モネの庭
カーチェ・ヴェルメイル
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刊行日 2025/11/01 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#モネの庭 #NetGalleyJP
内容紹介
光の下で描くことを愛し、水の中にも花が咲く理想の庭を作りあげたクロード・モネの生涯
かぞえきれないほどの色がおどり、きらめく......
1859年当時、人物画は光の調整がしやすい室内で描くのが普通でした。ですが〈光の画家〉とも呼ばれるモネは、かわりつづける自然の光のなかで、人や風景を描くことにこだわりました。そして庭の花々を愛し、自分の手で「花の庭」「水の庭」をつくりあげました。
◆2026年に没後100年を迎えるフランス印象派の巨匠、クロード・モネ。その幼少期から、白内障と戦った晩年、名画〈睡蓮〉の連作が生まれるまでの人生を、家族や庭との関わりを軸に、紹介します。
◆オランダのデン・ハーグ市美術館との共同制作。モネが親しみある言葉で自分の人生を語ります。すみずみまで丁寧に描き込まれたイラストでモネの世界観を存分に伝える、眺めているだけでも満足感が得られる絵本。小さなお子様が初めてアートにふれるきっかけとしても最適です。
◆日本語版だけの特別解説
全ページの時代背景/モネ年譜/訳者あとがき/〈睡蓮〉に会える美術館一覧付き
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「モネがそこにいるみたい」
帯推薦文は評論家・編集者の山田五郎氏(美術を斬新な切り口で軽快に解説するインターネット番組『山田五郎 オトナの教養講座』の功績により「伊丹十三賞」を受賞されたばかり)
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おすすめコメント
❖制作者コメント
光と水、そして庭を愛したモネ。幼少期の回想からはじまり、モネ自身の言葉で、人生が語られれす。初めは鮮明だったイラストが、終盤にかけてぼやけていくのは胸にグッとくるところ。子どもたちが「美術ってなんかいいな」と感じるきっかけになればと願っています。そして次のステップとして「本物が見てみたいな」と思ったら、巻末に国内の美術館リストをつけましたので、ぜひ美術館に足を運んでみてください。
販促プラン
1、印象派の画家として知られるモネの人生を、モネ本人の言葉で、親しみやすく語る。はじめてアートに触れるきっかけとして、小さなお子様にも。
2、オランダのデン・ハーグ市美術館と共同制作された、信頼のおける内容。日本語版にはさらに年譜と全ページ解説付きで、モネと日本のつながりについても触れている。この一冊でモネのことがわかる。
3、モネの世界観を伝える美しいイラスト。随所にモネの心境を表す表現が隠されており、隅々まで味わい深い。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784911344125 |
本体価格 | ¥2,100 (JPY) |
ページ数 | 32 |
関連リンク
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

印象派の中心、クロード・モネ。その少年期から老年期までの軌跡が、まるで彼自身が描いたかのような絵とともに語られていく。
夢、挫折、再生、喪失、そして更なる成熟へと歩んだ人生の色彩。
その最後の一言が、胸にじんわりと染みこんでくる。
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見開きではっと息をのんだ。
『睡蓮』シリーズに通じる、あの淡く明るく、溶け合うような絵が目に飛び込んできたから。
そこから、モネの歩んだ道が始まる。
子ども時代のモネ。
日の光と色に包まれた世界の中で、そのまなざしは夢に満ち、やわらかく澄んでいる。その色彩が、読むこちらの心にも、ふんわりと染み入ってくる。
画家を志しての失意。
けれど、外へ出て光を浴びたとき、色は戻ってきた。愛するカミーユと息子。モネは、彼らの生を、光とともにキャンバスに刻みこんでいく。その色彩に、思わず息をのむ。
だが、愛する妻を失い、モネは再び、色を見失う。その喪失と絶望は、ページを通して、胸に迫る。
やがて再び、色に向き合いはじめるモネ。
光が差し込む庭。水面にゆらめく色。その一瞬の「本質」を、彼は確かに見つけ出したのだと思う。
だからこそ『睡蓮』があるのだ。
その揺らぎの中に、彼が見た人生の深みが、たしかに息づいている。
そして最後のページ――
湖にかかる日本風の橋の上から、老いたモネが静かに語りかけてくる。
そのたった一言の重み。
それをしっかりと受け取れるような人間に、自分はなれるだろうか。いや、なりたい――と、そう思った。

見開き12ページの短い絵本なんだけど、とても丁寧に作られていると思った。
後ろの解説で、補足してあるのもよかった。
丁寧に作られているとはいっても、たった12ページで巨匠の人生は書ききれないだろうから。
とにかく絵が美しい。
最初の方のくっきりとした絵と、途中、奥さんが亡くなった後の色の亡くなった絵、それから最後の方のぼやけた感じの絵。
モネにはこう見えていたのか。
モネの庭に行ってみたくなったけど、どこにあるの? と思ったら、ちゃんと住所が書いてあったし、睡蓮の絵も見てみたい、と思ったら、所蔵してある美術館も書いてあるし、至れり尽くせり。
良書であり美書であった。

「光の画家」、印象派の代表とされるクロード・モネの生涯を、エポックとして描く。
光と水の煌めきと、季節ごとの花々を愛したモネ。生涯をかけて愛すべきものを自分の手で今季よく作り上げ、描いた画家だ。家族(それは少々変則的な形ではあったが)への愛も深く、彼の人格を表すものであった。
弱りゆく視力と共に、それでも諦めなかった表現すること。画家としての魂が底光りしています。

