冷蔵庫探偵 蔵前怜子
遠藤彩見
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刊行日 2025/09/08 | 掲載終了日 2025/09/10
ハッシュタグ:#冷蔵庫探偵蔵前怜子 #NetGalleyJP
内容紹介
冷蔵庫を見れば、持ち主のすべてがわかる――。
ミステリー史上、
もっともクールで生活感のある探偵、登場!
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新人刑事の涼は思慮の浅い行動ばかりして上司に叱られっぱなし。「次に問題があればクビ」と言われて失意のなか、友人の小川が主催するホームパーティーへ参加する。
だが、その場で突然小川が倒れてしまう。誰かが意図的にアレルゲンのそばを混入させたようだ。全く手がかりがつかめず途方に暮れる涼だったが、ケータリング業者として来ていた怜子が、冷蔵庫を見てプロファイリングし、たちまち謎を解いてしまう。
その深い洞察力に涼は感銘を受け、彼女に弟子入りを志願するのだった。
二人は仕出し先で次々と事件を解決し、やがて怜子が過去にパワハラの濡れ衣を着せられ退職した「スワンビューティーカンパニー」の闇に挑む!
★
第1話 ニンジンフライの正体
第2話 不屈のレモンおむすび
第3話 おからケーキの秘密
第4話 ピザ・カプリチョーザの選択
第5話 再生のラタトゥイユ
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著者/遠藤彩見(えんどう・さえみ)
東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』『二人がいた食卓』『左右田に悪役は似合わない』など。
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おすすめコメント
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キャリアを通して「食」を様々な角度から描いてきた著者がたどり着いた、史上もっとも生活感のある探偵。
蔵前怜子が新人刑事とバディを組み「冷蔵庫プロファイリング」で次々と事件を解決していく連作ミステリ―!
映像化にもおすすめです…!
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キャリアを通して「食」を様々な角度から描いてきた著者がたどり着いた、史上もっとも生活感のある探偵。
蔵前怜子が新人刑事とバディを組み「冷蔵庫プロファイリング」で次々と事件を解決していく連作ミステリ―!
映像化にもおすすめです…!
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★★★
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★★
出版情報
| ISBN | 9784065404096 |
| 本体価格 | ¥1,950 (JPY) |
| ページ数 | 270 |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 681228
読むと冷蔵庫の掃除をしたくなる人は私だけではないはずです。いや、私が冷蔵庫乱雑すぎるので怜子さんに見せられないなというだけですが(笑)。その人自身が浮かび上がってしまうのですね…恐るべし冷蔵庫。
二人はその人柄や特性もうまく嚙み合っていてバディとしてピッタリ。特に涼の成長ぶりには「元々いい奴だったけどアンタ本当に…!!」となんだか自分の弟か息子かのような気持ちになってしまいました。怜子さんの周りに集まる人を見れば、彼女の魅力が伝わるというものですね…人間関係の書き方も絶妙でした。
遠藤さんなので期待していましたが、本当に料理が美味しそう。私はきのこの炊き込みご飯おにぎりの呪いにかけられています。
図書館関係者 1038994
おもしろかったです。
「人生は胃袋」たっぷりと幸せを詰め込みたい。
冷蔵庫でプロファイリング。冷蔵庫にはその人の普段の生活が表れているので、そこから何でも見抜かれそう。自分の冷蔵庫の中は大丈夫か?
人間関係も意外と複雑で、女は怖いと改めて感じました。ちょっと人間不信になりそう。
6年前の事件解明にはたくさんの仲間が協力してくれて、今後もそのメンバーで楽しくやって欲しい。裏切りとかなしで。
レビュアー 513020
知人のパーティに出席した刑事の真名辺涼。その知人がアレルギー発作を起こし騒然とする中、ケータリング業者の女性が言うには・・・。
取っ掛かり自体はユニークな視点ともいえるが、事件自体はシリアス調で含蓄さえ含まれ余韻も残る。そしてそれは人の営みの基本である「食事」の素材が詰め込まれている冷蔵庫を見ることで、営みの延長で派生してしまった事件を紐解くという流れにも繋がるようだ。また推理自体は伏線回収も含めしっかりしており楽しめる。
関係性も含め続編が楽しみになる、一風変わった視点のミステリー。
書店関係者 1821104
ほっこりじんわり素敵な作品をありがとうございました!読みやすく面白かったです。表紙かわいい!
