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誘拐劇場 表紙

誘拐劇場

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刊行日 2025/08/04 | 掲載終了日 2025/08/06

ハッシュタグ:#誘拐劇場 #NetGalleyJP


内容紹介



薬物撲滅キャンペーンに突如現れたヒーロー。

彼は人気俳優で名探偵。
あっという間にみんなを虜にしてしまう。

だが、僕は彼を信じられない……。

---------------------------

その男は正義か悪か――。

国会議員になった男と立ち向かう弱者4人。
そのうち一人が“誘拐”されてしまう。
僕たちはなけなしの勇気と知恵と友情で彼女を取り戻す!
どんでん返しにつぐどんでん返し。
果たして頭脳戦を制するのは、どっちだ!?

◆ 目 次 ◆
序 章_刑事と俳優
第一章_麻薬とアプリ
第二章_SNS捜査会議
第三章_誘拐ゲーム(前哨戦)
第四章_誘拐ゲーム(本戦)
第五章_誘拐ゲーム(延長戦)
第六章_感想戦
第七章_再戦
エピローグ


小学生が麻薬を摂取していた。
 二〇〇七年九月十四日、滋賀県大津 市水倉地区の平野部にある水倉中央小学校の出来事だ。
 五年二組の教室で、突然、女の子が歌い始めた。放課後、クラスメイトや担任教師と他愛ないお喋りをしている最中だった。最初、近くにいた担任教師は彼女がふざけていると勘違いし、声が大きすぎるよと注意した。
 いつもなら不平を言いながらも従う児童が、この日は止まらなかった。その歌いっぷりに、教師は違和感を憶えた。よだれがたれ発声が不明瞭になっていて、一向に終わらない。うわごとのように歌いつづけていたのは、「アンパンマンのマーチ」。存在しない四番の歌詞がこぼれたとき、女の子は白目をむいた。 ( 序章 より )

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著者/潮谷  験(しおたに・けん)
1978年京都府生まれ。第63回メフィスト賞受賞。デビュー作『スイッチ 悪意の実験』が発売後即重版に。「王様のブランチ」(TBS)で特集されるなどで話題となる。2作目の『時空犯』は「リアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10」で第1位に選ばれる。3作目の『エンドロール』では新型コロナウィルスで被害を被った若者たちを主人公とし、作品ごとにまったく違った舞台設定で読ませる注目の書き手となっている。近著に『あらゆる薔薇のために』、『伯爵と三つの棺』、『名探偵再び』がある。



薬物撲滅キャンペーンに突如現れたヒーロー。

彼は人気俳優で名探偵。
あっという間にみんなを虜にしてしまう。

だが、僕は彼を信じられない……。

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その男は正義か悪か――。

国会議員になった男と立ち向かう弱者4人。
そのうち一人が“誘拐”されてしまう。
僕たちはなけなしの勇気と知恵と友情で彼女を取り戻す!
どんでん返しにつぐどんでん返し。
果たして頭脳戦を制するのは...


出版社からの備考・コメント

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出版情報

ISBN 9784065403815
本体価格 ¥1,900 (JPY)
ページ数 352

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一行目を三度見した。何だって?一行目から読者を掴んで離さないところか1ページめでもうとんでもなく恐ろしい場面が飛び込んでくる。もちろんおばけがどうとかの話ではないがいっそこれはおばけの方が安心出来る。そんなことある……?何だこの本……(褒めています)
序章だけで満足感のある内容、義永と師道のキャラの良さ。あっという間に惹き込まれた。いいなぁ、好きだなぁと思ったのに!!!
まだ序章なのにこんなに興味を惹かれ先を読みたくて堪らない作品が今まであっただろうか、いや、無い。もう刊行されたら即座に買うことを決意しました。
序章から先の展開は何を書いてもネタバレになってしまいそうなので是非読んでもらいたい。次々に出てくるキャラクターがみんなしっかりと確立していてもっと掘り下げてほしい気持ちもある。でもこのスピード感が堪らない。

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穏やかな地方都市で薬物事案が発生。しかも摂取被害者は小学生。危機感を抱いた刑事はあらゆる手段で解決を試みるが・・・。
序章自体が超短編のミステリーになっており解決と同時に大きな謎に呑み込まれていきます。また昔からある薬物、誘拐という犯罪に、SNS、携帯ゲーム、AI、GPSといった今のツールが掛け合わせることでより複雑な様相を見せはじめ、混迷がましていきます。まさかの広がりを見せた上での、最奥の真相を暴く最後の一刺しがあれの判断とは・・・・・ある意味納得し、脱帽です。
精緻なロジックに圧倒されるミステリー。

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元俳優の国会議員は味方か。敵か。本作では序章がまず面白く、探偵役を担う俳優の師道のキャラクターが魅力的でした。そして、序章の結末で一気に師道の活躍があり、本編へ。と、短い序章でしたが一作の濃い密度のミステリとして楽しめました。