本書は、フランス印象派の巨匠クロード・モネの生涯を作品とともに示したものだ。中学まで私は絵は結構得意であった。残念なことに高校に進んだとき、小さな山間部にある公立高校だったので、1年は音楽、2年は書道と決められており、美術は選べなかった。普通は、美術、音楽、書道のなかから選択できるのに選択肢だけでなく、美術そのものがなかったのだ。モネの絵を見ると、写真のような細かさはないが、それでも不思議な美しさを感じる。そしてとにかく明るいのだ。私が絵を描くことを続けていたら、こういった絵を描いてみたいと思った。

イラストがとても美しいです。
幼少期から晩年まで、まるでモネと一緒に明るい日差しの下で景色を見ているようでした。
ページごとの解説があるのも、とてもいいですね。
私が印象派を好きになったきっかけは、モネの《睡蓮》でした。モネ展が開催されるたびに足を運んでいます。
視力をほとんど失った最晩年の《睡蓮》には、力強ささえ感じられて、とても好きです。
日本でモネの《睡蓮》に会える美術館が紹介されているのも魅力的ですね。私も《睡蓮》に会いたくなったとき、この中のひとつの美術館によく出かけています。モネの絵を見ると、心が穏やかになります。
モネの人生がわかりやすく、そして素敵なイラストで描かれているので、お子さんにもぴったりだと思います。
モネが好きな方にも、彼の人生をたどりながら、明るい日差しに包まれるように絵本の隅々まで堪能できる一冊だと思います。

小学生の頃、母に連れていってもらった初めての西洋絵画美術館。中でも「印象派」のルノワールとモネが好きだった。優しい筆致の色彩に自然の移りゆく光と動きがマッチした構図。それ以来、今でも私の好きな絵画の一番はルノワールとモネ。『モネの庭』を読むとモネの代表作「睡蓮」(「水の庭」)シリーズがこのようにして生まれてきたのか、と感慨深い気持ちになる。幼少期から晩年で亡くなるまで、モネの頭の中を占めていたのはアトリエで描かれた絵ではなく「屋外の自然な光の下で」描かれた絵。モデルのカミーユとの間に生まれた6人の子どもたち、カミーユ亡きあとはアリスとの再婚、そして死別。自身の「白内障」との戦いや戦争。色んな人生経験や思いが積み重なって生まれたモネの愛すべき庭。この絵本(そして巻末の解説は必読!)を読むと、ますますモネの「睡蓮」に会いたくなってしまう。日本にお住まいの方は、巻末にモネの「睡蓮」に会える「美術館」の一覧があるのでぜひ、そちらをご覧頂きたい。ニューヨーク近郊にお住まいの方はニューヨークのMOMA(ニューヨーク近代美術館)に足を運んでみるのもいい。

モネの絵は知っていたけど、知らないモネに出会えた本でした。
モネの生い立ちや、どうしてあんなに睡蓮の絵をたくさん描いたのだろう?と思っていた謎が解けた気がします。
また、モネの作風に似たイラストがとても綺麗で、いつも見える場所に置いておきページを開いておきたいと思いました。

実際に美術館で観るモネの世界に入り込んだような絵本でした。
その美しい挿絵を隅から隅まで楽しみたくて、ゆっくり大切に読みました。この絵本を読んだ後で、モネの作品を実際に観てみるのも楽しいと思います。

なんて美しい絵本なのだろう。絵画を鑑賞しているようである。太陽に照らされて、水面がきらめいて、黄金色に染まる。そのすべてを愛していたのだろう。朝は花が目覚めるとき。カミーユとともに、ここにあるすべてを表現したい。この世界の調和を描く、クロード・モネ。鮮やかさを失ってしまった、冬の静寂。凍った湖にあなたはもういない。数多の蕾がほころび香り立っているのに、なぜか満たされない。水の庭を、浮かぶ睡蓮を。穏やかな光が射した木陰で何を思い、描いていたのだろう。モネのやさしい瞳に映った景色を、私たちは今も堪能している。

印象派の画家・モネの歩みがわかる、美しい絵本。
ヴェルメイルの絵がとても素敵でした。
ページ解説や年表、《睡蓮》の絵に会える美術館の情報が嬉しいです。
藤の花が印象的でしたが、訳者あとがきでこの本が作られた経緯を知り納得。
早速《藤》の絵も調べてみました!

2026年はクロード・モネ没後100年になると。モネで思い出すのは「睡蓮」の絵。彼が睡蓮を描き始めたのは57歳。それまでは外のカラーがある風景、さらに庭が好きで情熱を注いでいたそう。家族を亡くし、困っている友人を援助する。それだけ彼の絵が売れたということ。最後数ページには、各ページの解説と年譜、訳者あとがきがあるので絵本だけでは足りないモネを知る事ができる。モネの睡蓮に出会える美術館一覧付き。このような伝記?絵本なら作品や画家の背景がわかりやすい。

光を描き出したモネの作品と向き合うとき私は、その光から美しい風景の中にまるでいるような気持ちになる。
その時モネの人生について考えてはいなかった。
この本は、モネの人生と作品との関係を描き出している。
読んで初めてああ、モネの人生とはこうだったのか・・・と知り、もっと知りたくなっていろいろと調べた。
愛する人との死別なども経験しながら、美しい庭と向かいあうモネの心のなかはどうだったのだろうか。
季節がめぐり、花が咲き、水面の様子も変わっていく自然と向き合い、絵筆をとることでモネはきっと
人生、過ぎていく時間と向き合っていたのではないか、とこの絵本を読んで感じた。
住まいの近くの美術館に、モネの絵があるようだ。行ってみよう。

たいへん美しい本。
モネの人生についてあまり詳しく知らなかったのですが、子どもにもわかりやすいように描かれていました。
巻末の解説を読んで初めて内容がわかった部分もありましたが、全体のトーンとして詩情豊かな作品なので、それはそれで良いと思います。
ぜひ電子でなく紙で拝見したいです。