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春の雨にぬれて、獅子はおどる 表紙

春の雨にぬれて、獅子はおどる

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刊行日 2025/11/11 | 掲載終了日 2025/09/29


ハッシュタグ:#春の雨にぬれて獅子はおどる #NetGalleyJP


内容紹介

★第27回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作品★

親の都合で引っ越したのは、雪深い村。
初めての「おんな獅子」になるべく奮闘するが……。


親の都合で、東京から岐阜の山あいの村へ引っ越してきた、小学五年生のナオコ。
正月明けに新しい学校に行くと、ここにはずっと続けてきたサッカークラブがないという。環境の違いや、降りつづく深い雪に戸惑うなか、春祭りに向けた獅子舞の見学をきっかけに、ナオコにはある願いが芽生える。

それは、「獅子を舞いたい」というもの。
獅子舞では、女の子は演奏(笛)を担当してきた。「女の子が笛、男の子が獅子」という決まりを変え、ナオコは初めての「おんな獅子」となる。男子のショータとともに、二人一組で獅子舞のけいこをするのだが……。

不安や戸惑い、そして期待が交差する日々の中で、ナオコはまだ知らなかった村暮らしの楽しさに出会っていく。
心の揺れをみずみずしく描いた、美しい一作。

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第27回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品
[選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏、山極寿一氏]


★第27回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作品★

親の都合で引っ越したのは、雪深い村。
初めての「おんな獅子」になるべく奮闘するが……。


親の都合で、東京から岐阜の山あいの村へ引っ越してきた、小学五年生のナオコ。
正月明けに新しい学校に行くと、ここにはずっと続けてきたサッカークラブがないという。環境の違いや、降りつづく深い雪に戸惑うなか、春祭りに向けた獅子舞の見学をきっかけに、ナオコにはある願いが芽生える。

そ...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
 空白ページは削除して公開しております。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

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恐れ入りますが<講談社 児童書営業部>まで直接お問合せをお願いいたします。

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★★★

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出版情報

ISBN 9784065414767
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 150

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NetGalley会員レビュー

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大人事情で転校した
小2から男子に混じって 続けてきたサッカー だったのに
田舎はないものが多すぎる
サッカークラブも クラス替えも 
そのせいか つながりだけが やたらと目につく

夢描いていた願っていた未来は あの時描いていたもの
いま ここにいる
塾では教えてくれない けど 偏差値以上に私の支柱
すべてがわたし すべてが種 すべてが実り
こんな6年生 想像以上だ
願わくば 10年後の君たちにも 会いたい

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押しちゃう!ドカッと太鼓判を押しちゃう!

主人公はサッカー大好き直言女子。

引っ越し先で戸惑いに包まれていた彼女が、
本気になれるものを見つけて躍動する物語です。

想いの強さで軋轢に立ち向かい
行動力で壁を蹴破るような爽快さ。

これいいわ~。

古いしきたりにぶつかっていく
主人公のストレートっぷりが最高!
誰が何と言おうと友だちを思う
主人公の信念にも目を見張りましたよ。
ぶっきらぼうな同志の
照れ隠しの優しさには思わずニヤリ。

絆の力を見せつけられ
スッキリ爽やかな気分になれました。

”ザ・友情”な振る舞いには憧れたな~。
大人から見てもカッコイイんだもの。

まったく予想しなかったトラブルの
これまた想像を超えたリカバリーは
刺さりすぎて、心がオーバーヒート!

物語の土台を人間味あふれる人々が
しっかり支えてくれているから
心置きなく浸れますね~。

バラバラだった子どもたちの関係は
何をきっかけに変わるのか?

意外過ぎるエピソードのその先は?

どうです?気になりませんか?

子どもたちの命の輝きと
田舎に息づく伝統芸が交差する奇跡。

心を洗い、そして揺さぶる一冊が
手を伸ばせばすぐそこにありますよ。

(対象年齢は10歳半以上かな?)

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とても気持ちの良い作品でした。題名と紹介文を読んだ時には、なんとなく硬い作品なのかなと思いましたが、流れるような文体で、抵抗なく自然に物語の世界に入っていくことができました。大好きなサッカーができなくなって落ち込んでいたナオコが、転居先で新しい仲間に出会い、打ち込めるものを見つける過程が丁寧に描かれています。ナオコの心理描写も巧みで、ときにはクスッと笑ったり、涙ぐみそうになったりしながら、一気に読んでしまいました。

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東京から雪深い地方に引っ越したなおこ。
雪のために大好きなサッカーができないと知り、がっかりするが、かわりに町のお祭りの獅子舞にのめり込む。
女で獅子に扮するということは、昔ながらの慣習を覆すということ。
田舎に行けば行くほど、そういう慣習に重きを置く人たちが多いだろう。
なおこもそんな壁にぶち当たるが、それを周りの理解者たちがなおこの気持ちに応えてくれる。

ヨモギがなぜそれほどまでに周りから避けられるのか腑に落ちなかったが、全体的に爽やかな物語で、読んでいて心地が良かった。

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東京から岐阜の山あいの田舎に引っ越した小学校5年生のナオコ。
田舎の特有の繋がりや、窮屈さを感じながら生活を始める。
東京で活躍していたのに、千鳥川にはサッカーチームがない。ナオコは「女の子」だから、「女の子」なのにと言われながらも自分の道を拓いていく。

私はナオコが転校した、千鳥川に似たような田舎の小学校に通っていました。
一学年一クラス、もちろんクラス替えもありませんでした。こんな小学校時代だったなと懐かしさを覚えました。

