って怖いなとも思いました。『赤い糸を暴く』がお気に入りです。ロマンチックに進んでいたと思いきや…こわぁ…ってゾクリとしました。

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とにかく見事に騙されます。どのストーリーも全くもって予測不可能、次はどう騙されるのだろうと、読んでいてワクワクしっぱなしでした。ただ、一つの難点をあげるとしたら、この本を読んだら最後、人が怖くなってしまうこと。最高に面白怖い1冊です。

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嘘の展覧会にようこそ。
〈逆クローズドサークル?〉〈赤い紐〉〈保健室〉〈20年振りの集まり〉など。子どもから大人まで、そこでは皆嘘をついていく。そんな嘘がもたらす、それぞれの末路はいったい??

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『このラジオは終わらせない』
送られたメッセージなどをもとにアドリブで生放送するのがDJ。そして曲やCMの間に一息を付いたりスタッフと打ち合わせや雑談をする。そんな風景が、だんだんと怪しい方向へ向かっていく。それも意図的に。

曲の合間に一ノ瀬を追い詰めていく篠宮。それをリスナーに悟らせないようにDJを続ける一ノ瀬。何と言う緊迫感。

そして決着。でも、それに続いてどんでん返しが続く、続く。そのみんなが嘘なのか? 呆気に取られる。DJとして話しながらのどんでん返し。でも、それをする必要があった。ただそれは、阻止されてしまった。それは仕方ないことだとは。ならば一ノ瀬と共に祈ろう。それしかないから。

『ミステリ好きな男』
わざわざ作ったようなシチュエーション。半分冗談だとしても、殺人事件が起きないように牽制していく瑛太はやりすぎではないか?
ところが、事態は全く予想もしていなかった〈逆クローズドサークル〉とも言うべきものになるとは。高田のあまりの執念とその無茶な論法に言葉も出ない。それを切り崩していく瑛太。明らかなされるものは、みんな嘘なのか?
最後に、一番の大嘘つきに愕然とした。

『赤い糸を暴く』
赤い糸の意味。それが、彼女の人生と共にだんだんとわかっていく様子に読み入った。赤い糸に感動的な結末が。
しかし、それは〈勘違い〉。全ての話がガラガラと崩れていき、残ったのは〝彼〟の嘘だけ。

『保健室のホームズ』
小学5年生で転校してきたが保健室登校の朔太郎は、話好きな安楽椅子探偵。彼とのやり取りで人見知りが治っできた八幡が集めてきた情報で推理する。小学生版〈ホームズとワトソン〉の推理。でも、それがこんな問題に直面するとは。小学生にとっては理解し難く、大人には辛すぎるだろう。
そして、一件落着してから始まる独白。嘘を作り続けてきた。その理由を知った時、頭脳だけはホームズの〝彼〟にぞっとした。

『嘘つきたちへ』
過疎地の小学校を卒業後して20年振りに集まった面々。
話がだんだんと、亡くなった翔貴の事になっていく。いや、そうさせられていく事に一郎は気づく。なぜ? それだけではない。集まって同級生だって本当に本人か? そんな不信感が渦巻くの中で、〝あの時皆でやった事〟について、20年後に嘘をついていた事をやっと認める。
でも、それを引き出すための嘘の数々に唖然とした。このために、どれだけ嘘が準備されたのか。でも、この20年の前の真実は、もうそっとしておいてもいいじゃないか?
でも、それでは納得できなかったのか。20年前から他のみんなに対して更なる嘘をつき続け、そして今、やってはいけない〝嘘〟までついたと〝その中の1人〟にとっては。なんて悲しすぎること。

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これは、嘘を着いた人々の物語。それが人々の運命を狂わせていく物語。自分を助けるためであっても、嘘は最後には自分の首をしめていく。様々な場面で、色々な人々が、それぞれの理由で嘘をつく。でも、その終着点は必ず同じ、それが心底を寒くさせた。

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第1回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」を含む短編集。
小倉さんは現在は会社員とのことですが、この先もどんどん書いていける実力のある作家さんだと思います。
想像ですが、かなりの量のミステリを読み込まれているのではないでしょうか。

文体は会話が多くて、とても読みやすいのに軽すぎず、独特のリズムがあります。
普通の情景が少しずつ歪んできてジワジワと怖くなってくる感じ、しかも安易にグロに逃げたりしないところが素晴らしいと思います。
(ものすごく重箱の隅をつつくようなことですが、イマドキの小学生が自分の級友を「クラスメイト」と呼ぶものなのか、「クラスの友達」と言うのではないか、だけ引っ掛かりました。)

最初に受賞作を拝読して、これはすごい!と思ったのですが、他の短編も大変おもしろかったです。
ミステリにありがちなこととして、終盤のネタばらしの際に説明的になる傾向が少しありますが、そこがクリアされれれば最強でしょう。

この先どんな作品を生み出していただけるのか、楽しみで仕方ありません。

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え?それも嘘だったの?最後まで嘘にひっくり返されていく「嘘つきたちへ」
暴くなんて書いてあるのにほっこりしたわ…と思って読み進んでいたら赤い血が目の前に見えるような結末「赤い糸を暴く」
まだ善悪をわからない小学生だから…いやホントに?「保健室のホームズ」

それは演技?欺瞞?
嘘か実(まこと)か読み終わるまでわからない

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もうすでに出来上がっている文体。この焦燥感ある文章がデビュー作なんて驚きです。「このラジオは終わらない」の緊張感はたまりませんでした。引き込まれるように周りをシャットアウトして読むことができました。「嘘つきたちへ」は一筋縄ではいかない展開が裏切られるようで楽しめました。短編一つ一つのまとまりがよく、読みやすいのも良い感じです。

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読み始めてから、とめられず、一気に読みました。
どのストーリーもレベルが高いです。
テンポも良くて読みやすいのは、今のご時世、ポイントが高いですね。
広い世代に楽しんでもらえそうです。
図書館でもリクエストが増えるのではないかしら、と予想しております。

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どの短編もドキッとする展開で、登場人物や物語の流れ方が私達の日常に近い分、じわじわと怖さが押し寄せてきます。
『嘘つきたちへ』はさすが第1回創元ミステリ短編賞受賞作です。どれだけ事前情報を手にしていたとしても驚きの大きさが変わることはない、と感じました。
『このラジオは終わらせない』が一番好きな作品。真相に迫っていく緊迫感や仕掛けの驚きはもちろんですが、味わったことのないせつない人間ドラマがしみました。

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