誰かを助けたいという信念があって、こうかもと思ったらすぐ動く真名辺涼がまずとても魅力的です。その行動力が爽快でした。そしてそんな涼に対して、玲子が少しずつ心のドアを開いてくれるのが嬉しくてほっこりしました。事件に巻き込まれた子どもを心配したり、大切な後輩のお母さんのことを大事に思っていたり、一緒にいればいるほど見えてくる人間味が愛おしかったです。そしてそれを見られたのは、涼が玲子をはじめ出会った人々を助けたいと行動に移した結果でした。ひっそり生きていた玲子が今は八百安でみんなとご飯を食べて笑えていることが嬉しかったです。花奈さんの最期の日の行動の理由、全てがつながって、切なく温かい気持ちになりました。
冷蔵庫から謎を解く“冷蔵庫”探偵、探偵っぽくない謙虚さも癖になりました。また、涼が守秘義務を気にしているところも、今まで見てきたエンタメの中の刑事像とは少し違っていて新鮮でした。信頼し合う2人のやりとりが楽しかったです!
レビュアー 781279
刑事の涼とケータリング業者の怜子。
あるパーティーをきっかけに出会った二人。涼が手がかりを見つけられずにいるとき、怜子が冷蔵庫を見て謎を解いてしまう。
冷蔵庫って、生活感がたっぷり詰まっていて他人に見られたくない場所ですよね。だからこそ持ち主の暮らしぶりまで見えてくるのだと思います。それにしても怜子の洞察力は本当にすごい! 涼だけでなく、私も弟子入りしたくなるほどでした。
自分が追い詰められていても、誰かに「大丈夫?」と聞かれると「だいじょうぶ」と答えてしまう。その気持ちはすごく分かります。そして心のドアを閉ざしてしまう。でも、その重いドアを開けてくれる人がいる。こんなに心強いバディは他にいないんじゃないでしょうか。
胸がきゅっとなる事件が描かれる一方で、美味しそうな料理や飲み物もたくさん登場し、読んでいる私までハッピーホルモンのお裾分けをもらったような気持ちになりました。
書店関係者 1816442
冷蔵庫を見るだけで持ち主の全てが分かるなんてそんな(笑)と思い読んでみると、「あ、冷蔵庫は個人情報だ」と度肝を抜かれました……。
当たり障りの無いものしか入っていないし、どの家庭も似たようなものじゃない?と思った方には是非読んでほしい。
観察眼が鋭い冷蔵庫探偵の推理を目の当たりにすれば、自分の家の冷蔵庫を見られたくない、でも見られたら何と言われるのだろうか……?というどきどきする気持ちを味わえます。それと同時に「他の人の冷蔵庫の中身はどうなっているんだろう?」「こういう家庭ならどんな推理になるんだろう?」という興味もそそられます……(笑)
鋭いクールな探偵(冷蔵庫だからか……?)とちょっとポンコツ?な刑事のおかしなバディが織りなす物語を是非体験していただきたい!
教育関係者 645139
ケータリングサービスの怜子は、冷蔵庫の中を見て持ち主のプロファイリングをする異才の持ち主。刑事の涼は彼女に事件現場の冷蔵庫を見せていく。でも、彼女の過去が更に大きな事件を呼ぶ事になろうとは。
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『ニンジンフライの正体』
タイトルからもう謎。首をかしげながら読み始めた。
主催したパーティで殺されかけた小川と、自分が犯人だと主張する副社長の綿貫。参加していた刑事の涼は、ケータリングサービスで来ていた怜子は、冷蔵庫の中を一瞥しただけで真相のヒントを涼に告げる。その決め台詞は「材料は揃ってる」。
そこから明らかになっていく、パーティー参加者たちの複雑な人間関係に、思わず読み入った。冷蔵庫がきっかけになり、これほどのことがわかっていくとは。
そしてタイトルの意味がやっとわかる。美味しい謎解きだった。つくってみよう。
『不屈のレモンおむすび』
今回もまた謎のタイトル。
冷蔵庫の中身から持ち主をプロファイリングする怜子。その見事さに再び舌を巻いた。さらに、彼女の料理が事件解決へと結びつく。
そんな怜子にも、涼と同様にいまだに引きずっている過去があったとは。それも人と会えないまでになったほどの。「人の気持ちは味と同じ。どう思ったか本人しかわからない」とは、あまりにも彼女らしい、前に進めない辛さの発露が胸に突き刺さった。
レモンのおむすびは、そんな怜子からの、精一杯の涼への応援なのか。単なる「ワトソンとホームズ」の関係ではないことが徐々に明らかになってくる。この物語は、最後にはどこにたどりつくのだろうか?
