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夜明けまでに誰かが 表紙

夜明けまでに誰かが

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刊行日 2025/07/30 | 掲載終了日 2025/07/30

ハッシュタグ:#夜明けまでに誰かが #NetGalleyJP


内容紹介

高校生のレッドは、キャンピングカーで友人三人、お目付け役の大学生二人と春休みの旅行に出かけていた。だが携帯の電波の届かない人里離れた場所で車がパンク。タイヤ交換をしたものの、何者かに狙撃され、すべてのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、いつの間にかサイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は、六人のうちのひとりが秘密を抱えている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は夜明けまで。閉ざされた空間で展開される極限の探り合いと謎解き。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作!

高校生のレッドは、キャンピングカーで友人三人、お目付け役の大学生二人と春休みの旅行に出かけていた。だが携帯の電波の届かない人里離れた場所で車がパンク。タイヤ交換をしたものの、何者かに狙撃され、すべてのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、いつの間にかサイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は、六人のうちのひとりが秘密を抱えている、命が惜しければそれを明かせと...


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

担当編集者より

キャンピングカーに閉じこめられた6人の学生。その中の誰かが抱えている秘密を暴かなければ、狙撃者に皆殺しにされてしまう――。あらすじからすでに衝撃的ですが、もう、めちゃめちゃ面白い作品です! キャンピングカーという閉ざされた空間で起きる約8時間の出来事を描いており、極限の状況下で、秘密を抱えた6人の探り合いや責任の押し付け合いが起こります。予測できない展開がとにかく素晴らしいのですが、さらに結末には驚きの真相も……。『自由研究には向かない殺人』の著者による、今年の東京創元社海外ミステリ大注目作品を、ぜひご堪能ください!

担当編集者より

キャンピングカーに閉じこめられた6人の学生。その中の誰かが抱えている秘密を暴かなければ、狙撃者に皆殺しにされてしまう――。あらすじからすでに衝撃的ですが、もう、めちゃめちゃ面白い作品です! キャンピングカーという閉ざされた空間で起きる約8時間の出来事を描いており、極限の状況下で、秘密を抱えた6人の探り合いや責任の押し付け合いが起こります。予測できない展開がとにかく素晴らしいのですが、...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488135096
本体価格 ¥1,400 (JPY)
ページ数 560

閲覧オプション

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NetGalley Shelf App (PDF)
ダウンロード (PDF)

NetGalley会員レビュー

ひとたびページを捲れば、読者も乗車人。
 そう思わせるほどに没入度の高い作品だった。
 楽しい旅行の相棒だったRVは正体不明の狙撃手によって瞬く間にクローズドサークルと化し、狭い密室に閉じ込められた男女六人による心理戦がとにかく面白い。

 彼らに課されたのは、六人のうち、誰か一人が抱えた秘密を明らかにすること。

 文字だけを見れば至極簡単な目標のように映るし、実際、私も序盤から「どうやって物語を膨らませるのだろう」と不安に思ったが杞憂だった。
 目標達成までの道のりに絡む、発砲を躊躇わぬ正体不明の狙撃手に対する恐怖(ホラー)や、RVからの脱出(サバイバル)が克明に描かれており、停車したRVを舞台としながらもドライブ感のある読み心地が生み出されているのだ。

 物語に本格的なスイッチが入るのは中盤以降。外へ向けられていた警戒は内へ転換し、サスペンスとしてさらに面白くなっていった。
 こうなると、もう読む手を止めることなどできない。
 主人公・レッドも含め、登場人物たちが抱える秘密。それは明かすべきなのか、誰にも悟られずに隠し通すべきなのか。
 レッドの視線を介して全員の一挙手一投足が怪しく映り、思わず私は、胸の内で「早く秘密を打ち明けてくれ!」と念じていた。
 すぐそばに死の香りの漂う、綱渡りのような先の見えない展開と併せ──特に、“ある人物”が矢面に立ったとき極限の度合いが増す──手に汗握らせたのだ。
 やがて一人一人の抱えた秘密が露わになるや全ての違和感は解消され、宙ぶらりんの事実が意味を持って繋がり、瞠目の真相が形成された。

 命を賭して語られなければならなかった秘密とは、何か?