最初は田舎の生活に窮屈さを感じながらも、ナオコがやりたいと願うことが叶うようにと心から応援していました。ナオコの心の変化が伝わり最後は涙しました。納得できない理由で壁にぶつかったことのある人なら、きっとナオコを応援したくなると思います。
また躍動感が伝わる描写で、目の前ナオコたちがいるようでした。
ナオコたちの純粋な思いは、子どもたちだけでなく、大人の心にも届くことでしょう。

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東京で活発にサッカーをしていた点取り屋の少女が、家庭事情で岐阜の山奥に引っ越すことになった冬休み。仲間との突然の別れに戸惑いながら、雪降る新しい土地へ移り住む心持ちを描く。やりたいことあってもやれることは限られている田舎で、周囲に徐々に馴染みながら居心地のいい場所を探していく。そこで出合った伝統行事には男性と女性の役割があった。春祭りに向けての猛特訓、笛方が奏でる個性豊かな音色のリズムに、獅子舞が踊る。人々の平穏、五穀豊穣の願いとともにみんなの気持ちは一つになれたのだろうか。春の雨に濡れても爽やかであれ。

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家の事情で岐阜の田舎に引っ越すことになったナオコ。大好きだったサッカーのチームもない。がっかりするも、ナオコは夢中になれるものを見つけた。それは獅子舞!
伝統芸能に真摯に取り組むティーンズ達。女は笛方と決まっている中で、女獅子に挑むナオコ。学校生活で、獅子舞の稽古場で、心合わせること、技をそろえることは至難の業だ。うまくいかない悔しい思いや、偏見、慣習を乗り越えて躍る獅子舞のシーンに心打たれました。真っ直ぐな少年少女のひたむきさが素敵な作品です。

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都会のサッカーチームで、フォワードのレギュラーを獲得したばかりの女の子、二村ナオコちゃん。親の都合で、親の故郷の山深く、サッカーチムなどない田舎・岐阜、千鳥川にこすことになってしまうという、なんともナオコちゃんにとっては理不尽な物語のはじまりでした。
ナオコちゃんにとっては、青天の霹靂。悲観するのも仕方ない状況ですね。でも、もう、元には戻れないのです!サッカー部だってないのです。親は親で新しい挑戦中。それに文句があるわけでもないのです。
人生は、不思議なものです。なくしたものがあれば、新しく手にするものがある。閉じたドアの先には新しく開くドアがある。ただ、それは、うつむいて悲観ばっかりにくれたりせずに、こころ、まっすぐ、うつむかずにいさえすれば!
ナオコがなくした友達やサッカーのかわりに、出会ったのは、お祭りに奉納する「獅子舞い」!それも、女の子はお囃子担当の慣例をやぶって獅子舞いの獅子役!ショータという一見、自分とは相性のあわなく見えた田舎のさえない男の子が相棒。伝統の意味もわかるわけない、ただ、面白そうだって気持ちが、ナオコちゃんのこころをつかみます。やがて、地域の先輩たちが、何故それがステキに見えたのかの答えをくれます。その舞に込められた、先人の思いの積み重ねを知ることができたから。そして、自分の「獅子舞い」を探しながら、成長していくナオコちゃん。
見えていた世界は、悲観の底で見えていた「いなか」ではなく、今も昔の人の思いと、みらいをつなげる「生きている世界」。顔を上げて見た、その世界は、美しくもあり、足りない部分もある「リアルな世界」。そこに、自分がいる実感。よく見るといいところのあるショータ。ずっとそば寄り添ってくれる強く優しいヨモギちゃん。地域の人の舞にこめた思い。どんどん、目の前で色づくいていく今は、進行形です!変えていくのは、自分なんですね。
こどもの習い事を考えるとき、なにがうかびますか?
サッカーもいいし、野球もいい。テニスもいいし、陸上競技もいい。いろんなクラブがあって、そのどれをとっても、学ぶべきものは多いし、きっと多くの部分共通して、こころを強く優しく育ててくれる。そう思います。
でも、戦後、なおざりにされてきたものがあります。いや、もしかしたら、排除されてきたものといえるほど、軽んじられてしまった雰囲気さえあるもの。それが、地域の伝統的行事ではないでしょうか?
ふるくさいもの、全国的に無名で全近代的なものの権化・・・そんな空気が学校教育にはあるのではないですか?
地域独自なものを学ぶよりは、もっとグローバルなものを身に着けさせたほうが良い、そう思ってしまう雰囲気はないですか?
この作品には、まず自分を知ること。周りの人の思いを知ること。世界よりも先に自分のいる地域やそこに住んできた先人の思いをちゃんと知ること。その、ステキさを存分に伝えてくれています。そんなどっしりとした自分の根っこを育たた人こそ初めて世界を受け止めていける。そう、かんじました。岳 明秀さんが伝えたかったことの一つは、ひょっとしたら、そういうことではないのでしょうか?
ありがとうございました。

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「ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作品」は読み逃せない作品ばかり。東京から親の事情で岐阜・千鳥川に引っ越した小5のナオコ。東京ではサッカー女子として活躍していたのに、当地ではサッカークラブがないという。慣れない土地で好きなこともできないもやもやの中で、出会った町の伝統芸能、獅子舞。囃子方ではなく、ナオコは女獅子舞をやりたいと言う。周囲の圧の強さに怯みながらも必死で食らいついていく。相方は同級生男子。最後の最後で因習に阻まれるも、それを挽回する舞台が用意された。ナオコの本気が炸裂するラストは半端ない熱量でししまいを舞った。やさしく包む春の雨が祝福するようだった。

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