『おからケーキの秘密』
各タイトルがストーリーとどう結びつくのかが楽しみになってきた。
怜子と亡くなった花奈の母親が仲良自分だとは。なら、怜子の人生を変えた6年前の事件の真相は? それを探ろうとする涼と、避けようとする怜子。そこまで追い詰められているのか。
ニーナのネグレクト疑惑に、怜子が初めて自分から協力を申し出る。そして、冷蔵庫の中身からの見事なプロファイリング。そこから、こんな事実が見えてくるとは。
「人を幸せにする料理は、見た目よりも手間よりも愛がいるの」という怜子の言葉が重く重く感じられた。
おからケーキはビタミンが豊富。心もまたビタミンが必要。それを涼から受け取れたから、怜子は冷蔵庫だけでなく、「自分のドア」も開けてみる決心ができたのだろう。
『ビザ・カプリチョーザの選択』
怜子はあの事件について、涼や比留間と共に調べ始める。その時の乃比留間の言葉が、前話しの怜子の言葉に共鳴してズシンと響いた。「重たいドアを開けるには人数が要るんだよ」 それほどの事なのか。
ウェディングケーキの危機も乗り越えた怜子と涼だが、スワン・ビューティーカンパニーの壁は厚い。でも、冷蔵庫の中の様子から怜子は言う。「材料は揃っています」と。そして解決へと。
しかし、その先は更に険しくなるのは、火を見るより明らか。だから涼は、ドアを開けようとする怜子に手を貸す。小梅と比留間も、そして住山も。
ピザ・カプリチョーザは、具はなんでもありのピザ。そんな寄せ集めみたいなピザも、分け合って食べれば、互いの心の距離も縮まる。そして、ドアへと向かっていく。
『再生のラタトゥイユ』
比留間の揺さぶりなどにより、静珠加社長と須和専務に予想外の提案をする。それに対する怜子の意思は決まっている。「開けてみましょう」だ。
冷蔵庫や食べ物から、数の偽造を次々と明らかにしていく怜子の才能全開の様子を、言葉もなく追う。そして怒りを抑えきれない怜子に、「バディは片方が冷静なら大丈夫」と告げる涼。怜子はバディと言う言葉に反論しない。更に更に人が集まり、とうとうドアが開いていく。
しおれたゴボウも水につければ復活し、他の野菜と一緒に煮込まれて美味しいラタトゥイユになる。辛さも同じ。たくさんの人が集うことで癒され幸せとなる。
そんな美味しいラストを堪能した。
ケータリングサービスの怜子は、冷蔵庫の中を見るだけで持ち主をプロファイリングする異才の持ち主。刑事の涼は彼女に事件現場の冷蔵庫を見せていく。
それが、更に大きな事件を呼び覚ますことになるとは。
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『ニンジンフライの正体』
タイトルからしてすでに謎めいていて、首をかしげながら読み始めた。
主催したパーティーで殺されかけた社長・小川と、自分が犯人だと主張する副社長・綿貫。
ケータリングサービスとして現場にいた怜子は、冷蔵庫の中を一瞥しただけで真相に迫るヒントを、刑事の涼に告げる。その決め台詞は「材料は揃ってる」だった。カッコいい。
そこから明らかになっていく、パーティー参加者たちの複雑な人間関係に、思わず読み入った。冷蔵庫がきっかけで、これほどのことが見えてくるとは。
そして、ようやく明かされるタイトルの意味。
美味しい謎解きだった。――つくってみよう。
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『不屈のレモンおむすび』
今回もまた謎のタイトル。
冷蔵庫の中身から持ち主を見事にプロファイリングしてみせる怜子に、再び舌を巻く。さらに彼女のつくる料理が、事件解決への力となっていく。
そんな怜子にも、涼と同じく、引きずっている過去があったとは。人と会えなくなるほどの心の傷。「人の気持ちは味と同じ。どう思ったかは本人にしかわからない」あまりにも彼女らしい言葉で、前に進めない痛みがまっすぐ胸に突き刺さった。
