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ぼく、バカじゃないよ 表紙

ぼく、バカじゃないよ

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刊行日 2025/05/20 | 掲載終了日 2025/06/05

ハッシュタグ:#ぼくバカじゃないよ #NetGalleyJP


内容紹介

5歳から6歳までの「とっちゃん」のお話。みんなと一緒のことができない子供たち、そしてそんな子供時代を過ごした全ての大人たちに、マイペースなとっちゃんが教えてくれる大事なこと。

5歳から6歳までの「とっちゃん」のお話。みんなと一緒のことができない子供たち、そしてそんな子供時代を過ごした全ての大人たちに、マイペースなとっちゃんが教えてくれる大事なこと。


おすすめコメント

「ぼくはだれかをやっつけたくありません」という、主人公とっちゃんは幼稚園で「バカ」と言われてしまいました……。芥川賞作家が描くせつなく温かな童話。

忘れないで。あなたもわたしも、こどもだった。幼稚園に行きたくない。 学校も嫌 !  藤野千夜さんが描く「いやいやえん」。(児童文学作家・角野栄子)

『団地のふたり』(NHKにてドラマ化)の著者による大人から子どもまで全ての人に贈る童話

「ぼくはだれかをやっつけたくありません」という、主人公とっちゃんは幼稚園で「バカ」と言われてしまいました……。芥川賞作家が描くせつなく温かな童話。

忘れないで。あなたもわたしも、こどもだった。幼稚園に行きたくない。 学校も嫌 !  藤野千夜さんが描く「いやいやえん」。(児童文学作家・角野栄子)

『団地のふたり』(NHKにてドラマ化)の著者による大人から子どもまで全ての人に贈る童話


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784652206874
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 272

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NetGalley会員レビュー

とっちゃんは、しゃべるのが苦手です。こういう風に思ってるんだけどなぁということを、うまく言葉にできないんです。それに慣れているお母さんや保育園の先生は「〇〇なの?」と聞いてくれるから、首を振ったり、横を向いたりして気持ちを伝えることはできるけど、それ以上の細かいこと、何で嫌なのかとかの説明はできないんです。

家に遊びに来たおばあちゃんだけは、とっちゃんと上手くおしゃべりができます。なぜかって?おばあちゃんはとっちゃんに命令してこないから。ちゃんと、とっちゃんと向き合ってくれるからなんだよ。

うまく説明できないばっかりに、ドンドン追い込まれてしまうとっちゃん。切なくて、苦しくて、泣きたくなるのはあたりまえだよね。大人って、どうしてあんなに勝手なんだろう? いらないって言ってるものをグイグイ押し付けてくるのはなぜなんだろう? 真剣に聞いているのに、どうしてちゃんと答えてくれないんだろう?


とっちゃんみたいな大人もきっと大勢いるよね。結論ばっかり急いで、ちっとも人の話を聞いてくれない「声の大きな人たち」にペシャンコにされてしまっている人たちがいるってこと。親とか、先生とか、上司とか、偉そうなこと言う人たちにわかって欲しい。

そして、一番大事なのは、とっちゃんのおばあちゃんみたいに、ちゃんと分かってくれる人が増えるといいなぁってこと。

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「あんたは、ゆっくり勉強したらええからな。どんなに時間がかかっても…とっちゃんは、それでええよ」

九州にある社宅に両親と1歳下の弟と暮らす5歳のとっちゃん。
父の転勤により、横浜の団地への引っ越しが決まる。
飼い犬のぽーちゃんとの別れ、新しい自転車、知能テストなど周囲のうまくなじめない少年の心を描いた作品。


惜しむらくは著者の名前の表記が間違っている。

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5歳のとっちゃんは、マイペース。
朝起きるのも嫌だし、幼稚園には行きたくない。
おしゃべりは苦手で、お話できるお友達もいない。

でもとっちゃんは色んなことを考えている。
飼っていた犬を引っ越しのときに連れていけないと聞かされたときのとっちゃん。そうだよね、どうして連れていけないかなんてわからないよねと言ってあげたくなる。
とっちゃんの視点から語られることで、少し視線が低くなるのを感じた。

マイペースはいけないことなの?
やりたくないことをやりたくないって言ってはいけないの?
おしゃべりが上手にできないってダメなことなの?
「バカ」って言葉は子どもだって大人が言われたって傷つく。
他人と横並びで出来ることは当たり前ではない。誰だって出来ないこと苦手なことがある。
だから、おばあちゃんみたいな考えの人がいてくれたらどれだけ気持ちが楽になるだろう。
自分と他人を比較して落ち込むことのある大人の心にも、おばあちゃんの言葉が優しく効いてくると思った。

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5歳のとっちゃんが自分の暮らしを、自分の目とことばで語る。
とっさにことばが出ないとっちゃん。食べるのも遅い。幼稚園は嫌い。自転車も大嫌い。
親も先生もとっちゃんにきちんと向き合ってくれない。
自分の気持ちをやっとこさ伝えても、大人がさせたいことを押し付けて来るその勝手な言い分に納得できないとっちゃん。
園で友だちに「バカ」と言われたことを引きずるとっちゃん。
個性なのです、全ては。
園の先生と母親の間で交わされたであろうとっちゃんの発達のこと。
おばあちゃんの言う通り、ゆっくり大きくなればいい。

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完全なる子ども視点の物語で、子どもの目から世界を見れる貴重な体験ができました。
子どもが自覚しない小さな嘘やとっちゃんの無気力にドキっとしたり、犬のポーのことを思うと哀しくて涙が出ました。
バカなんて言ってはいけません。そんな当たり前のことを再度教えられました。
まだ発達障害児への偏見が強かっただろう時代に、とっちゃんが優しくて大らかな家族に囲まれて良かったです。私は障害児の母なので、見習いたい大人がたくさんいました。
読ませてくださりありがとうございました。

