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魔法のつららペン 表紙

魔法のつららペン

つららペンと氷の国

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刊行日 2025/11/11 | 掲載終了日 2025/11/11


ハッシュタグ:#魔法のつららペン #NetGalleyJP


内容紹介

文字を書くことが苦手な小学4年生の山村ゆきの。勉強がわかっても、考えを進めても、書かなければ、点数ももらえないし、なにも考えていないのと同じにされる、と思いこんで、いっしょけんめいがんばってきた。

ある日、橋の上でつららをひろった。右手にぴったりとペンのようにはまり、ためしに字を書いてみると、教科書のようなきれいな文字がすらすらと書ける。——わたし、魔法が使える!?

「文字、ことば、書くということ……身近な「あたりまえ」に立ちどまる力が子どもにはある。言葉の素晴らしさや不思議さや不確かさまでが、氷のように輝いて、雪どけ水のように心に沁みてくる、そんな物語だ。」——俵万智さん推薦、珠玉の児童文学シリーズ第1巻!

文字を書くことが苦手な小学4年生の山村ゆきの。勉強がわかっても、考えを進めても、書かなければ、点数ももらえないし、なにも考えていないのと同じにされる、と思いこんで、いっしょけんめいがんばってきた。

ある日、橋の上でつららをひろった。右手にぴったりとペンのようにはまり、ためしに字を書いてみると、教科書のようなきれいな文字がすらすらと書ける。——わたし、魔法が使える!?

「文字、ことば、書くという...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784863899575
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

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小学4年生のゆきのには「書字障害」がある。
だから先生は「ゆきのさんは特別だから」と言ってくれる。
タブレットで写真を撮ってもいいのに、ゆきのは頑張って文字を書こうとする。でも、ひらがなを書くのはとても難しい。

「特別だから」なんて言われたら、きっと複雑な気持ちになるでしょうね。
そんなときに拾った「つららペン」を使うと、なんと文字が書けた!
すごい魔法を手に入れたゆきのは、「つららペン」をきっかけに「氷の国」へ行くことになります。

なんて美しい世界。
そして、書くこととは何なのか。
どうして文字が生まれたのか、ということを知っていきます。
その体験を通して、ゆきのの気持ちは少しずつ変わっていきます。

ほんの小さなきっかけで、苦手なことも少し工夫すれば学校生活は前よりもずっと楽しくなる。
できないことはできない。だからこそ得意なことをもっと増やして、笑顔あふれる毎日を過ごしてほしいと思いました。

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《字はルール、心は自由》

小学4年生のゆきのは、読書も算数も得意で、絵も上手。けれど、どうしても字がうまく書けない。

「書字障害」と診断されてから、まわりはやさしく気づかってくれる。それでも、ゆきのの心にはいつも「できない自分」が残っていた。

努力してもできないことは、努力していないのと同じ?
そんな問いを抱えたまま出会ったのが、魔法の〈つららペン〉だった。

きれいな文字を書けるようになったゆきの。
けれど、ペンが書いているのは自分の“心”なのだろうか。

氷の国での出会いは、ゆきのに「言葉」と「心」のあいだにある“すきま”を見つめさせる。

字はルール。けれど、心は形のないもの。
それでも、伝えたい思いがあるかぎり、
きっと誰かとつながれる――。

書くことがうまくいかない子、
言葉で伝えるのが苦手な子、
そしてそれを見守る大人たちへ。

この物語は、文字を超えた“伝える力”をそっと教えてくれる。

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あの山崎ナオコーラさんの児童書がありなんて感動。
内容も字に悩む子どもたちにぴったり。
上手く書けずとも今の時代はタブレットでどうにかできる。いい時代になったと思うけど、自分の字で書きたい思いも分かる。
魔法の国で主人公の悩みが軽くなり、生きやすくなって良かった。
周りの人たちも温かい方ばかり。
安心して読める本です。

