廃集落のY家
遠坂八重
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刊行日 2025/07/02 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#廃集落のY家 #NetGalleyJP
内容紹介
あの廃集落には、絶対に入ってはいけない――。
『死んだら永遠に休めます』が話題沸騰!いま最も注目を集める著者渾身のホラーミステリ。
五感を震わす戦慄から抜け出せなくなる。畳み掛けられる謎と怒涛の展開に衝撃と恐怖が止まない、一気読み必至の新たな著者の代表作が誕生。
令徳大学文学部一年生の小佐野菜乃(おさのなの)は、新歓合宿で同学年の蓬莱倫也(ほうらいのりや)、泉秋久(いずみあきひさ)と出会う。三人とも、怪異、ホラー好きという共通点で意気投合し、『怪異研究会』を立ち上げることになった。しかし、その後突然、蓬莱が音信不通になり行方がわからなくなってしまう。泉がXで見つけた動画には、夜の草叢に首を微妙に傾けてまっすぐ立つ、蓬莱によく似た男性が映っていた。その動画が撮影されたと思われる場所へ蓬莱を探しに行った2人は、目は虚ろで禍々しい黒い靄をまとった無機物のような彼の姿を目撃する。一方、菜乃のもとに、十八年前に起きた凄惨な事件に関する差出人不明のメールが届く。そして、泉と菜乃の身にも異変が起こり始める……。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784758414852 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー

これは怪異か呪いか…早く先を知りたいのに、気持ち悪さでゾワゾワとする感覚とゾッとする怖さでなかなかページをめくれない。しかし、最後まで読み切ったあとには納得感があり面白かったです。最後の最後にゾッワーーーーーーーがありましたが…。
結局、一番怖いのって人間なのかもしれないです。良かれと思ってやってることも、視点が違えば悪になることは多くなる。被害者も加害者になりうる。ホラーは苦手ですが、遠坂先生が書かれたと聞いてぜひ読みたい!と思いました。ゾワゾワとぎゃーーとふむふむ、そして少しの悲しみといういろいろな感情が押し寄せてきてとても面白かったです。

ある日突然音信不通になった友人。
見つけ出した彼は虚な無機物のような姿になっていた。彼に一体何が起こったのか?
複雑に絡んだ謎。次々と襲いかかる怪異。
まったく予測できない展開に一気に引き込まれる。
最後の1ページまで
永遠に繰り返される緊張と恐怖。
普通のホラー作品では物足りないと感じている人にこそ味わって欲しい。
尾を引く恐怖へ誘う、強烈な読書体験。
ちょっと覗いてみたくないですか?

3人が結成した「怪異研究会」。投稿動画への圧力、相互援助会、18年前の事件、廃村の幽霊屋敷など、関係を見出せない一連の事態の中、1人残った菜乃はどんな体験をするのか?
このホラーはかつて無いラストを迎える。真の解釈に至るために、どうか2度読みを。
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『死んだら永遠に休めます』の次の作品、と言うことで、迷わずリクエストした。
すると、「からたちの歌」の綺麗な歌詞から始まっていた。そして始まる。予想もつかない展開のホラーが。
性格は違うがオカルトが心から好きと言う共通点から3人が結成した「怪異研究会」。そして、オカルト体験を求めていく。
このままではステロタイプのホラーとなっていったろう。ところが蓬莱が行方不明になったことから、〈路線〉からどんどん逸脱していく。
関係が無いとしか思えない、不気味な事柄が次々と述べられていく。
兄弟の性格が変わった?
相互援助会とは何をする組織?
首が曲がるのはなぜ?
動画投稿への圧力の理由と目的は?
18年前の殺人事件は関係あるのか?
自然災害が多発した廃集落にある幽霊屋敷Yとは?
とうとう1人だけになった菜乃は、民俗学の藤石教授と共にこれらの謎を結びつけようとしていく。そのために自分もまた恐ろしい体験をする事になる事も知らずに。
そして、「からたちの歌」がプロローグにある意味とその優しさと悲しさに触れる事で、このホラーはかつて無い終末に向かっていく。とうとう全てが結びついた時、予想することなど不可能な真実が浮かび上がってきたのに、文字通り言葉も出なかった。天地がひっくり返ったのだから。
どうか、プロローグから改めて読んでいって欲しい。全ては繋がっていたことがはっきりわかるから。そして、それがもたらす解釈に、人とはいかに視野が狭い存在かを実感するから。苦しみと恐怖だけでなく、誠意が浮き出してくるから。