 最後の最後まで衝撃的で予想外の展開が目白押し。締め括りも最高だった。
 これは、嘘と秘密を抱えて者たちによる『助け合い』の物語なのだ。

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タイトルが読み進めていけばいくほど、刺さってくるのが、絶妙でした。
外に内に、いろんな疑心暗鬼からのラストスパートが本当に凄かったです。
それぞれみんなが、信じたいもの、信じているもの、守っているものに敏感に反応して
物語が進んでいくので、サスペンスの要素もミステリの要素も存分に楽しめました。
ラスト、私は好きです。
やはりすごい作家さんだなと改めて思った1冊でした。

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ええっ?どうなるの!

タイヤが前も後ろもパンクして、
ガソリンも抜かれて、
RV車に閉じ込められて、
スマホも圏外。

で、狙撃者に虎視眈々と狙われて、
誰かが嘘をついている?
 
真夜中から朝まで。

長くも感じられるましたが、何がなんだかて一気読み。
この6人のうちの誰のせいで、こうなったのか。
考えながら、あっという間にラストへ。

外国ものは、こういうカラクリというか、
あるあるだなあと思いました。
地位や名誉のために、人を殺めるのに躊躇しないというか。

ホリーさんのミステリは、大好きですが、
ちょっと怖いなと思うことがあります。
えっ、人間がですよ。

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高校生と保護者役の大学生のグループで楽しい春休みのキャンプになるはずだったのに⋯⋯!?
キャンプ場へと向かう車が突然パンクするアクシデント。そのパンクの原因がとんでもない。これはトラブルに巻き込まれたのか?
そして、彼女たちの長い長い一夜が始まります。
主人公であるレッドは何かを計画しているのはわかるのですが、他のメンバーも何か秘密がありそう。閉鎖空間の中での犯人の要求をのむためのスケープゴート選びにはもう読んでて胃がキリキリしました。常に緊迫した空気が流れる中で知恵を出し合って生き延びようとするのですが、そこで醜悪さをさらけ出すメンバーもいて、仲間内でモメだす始末。
そんな人間模様を描きながら過去の事件を浮かび上がらせて全容を詳らかにするのはお見事でした。
辛い事件ではありましたが、希望が残る終わり方がこの作者さんの持ち味でとても好きなところです。

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とんでもない作品だった。
「自由研究には向かない殺人」のシリーズの3作目の「卒業生には向かない真実」も今までに読んだことのないミステリーで未だかつてない読後感だったのですが、それと似たような衝撃を受けました。
胸糞悪いところもあるし不快感もあり、純粋に大好きな話!というわけではないのに、こんなに心に残る作品はなかなかないと思います。
いろんな形のミステリを読んだ人にこそ読んでほしい、そう思える傑作でした。これはたくさんの人におすすめしたいです。

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ソリッドシチュエーションスリラーは様々な作品があるが、本作ではあらすじから、一体どうなったらこんな状況になるのか。と疑心満載で読み始めました。それも杞憂に終わり、これ以上ない納得感と、途切れない緊張感に一気読みでした。

  序盤から主人公レッドに(性格的にも)秘密がありそうな文が散りばめられており、事件が起こるまでの立ち上がりから目を離せず、ストーリーに引き込まれた。
 
 事件が起きると、なぜかのような状況になったのか犯人の目的が告られる。登場人物の緊張が一気に高まりそれが伝わってきた。また、登場人物の人間関係も明らかになり、今後の展開がスムーズに受け入れられるようになっていた。脱出を試みる。登場人物が次々に秘密を明かす。というのが定番ではあるが、定番であるがゆえにその見せ方。特に秘密の塩梅や納得感は非常に繊細で難しい問題ではあると思うが、本作ではそのどれもが見事にクリアされていたと思う。

 時間はさらに過ぎ、遂に主人公の隠していた秘密が打ちあけられる。伏線は序盤に丁寧にあり、やっと来たか。と読んだ人はみんな思うだろう。しかし、その後の一捻りした展開で読者全員の予想を上回る展開が非常に素晴らしく、正にこのシチュエーションを組み立てたピースとして最高の機能を果たしている。事件の全容を見たとき誰もが作者の虜になるだろうと思います。


 自由研究に向かない殺人シリーズでは、現代風のロジカルな捜査、推理、流れるような滑らで期待を裏切る展開がありました。本作でもその魅力が存分に引き継がれており、早くも次作への期待でいっぱいです。

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