 本編では、サスペンス色が強く、薬物と誘拐と、よくあるテーマではありましたが、オリジナルのアプリを使った誘拐ゲームの展開、わからない犯人の目的、序章で手腕を発揮した師道の謎の関与と、謎だらけで今までにない誘拐ものとして新鮮な気持ちで楽しめました。
 
 誘拐ゲームが終わり、真相編へとうつるのですが各キャラクターたちの活躍ぶり、会話だけのやりとりが続きますが、緊張感のある描写と真相の連続に、読み応えのある頭脳戦でした。


 本作は薬物がメインのストーリーに絡んでおり、誰が正義で誰が悪なのか。社会に訴えかける面もあり自身にも考えさせられるものがありました。


 薬物、誘拐とわかりやすいテーマに、新しい展開やどんでん返しもあり本作は多くの人に広くオススメできる一作と思います。

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薬物撲滅キャンペーンに現れた人気俳優の師道。
序章では警察官の義永とタッグを組み、頭の切れる信頼できる味方として登場します。

しかし本編に入ると、その信頼が揺らぎ始め――
味方だと思っていた人物に次第に疑惑が生まれ、物語の緊張感は一気に高まりました。
先が読めず、気づけば一気読み。テンポもよく非常に読みやすいのに、登場人物一人ひとりの個性がしっかり描かれていて飽きません。
おすすめしたい一冊です!

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潮谷先生の小説は、シンプルにいつも脳内をフル稼働させて読むのですが、
今回もまさに!な感じで、本当にニヤニヤしながら読みました。
そもそもスタートから考えたら、二転三転・・あれは、何回転目になるのか!?
思考回路フル稼働させて一気に読んでしまいました。
登場人物全員、ちゃんと譲れないものの為に動いている所は、ブレてなくて好きでしたね。
1冊全て賭けた、楽しいゲームを、ありがとうございました!

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一行目から、えっ??と声が出そうなほど驚く始まりだった。
そんなことがあり得るのかと思いながらも、物語にどんどん引き込まれていった。
俳優であり、議員となった師道という人物についても、信じるに足る人なのか、猜疑心を抱きながら読んでいた。

まさに読者は、この劇場に招かれた観客であり、ゲームの参加者だったのかもしれない。
この劇場では、善悪だけでは語れないことがあった。
「正しい」と思い込んでいる人を、どうして否定できるだろうか。
それが間違ったとしても、その道を正せない人をどうしたらいいのだろう。

誰でも、心の奥底に傷を抱えている。
その傷を突きつけられたとき、私たちは冷静でいられるだろうか。
これは、そんな傷ついた心の再生の物語でもあったように思う。

何度もひっくり返され、翻弄されながら、この劇場の観客として最後まで一気に読み進め、舞台の幕が閉じたとき、ようやく深呼吸ができたような気がした。

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ドラッグにまつわる謎を追っていくメインストーリーに、位置情報を使ったゲームを絡ませた構成。
非の打ちどころがない師道一正という人物を出すことによって、緊迫感を維持しつづけるところが上手。

真相がわかってくるところも説明調にならず、良い感じに納得させてくれました。
登場人物それぞれの個性もわかりやすく描かれていて、私は初読みでしたが、力のある作家さんだと思います。

今後の新作にも期待したいです。

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衝撃的な1行目。
そこから始まる、次々明らかになっていく真実に、驚きとページを捲る手が止まらない。
嘘なのか真実なのか、演技なのか素なのか、もう誰も信じられない。
好きなキャラ「詩人」さえも、信じられなくなったのは、作者の罠にはまったようで悔しい。
自分の思う正義をどう貫くのか、騙し騙されの間にみえる感情が、切なかった。

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潮谷験の想像力はいつも読者を凌駕する。
本作を読み始めて、最初に小学生たちがドラッグに落とされる際、誰の犯行かとなった時、「誰かが配っている」というシーンになった時にいくつかのニュースが過った。そういえば、おじさんが飴を不特定多数の子どもに渡して事件になったことがあった。そういった現代風刺をテーマにする小説かと思いきや、物語は想像以上の展開に進んでいった。
この著者の作品では、たびたび主人公が絶対に正というような小説の鉄の掟みたいなものがまったくなくどんな存在も危うくその立場を揺るがしている。なんの油断もならない、予知もできない作風は飽きさせない。

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物語のスタートがぎょっとする一文で、わぁなんだこれ何が始まるんだと気になりました その事件の真相はさらにショッキングなものでさらに驚き。それから世の中を良くしていこう刑事と元俳優の活動がとても頼もしくて、この2人を中心に進んでいくのかなぁと面白そうだなと期待したのですが あっという間に驚きの展開に! 正義って自分の目の前に見えている材料だけでは判断できない 思い込んで突き進んでしまうことがいかに危ういことなのか 盲目的に特定の人物を神格化してしまう危うさとも似ているんだなと思うと恐ろしいなと感じます 面白かったのはAIの存在 物語がきんぱくしていく状況の中ですっかり忘れていたくらいだったのにまさかこのタイミングで!ってところがよかったです アプリの仕組みとかちょっと理解しにくくて読むスピードが低下した時間もあったのですがそこを過ぎると最後までとても楽しく読了しました

