総理にされた男 第二次内閣
中山七里
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刊行日 2025/09/25 | 掲載終了日 2025/09/25
ハッシュタグ:#総理にされた男第二次内閣 #NetGalleyJP
内容紹介
売れない舞台役者・加納慎策が、病に倒れた内閣総理大臣・真垣統一郎と瓜二つの容姿と精緻なものまね芸を併せ持つという理由で、真垣の“替え玉総理”を秘密裏に務めることになって2年。素人ながらも忖度のない発想と国民に寄り添った熱意あふれる言動で海千山千の政治家たちを凌駕し、世論を味方につけてきた。そんな政府にとって喫緊の課題は長らく低迷する経済問題だった。打開策を考える中、そこへ追い打ちをかけるように降りかかるパンデミック、自然災害、五輪などの難局の数々。さらに極東地域での緊張が急速に高まったとき、慎策と日本にとって最大の試練の時が訪れる――。
おすすめコメント
国民目線で忖度なしで真っ向から政治家たちに立ち向かい、山積するさまざまな政治問題に切り込んで突破する姿が「爽快!」と読者の反響を呼び、累計14万部(単行本、文庫、電子書籍を含む)を突破した前作。本作はその2年後を描く待望の第2弾です。
素人だからこその発想で政治問題を解決していく痛快さはもちろん、舞台役者の慎策が、国民の思いを胸に熱く呼びかける国会や記者会見での演説シーンは、とくに読者の心をつかんだ読みどころのひとつ。また、中山七里さんらしい“どんでん返し”のような手に汗握る展開はポリティカル・エンターテインメント小説としての真骨頂!
フィクションを通して楽しみながら政治を身近なものに感じながら、自分ごととして考えるきっかけになればうれしいです。たくさんの感想をお待ちしております。
販促プラン
【書店店頭宣伝物】
A4パネル、ハガキサイズPOP
をご用意いたします!
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784140057575 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 288 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

安倍元総理がモデルなのだと思う。リスペクトが強すぎるが、それはまあいい。総理の死で影武者になった男が代わりに難問に立ち向かうという形式、インバウンドを使った景気対策、大災害、感染病、東京オリンピック。台湾有事。反対勢力がかなり邪魔をする。台湾有事以外は事実なのだと思う。台湾有事の解決は日本が・・・ではなく米国のけん制がきいた。族議員、正義を掲げる者たち、反対勢力、外国。何かをやることはとても難しいしなかなか思うようには進まない。

開始早々に知るまさかの場面設定 これは面白い、の兆候だ
「された男」に居座りたくてて 懲りずに何度も何度も立候補したがる輩がいる
しかし、本書の彼にいたっては「瓜二つ」が、そこに居座ってしまった理由
それってあり? ありでした。
事由はさておき やるしかなかった
支持率下落 課題山積どころか
新型コロナウイルス感染症の蔓延 加えて東京オリンピック開催の是非
想定外が頻発 続発 止まらない
辞めますタイミングを考える いとま ないないない
だってオレ瓜二つだからさぁ。。。言えたら、いやいや言わせない
とどのつまり人 人ありき
すべては此処だった
やってくれるじゃないの!!!の読後感
嗚呼 日本の政府首脳にも言ってあげたい

現職の総理大臣の替え玉で、2年もその任に就いている慎策。設定は非現実的だが、世の中の動きは現実とリンクしている。
まさに渦中をともに経験しているかのような臨場感と、緊張感はいつの間にか政治を自分事として考える後押しとなっている。
慎策自身の性格や、行動力、発想などがどんどん総理として完成していくさまを見守る面白さと、大隈、風間といった癖がありながらも
国民目線を忘れない魅力的な政治家たちの発言に囲まれるのも、愉悦を覚えること極まりない。
さらに丁々発止のやりとりは、各省庁の省益や思惑発想の大臣や、さらには各国大使なども登場し、日々ニュースで流れていく日常の裏側
を一緒に覗く感じがまた面白い。
しかしながら、ふと思う。文中にもあるが、総理「真壁」(慎策)は、選挙によってえらばれていないという大きな秘密。
だからこその無欲さと、純粋さで突っ走れるのかもしれないが、この秘密はどこまで保持できるのだろうか。
そんな不安が時々よぎりながらの爽快感という、不思議な感覚をも味わいながら楽しめる一冊。