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小学校4年生のゆきのは書字障害を持つ。
ゆきのは、黒板の文字をタブレットで写真に写してもよいと言われている。
みんなもゆきのに優しく接してくれる。
「ゆきのだけずるい」「ゆきのはいいなあ」なんていう人はいない。
それでも、このもやもやはなんだろう?
あなたは、できないのだから、やらなくてもいいんだよ、といるような。
思いが相手に伝わらなければ、それはないものと同じこと?
こんなに心の中に、大きく渦巻いている思いがあるのに?
深い話なのに、小学生向きのファンタジーとして、読みやすくおもしろく仕上げてあって素晴らしかった。

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山崎ナオコーラさん、子育てについてのエッセイ集も出されているとは全く知りませんでした。
子供を育てるという行為は、非常に刺激的であり、新しい発見もあり、生き方、考え方に大きな影響を与えてくれます。そんな中からこの本も生まれてきたのかもしれませんね。
登場する「書字障害」の子供、昔ならば字を書くのが苦手な子供という扱いを受けただけだったかもしれません。しかし今は、いろいろな状態に「名称」がつけられていて、こうやって「病名」がつけられると親は納得、安心できてどうすればいいのか、対処法を考えられます。テクノロジーの時代、障害を補うためにいろいろな道具やシステム、制度などを使うことができるのです。
この本の主人公のゆきのは、黒板の字を写しきれないときにはタブレットで写真を撮っていいと言われています。そうすれば字を書くことが苦手なのを補えるから。キレイな字を書ける魔法の「つららペン」は、液タブに絵や字を書くペンのようなものかもしれません。つららペンを使えばみんなと同じように字が書けるのだから、もう苦手を感じなくていいのです。液タブに拙い文字を書いても、キレイな活字のような字が出てくる。もしかするとつららペンと雪カードはもう実用に近づいているのかも。
外国人の喋っていることがリアルタイムに翻訳されれば便利、ドラえもんの魔法の「ほんやくこんにゃく」があれば便利たなあと思っていたら、もうほぼ実用化されているという現実。不登校で学校に行けない子供のために「サポート校」や「通信校」が登場し、すごい便利な世界になっています。
誰もが不便なく暮らせる毎日のため、いろいろなツールやシステム、制度が出ているという現実を改めて実感できる一冊、心が温かくなりました。
今回は文字部分だけ読んだので、次は絵の付いた本で読んでみます。

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この物語の主人公、小学4年生の山村ゆきのさんは、文字を書くことに問題がある学習障害「書字障害」を抱えています。文字を読むことや、キーボードから入力することは普通にできるのですが、手書きで文字を書こうとすると、上手く書けないのです。たとえば「る」という字を書こうとすると、最後の丸めるところが上手く書けなかったりします。だから、文字を書くのにとても時間がかかってしまって、授業中に先生が黒板に書いたものをメモしようとしても、それができないんです。

 先生はそれをわかっていて、「ゆきのさんはタブレットのカメラで黒板に書いてあることを写真にとってもいいよ」と言ってくれるのですが、自分だけ特別扱いされているようで、彼女はためらってしまいます。でも、いくらがんばってもメモが上手く書けないので、家への連絡事項などを忘れてしまいがちなんです。

 ゆきのさんは、雪の日に拾った不思議なペンのおかげで、自分のコンプレックスについて前向きに考え直すことができたけど、世界中にいる同じような障害を持った人は、どうしているのかな?

 他の人ができることで、自分だけできないことって、とっても気になるし、相談してみても、練習すればたいていのことはできるって、親や先生は言います。だけど、この話のように、どうにもならないことってあるんですよね。それをわかってくれる人、それを説明してくれる人の存在がとても大事なのですね。

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深い、不思議な話でした。児童文学作家界隈ではなく、大人の本の世界で活躍されていた作家さんだからこそ、書けた物語かもしれない。作家さんの、子どもへの愛情、ファンタジーへの憧憬、そして、人として社会で生きていくことへの姿勢がそこここに巧みに書き込まれているような気がしました。児童文学の文学賞を総ナメにしちゃうのかも。最後の語りにある「みんなに伝わる字なんか書けなくたっていい。だれにも伝わらなくても、自分らしい字を書ければいい。いや、書かなくたっていいんだ。わたしは、わたしのままでいる。わたしには、いいところがたくさんあるのだから」という文言が素敵なメッセージとなって、読後も心のなかに残りました。

