ダーウィンの むすめ
パパと エティの さんぽみち
ローレン・ソロイ 作 / まつかわまゆみ 訳
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刊行日 2025/03/26 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#ダーウィンのむすめ #NetGalleyJP
内容紹介
「パパ、ようせいって いるとおもう?」おさない娘の質問にダーウィンはどうこたえる⁉エティは おとぎばなしが だいすき。ようせいをしんじてる。パパは「かがく」がだいすき。パパは 「しょうこ」がないものをしんじるのはむずかしいっていう。パパとエティ、みどりのなかをおしゃべりしながらさんぽするのがだいすき。そして、おたがいのことがだいすき。ダーウィンが10人の子どもをもつ、子煩悩な父親だったという事実をもとにした物語。エティは成長し、ダーウィンの原稿を編集するなど、大切な右腕となりました。ちいさなエティとパパが交わしたかもしれないおしゃべり。科学的な思考にも、こころをひらいて想像のつばさを広げることが大切だということを教えてくれます。
おすすめコメント
大阪万博でも注目されている「STEAM教育」に役立つ学習資料として、今、科学者、技術者、工学者、アーティスト、数学者の伝記や伝記絵本が読まれています。この絵本は「進化論」で有名なダーウィンと、後に科学者になった娘との日常会話を描いたお話ですが、一番素敵なのは、理論的思考のダーウィンに「ようせいがいないっていうしょうめいもできないでしょ?」と言う娘の問いに対して「ありがとう」(娘が「なにが?」)、「へんけんおないこころでいることをおもいださせてくれたからだよ」(娘が「どういたしまして」)という会話の部分です。実際にそう言ったかは?ですが、今の日本で、実際に父と娘がこんな会話が出来たら良いと思いました!
販促プラン
書店さん向け、図書館さん向けのPOPのご要望があれば、お送りします。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784566081079 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー

偉大な科学者、チャールズ・ダーウィンのすてきな側面を見た思いがします。10人の子どもの父親として、ダーウィンが子どもと対等な立場で向き合っていることがわかるお話でした。
エティと散策しながら、お互いの考えを述べ合うシーンは、ふたりとも臆することなく、またおもねることもなく、違う意見は違う意見として交わしあっているのがとても印象的でした。
妖精を信じたいエティは堂々と自分の思うところをことばにするし、ダーウィンは科学者らしく現実のすばらしさと不思議さをエティに伝えます。絵もすばらしく、森の中の生き物の命を感じられるような生き生きとしたものでした。

ダーウィンと幼い娘エディとの散歩しながらの会話。その中に、より深く考えること、科学的に考える態度を、更にきちんと観察する大切さが、シンプルにわかりやすく示されていた。絵本が持つ広がりを実感させてくれた。
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チャールズ・ダーウィンは子煩悩で有名だが、その中で彼の著作を助けもっとも信頼されていたヘンリエッタの子ども時代を描いた絵本。
幼いころのヘンリエッタ(エディ)の意外な面を知る事ができた。
「信じる」ということと「証拠がある」ということについて、散歩しながら話す2人。幼いエディの聡明さに驚かされるとともに、それをきちんと聞くダーウィンの態度に感心した。
そして、セリフがない最後のページの絵を見て言葉を失った。
絵本であっても、深く考えることを、証拠をもとに科学的に考える態度を、そしてきちんと観察する大切さをしっかりと伝えてくれていた。
絵本のもつ広がりの素晴らしさを、改めて教えてもらった。

偉大な研究者のダーウィンがこんなにも、子煩悩だったとは驚きです。
そしてどんな質問にも、こどもあつかいせず答える姿が素敵です。子どもだけど子ども扱いされたくない、そんな気持ちを懐かしく思い出しました。
「しょうこがないものをしんじるのはむずかしいよ」と言いながらも、子どもの豊かな発想や想像力を否定せず話を聞いてくれるダーウィンの優しさが伝わってきます。
もしかしたら、本当にこんな会話をしながらダーウィンとエティは散歩していたのかもしれませんね。
当時を思わせるレトロな雰囲気のイラストや色づかいからは、散歩道の土の匂いやエティが見上げる森の風景まで感じられ、とても素敵な絵本でした。

たとえば、「パパ、ようせいって いるとおもう?」と聞いてみました。パパは「しょうこのないものを しんじるのは むずかしい」というけれど、エティが言うことを決して否定はしません。
そう、証明することはできないけど、そういう風に考えるのはいいことだと思っているのです。もしかしたら、見間違いかもしれないけど、妖精がいるって感じることがあるとエティが言うと、パパはエティのそういう自由な考え方が好きだなぁ、そういう偏見のない考え方を思い出させてくれてありがとうって言うのです。
こんな会話をしながらお散歩できるって、何てステキなんでしょう!
こどもの想像力を大切に考えてくれるパパは、世界一ステキなパパです。

私たちは学者としてのダーウィンしか知りませんが、この絵本を通して、良き父親で子煩悩なダーウィンを知ることができます。
娘エディのどんな質問にも、茶化したりすることなく丁寧に答えるダーウィン。
絵本の中のダーウィンとエディのやり取りを通して、”しょうこ”について考えたり、生き物について興味を持つ子供たちが出てくることでしょう。

普段の会話の中で自然に議論を交わす事の出来る親子関係が素晴らしい。
自分の意見を一方的に押し付け合うのではなく、尊重し合う会話は発展的な考え方を養うのでしょう。
ぜひ一度手にとって読み、子どもたちと意見を交わしてみたいです。

自然を愛するダーウィンと、妖精を夢見る娘のエティ。動植物に囲まれた庭のサンドウォークを散歩しながら、世界の不思議さについて話している。ここを数え切れないほど一緒に歩いて語り合ったのだろう。チャールズは決して子ども扱いしないでその純真さを喜んでいて、大きな優しさを感じる。否定せずに可能性を先へ繋ぐ、何が真実かなんて誰もわからないのだから。小さな自然を見つめ、足下の花ひらや蟻や石ころの立場になって想像しては微笑みが生まれる。そんな心を保てる人は、二つの世界観を行き来しながら、この星の輝きを感じているのだろう。

ダーウィンと娘が散歩しながら対話する。娘は筒に「パパ、ようせいって いるとおもう?」と問い、ダーウィンは大人の思考で答えるが、娘の返答は。娘の言葉をちゃんと汲んで自分の思索にも活かしたであろうダーウィン。子どもの柔軟な考え方は目から鱗が落ちるような言葉を紡ぐことがある。大人はちゃんと子どもの言葉を聞かねばならないとも思わせる。

忙しいとついつい子どもの質問にたいしておざなりになりがちな親御さんが多いのではないでしょうか。
この本は、あのダーウィンがむすめのヘンリエッタに問われた質問に対して、向き合う姿が描かれています。
小さなことにきちんと疑問をもって質問でき、その答えに対してまた自分なりに考えて、さらに質問する、
そんなヘンリエッタの姿はとても賢くもあり、思考が育っていることがわかります。
これは輪廻のようにめぐる問題で、父ダーウィンが答えるときに、考える余地を残して答えていること
決めつけていないこと、相手の思考を促していること、むすめヘンリエッタがそれにしっかりとついてきて
さらに自分なりにいろいろ考えて言語化していることから、良い循環が起きていることがわかります。
これが教育の真の姿の1つです。