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新釈 小泉八雲『怪談』 表紙

新釈 小泉八雲『怪談』

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刊行日 2025/07/21 | 掲載終了日 2025/07/21

ハッシュタグ:#新釈小泉八雲怪談 #NetGalleyJP


内容紹介

会社員の森下は、雪山で滑落死した同僚・能見香織の慰霊のため、上司や先輩と3人で登山に赴く。そこで山荘の主人から、「この山には遭遇した人間に〈問いかけ〉をする雪女の伝説がある」と聞き……(「ゆきおんな」)。大勢の死傷者を出したツアーバスの事故で、奇跡的に生還した芳一。後遺症で視力を失うも、一躍脚光を浴びて……(「耳なし芳一」)。有名作をモチーフにした全5編を収録。小泉八雲の代表作『怪談』刊行から120年、令和に妖しくおぞましい世界が蘇る!

会社員の森下は、雪山で滑落死した同僚・能見香織の慰霊のため、上司や先輩と3人で登山に赴く。そこで山荘の主人から、「この山には遭遇した人間に〈問いかけ〉をする雪女の伝説がある」と聞き……(「ゆきおんな」)。大勢の死傷者を出したツアーバスの事故で、奇跡的に生還した芳一。後遺症で視力を失うも、一躍脚光を浴びて……(「耳なし芳一」)。有名作をモチーフにした全5編を収録。小泉八雲の代表作『怪談』刊行から12...


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

担当編集者より

日本ホラー小説大賞受賞作家が新境地を切り開く、傑作ホラー短編集です。青春ホラーやパニック小説の名手である雪富さんですが、今回は正統派のジャパニーズホラー。現代を舞台に、「ゆきおんな」「耳なし芳一」「ろくろ首」「飴を買う女」「狢(のっぺらぼう)」という有名作をモチーフにした、五つの怪異にまつわる物語を収録しています。しっとりとした語り口で描かれる怪異は、ぞっとしたり、おぞましかったりと迫力満点。2025年の注目作を、どうぞよろしくお願いいたします!

担当編集者より

日本ホラー小説大賞受賞作家が新境地を切り開く、傑作ホラー短編集です。青春ホラーやパニック小説の名手である雪富さんですが、今回は正統派のジャパニーズホラー。現代を舞台に、「ゆきおんな」「耳なし芳一」「ろくろ首」「飴を買う女」「狢(のっぺらぼう)」という有名作をモチーフにした、五つの怪異にまつわる物語を収録しています。しっとりとした語り口で描かれる怪異は、ぞっとしたり、おぞましかったりと...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784488029302
本体価格 ¥2,000 (JPY)
ページ数 256

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

名作『怪談』の各話が現代に甦る。いつの時代にも人は闇を恐れる一方で魅入られるから。夜に人工の光が満ちるから、更におぞましく人の心をえぐる姿になって。
そんな『怪談』のオマージュであり、それを超えた寒気をもたらす短編集。

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『白い吐息 新釈「ゆきおんな」』
「私のこと、好きだった?」 雪女のこの問いは3人全てに向けたものだったのか。そこから見えてくる男の隠し持つ本性。それが表の顔といかに違うものかを見抜いていても、あえて問いかけていく彼女の心がいかに寂しかったか。言葉もなかった。

『デラシネの頭骨 新釈「ろくろ首」』
ろくろ首が事件を起こしていると確信する刑事の剣崎。栄生はその根拠である本は創作であると呆気なく述べて、彼を悪夢から解放してくれた。そう、ありえる筈はない。
ならば、その後に見つかった状況証拠などは、どう解釈すれば? 剣崎が最後に出会った相手は誰なのか? そう、真実はどれなのか? いや、そんな決まりきったものさえ本来ありえるのか?
読み終わっても、不気味さがずっと尾を引いていた。

『マイ・ファミリー 新釈「水飴を買う女」』
〈水飴を買う女〉が〝僕〟と美保を相手と定めた。その瞬間からの2人の変貌、父性と母性に火をつけられ、それ以外の事を考えなくなった様子に唖然とするしかなかった。喧嘩が絶えない夫婦から同志へと変わった2人のブレのない連携した行動。
でもこれは、現代版〈水飴を買う女〉ではなかったの。現代が抱える更におぞましいものではないのか?
〝それ〟により認知を狂わされた〝僕〟と美保の幸せはこれからも続いていく。現代の闇の闇乃中で。

『午前零時の講演会 新釈「耳なし芳一」』
高速バスの事故での生き残りとして有名人となった芳一(よしかず)。誰もが知り、誰もが優しく憐れみ、誰もが尊敬する盲目となった芳一。
彼はオリジナルの「耳なし芳一」と同じ方法で助かろうとする。でも、こんな〝盲点〟があったとは。現代だからあり得るこんな落とし穴があるとは。思わず絶句した。

『『贖罪』という名の人形 新釈「貉(のっぺらぼう)」』
人形作家翠雨の最後で最高の作品「贖罪」。でも展示されたのは本当の「贖罪」ではなかった。それを指摘した見知らぬ男ら4人家族。最後のシーンで、今は亡き翠雨とその4人の、想いが重なった瞬間の悲しみ、感謝、そして悼み。それが一気に流れ込んできた。だから、無貌の人形達が愛おしく感じられた。
この短編集の最終話にふさわしい想いをありがとう。

いつの時代にも、人は闇を恐れる一方で魅入られる。だから、小泉八雲の『怪談』は読み続けられる。これからもずっと。
そしてその影で、〝今〟を生きている私達からも『怪談』が生まれていく。夜が人工の光で埋まっていく現代では、闇は狭く押し込められより濃くなっているから。そう思うと、背中にはっきりと寒けが走った。

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