本書を読んでまず思ったのは、最近の中学生は大変だなあということ。自分の中学時代を顧みると、家で勉強は宿題以外やった覚えがない。高校までは山間部の小さな公立だったが、大学は京大の工学部（電気）に進み、そのまま大学院修士課程まで居続けた。それでも受験勉強は高3になってからだ。最近は小さいうちから塾に行くのは当たり前（幸いなことに田舎だったので、私の住んでいるところにはそんなものはなかった）のようになっており、スマホやゲームなど勉強の邪魔になる者も多い。
　気になったのはノートをとることがかなりあったことだ。私自身はノートをとらない主義だ。必要なら教科書に書きこめばいい。ノートを作るのは時間の無駄である。時間は有限である。節約できるところは節約すべきだろう。赤シートも使ったことは無い。
　いいと思ったのは、朝型の勉強法を無条件で進めていないところだ。私も朝は弱く、絶対に夜型なのだが、本によっては朝型を絶対視しているものがある。これは自分に合ったやり方を見つけるべきだろう。また勉強手帳という方法も面白いと思った。
　勉強法は、本に合ったものをそのままやっても意味がない。色々なものを参考にしながら本書にもあるように自分にあった方法を編み出すことに意味があるのだ。

中学生の子どもがいるのでリクエストさせていただきました。

「勉強ってなんのため？」
から始まり、

「勉強してよかったこと」
「勉強でかなった未来」

などが紹介されていて、読み進めやすいです。

机の向き、部屋の温度など、勉強に集中して取り組みやすい環境作り、ダラダラスマホのやめ方、休憩の取り方、ノートを見やすくするコツや文具についてなども、写真入りで詳しく紹介されていて勉強になります。

そのほか、各教科の勉強法、習慣化するためのコツなども丁寧に解説されていて、タイプ別の学習法、暗記法なども提案されていて、書籍全体がカラフルで可愛らしいのもワクワクします。小学校高学年から大人まで楽しみながら読める本だと思います。

自宅の本棚において子供に手に取ってもらいたい一冊だと思いました。残念ながら新しい勉強方法は見つけられませんでした。でも中学生にとってはいいのかな、全て完璧には真似できないけれど、少しづつ取り入れたら自己管理ができる子になって、自己肯定感も上がりそうですね！
お勧め文房具なども載っていて、女子中学生には見て読むだけでも楽しそうです。
1400円という値段設定も好感が持てます！