読み始めたら絶対に最後まで読んで欲しい。
物語自体は読みやすく、スイスイと読めてしまうけれど、最後の最後大逆転が最悪すぎる。
本当に怖いのはお化け?呪い?それとも…?なホラー小説
読了の後味の悪さが残り続ける1冊です。

注意!注意!閲覧注意!!
怖くて、怖くて、一人きりになれないじゃないですか!
ホラーだけど、サスペンスだけど、物語の根底に流れている、あまりに静かな、でも鋭く映し出す社会と家族が抱える影と光を、たくさんの人に見届けてほしいと強く願う一冊です。
固定観念がガラリと変わる、恐怖の概念が変わる、これからの人生の財産となる読書体験でした。

遠坂八重先生の出版長編作は3作とも全て拝読させていただいており、ミステリの中に人の心を動かすストーリーが素敵な作家さんと思っておりました。本作はテーマが過去にないホラーということで、どのようなストーリーになるのか楽しみに読ませていただきました。
序盤はホラーの雰囲気もなく、普通の学園もののようなストーリーでしたが、急にホラー感が出て引き込まれていきました。
第1章では、ネットの掲示板やYouTubeが情報源となって調査が進み、またそれらから恐怖が迫ってくるところが身近に感じました。助けてくれる教授のキャラがポップで明るい感じなのでホラーな感じが中和されてて教授パートが読み進めやすかったです。
2章以降から急に展開が進み、真相が明かされていくのですが、その真相も今までにないタイプで、ホラー「ミステリ」感があってとても好みでした。どの章も、油断してたらホラー描写が急にやってきて、そのメリハリで読むペースを落とすことなく最後まで駆け抜けれました。
ホラーでは、怪異の背景となるストーリーに納得感がどれだけあるかが大事だと思いますが、本作は怪異自体の背景。そして、友人の蓬莱家の背景と、様々な要素がうまく噛み合わさったホラーストーリーに感じ、とても納得感と満足感がありました。
今作で活躍の少なかった友人の泉や、すごい家系を匂わせてた教授と、続編が作れそうなキャラたちが残っているので、続きも読んでみたくなりました。

今は怪異、心霊スポット行かずに画像で観られる
興味本位で行ってはいけないと心から思ってしまった。
霊感のない菜乃のまわりにいる友人たちが次々と姿を消し
おかしくなっていく
菜乃は調べ始め1人恐怖の体験をすることになる。
あまり怖がっていないところがあり突き進んでいく姿に
何度も、もう辞めた方がいいと思ってしまった。
たまにくるゾワっとした気持ち悪さと恐怖があった。

はぁー…怖すぎ…。
最後まで気持ち悪さが持続しつつも、主人公の軽妙さに中和されてスイスイ読めました。
怪異よりも人間の方がよっぽど怖い。
ジツツメ様…。
断片がつながったとき、すっきりしたものの最後のオチにひぃ!と声が出ました笑
ザ・エンタメという感じでとても読みやすかったです。
ゲラ読みさせていただきありがとうございました!

霊感をまったく信じないわたしもその世界をしったかもしれない。主人公もわたしと同じかと思ったがその沼にはまっていく。核心に迫っていくのに危険さえ感じる。怖い怖い実に怖い。これはホラーだ。だからこれからの季節にもってこい。