三姉妹の長女が救急車で運ばれ、点滴姿の姉を見守る都久音と桃。病名は栄養失調。原因は駄菓子ダイエット。佐々美の突飛な魅力全開で物語は始まります。
病院で縁があって出会った“ぎんなみ商店街の白雪姫”こと雪子が持つ、少し不思議な絵の謎と雪子が盗まれたと主張する一億円の真相を探るため、都久音たちは調査にのりだします。
そして、同時期に四兄弟の次男と三男が遭遇した遺体。そこには亡き母が描いたであろう絵が！
ここから四兄弟の母がのこした５枚の見立て絵の意味を二つの方向から同時進行で推理していく謎解きがはじまり、それは、かつてのぎんなみ商店街に隠された秘密をも暴くことになっていくのです…。

あの『ぎんなみ商店街の事件簿』の続編が読める！期待値は勝手にあがってく！
三姉妹と四兄弟が切磋琢磨して謎がいっぱいの“見立て絵”に挑戦する姿は、自分も商店街の一員となって見守っているような感覚と、絵に託された意味を一緒に考え挑むような気持ちになれて、スピード感のある展開に一気読みでした。
それぞれ姉妹・兄弟の軽快な掛け合いも面白かったし、様々な意味の持たせ方ができる見立て絵の部分も推理する側の気持ちが反映されていて興味深かったです。

あの三姉妹と四兄弟にまた会えて嬉しい！
見立て絵の謎は私には全く歯が立たず何の解答も出せなかったです　残念‥ その分、各人の推理がどれも納得できて所々の違和感がまたブラッシュアップされていく工程がとてもワクワクした　そこからさらにまた考察が深くなっていきまた全然違う解答が出て一件落着　謎解きはしっかり堪能できたし、家族や仲間を大切に思う気持ちにせつなくなったり癒されたりもして
今作も大満足でした

思いがけなくも現れた亡き母の残した５枚の絵と、商店街の白雪姫をめぐる数々の謎！
三姉妹四兄弟入り混じっての推理合戦が面白い！
でも一番唸らされた推理は……。
「くりとくら」の栗生くんの迷推理！圧巻ですね～(笑)
自分の持ってる全ての知識を総動員しての名推理。
そう来るか！そう来たか！子どもならではの羽ばたく想像力の陰に、ママを慕う気持ちが溢れてて泣けてきます。
それに比べて…
大人のなんと情けないことか……。
ぎんなみ商店街に渦巻く人間関係の濃さが、重くもあり頼もしくあり(笑)
三姉妹プラス四兄弟の益々のご活躍を期待しております！

今回は同じ本の中で４兄弟と３姉妹が交錯するストーリーで、商店街の面々も安定のジュエリーショップとラーメン屋さん、初出のこびと達がまた賑やかだった。前作では都久音と福太のカラミがありそうでなかった(ような気がする)けど、ここにきてエンカウントして嬉しい。見立て絵の解釈も色々あって面白かったし、怜さんのモノローグが入ってるのが良かった。