
森のちいさな三姉妹
ハロウィンで出会えた友だち
楠章子・作 井田千秋・絵
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刊行日 2025/07/24 | 掲載終了日 2025/07/23
ハッシュタグ:#森のちいさな三姉妹 #NetGalleyJP
内容紹介
≪作:楠 章子さん × 絵:井田千秋さん による最新刊
『森のちいさな三姉妹 ハロウィンで出会えた友だち』(2025/7/24 刊行予定)≫
本作は、『へんくつさんのお茶会 おいしい山のパン屋さんの物語』(神奈川県児童福祉審議会 優良図書等に選定)の姉妹編、
『森のちいさな三姉妹 森ネコさんのおかしをどうぞ』、『森のちいさな三姉妹 はじめてのおたんじょう日!』シリーズの最新刊です。
対象年齢は小学低・中学年向けですが、世代を問わず大事なメッセージのため、おとなも楽しめる作品となっています。
さらに、井田千秋さんによる描き下ろし挿し絵が30点以上!
ファンも見ごたえたっぷりなつくりになっています。
3作目は、ちょっと早いですがハロウィンイベントのお話です。ハロウィンや秋におすすめの1冊です!
茂市久美子さん作「つるばら村」シリーズ、
いわむらかずおさん作「14ひきの」シリーズ、
ジル・バークレム著「野ばらの村」シリーズ
ビアトリクス・ポター「ピーターラビット」シリーズ、
王道な絵本・児童書がお好きな方にぜひおすすめです!
◆あらすじ◆
もりもり森は、ぽっこり山の中にあります。森にはウサギやサル、リスなどの動物、そしてこびとたちが仲良く住んでいます。そしてその片隅に、三姉妹のこびと、長女のエリカ、次女のフタバ、末っ子のココがくらしています。
ある秋の日、人間の町へ出かけることに。すると町ではちょうどハロウィンがひらかれていました。末っ子のココは、はじめて見る仮装の子どもたちに気を取られて、迷子になってしまいます。
そこで出会ったのは、あるオオカミ男で…??
【本作は、ハロウィンという仮装を通して、自分自身を見つめるきっかけとなるお話です。本書を通して、子どもたちはもちろん、かつて子どもだったおとなたちの人生を応援できたら幸いです】
【作者:楠 章子(くすのき あきこ)】
大阪府に生まれる。第45回毎日児童小説・中学生向きにて優秀賞受賞。2005年に『神さまの住む町』(岩崎書店)でデビュー。2017年『ばあばは、だいじょうぶ』(童心社)で課題図書に選定、児童ペン賞童話賞を受賞、のちに映画化される。『スタート』(あかね書房)、『おばあちゃんのあかね色』(佼成出版社)など著書多数。ねこが好き。
【絵:井田千秋(いだ ちあき)】
イラストレーター。児童書の絵を担当するほか、漫画やエッセイを執筆している。児童書の担当作品に、「ぼくのまつり縫い」シリーズ(偕成社)、著書に『わたしの塗り絵POST CARD BOOK 森の少女の物語』(日本ヴォーグ社)、『家が好きな人』(実業之日本社)、『ごはんが楽しみ』(文藝春秋)などがある。くまが好き。
おすすめコメント
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052061387 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 112 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

どうぶつこびとのココ達3姉妹は、ハロウィンの町に買い出しに行くが別れ別れに。探すのを手伝うのは、オオカミ男の扮装をした性格も体格も違う10歳のミックンとカイル。
自分を大切にすることを教えてくれる、優しく楽しい物語。
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大好きな文と絵のシリーズの第3巻。
どうふつこびとの三姉妹は今日も仲良し。今回は、まだ町を知らない末っ子のココも一緒に行くことに。ココの力の入ったコーディネートがカラー挿絵なのが嬉しい。
そして町はちょうどハロウィン。でもそれが何かを知らないココは、不思議な扮装に見とれているうちに迷子に。
ココと一緒にいるのは、オオカミ男の扮装をしても小柄だから子犬と見らてしまう、10歳の活発なミックン。
フタバとエリカが一緒にいるのは、体が大きくてオオカミ男の扮装が似合いすぎる、10歳の穏やかなカイル。
ミックンはココを引き連れて、カイルは2人を肩に優しく乗せて、お互いを探しに。そんななかでもハロウィンを楽しんでいくココとミックン。その心底楽しそうな様子に、読みながら引き込まれていく。
そして2組が合流する。更に息の合った三姉妹の様子を見て、カイルがミックンに手助けを。観客と共に読み手も拍手を。
でも、ミックンとカイルは互いを見て、改めてコンプレックスを感じてしまったのだろう。その2人に声をかけようとしたココをそっとやめさせた姉2人。ココはやっぱり優しいなぁ。もちろんエリカとフタバも同じだけど、更に人の気持ちを察してあげられるお姉さん達。そう、黙って待っていることも、時にはとても大切なんだろう。
そして、親友となったミックンとカイルとその親達、そして3人のハロウィン・パーティ。自分と相手を認めることで仲良しとなった2人と、更にその親達と、仲良し姉妹のうきうきパーティ。
そして来年は、森の「パーティ屋さん」のココがきっと。
ココの心が成長していく様が嬉しい。次の物語が今から待ち遠しいな。

「そんなに気にする事じゃないよ」
励まそうと思ってかけた言葉が、かけられた側からすると
「そうなんだけどね・・・(あなたは違うからそう思えるんでしょうけど)」
多かれ少なかれ、このようなやりとりをした経験ってあるのではないでしょうか。
背が高い・背が低い・・・本人たちにとっては悩みのタネ。
でもココから見たら「人間」で、その本質を見ること。
本質を見て考える、優しくて公正な目を持つココ。
悩んでいることを隠したくて、その上周りの目を気にして虚勢を張っているミックン。
2人が出会ったら、どんな化学反応が起きるのでしょうか。
ハロウィンの楽しくて、おいしくて、ウキウキした雰囲気のなか、
ミックンはココと行動を共にすることで、少しずつ自分の殻を中から割っていきます。
割る原動力は言葉じゃない。
自分の行動自身によって変容していく様は、観客の一人となって応援し、見守りたくなります。
読む自分の価値観も一緒に変容する。ココのもつ不思議な力が、読者にもじんわりと効きます。
あなたは、悩むミックンの目線?それとも並走してそっと背中を押すココの目線?
どちらにしても、またどちらかと限る必要はありません。
子どもも大人も、温かくそして優しくなれる本。

シリーズ3。井田千秋さんのイラストが豊富で、いつも楽しませてもらっています。
初めて町へ末っ子のココを連れて、買い物に来た森のこびと三姉妹。
折しもハロウィン。仮装した子どもの心の内がちらちら覗きます。
迷子になってしまったココと出会い、つっけんどんなことばを出しながらも、ココに寄り添ってくれた10歳のミックン。オオカミ男に扮していても今ひとつ乗り切れず、腰が引け気味なのは体格のコンプレックスから。反対に大きいことが嫌なカイン(10歳)とも出会って、お互いの違いをそのまま受け入れることができたのは最高の変化。
末っ子で守られてきたココの逞しささえ感じる成長も嬉しかった。ことばにしないことで思いやることを学んだのですね。