ペンギンにさよならをいう方法
ヘイゼル・プライア
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刊行日 2025/09/27 | 掲載終了日 2025/09/27
ハッシュタグ:#ペンギンにさよならをいう方法 #NetGalleyJP
内容紹介
ヴェロニカ・マクリーディは八十五歳の気むずかしいおばあちゃん。スコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らし、お茶をしたり動物番組を見たりしながら、自分の遺産をどこへやろうかと考えている。ある日、南極でおこなわれている資金不足のアデリーペンギン研究を知った彼女は、遺産をゆずる相手としてペンギンがふさわしいかを見極めるべく、はるか南の大陸へと一世一代の旅に出た──。世界16か国以上で翻訳刊行、明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学!
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。
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おすすめコメント
編集者オススメコメント
ペンギンと人間の魅力にあふれた物語です。主人公ヴェロニカの語り口がとにかく面白くて、読んでいるうちに自然と笑顔になってしまいます。自分にも他の人にも厳しく接する彼女は、南極でのペンギンとの交流のなかでどのように変化してゆくのか? 彼女の一世一代の旅をお楽しみいただければと思います。人間はいくつになっても変わることができるし、変わらないままの部分があってもいい――そんな温かな気持ちが読後に残る、ペンギン文学の傑作です。
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784488011529 |
| 本体価格 | ¥2,800 (JPY) |
| ページ数 | 416 |
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NetGalley会員レビュー
図書館関係者 906578
コミカルな印象のタイトルとあらすじで読み始めた作品。
ヴェロニカ(おばあちゃん)とパトリック(その孫)が語る形でストーリーは進んでいく。
ヴェロニカの行動力と意志は強い。そして、自分の考えに固執しない優しさも持ち合わせている。
パトリックは、、、初めは心配したけど、でもまあ、初めて会ったおばあちゃんに戸惑いつつも、行動を起こしていくところはいいなと思う(その背中を押すギャヴも、良い友人だ)。
研究所の3人(テリー、ディートリヒ、マイク)も、破天荒な行動力でやってきてしまったヴェロニカを、仕方なくも受け入れてくれるあたり、やはり優しい。
途中、どうしようもなく深刻になってしまい、ちょっと辛かったが、ラストはそこまで悪くない(というか、考えられる限り、いちばん良い)。
ヴェロニカには、許される限り、元気で長生きしてほしくなった。
書店関係者 1068733
気難しいヴェロニカおばあちゃんが遺産はアデリーペンギンのために、ってまたどうして?と不思議でした。
でも、読み終わると、もうこんな素晴らしい使い道ってないじゃない。と素直に思えました。
ペンギンとヴェロニカおばあちゃんが好きになること間違いなしです。
ヴェロニカおばあちゃんの行動力には本当に驚かされます。おばあちゃんの過去を知るまでは、ハンドバッグを持ってペンギンに会いに行くなんて、思いつきとお金持ちの酔狂な気まぐれもあるんじゃないか、って思っていたのですが、もっと純粋に憧れるものがある清らかな心でした。
おばあちゃんの起こした行動で周りの人たちがどんどんいい方へ変わっていくのをみて温かい気持ちになりました。
いくつになったって命がある限りやりたい事に制限なんて必要なくて、自分にも関わってくれた人たちもにも希望を持たせることができる。その事に感動しました。
幸せな記憶が心に沁みるエピローグにも感動でした。
図書館関係者 601014
自分の遺産を残す価値があるかを確かめるために南極に向かってしまう86歳。
しかも、研究所の人がいくら止めてもお金にものをいわせる英国婦人。
本人は抜群の記憶力を誇っているつもりだけれど認知症の気配が出てきているのに自覚なし。
…とだけ聞くととんだ傍迷惑な人のように思えるけれど、
それでも憎めないキャラクターなのがこの本の主役、ヴェロニカ。
自分が振り回される側だったらたまったもんじゃないなとは思うけれど、
自分も何か冒険してみたいし、できる気にさせてくれるので、
南極は無理でもどこかここぞという光景を自分の目で見たくなります。
そして、現代を生きるご高齢の方は(国にもよるとはいえ)戦時下を生き抜いた人なんだ、
ということ、そのことが人生に及ぼす影響についても考えさせられる本でした。
書店関係者 1812560
素晴らしい物語でした。
私はヴェロニカの半分の年齢ですが、人間が老いても持つ可能性について、よく考えさせられました。
また、ペンギンの持つ素晴らしいものをたっぷりを味わいました。
自信をもって、他の人に勧められる作品だと思います。
書店関係者 1869099
超偏屈おばあちゃん、ペンギンに会いに南極へ大冒険に出るの巻。
私はペンギン好きの少し偏屈な書店員であると自認しているのですが、まあ、この主人公のヴェロニカおばあちゃんの偏屈なことと言ったら!!!
いや、偏屈というか、頑固というか、なんというか・・・。
そんなヴェロニカ、ある日テレビを見ていて思いついてしまうのです。自分の莫大な遺産を残す相手はペンギンがいいのではないかと・・・。
もう、彼女がそんなことを言い出した時点で私はヴェロニカおばあちゃんにメロメロだったのですが、物語が進むにつれて彼女の過去が描かれ、そのハードな人生に立つ向かってきた姿に、更にメロメロになってしまいました。
大冒険の先に出会うペンギンたちのなんと可愛いこと!そしてその生態の力強いこと!!
ペンギンの中でも特にアデリーペンギンを推している私はさらにこの物語にメロメロになってしまいました。
ペンギンの可愛さ、ヴェロニカが見せてくれるドキドキわくわくの旅、そして彼女の抱えた秘密の重さ、個性的な彼女を囲む人々とのかかわり、どれをとっても私の心をわしづかみにしてきて、本当に楽しく読めました。
ペンギン好きの人は絶対読んで損はないと思います。
また、ペンギンがそんなに好きでない人も、もちろん楽しく読める物語だと思います。
書店関係者 1816442
偏屈なおばあちゃんのユニーク(?)な個性が大爆発!広大な大地への冒険譚。そして身が張り裂けそうな程の苦悩や切なさを隠し続けた脆く儚くも強い女性のお話。
気難しいおばあちゃんは大きな大きなお屋敷に一人暮らし。
毎日手伝いに来てくれるアイリーンの言動にいつもつんつんぷりぷり言い返し、ひとりになれば今度は暖炉の火やテレビ番組にも文句を向ける。何となくその面倒な質のおばあちゃんにクスッときてしまいました😂おばあちゃんが何から何まで文句をつけ、偏見の眼差しを向け、頑なに打ち解けようとしないのは孫に対しても同じ。どうして……?と思ったけれど、少しずつ彼女の過去が紐解いてくれる。
人を信じ、自分を打ち明け、ありのままを受け入れてもらう事の難しさや恐ろしさ。
でもそれを乗り越えた先の絆の強さ。
人の心の温かさ。
ほっこりするシーンも、ちょっぴり謎解きのように組み立てていく構成も、祖母と孫の不器用な寄り添い方も、とても胸に響く素敵なお話でした。
デイジーに、素敵な未来がありますように。