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主人公は小学4年生の女の子、山村ゆきのです。ディスグラフィア(書字障害)があり、文字を書くのがとても苦手で、学校ではタブレットで黒板を撮影し、AIが活字に変換してくれる制度を利用しています。それでも、内容がわかっていても字が書けなければ点数が取れず、「何も考えていないのと同じ」と自分を責め、毎日懸命に努力しています。
そんな冬の日、ゆきのは橋の上で不思議なつららを拾います。右手にはまるとペンのようにフィットし、試しに書いてみると、教科書のような美しい文字がすらすらと書けるようになります。これを「魔法のつららペン」と名付けたゆきのですが、物語は謎の持ち主の登場で意外な方向へ。文字を書ける喜びから、「文字っていらないかも」「伝えなくていいかも」と気づく過程が、心温まるファンタジー要素で描かれます。
この本を読んで、私自身が言葉に溢れた日常に追われすぎていることに気づきました。例えば、SNSで絶え間なく飛び交う言葉に疲れを感じる日々ですが、この物語のように、少し言葉から距離を置き、沈黙の自由を味わってみたらどうだろう?と思いました。テクノロジーが障害を支える現代の優しさを織り交ぜつつ、言葉の本質を問いかける点が秀逸で、子どもの視点から大人が学ぶきっかけになる一冊です。

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きらきら光る氷の国の空気が、まるで本から漂ってくるかのようなすてきなお話。悩める少女ゆきのが、魔法のつららペンを拾ってから巻き起こる冒険の物語。苦手なことがある本人にしかわからないモヤモヤを、ていねいにやさしく描いています。

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山崎ナオコーラさんの書く児童文学に、まず驚きました。けれども読んでいくうちに、これも山崎さんワールドなのかもと、妙に納得してしまいました。
書字障害というのは聞いたことがあります。けれど身近に書字障害の人はいないので、読み進めていくうちに主人公の少女の生きづらさが少しずつわかってきました。そして、つららペンというロマンチックなアイテムの登場。ここで一気に物語の中に引き込まれていきました。安易なラストではないところに、とても好感を持ちました。

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ゆきのは「書字障害」がある小学生。
先生からは「特別だから、写真を撮ってもよいよ」と板書についても言われている。
みんなと同じように書けないからこそ、書くことにこだわってしまう。

友達同士で回すお手紙。ゆきののところには、来ない。読めるけど書けないから。
文字は相手に伝えてみんなで共有する情報を伝えるために書くものだ、とゆきのは
ここでまた再認識してもやってしまう。

だけど・・・

氷の国で出会ったとある出来事。
果たしてゆきのは、文字を書くことへのこだわりの鎖を、解き放つことはできるのだろうか。

障害の有無にかかわらず、物事への捉え方の視点をやわらかに軽くしてくれる本。
さまざまな「やりにくさ」を感じている多くの子どもたちの気持ちに、寄り添ってくれることだろう。

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書字障害があることで板書など書くことがしんどい小学4年生の女の子がつららペンを拾ったことから別世界(氷の世界)で経験したことをきっかけに自分のハンディキャップと上手く付き合えるようになっていくお話。
授業でタブレットが使われていたり今小学生の子が読んでもすんなり世界に入りやすいなと感じました。最近児童書でもヤングケアラーやLGBTQ、この作品のようにハンディキャップを題材にしたストーリーをよく目にするような気がします。読めばモヤモヤしていた気持ちが軽くなる子もいると思いますが、ハンディキャップがある子があえてこのようなストーリーの本を学校で借りるのかなと個人的には思っているので、学校図書館にいれるか少し検討しようと思います。

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書字障害がある小4のゆきの。どうしても字がうまく書けない。がんばってみんなと同じように書きたい気持ちの中で揺れる。ある時橋の上で拾ったつららペンで字を書くときれいな字が書けることに驚く。これをきっかけにゆきのの不思議な冒険が始まる。友だちの六花、兄の宇吉郎と共に、氷の国へとスイにいざなわれる。そこで見聞きした文字についての見解はゆきのに衝撃をもたらした。文字の成り立ちや、文字をどう捉えるかというゆるりとした考え方に触れるのだ。凝り固まっていた心が少し緩む。ルールは線引きではないと受け止められた。伝え合う心こそがだいじ。

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