レモンのおむすびは、そんな怜子から涼への、精一杯の応援なのかもしれない。
これは単なる「ワトソンとホームズ」ではなかった。二人が背負うものが静かに立ち上ってくる。それだけに、この物語は最後にどこにたどりつくのか、不安が胸の内をよぎった。
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『おからケーキの秘密』
各タイトルがストーリーとどう結びつくのかが、だんだん楽しみになってくる。
怜子と、亡くなった花奈の母親が親しかったと知って驚く。ならば、怜子の人生を変えた6年前の事件とは?真相を探ろうとする涼と、それを避けようとする怜子。彼女は、そこまで追い詰められていたのか。
ニーナのネグレクト疑惑に対して、怜子が初めて自分から協力を申し出る。そして、冷蔵庫の中身からの見事なプロファイリング。そこから、こんな事実が見えてくるとは。
それだけに、「人を幸せにする料理には、見た目よりも手間よりも、愛がいるの」という怜子の言葉が、重く、そしてしみじみと響く。
おからケーキはビタミンが豊富。心にもまた、ビタミンが必要。それを涼から受け取れたからこそ、怜子は冷蔵庫だけでなく、「自分のドア」を開けることを決意したのだろう。
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『ピザ・カプリチョーザの選択』
怜子は、涼や比留間と共にあの事件について調べ始める。比留間が言った言葉が、前話での怜子の言葉と響き合って胸に残った。「重たいドアを開けるには、人数がいるんだよ」――それほどのことなのか。
ウェディングケーキの危機も乗り越えた怜子と涼。けれど、スワン・ビューティーカンパニーの壁は厚い。それでも、冷蔵庫の中を見て怜子は言う。「材料は揃っています」と。そして、解決へ向かって動き出す。
その先が、さらに険しい道になるのは明らか。
だからこそ、涼はドアを開けようとする怜子に手を貸す。小梅も、比留間も、住山も――人が集まっていく。
ピザ・カプリチョーザは、具材なんでもありのピザ。寄せ集めみたいなそれも、みんなで分け合って食べれば、心の距離が縮まっていく。
そして、そのドアを開けようとしていく。
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『再生のラタトゥイユ』
比留間の揺さぶりにより、静珠加社長と須和専務から、怜子は予想外の提案を持ちかける。
怜子の意志は決まっている。「開けてみましょう」だ。
冷蔵庫や食材から、数々の偽装が明らかになっていく。怜子の才能が全開で光る様を、言葉をなくしてただ読み進める。
怒りを抑えきれない怜子に、涼はこう告げる。
「バディは、片方が冷静なら大丈夫だよ」怜子はその“バディ”という言葉を反論しない。さらに人が集まり、ついに重いドアが開いていく。
しおれたゴボウも水につければ復活し、他の野菜と一緒に煮込めば美味しいラタトゥイユになる。辛さも同じ。たくさんの人が集えば、癒され、幸せになれる。
そんな、美味しいラストを、たしかに味わった。
レビュアー 1114213
「人生は胃袋。入る量には限界があるんだから、自分を幸せにしてくれるものを入れなくちゃ」
故人の残された冷蔵庫からプロファイリングし、何気ないもの、小さなことから隠れた何かを見抜く能力をもつ怜子。
ケータリング会社を営む彼女と刑事の涼がタッグを組み事件解決をしていく連作短編。
事件事件していない気軽に読めるミステリ。
パワハラ疑惑で前職を辞めた彼女の過去とは。
書店関係者 426127
事件現場の冷蔵庫を見て推理をする。新しい探偵だ!