「地位は人を創る」
まさにこの言葉がピタリとはまる内容でした。前作よりも総理らしくなってきた。
風間との掛け合いも、ライバルを入閣させるのも全てが痛快でおもしろかった。
こんなにも国民の気持ちが分かる、寄り添える総理なら影武者でもいい。

総理の影武者が本物と入れ替わる。実に魅力的な設定だ。前作を読んだときには「政治家が本当に国民のためを思い、国民の方を向いて、国民のために政治をしたら世の中は変わるだろうに」などと素直に感じた。政治家を見ていればわかるが、政治家が見ているのは選挙だったり、利権だったり、ときにはお金だったりする。
ある企業の経営者と話したとき「お金なんてある程度からはありがたくなくなるもんなんだよ」と教えられたことがある。その人は若い頃からの苦労人で、ある企業で社内起業してなかなかの規模にまで育て上げた。自転車操業のように金のことばかりを気にして経営する日々があって、ある程度軌道に乗るようになり、年収もけっこうな額に達した。そうなると欲しいものがなくなってくる。金があるからビルを一棟買いしてみたら、それがまた金をもたらしてくれる。もう金は充分と思うと、なぜかまた経営がうまく行って収入が上がっていく。
そうなったとき、事業継承を考えたとのことだった。自分がいなくなった後、働いてくれたみんなが幸せになるようにしたい。経営は次に引き継げばいい。ナンバーツー、ナンバースリーは独立させて自分の会社を経営者として経営させたい。実際にそうして彼は亡くなった。
そんな人もいるのに、政治家には見習うべき人が少ない。みんな自分の目先の利益ばかりを見ている。
だからこの小説の影武者総理に憧れる。しょせん影武者だ。どうせいっときの身代わり。ならば自身の利益や利権のための政治をするのではなく、本当に正しい政治をすればいい。その潔さがこの小説の気持ちいいところだ。
現実の政治に失望しているからこそ、あり得ない理想の政治の小説を読み、幸せを感じる。これこそ最高のファンタジーにして、最高の夢想小説。
あー楽しかった!

前作の「総理にされた男」から時が経ち、また慎策の真垣統一郎が見られるとは思いもよらないことで、胸が躍りました。ここ数年の政治トピックとリンクするようなストーリーで、相変わらずの誠実さぶりにホッとしつつも、ハラハラしながら読みました。慎策と、その政治に感化され身近でサポートするメンバーも信頼できる人材で、国や国民のことを考え頭を悩ませている様子を見ると、自分ももっと政治に関心を持たなければいけないと思わされました。報道などでは、汚職や不倫、失言のニュースばかりに気をとられてしまいますが、本当に国のことを考えている政治家もきっといると信じたいです。

待ちに待った「慎策総理」第二弾!いやぁ〜相変わらず痛快でかね!慎策の演じる真垣総理!!リアルの政治家の大半が己の保身にばかり走り頼らなくみえることもおり、余計その感が強くなりますね。真垣総理なら支持率80%も夢じゃない!著者の他のシリーズのヒロインである千葉県警のアマゾネスこと高頭冴子さんまでゲスト出演してくれる。中山千里ファンには堪らない作品です。

中山七里先生の『総理にされた男』待望の第2弾……!!
政治経済の布教やパンデミック、オリンピックや自然災害など有事の際には表立って行動し判断を急かされる。そんな立場になったらあなたはどうしますか?
専門的な単語は幾つも出て来るが簡潔で分かりやすい文体なので混乱することなく読み進められます!なるほど、そうだったのか!という気持ちと、理解できる範囲で物語が進み、最後は爽快に終わるのでとても楽しめる一冊。
選挙への関心が高まる昨今におすすめです!是非1弾も読んでほしい!