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小学生がLSDを使用した時間から、警察と俳優が撲滅キャンペーンを始めるという導入から、本編はその15年後。とても複雑なストーリーに何度か頭を整理する必要があったけど、『犯人』とは、『正義』とは、など問いかけてくるとても面白いミステリーだった。師道みたいなキャラクターはともかく、事件とかは今の世の中あってもおかしくないと思えるリアリティが、怖くもある。

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滋賀県で小学生による薬物事件が発生。人気俳優の師道一正をイメージキャラクターに薬物撲滅キャンペーンが展開される。師道は刑事の義永と共に薬物事件を追うが…。
冒頭の小学生による薬物事件という衝撃的な出来事から、章を追うごとに思いもしない方向へとどんどん物語が展開していき面白かった。メインとなる誘拐事件も犯人との駆け引きや追跡などにアプリゲームを使ったり、お手製のSNSやAIを仲間に入れたりと今っぽさもあった。へっぽこに思われたAIだけどちゃんと役立って良かった。最後に明かされたAIの秘密?に思わずほっこり。

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人を魅了することに長け、探偵としての能力も発揮して事件の恐るべき真相を看破した師道。その名声も手伝って国会議員となった師道の囁かれはじめる黒い噂。以前から彼に違和感を持っていた支倉と義永刑事の娘・真理子が仲間を集め、水倉丘陵に隠されている秘密を調べ始める中で起きた誘拐事件、そして犯人との駆け引きにアプリゲームやSNS、AIなども絡めたテンポの良いストーリー展開と、二転三転していく構図はなかなか面白かったですし、誰が正義で誰が悪なのか、混迷の先にもたられた意外な決着とその結末もまた印象的でした。

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「自分に課せられているのは権利ではなく義務だ」
と宣う元俳優で国会議員となった男、師道。
麻薬がはびこる町を救うため立ち上がった四人だが、仲間の一人である真理子が誘拐されてしまう。

三冊分のミステリーを読んだくらいの重厚さ。
一作ごとに作風が変わる潮谷さんの作品にハズレなしとの思いを強めた。

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発想が斬新なミステリー。田舎の国会議員で元有名俳優の男は、その町の支配者だった。観光地のアプリを使いドラッグの密売をしているという噂がある。その昔、ある刑事とその俳優がタッグを組み、小学生が作ったドラッグの事件を解決した。そのレシピが残っているという。その議員の悪事をはめるため偽アプリを立ち上げるが、そこで仲間の一人の女性が誘拐され、あるゲームに巻き込まれるという展開。面白かったけど、この議員は結局、なんなのかわからない。物語ありき・・・と言う印象が強い。

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話題の作者さんなので読んでみたいなぁと思っていました。
序章の人気俳優と実直な刑事の活躍が、それだけで短編として完結しそうなインパクト。
それが本編とどう繋がっていくのかも読みどころ。
タイトルに「劇場」とあるように、誘拐事件という場面で人物がそれぞれ「役」を演じている。
表の顔と裏の顔を演じ分けているのは誰なのか?

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序章の事件から始まりエピローグまで、まさかこんなところまで連れてこられるとは。
読み終わったあと、タイトルを再び見つめた時に受ける印象があまりに深く重く迫ってくる。まさに劇場。
違法薬物も使い方さえ気をつければ、きちんとした薬になるものもある。きちんとした薬と決められているものだって、量を誤れば死に至る。同じ物質だったとしても、毒にも薬にもなることができるそのグラデーションは、人間も同じなのかもしれない。この劇場でそんな問いかけを見せられた気がする。

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田舎町で起こった小学生のドラッグ吸引事件が発端となり、人気俳優の協力で薬物撲滅キャンペーンが展開されるも、薬物だけではない問題が次々と巻き起こる。誰が犯人なのか、そして何が目的なのか、暗中模索のミステリ。

ちょっと調べてみたら、小学生の違法薬物事件がいくつも出てきて驚いた。薬物が目的ではなく、心に抱えた何かをどうにかしたくて手を出してしまう。一瞬の快楽は元からあった問題を解決してくれる事なく、新たに依存という問題も引き起こす。どこまで戻ってどこを修正すればやり直せるのか。登場人物たちの抱える想いが複雑に絡み合い、事件を泥沼化させる。そうだったのか、と納得した矢先にまた揺さぶられる。最後まで油断の出来ない物語。

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舞台は近畿地方の水倉地区。冒頭で小学生が薬物の被害者に…。『えっ?』と声が出る程に驚いた。もう、そこからはずっと驚かされ続ける事に。小学生が被害を受けたことで『薬物撲滅キャンペーン』が行われるのだが、この先どのように物語が展開されていくのかとワクワクする。読み進めていくうちに少しずつ違和感も覚え、真相解明まで期待感も高まる。誘拐の犯人と目的は?位置情報ゲームの目的とは??個人的には主人公の精神的な面に若干の狂気の様なものを感じた。刑事と『詩人』のキャラが良かった。

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