6年前の事件で心を閉ざしたレイコさんはケータリング先で事件に巻き込まれる。語り手は刑事の涼。二人が信頼し合えるようになっていくのが、話と共に目に見えてわかるのが嬉しい。事件も様々で冷蔵庫から解決まで導くの読んでて気持ちよかった。
レビュアー 574541
やる気空回り系刑事の涼と、対照的にクールな怜子。章を追うごとに、怜子を変えた6年前の後輩転落死事件に迫る。
ちょっと都合良くいきすぎな所もあるけれど、思っていたよりちゃんとミステリで面白かった。特に周辺キャラが良くて読後感も爽やか。読むとお腹がすく一冊。
レビュアー 483494
冷蔵庫の中身から推理を展開する…ミステリを数多く読んでいるとたまに見かける。本作は『冷蔵庫探偵』なる新たな(?)ジャンルの探偵(?)が登場する。表紙の感じから日常ミステリを予想していたが、パワハラ、ネグレクト、殺人、詐欺など本格的な犯罪が登場。過去に辛い経験をした刑事と料理人が謎を解いていく作品となっている。急患で運ばれた時に一瞬、下着を気にする感じと似ているなぁなんて思い、冷蔵庫の中身はその人の人間性が出るのかと思ったら読了後に冷蔵庫掃除をしていた。『終活』の一環として冷蔵庫掃除を入れておこうと思う。
レビュアー 762615
新人刑事はある事件をケータリング業者の女性が冷蔵庫を見ただけで謎を解いたのに感動し、弟子入りを志願する。2人はいくつかの事件を解決に導き、後半は女性が濡れ衣を着せられた過去の事件に挑む。ケータリング業者が食材だけで推理するという目の付け所が新鮮で面白い。
レビュアー 1469380
表紙のかわいさと、冷蔵庫の中身で推理という面白い発想に軽い気持ちで読み始めたら、しっかりとしたストーリー、登場人物たちの優しさと結束力、そして結末に涙が止まりませんでした。
怜子と涼のお互いを補うバディ関係がよかったです。一章ごとに起こる事件も、怜子のことには関係なさそうに感じていましたが、伏線になっていたんだと読み終わってから気づき脱帽しました。捜査に協力してくれた登場人物キャラたちもすごく素敵で、このメンバーでの続編が読みたいです。
食材に含まれる成分や、食材に込められていた意味など知らないことも多く、そういう面でも勉強になりました。
今年読んだミステリー作品の中でもトップに入る面白さでした。
書店関係者 968798
本棚を見ればその人なりをわかると思っていたのですが、確かに冷蔵庫の中身の方が本質がわかりそうと思ったです。
冷蔵庫の中身から事件を推理していく様はおもしろかったです。あくまでもキッカケをあたえるだけかも。そこから涼くんの力量で調査していくバディ感もよかった。しだいに打ち解けていく2人にほっこり。料理も美味しそうでケータリングを頼んで読書したいなと思いました。事件は起こらないで欲しいけど。
書店関係者 673506
ケータリング業者で冷蔵庫を見てプロファイリングし、たちまち謎を解いてしまう怜子の深い洞察力に感銘を受け、彼女に弟子入りを志願する涼。2人が仕出し先で目の当たりにするニンジンフライ、レモンおむすび、おからケーキ、ピザ・カプリチョーザ、ラタトゥイユといった料理と冷蔵庫の中身が事件の鍵を握っていて、食材に込められた意味や背景を知ることで、登場人物の心情や生活が浮かび上がってくる構図はなかなかユニークで、最終話で描かれた怜子の過去と向き合い、乗り越えて前に進む姿もまた印象的でした。
教育関係者 454232
冷蔵庫はその人の生活がわかる。
わーうちの冷蔵庫とか見られたくないなーと思いながら読みました。
冷蔵庫の中身だけじゃなくて大きさとかすべてのミステリーが冷蔵庫で解決されていて面白かったです。
そして怜子のパワハラ疑惑もうまく解決してとてもよかった。