前作未読でしたが、読んでなくても問題なく、そして政治に詳しくない私でも丁寧に書かれているので難なく読むことができました。物語としての展開にも山場があり、とくに最後はドキドキしながら非常に面白く拝読しました。こんなに続きが気になる作品は久しぶりでした。ありがとうございました。

よかった〜!真垣内閣続行〜!!
ん?ホントによかったのか?!
このまま総理を続けなきゃいけないのよね?
まぁ、いいか(笑)行けるとこまで行こうか(笑)
優秀なブレーンも揃ったし!
ファーストレディもゲットできるし……ね?
私としては、元官房長官円谷氏がひと回りもふた回りも成長して戻って来て欲しいと願ってます!

売れない舞台役者加納慎策が内閣総理大臣の替え玉として難局を乗り切る。前回の振り返りなくいきなり始まるから途中までどんな話だっけ??と思い出す方に頭使うことに。
物語はコロナ禍でのパンデミック対策や台風被害への対応ときてラストは台中の緊張の中での日本のあり方についてと政治の難しさをほんのりと感じさせてくれます。
このへんの描き方は中山七里さんっぽいですがバタバタと畳んでしまい少し置いてかれた感も。
ラストの雰囲気からはまた続編がありそうですね。

病に倒れた総理の替え玉となった舞台役者・慎策が、文字通り国民目線で国難に立ち向かっていく、待望の政治エンタメ物語第2弾。
パンデミック、天災、東京五輪、台湾有事、外国人問題など、少し心配になるくらいリアルとシンクロさせた展開に心がざわついた。
先の選挙で争点となった所謂「外国人問題」は、立場によってリスクとリターンの差がかなり大きい。そこに更なる問題の数々が伸し掛かってくる事で、正論が常に正しいとは限らないという事実が見えてくる。政治におけるトリアージ、取捨選択の判断の難しさを改めて深く知る事が出来る作品。

替え玉総理のタイトルからありがちな男と女が入れ替わる的なコメディータッチを想像して読み始めましたが、政治問題や社会情勢がいいテンポで描かれて、まるで現実社会で起こっているような錯覚を起こしました。終始真面目一本というわけでなく、クスリと笑える部分や距離を置いている彼女とのやり取りから人間味もプンプンと伝わるいいバランスの内容でした。

前作の総理にされた男の続編。中山さんの本ということでまず読むこと自体がとても楽
最近の時事ネタをうまく取り込むところなども中山さんの良いところですね
実際、総理大臣は誰がやってもできるし地位が人を作るものなのかもしれません

経緯を知り支えになっていた盟友を二人とも喪った影武者総理。失意と不安の中、さらなる国難が襲いかかってくるが・・・
コロナ禍、水害、台湾有事などど次々に襲い来る国難に対し、後ろ盾も素養もない男が弁舌一本で乗り切る姿はなんとも痛快だ。魑魅魍魎が跋扈すると揶揄されがちな政治の世界で正論だけでは通用せずに、情に訴える、ブレーンを作る、味方と団結する、敵方を取り込むと様々な方法で突破しようとする姿は、特別なようでもあり程度の差はあれ一般社会での交渉事と何ら変わらないように思えるのが皮肉でもあり面白くもある。
「地位が人を創る」の究極ともいえる政治エンタメ。

相変わらず問題山積の身代わり総理。経済の低迷、コロナ、災害、東京オリンピック・パラリンピック、中台問題などなど。プライベートではプロポーズの返事保留と心身共に休まらない慎策だ。個人的に政治家のイメージは決して良いものではない。派閥、保身、金、天下り。どの政治家も腹黒い悪人面に見えてしまう。そんな不信感を払拭してくれる慎策の想いと言葉に胸が熱くなる。こんな総理が居てくれたらと思ってしまう。私が普段思っている事を言ってくれて心の中で拍手喝采。ラストの感じだと3作目を期待出来そう。