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昭和テイストが濃く、とっちゃんの先行きが不安だったのですが、啓発ものというよりは、古きよき時代の家族ものという設定なのだとはたと気がつきました。
おそらく作者が芥川賞作家でなければ、この内容は出版されなかったでしょう。
ですが、だからこそ、これから続巻が期待できるし、どんな展開が待ちうけているかと興味も高まります。だって、とっちゃんはまだ小学校にも入っていないのですから。
とはいえ、「ちのうテスト」などと被験者に話しながら実施することなど現代では絶対にありえませんし(過去はわかりませんが)、教育関係者が読むと不満もでてくるかもしれません。
続編では、是非、様々な取材をふまえて書いてほしいです。
そして、とっちゃんが、大人になり、就職し、結婚し、家族とともに生きていく、希望に満ちた話しになればいいなあと思いました。

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幼稚園に通うとっちゃん。心の中に言葉はあるのに、それがなかなか出て来ないし、いくら誘っても自転車の練習をしない。親はきっとどうして他の子や弟と違うのかと戸惑っている。先生はこだわりが強い子だと思ってる。それでも当の子どもの中にはきっと、もっと自分のままでいたいという思いがあるんだろうな。どうして作者はその思いがわかるんだろう。読みながら泣きそうになりました。

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子どもからの目線がとてもリアルだった。
いろいろ思っても、それを言葉に出せないんだよね。
どうして、大人はわかってくれないんだろうね。
大人は、大人の都合でしか物事を見てくれないんだよね。
自分が子どもだったことの、自分の気持ちを上手く伝えられないもどかしさだった李、わかってもらえない靄もした気持ちを思い出した。
自分が母親になって、自分の子どもたちに、わたしの都合で子どもの気持ちを軽く扱っていたことを思い出して、悪いことをした、と胸が苦しくなったりもした。
とっちゃんは、これから、どうなるんだろうか。
とっちゃんにおばあちゃんがいてくれてよかったけど、おばあちゃんは、おばあちゃんだし、近くに住んでないからなあ。
小学校の先生がおばあちゃんのような人だったらいいなあ、と思う。
とっちゃんのことを理解してくれる人だったら。
とにかくリアルだったから、物語の中の出来事なのに、彼の将来が気になってしまう。

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そっか、そんな風に心の中で考えているのね・・・・

教育業界の端っこで子どもたちに関わる身として、身につまされる内容の本でした。
頭のなかで、心からの声が溢れそうになっていることはなんとなく気づいていたけれど
とっちゃんのこのお話を読んで、そうだよね、そう考えているんだよね、と
「わからない」「たぶん本当にはわかってない」大人の一人として、心が痛くなりました。

とっちゃんが大きくなるころ、団地も少し古いスタイルってなっていくけど、
とっちゃんのような子どもたちはもう少しだけ、どうやったらよいのかなってわかるように
なってきているよ、と話してあげたい気持ちになりました。

でもやっぱりそれでも、ちゃんと理解はしていないんだろうなぁと、忸怩たる気持ちも残り
とっちゃんの話をもっと聞きたくなりました。

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近年、発達障害と診断される子どもたちが増えている。一見、他の子と並んでいてもわからないので、もしかすると、私の幼児期の半世紀前からそうだったのかも知れないが、当時は子どもの数が多く、きめ細やかに気を配れなかったのかも知れない。ただ周りの支え合いが今と昔では大きく違うのだろう。特に子どもたちの世界は無邪気な反面残酷であり、本作でも引っ越してしまう女の子以外の友だちはそうだ。母親でさえ時として苛々してしまう。おばあちゃんくらい懐が深くなると大らかな優しく子どもを包み込むことができるのにと考えさせられる。読むは易し、だが考えさせられる作品です!

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ぬくもりのある先品でした。
主人公が 素直ないいコで
読んでいて微笑ましかったです。

いう を ゆう 
と表現してあるところもぬくもりがあってよかった。
 
ポーちゃんはどこにいったのでしょうか
ずっと気になっています。

これからも 続いていく日常
主人公は 先 どういうふうに
生活を楽しんでいくのかなぁ
たっくさん 楽しいコトをみつけて
たっぷりと 月日を楽しんで
成長していってね♪

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文字の大きさやイラストの量から、対象年齢は中学年〜くらいでしょうか?ですが、終始主人公とっちゃんの語りなので、ちょっと物足りないかもしれません。例えば大きくなって口調がもう少し大人っぽくなったとっちゃんが、あの時の自分の気持ちを話す、みたいな文章の方がよかったなあと個人的には思います。作者の意図は伝わるので、読書感想文むきかもしれません。
読みたいな、と思わせるタイトル(フォント)とイラストでした。

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著者と年代が同じせいか、自分の幼少時代を思い起こしながら読んだ。私もどちらかというと、みんなと同じようにはすんなりできない子供だったので、とっちゃんの気持ちがとてもよく分かった。周りの祖父母や両親、弟、みんなとっちゃんにとてもやさしく温かく接してくれている。色々出来ないこと、言えないがあるとっちゃん。小学生になるので、おばあちゃんがとっちゃんに、お話してくれるところで終わっているのだけれど、私も昔の自分におばあちゃんの言葉を聞かせてあげたいなぁとしみじみ思った。児童書だけれど、むかしとっちゃんだったような大人にも心に響く一冊。当時は自分のことでいっぱいいっぱいだったけれど、当時の、今の私よりもはるかに若かった自分の両親の思いも、想像しながら読んだ。子供から大人まで、いろんな年代の人に手に取ってもらって、ゆっくり味わいながら読んでもらいたい一冊。

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